
天候に恵まれ、稲敷市文化祭の星空観望会が開催された。
昨年に比べて参加人数は少なかったがなかなか中身の濃い会だった。小学生の時からお付き合いのあるF君はすでに高校生、天文についての知識もしっかり身に付いている。また、最近柏から稲敷へ来て星の多さに感動したと言うご夫妻は、廉価の望遠鏡を買って月は見られたものの木星をどうしても導入できなかったと言われていたので、本体とファインダーが平行になる様に事前に(昼間のうちに)調整しておくといった望遠鏡の基本的な使い方を説明させてもらった。

今回役に立ったのがiPod touchに入れてあるアプリ「iステラ」。天体を見慣れていない方にいきなりこれがM57リング星雲ですと眼視で見てもらってもそれこそ雲を掴むような感じだと思う。見てもらっても首を傾げているみなさんに写真ではこんな感じですとご覧頂いた後もう一度望遠鏡を覗いてもらったところ「分かった」「見えた」という声が多数帰って来た。今夜の観望対象は、アルビレオ、M57、M31、天王星、M45、木星。
稲敷市の一般公開型の星空観望会は、市立歴史民俗資料館主催の観望会が無くなってしまった現在、この稲敷市文化祭関連企画が唯一で1年に1回だけだ。市の職員に聞くと別の企画を計画中とのことなので、その早期実現に期待したい。
F君との別れ際「来年は中学時代の天文少女たちも誘ってここで集まりなよ」と言っておいた。