33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
明け方南天の彗星、一網打尽とはいかなかった
2013-02-22 Fri 14:29
月が明るくなって来たので明け方シフトにした。
南に割と明るい彗星が集っているので一網打尽にしようと思ったが、屋根に掛かってまともに写らなかった。

13022201.jpgロニオス彗星(C/2006 S3) 屋根に掛かっている上にバランスが崩れたのかガイドミス。

13022211.jpgシュヴァスマン・ヴァハマン彗星(29P)

マクノート彗星(C/2011 R1)は完全に屋根の向こう。
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EdgeHD800とレデューサー
2013-02-22 Fri 00:00
EdgeHD800で撮影をしようと思ったとき、月や明るい惑星ならばこのままで良いのだが、その他の天体にF10はいささか暗い。

1月11日にリニア彗星(C/2012 K5)を試しにEdgeHD800(F10、2分露出)で撮ってみたことがある。同じ日にNCT-12で撮影した比較写真がないのでその前後1月10日と12日のNCT-12(F3.8、2分露)での写真を並べてみた。
1302131.jpg

口径20cmの集光力のおかげでF10のEdgeHD800でも尾がうっすらと見えるがやはり暗い。当然レデューサーが欲しくなる。ところが、EdgeHD1100専用、EdgeHD1400専用はあるがEdgeHD800専用レデューサーは販売されていない(CELESTRON本国でも発売していない)。ならば、これまでのx0.63レデューサーを使えば良いのか?ある人は全くダメと言い、ある人は良いと言う。

1302136.jpgならばダメ元でと、廉価品を探して試し撮りしてみた。

1302133.jpgEdgeHD800直焦1分露出で撮ったM42。

1302134.jpgEdgeHD800x0.63レデューサー直焦1分露出で撮ったM42。
今回はカメラアダプターTCA-4を介して接続したためバックフォーカスが長くなった分周辺部にはコマ収差が顕著に現れた。レデューサー有無での画像比率は0.63倍ではなく0.49倍になっている。これもバックフォーカスが長いことが理由のようだ。

1302135.jpgアイソン彗星(C/2012 S1 ISON) EdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出。

1302203.jpg超新星2012ht NCT-12とEdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出との比較。集光力の違いが分かる。ただし、EdgeHD800x0.63レデューサーはコマ収差が目立つ。

コマ収差の原因の一つがバックフォーカスの長さらしいので、次はカメラアダプターTCA-4を介さない接続を試す必要がありそうだ。

シュミカセのレデューサーについては以下のページを参考にした。
 →星が見たい>C8 用ReducerのF値について>コメント欄
 →Suzuki's Astro Page>望遠鏡のページ
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