2012-07-14 Sat 00:00
![]() 郷地秀夫著 かもがわ出版 1000円 2011年 7月8日の講演会「被爆者2000人を診た医師の警鐘」の講師、郷地秀夫医師の著書。2011年8月に出版されている。講演会でもとても分かり易い話をされていたが、本書はその講演内容を補完するものと言える。110ページの小冊子にも関わらず、放射能の危険について読んで分かり易いだけでなく、読者自身で考えるための資料を沢山提供してくれているよくできた解説書になっている。「放射線被曝についてどれか1冊」選ぶとすれば現時点ではこの本をお勧めしたいと思う。本書を理解すれば、、世間に出回っている様々な資料やデータを解読する力を得られるだろうし、御用側の詭弁・欺瞞を粉砕するヒントも得るはずだ。 なお、本書の出版時には放影研の寿命調査報告第14報はまだ発表されておらず2003年の第13報を使って低線量被曝について説明されている。それで第13報の要約を見てみたが、このときすでに「固形がんの過剰リスクは、0-150mSvの線量範囲においても線量に関して線形であるようだ」と報告されていた。つまり「100mSv以下での健康被害は分かっていない」は10年前からすでに嘘だったのだ。 |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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