33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
彗星の話題3題
2013-02-28 Thu 00:00
今夜も明るい月で空は真っ白なので休観・休測。

・meinekoさんのところにあったC/2013 A1についての話題
 →サイディングスプリング彗星(C/2013 A1)が火星に衝突する?・・・ことはなさそう

・クィーンズタウンからのパンスターズ彗星レモン彗星

1302271.jpg・パンスターズ彗星を簡単に探せるアクセサリー「彗星キャッチャー」
  いわば手動による自動導入装置?
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メシエ天体アルバム[第1期] 開始
2013-02-27 Wed 03:00
かすてんま導入の記念にメシエ天体を撮影し始めている(→「メシエ天体全制覇」へ再挑戦)。開始から約1ヶ月で7割ほど撮影できたが、かすてんまの位置からは見えにくい空域も多いため全部を撮影するには結局1年掛かるのかもしれない。ピンぼけ、ガイド不良に加え、以下の様な撮影条件、画像処理なので、写っていれば良しという品質保証外レベルの写真満載だが、タイムトライアルのつもりもあるので大目に見過ごして欲しい(ときどき差し替えあり)。

撮影機材:[NCT]日本特殊光学のライトシュミットカメラNCT-12
          口径12.5cm、F3.8 +NikonD60
     [EH8]セレストロンのシュミットカセグレンEdgeHD800
          口径20cm、F10(レデューサーで約F6.4) +NikonD40
露出条件:基本的にISO1600、露出2分、ノイズ低減なし(たまにあり)
画像処理:基本的に、トリミング、レベル、明るさ、コントラストを適当に調整
撮影期間:2013年1月18日〜
1301191.jpg


メシエ天体アルバム[第1期]
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来週はもういないだろうオオヒシクイ
2013-02-26 Tue 01:00
1302253.jpg今週の木星、ではなくて、江戸崎・稲波干拓地のオオヒシクイ。北帰間近と思い今週も見に行って来た。過去の記録を見ると2月27日と3月4日に北帰することが割に多い(→オオヒシクイ北帰日の分布)。本日はまだ全羽残っていたが、来週はもういない可能性が高いと思う。早朝から観察をされている江戸崎雁の郷友の会のM会長は、今朝は-8.5度で今期一番の冷え込みだったと言われていたが、これならば我が家の観測小屋の-8.2度も間違いではないようだ。

[訂正]先週の記事に、夜間は安全な場所へ移動と書いたが、近年は夜間も稲波で過ごすことがほとんどで、外圧が加わった時にだけ霞ヶ浦へ避難しているとのこと(その割合は越冬日数の17%)。

1302254.jpg観察小屋裏手を流れる小野川の川面と岸は鴨などの小さな水鳥でいっぱい。

 →稲波干拓のオオヒシクイ

1302255.jpgカボチャ公園にK会員撮影のオオヒシクイの写真がはめ込まれたテーブルと看板があるよと聞いたので、それを見がてら江戸崎の街へ移動。ただいま江戸崎の街中ではひなまつりが開催されている。[写真は町興しの拠点の一つ笑遊館]


今日明日は満月らしいので、早めでも朝方でも星はあまり見えそうにない。なので、休観・休測。

meinekoさんが突発天体の発見について書かれていたが、楽しみがますます痩せて行く時代を感じるのは新天体発見をめざす人だけでないと思う。
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星の見え方は逆行?
2013-02-25 Mon 00:03
朝日新聞の記事。大気すっきり富士くっきり 都内から見える日数5倍に

1302242.jpg♪西に富士を仰ぎ見て〜(カブスカウト武蔵野第4団)
♪むさしのはるか富士仰ぎ〜(境北小学校)
♪富士の嶺の真澄の影は〜(豊多摩高等学校)
過ごした学校の校歌などには必ずと言って良い程富士が歌われていた。
武蔵野育ちの自分には天気の良い日に富士が見えるのは割合普通の事だと思っていたが、あの当時は歴史上最も富士が見えにくい時代でもあったんだなぁと、この記事を読みながら。複雑な心境になってしまった。

東京・武蔵野市にある成蹊学園所属「成蹊気象観測所」では1963年1月1日以来富士山、東京タワー、筑波山などを毎朝9時に目視で観察し続けているそうだ。昨年は東京タワー(17km)が年間300日を越えているが、曇天でもかなり見えているということか?[写真は朝日新聞Webニュースより]

この50年間に空気中の汚染物質の減少と乾燥化が進み透明度は上昇したという事らしいが、翻って夜の空気の中にいると、透明度も乾燥度も悪化しているように感じてしまうのはなぜだろうか。

1302251.jpg273P/Pons-Gambart 久しぶりにポン-ガンバール彗星を撮ってみた[EdgeHD800 F10 3分]。

1302252.jpgかんむり座Rは少し明るくなっているように感じられる。

それにしても今朝は寒かった。観測終了時の電波時計の温度計は-8.2度を示していた。
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単純計算で300倍の発がん率!マダニ感染症も抵抗力の低下か?
2013-02-25 Mon 00:00
・福島の子どもたちに甲状腺ガン

・春から〔PM2.5+スギ花粉+セシウム〕の粒子がやってくる

・『雑感』 ~その2 「福島第1原発事故と原子力政策」~
・『雑感』 ~その4 「『TPP』という名の売国政策」~
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太陽柱
2013-02-24 Sun 11:25
『茨城新聞』連載中の「宇宙(そら)のささやき」、昨日掲載の記事を図書室でコピーして来た。タイトルは「太陽柱」、なんというタイミング!

1302241.jpgこの記事が出た日の夕方、仕事で牛久地内の開けた畑地を走っている時に西に沈む太陽から上方へ光の筋が立ち昇っているのに気づいた。すぐに車を止めれば良かったのだが、その後は電信柱の列に延々と重なり写すタイミングを失った。3分程して目的地に到着して大急ぎでiPodtouchで撮影したが、光の筋はほとんど消えかけていた。
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ラプトル50で見る月や木星に親子で大喜び
2013-02-24 Sun 00:03
081216.jpg営業に来ている若者からラプトル50を何度か貸してもらってレビューを書いたことがある。

 →スコープテック ラプトル50
 →ラプトル50で土星を観望
 →同好会例会 ラプトル50の感想


昨年12月、彼とは別の職場の若い友人から「子どもに望遠鏡を買いたい」と相談されたので、もちろんラプトル50を勧めておいた。ただ、年末はすでに注文停止状態だったため、入手は年明けになったらしい。

購入直後に、
「満月を楽しみにしています」
おっと、
「満月のときはクレーターの影が出来ないのであまりおもしろくないよ。満月以外の日にも見てご覧」
「はぁ、そうなんですか」
また、
「星を望遠鏡へ入れるのが難しいです」
と言っていたので、
「接眼レンズは倍率の低いものから順繰りに使ってね」
と教えておいた。

先日、
「子どもたちに月を見せたら大喜びしていました」
と観望成功の知らせがあった。
「次は土星が見たいって言ってます」
「土星は春になったら見やすい位置に来るので、この望遠鏡なら環も見られるよ。でも、その前にいま頭の上にいる明るい木星を見てご覧。低倍率でもガリレオの衛星が見られるよ。観察に慣れないと縞模様は難しいかも」

それから数日後、
「子どもたちだけで衛星を見つけて大騒ぎしていました。後で自分も見ました。縞は分かりませんでした」

さらに数日後、
「1本だけですが筋も見えました」
「1本見えたら十分、慣れるともう一本見えるかも」
「高倍率でも入れられるようになって来ました、子どもの方が慣れるの早いです」
「倍率が高くなると星を望遠鏡の中に止めておくのが難しいよね」
「木星の近くにある、何でしたっけ、、、」
「すばる(=プレアデス星団、M45)、低倍率で見てご覧」

さて、次の課題は何にしようか。
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月明かりの近くでも頑張る超新星SN2012ht
2013-02-24 Sun 00:00
13022309.jpg超新星SN2012ht 月齢13の明るい月の近くだが、EdgeHD800の直焦でなんとか写った。星像もけっこうシャープ。CCDのゴミはお愛嬌。
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早起きしてもおそまつくん
2013-02-23 Sat 14:02
続けて明け方の空。

13022307.jpg西の林にしし座が飛び込もうとしているので、隠れる前に超新星SN2012htを撮っておく。

13022301.jpgロニオス彗星(C/2006 S3) ピンぼけ。

13022308.jpgシュヴァスマン・ヴァハマン彗星(29P) これもピンぼけ。

おそまつくんでした。
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「月に雁」ならぬ「木星に雁」
2013-02-23 Sat 00:00
1302185.jpgこの写真、なんだと思われます。

探査機ガリレオの写した木星表面?

正解は、オヒシクイ 北帰が近いかの本文写真とコメントをご覧下さい。
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明け方南天の彗星、一網打尽とはいかなかった
2013-02-22 Fri 14:29
月が明るくなって来たので明け方シフトにした。
南に割と明るい彗星が集っているので一網打尽にしようと思ったが、屋根に掛かってまともに写らなかった。

13022201.jpgロニオス彗星(C/2006 S3) 屋根に掛かっている上にバランスが崩れたのかガイドミス。

13022211.jpgシュヴァスマン・ヴァハマン彗星(29P)

マクノート彗星(C/2011 R1)は完全に屋根の向こう。
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EdgeHD800とレデューサー
2013-02-22 Fri 00:00
EdgeHD800で撮影をしようと思ったとき、月や明るい惑星ならばこのままで良いのだが、その他の天体にF10はいささか暗い。

1月11日にリニア彗星(C/2012 K5)を試しにEdgeHD800(F10、2分露出)で撮ってみたことがある。同じ日にNCT-12で撮影した比較写真がないのでその前後1月10日と12日のNCT-12(F3.8、2分露)での写真を並べてみた。
1302131.jpg

口径20cmの集光力のおかげでF10のEdgeHD800でも尾がうっすらと見えるがやはり暗い。当然レデューサーが欲しくなる。ところが、EdgeHD1100専用、EdgeHD1400専用はあるがEdgeHD800専用レデューサーは販売されていない(CELESTRON本国でも発売していない)。ならば、これまでのx0.63レデューサーを使えば良いのか?ある人は全くダメと言い、ある人は良いと言う。

1302136.jpgならばダメ元でと、廉価品を探して試し撮りしてみた。

1302133.jpgEdgeHD800直焦1分露出で撮ったM42。

1302134.jpgEdgeHD800x0.63レデューサー直焦1分露出で撮ったM42。
今回はカメラアダプターTCA-4を介して接続したためバックフォーカスが長くなった分周辺部にはコマ収差が顕著に現れた。レデューサー有無での画像比率は0.63倍ではなく0.49倍になっている。これもバックフォーカスが長いことが理由のようだ。

1302135.jpgアイソン彗星(C/2012 S1 ISON) EdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出。

1302203.jpg超新星2012ht NCT-12とEdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出との比較。集光力の違いが分かる。ただし、EdgeHD800x0.63レデューサーはコマ収差が目立つ。

コマ収差の原因の一つがバックフォーカスの長さらしいので、次はカメラアダプターTCA-4を介さない接続を試す必要がありそうだ。

シュミカセのレデューサーについては以下のページを参考にした。
 →星が見たい>C8 用ReducerのF値について>コメント欄
 →Suzuki's Astro Page>望遠鏡のページ
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小惑星2012DA14までの距離を計算してみよう
2013-02-21 Thu 21:39
1302211.jpg花立山天文台☆美スターのスタッフ久保庭敦男さんが、2地点で写した写真上の視差を利用して小惑星2012DA14までの距離を計算するページを作ってくれた。これには拙ブログのコメント欄でのやり取りもお手伝いした経緯がある。最初は「非公開で作ってみました」との事だったが、その後小惑星2012DA14に限らず一般の近傍天体に対応できるように改良したものを花立山天文台☆美スターの情報ページで公開してくれた。

詳しい解説と計算フォームは以下。
花立山天文台☆美スター>星空情報>小惑星2012DA14までの距離を計算してみる
              および天体までの距離計算(二点観測による)

基線距離約15kmの久保庭さんと私の写真から小惑星2012DA14まで約21600kmと出た。これが何十キロ、何百キロ離れた地点から撮った写真を使うとどのくらいの値になるものか、正確な時刻の分かる同じ領域を撮った写真からみなさまもぜひ計算してみて欲しい。

なお、上にも書いた様に計算フォームは、小惑星2012DA14に限らず一般の近傍天体に対応している。
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超新星2012ht ノイズに埋もれ始めた
2013-02-21 Thu 00:00
1302201.jpg超新星2012ht 西空に月齢10の月がいるとは言え、星像だかノイズだかかなり苦しくなって来た。

シュミカセでシリウスBが見えるかなと思ったが、すでに低空になっている上にシンチレーションが悪くお話にならなかった。
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リニア彗星(C/2012 K5)アルバム
2013-02-20 Wed 00:00
1301031.jpg2012年から2013年へ変わる時期に年を跨いで冬の星座の間を駆け足で通過して行ったリニア彗星(C/2012 K5)の記録。
[写真は1月3日のリニア彗星]
リニア彗星(C/2012 K5)アルバムの続きを読む
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オオヒシクイ 北帰が近いか
2013-02-19 Tue 00:00
江戸崎の稲波干拓地のオオヒシクイ、今年は85羽が越冬した。1月半ばに数日間7羽、17羽が加わったがそれは印旛沼または涸沼のヒシクイが一時避難で飛来していた可能性があるらしい。早い年は2月末には北帰するので、今日が最後の機会になるかもしれない。ということで、雨が降りそうだったが観察小屋を訪ねた。

1302181.jpgオオヒシクイは昼間はこの稲波干拓地で採食するが夜間は安全な場所へ移動する。霞ヶ浦湖上の何処からしいが何処なのかは全く分かっていないと聞いてビックリ!霞ヶ浦周囲に、オオヒシクイに興味を持って観察と報告の出来る人が少ないというかほとんどいないからだと言う。稲波干拓のオオヒシクイ、けっこう知られているのかと思いきや、まだまだ知名度は低いようだ。
[訂正]近年は夜間も稲波で過ごすことがほとんどで、外圧が加わった時にだけ霞ヶ浦へ避難しているとのこと。その割合は越冬日数の17%とのことだ。

 →稲波(いなみ)干拓のオオヒシクイ
 →ヒシクイ(Wiki)

1302182.jpg目の前を流れる小野川にはカモやらガンやらハクチョウやらがいるのだが、ミコアイサが現れると監視のみなさんが急に夢中で写真を撮り始めた。私もズーム最大にして手持ちで何枚か写してみた。

1302183.jpg
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新版『星座神話ガイドブック』
2013-02-18 Mon 00:00
1302171.jpg新版『星座神話ガイドブック』 沼澤茂美・脇屋奈々代著
        誠文堂新光社 1600円 2005年

観望会のお手伝いをしていると、星座に纏わる話を聞かれることがある。聞かれない場合でも、星と星座を案内しながらちょっと関連する物語を挿入したくなることもある。
ケフェウス・カシオペア・アンドロメダ一家とペルセウス・くじらなどの物語以外にはまとまった話も知らないので、ちょっとお勉強しようと図書室でこんな本を借りて来た。
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阿見町『冬の星空ファンタジー』 スタッフ参加記
2013-02-17 Sun 00:00
先日ご紹介した阿見町でのイベント『冬の星空ファンタジー』に観望会スタッフとしてお手伝いに行って来た。日中北西風が吹き荒れる天候だったが、「西風は日いっぱい」のことわざ通り観望会の始まる18時頃には徐々に止んで来た。

1302163.jpg参加人数が多いので1部2部構成にして、それぞれを室内講義と屋外観望2班の入れ替え制とした。各班50名で約30分間の観望時間だ。観望対象と望遠鏡の配分は、月x2台、木星x1台、M45x1台、M42x2台。私は10cm双眼鏡を持って行って、最初の班だけの特典になったが東方最大離角半日前の明るい水星を見てもらい、水星が沈んだ後はM42を見てもらった。M42はもう一人星空寄り道散歩道のほくとさんもセレストロンC11で見せていたので、それぞれの見え方の違いを見比べてもらった。他に、つくば星の会、土浦三高の先生と生徒さんがスタッフで活躍。世界一の研磨技術と言われる日高鏡を搭載した珍しいマクストフカセグレンも見せて貰った。
[写真は準備風景]

低倍率の双眼鏡で見える星空のダイナミックさにけっこう驚いてもらえたようだが、意外な物としてはLED LENSER P17の威力がかなり受けていた。

1302164.jpg要予約催しは2月12日の時点で200名の定員を越える応募があったということだが、自由参加催しを含めると概算400名の盛況だったようだ。主催者のあみ観光協会はこの企画を年中行事に育てたいとの意向があるそうなので、今回の成功がそれを現実のものへと後押ししてくれそうだ。まずは、みなさまお疲れさま。この先への良いスタートになった様で良かったです。
[写真は撤収しながら会場風景を写すスタッフ]
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【速報】小惑星2012 DA14
2013-02-16 Sat 05:46
小惑星2012 DA14、みなさまのところでは見られただろうか。

前日の雨の影響で湿気が酷い上に、観測小屋のノブは凍結している。空は霞がかかった様で肉眼では2等星までしか見えない。

1302161.jpg4時過ぎ、低空のコップ座付近から5cm双眼鏡で探し始めたが、星の並びの無案内な領域のこともあって全く見つけられない。予定通りM65で待ち伏せ撮影。NCT-12の写野に入る前の04時54分30秒から1分露出で3枚撮影。この写真は中間の1枚。この後、δ Leo横を通るところを2分30秒露出でもう一枚撮影。撮影の合間などに何度も双眼鏡で探したが、結局眼視では全く見られなかった。
[訂正]写真のタイムスタンプの間違いを訂正しました(130219)

1302162.jpg準備中に、シュヴァスマン-ヴァハマン第1彗星 (29P)とロニオス彗星 (C/2006 S3)を撮ってみました。どちらも13等台らしいのだが、29Pはそれらしい像が写っていない。C/2006 S3は辛うじて写った(ノイズにも見えるが)。透明度が悪かったので仕方が無いか。
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小惑星2012 DA14接近準備のついでに超新星2012ht
2013-02-16 Sat 00:00
明日早朝の小惑星2012 DA14接近の準備をしておいた。いろいろやるのは面倒なので、M65M66との撮影だけに絞ってあとは双眼鏡で観望するだけ。さ、早寝早起き。

1302154.jpg超新星2012ht 雨上がりの蒸気空のため写りは悪いがまだまだ見えている。
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小惑星2012 DA14接近の前日にロシアへ隕石落下
2013-02-15 Fri 23:15
1302151.jpg我が家では朝の4時頃から見えて来るはずの小惑星2012 DA14。星が好きな人のための新着情報によると、東京からはこんな感じに見えるらしい。

 → 小惑星2012 DA14の東京での見え方動画

それよりも天候は回復してくれるのだろうか。

1302152.jpgと、この記事を準備していたところへロシアから隕石落下のニュースが飛び込んで来た。[写真はロイター=共同]

 →ロシアに隕石落下、負傷者多数の報道
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『数学ガール』 無限の隔たりが有限になる楽しさ
2013-02-15 Fri 03:00
1302141.jpgおお、現実世界の数学ガール(?)から知らぬ間にそっとチョコレート。

◎ ◎ ◎

1301311.jpgフェルマーの最終定理、ゲーデルの不完全性定理、乱択アルゴリズム、ガロア理論、、、数学ファンはともかく、一介の理科好き程度の身には、耳にしたことはあっても理解などとても覚束ないテーマばかり。

 →『数学ガール』
 →『数学ガール』 このおもしろさはなんなのだ

S.Uさんから「高等数学をわかりやすく解説、という『カソクキッズ』的配慮があるか」というご質問をいただいたので、コメント欄への回答を再掲させていただく。

◎ ◎ ◎

各巻のテーマとして掲げられている項目はその巻の目標で、そのテーマへアプローチするための数学的道具がそれ以前の章でさまざまに展開・準備されていく。各式の展開や変形は丁寧に書かれているので、時間をかけて手を動かす根気さえあれば(尤もこれがけっこう大きな素質かもしれないが)脱落はしないと思う。かく言う私は、時間をかけず手も動かさず、興味を持ったところ以外は「そうなるはず」と読飛ばしているのだが。

登場人物の中には中2や高1の女の子もいて、しばしば、質問やわからな〜いを出してくれることで、いろいろな進度の読者を掬い上げてくれる配慮がある。もっとも、彼女たちは直ぐに成長してレベルアップしてしまうのが進歩の遅い読者には辛いところではある。

各巻いろいろとおもしろい話題が選ばれているが、例えば5巻は誰でも知っている3本あみだくじを3次対称群と抽象化してガロア理論へのアプローチの突破口にしている。こういう数学の見せ方の妙というか、工夫が各巻秀逸だと感じる。

ところで、中学生時代の自分にこの本が楽しめただろうかと自問するに、ミルカさんに憧れはしても、内容に着いて行くのは難しかったかもしれないと感じる(いまも同じだけど)。しかし、自分はともかく高校生になればしっかりと楽しめる人がかなり増えるのではないかとも思う。

フェルマーの最終定理やゲーデルの不完全性定理やガロア理論などがこの本を読んだくらいで簡単に理解できるはずはないが、そこへ近づくためにどのような人たちがどのように挑戦して来たかを自分も少し手を動かすことで追体験できるのは楽しいことだと感じる。

◎ ◎ ◎

冒頭のご質問に対する回答だが、これまで無限に隔たっていた事柄が有限の距離へ近づいたと感じられる程度には分かりやすいと言えるが、それでも各巻の最終テーマはやはり手強過ぎる。ただ、個性的な少女たちに両脇を固められる様にして知的冒険の旅をするというこれまでには無いスタイルで、数式や数学的なもの、数学する人びとが小説の題材になったことは画期的で、全5巻で20万部くらいは売れていることからも広範囲な層に支持されていることが窺える。

2週間をいっしょに楽しんだ数学ガールたちとは分かれ難い気分だが、貸し出し期間の終わりがやって来たのでフィボナッチサイン1、1、2、3、、、5でお別れだ。またその内に図書館へ会いに行くことにしよう。

 →『数学ガール』シリーズ
 →小学生から研究者まで、いろんな読者さんの声
  小学2年生「フィボナッチやπの各桁を二倍したものが出てきたので、想像以上に楽しかったです」って、君はガロアか?
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ますます暗くなるSN2012ht
2013-02-14 Thu 00:17
1302132.png超新星2012ht 二日前と比べてもさらに暗くなっている感じがする。いつまで写るかな?


今夜の観測:U Mon6.3等。
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天体スケッチャーの広場「日本天体スケッチ村」
2013-02-13 Wed 00:00
1302121.jpg日本天体スケッチ村 ~Japan Astrosketches Village~という掲示板が2月4日に開設された。tsuge(管理人)さんは開設の辞で「天文趣味のなかでのスケッチは圧倒的少数派ということもあり、各人が"ひとり遊び"に興じる他にありませんでした。そんな中微力ではありますが、スケッチャーのいわば"交流の場・遊び場"を作ろうというのが本掲示板の趣旨であります。」と述べられている。

自分は絵心に乏しく、へなちょこスケッチを元にMacで火星のイメージ画を描く程度だが、お集りの村人の中には、やっさんの庭先で星空ウォッチングのやっさんや、コルキット・スピカとMC127による月面スケッチのMisumi さんなどの方々もいる。

私が最も良く知っている天体スケッチャーはやっさんだが、かつてMisumiさんのコルキット・スピカでの月面スケッチに驚かされたこともよく覚えている。
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『頑張れ!パンスターズ』 茨城県西から渾身の応援
2013-02-12 Tue 00:07
1302111.pngMaclMartのtochiroさんが、パンスターズ彗星へ向けて大彗星になってくれと渾身の応援メッセージを発信。右写真をクリックすると、、、。tochiroさんはじめみんなの願い、1.4天文単位彼方のパンスターズ彗星まで届いてくれ!


1302112.jpgアイソン彗星(C/2012 S1 ISON) パンスターズ彗星に見切りを、という訳ではないが何せ近日点通過まで姿を見せないもどかしさをなんとかアイソン彗星で紛らわせている感じ。

1302113.jpg超新星2012ht 前回撮影した1月20日にはまだかなり明るく写っていたが、それから20日以上経過しさすがに暗くなっていた。(の)さんによると昨日の時点で15.35等らしい。

今夜の観測:U Mon6.4等。
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一月振りのアイソン彗星
2013-02-11 Mon 01:25
1302101.jpgアイソン彗星(C/2012 S1 ISON) ほぼ一月振り。14.8等ということだが特に明るくなった様子も無い。

今夜の観測:変光星も久しぶり。U Mon6.4等。
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3月、二つの彗星が3等になる
2013-02-10 Sun 00:00
ちょっと風邪気味なのでこの週末は大人しくしているつもり。

1302081.jpg北半球でもじもじしそうなパンスターズ彗星(C/2011 L4)に対して、南半球へ行ってしまったレモン彗星(C/2012 F6)が光度3等になりそうな勢いだ(→吉田誠一さんのページ)。勝手に期待した方が悪いのではあるが、当初の予測ほどには明るくなりそうに無いパンスターズ彗星の3等と同じ3等でも大きな違いを感じてしまう。お金と時間がある方はレモン彗星へ照準を変えて南半球へ飛ぶのかも。レモン彗星はそのうちにまた北半球でも見える様になるが、我が家では5月17日頃からだ。その頃には光度は8等辺りまで暗くなっているだろうか。
写真はAstronomy Picture of the Day 2013 February 7 から。Creditは、Comet Lemmon near the South Celestial Pole Image Credit & Copyright: Peter Ward (Barden Ridge Observatory)。クリックでオリジナルページへジャンプ。

最近のパンスターズ彗星、レモン彗星、アイソン彗星情報
 ■フルーツ&スカイのお気楽観望記 最近のパンスターズ彗星に関する海外の記事
 →Astro Bob:How to get the best views of Comet Panstarrs this March
 →Roger Groom's Website:Photographs of Comet C/2011 L4 (PANNSTARRS)
 ■こちらは日本の記事
 →国立天文台:パンスターズ彗星
 →AstroArts:パンスターズ彗星の増光ペースに翳り
 ■ニュージーランド南島からのブログ パンスターズ彗星とレモン彗星の写真
 →やる時はやりまっせ!
 ■レモン彗星の最近の写真 緑の彗星はいいなぁ!
 →Astronomy Picture of the Day:2013 February 7
 ■アイソン彗星
 →AstroArts:探査機「ディープインパクト」がとらえたアイソン彗星
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阿見町で観望会 『冬の星空ファンタジー』
2013-02-09 Sat 00:00
1302082.jpgヨメさんが「中央公民館に置いてあったよ。仕掛人は誰だろうね。」とこんなチラシを持ち帰って来た。阿見町でこういう催しが行われるなんて珍しいな。あれぇ〜、、、このチラシ、まだ読んでいないの?

茨城県おもしろ理科先生講師、あっちゃん先生こと久保庭敦男さん、『茨城新聞』1年連載と言い、今年は精力的だな。

入れ替え制とは言え定員200名の観望会を捌くのはノウハウが必要。つくば星の会のみなさんもお手伝いなのだろう。仕事が早く終わったら私もちょっと覗いてみようかな。

 →『冬の星空ファンタジー☆in予科練平和記念館』開催!!
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小惑星2012 DA14 地球大接近
2013-02-08 Fri 00:00
2月16日の未明、小惑星2012 DA14が静止衛星軌道(地心距離約42000km)より大幅に内側の約34,000kmを通過する。衝突の危険は無く、光度7等で双眼鏡ならば見えるらしい。ステラナビゲータで見てみると、我が家では2月16日04時頃から南西の高度10度に6.2等で見えてきそうだ。

小惑星 2012 DA14 の地球大接近
 詳しく説明されている。

1302071.jpgImpact Earth!
 今回の小惑星2012 DA14は衝突の危険は無いが、パラメータを変えると衝突した場合の影響をシミュレーションできる。例えば、直径 Diameter:45m、密度 Density:3633kg/m3、爆発地点 Your Distance:上空3km、その他はよく分からないのでデフォルト値。そうすると、Energy 2.51 MegaTonsTNT、AirBlast Arrival 21.7 secondsなどと出て来る。

星が好きな人のための新着情報のページには上記の他にもたくさんのサイトが紹介されている:
 →2月16日未明、小惑星が静止衛星軌道より近づく
 → 小惑星2012 DA14関係の報道
 →[追記]16日夜明け前に小惑星が地球に大接近 アマチュア機器でも観測可能
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曇りの夜なので
2013-02-07 Thu 00:00
曇りかと思ったら晴れている。けど疲れたので観測無し。ネタが無いので、特にタイムリーな記事と言う訳ではないがいくつかご紹介。

・規制庁幹部、断層報告書案を漏洩 日本原電に
 「名雪審議官を更迭し、出身官庁である文部科学省に出向させた」。原子力規制委員会で問題を起こせば訓告処分だけで本庁へ戻れるってことか。
・わざと?
 わざと、って誰でもそう思う。

・ハザードラボ、北海道十勝地方の地震予想的中

・“報道の自由度”日本53位に大幅後退

・メディアの劣化について
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