2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
原発反対 vs 推進 討論3本
2012-03-11 Sun 00:33
以下は30年の時間を隔てた原発反対 vs 推進の討論。この間の時間を私たちはなんと無駄にしてしまったのかを思い知らされる内容だ。

120309.gif・NHKアーカイブス「シリーズ原子力(2) 原発をめぐる白熱の議論」
 NHKオンデマンドで上記の番組を見た。1981年に行われた大阪大学講師・久米三四郎さんと日本原子力産業会議専務理事・森一久さんとのスタジオ対談。このときに久米さんが問題として提起されていた事がそのまま現在も論点として残されている。それは、この30年間議論がそこから先へ進まずに停滞してしまったことの証拠。久米さんは1979年のスリーマイル事故の直後に私の大学へ事故についての講義をしに来て下さったことが思い出される。

・たね蒔きジャーナル「小出裕章さん、スタジオからの初めての生出演!」
 京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんと東京工業大学原子炉工学研究所助教・澤田哲生さんがゲスト。推進派の澤田さんは、絶対に事故が起きないとは言えないが放射能を封じ込める装置を付け加えれば福島ほど酷い事故にはならないから、多少の事故が起きても原発を使うべきだという考え方。正常運転であっても周辺地域に放射能をばらまき、事故が無くても作業員が被曝を前提にした作業を必要とし、事故が起きれば財産や故郷を奪われる、そういう一人一人の命や人生についてなどは想像もできないのかな。9次請け作業員のことも出ていたが、それを問題とも思わない事がすでに問題だろう。もう、ぜんぜん説得力の無い推進意見だった。

 →たね蒔きジャーナル:TVでは報道しない原発事故末端作業員の驚きの証言
 →原発収束作業の現場から ある運動家の報告
  ついでに作業員を取材した記事を2本紹介。1本目のMBS記者はよく生の声を取材したと思うが、2本目の報告はさらに衝撃。全国の原発立地の地元は、まだ大事故が起こっていないとしても、今本当に潤って幸せと言えるのだろうか。こういう被曝労働や格差や差別を前提にした原発維持から目を逸らして電気を求めるのは不誠実だと感じる。
  
・反対派と推進派 二項対立、克服を求めて
 内容の詳細についてはまだ分からないのだが、人間の叡智を紡ぎ出すような試みであって欲しいと思う。
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最接近を4日過ぎた火星
2012-03-11 Sun 00:32
mars1203101.png今夜の観測:十日ぶりに星が見えた。雨上がりと月明かりで真っ白な空だが火星だけは観測可能。最接近から4日経過しているが、最大視直径13.8秒のままだと思われる。北極冠周囲の模様は薄く、代わりに正面に大きくアキダリアの海とそれに続くルナ湖、南に離れて太陽湖からオーロラ海がよく見えている。mars1203102.png特に、C8での見え方は今季最高だった(右図)。
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