2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
2012年のオオヒシクイ
2012-03-10 Sat 00:00
1203061.jpgこの前の休日、小雨は降っていたが、北帰前の最後のチャンスと思って稲敷市の稲波干拓へオオヒシクイを見に行った。
 →稲波干拓のオオヒシクイ

1203062.jpg監視員に聞いたところ、今年の越冬数は87羽で、天候がまだ良くならないため北帰は始まっていないとのことだった。昨年は2月末までに全数北帰完了したのと比べると今年は冬が寒く春の到来が遅いからだろうか。むしろ昨年は地震を予知して早めに飛び去ったのかも?今朝は、オオタカ2頭の飛来もあったらしい。オオタカはオオヒシクイを襲わないが、むしろハヤブサの幼鳥などがちょっかいを出すという話を聞いた。
[監視員さんのフィールドスコープを借りて手持ちコリメートで撮影]

1203063.jpgオオヒシクイの越冬地であるここ稲敷市の稲波干拓は1939年から1957年に掛けて小野川河口に造られた235haの干拓地。そのため、昨年の東日本大地震では液状化、地盤沈下、地割れ、堤防崩落、埋設用水路の破壊などなど、大きな被害が出ていたようだ。修復工事の準備が少しずつ始められていたが、本格的な工事はオオヒシクイの北帰後らしい。

稲波を飛び立って途中東北のどこかで休みながらカムチャツカへ帰るのだろうが、放射性物質の取り込みによる将来の頭数減が心配だ。今期は1985年以来の最高羽数が越冬したようだが、これをピークに以後激減などということがありませんようにと切に祈るばかり。

[追記]私たちが見に行った翌日から北帰が始まったようで、87羽揃っている最終日に出くわしたのは幸運だったかも。

 →オオヒシクイ観望(2008)
 →オオヒシクイ 北帰か?(2009)
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