2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
夜明け前の東天
2012-07-28 Sat 07:42
120728.jpg昨夜も今夜も水気たっぷりの夜空にはベガしか見えるものは無い。明け方から晴れて来るという予報に期待を込めて早寝早起き3時起き。玄関を開けると東の空に輝星がいくつも見えている。観測小屋から見ていると隣家の屋根から金星の出が見られた。木星はヒアデス星団と並んでいて、その上方にはプレアデスがかなり高くまで上がっている。空がかなり明るくなって来たので、木星と金星のクローズアップを写して終了。しまった、くじら座のミラを見るのを忘れていた!

1207282.jpg木星

1207283.jpg金星

別窓 | 観測日記 | コメント:6
『人間と環境への低レベル放射能の脅威』
2012-07-28 Sat 00:00
福島事故以後は、少なくともこの列島に住むすべての人が長期に渡る低線量被曝の影響下に置かれることになり、誰しもがこの問題に無関心ではいられなくなってしまった。ところがその割に世間はのんびりしているように見受けられる。100mSv以下は安全かのような宣伝によって、大きな不安を感じるが故に安心を求めたい人たちは危険の中に身を置くにもかかわらず眼を逸らし易い状況へ導かれてしまっている。このことによって、決して安全ではない100mSv以下の被曝による将来の健康被害が拡大することが懸念される。

120224.jpg『人間と環境への低レベル放射能の脅威』
  ラルフ・グロイブ/アーネスト・スターングラス[著]
  肥田舜太郎/竹野内真理[訳] あけび書房 2011年 3800円

副題として「福島原発放射能汚染を考えるために」とあるが、本書の出版は3.11前から計画されていたようで、まさに福1事故発生直後の発刊となった。

原題は『The Petkau Effect』だが、ペトカウ効果についてだけ解説しているわけではなく、低線量被曝による人体への健康被害と自然への危害について多くの実例を挙げて分かり易く説明している。
 →ペトカウ効果

それでも、認めたくない側からの安全意見は根強く、本書についてのAmazonのプレビューとコメントでもバトルが繰り広げられているが、先日放影研から新たな論文(LSS第14報)が出て低線量被曝の危険性については決着が着いたも同然の今となってはそれらは不毛な議論になったと言える。
別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:0
| 霞ヶ浦天体観測隊 |

FC2カウンター