3月6日は火星の最接近日だったが残念ながら晴れなかった。2月下旬以降茨城も雨季に入ったため観測機会が減って快心の火星スケッチを得ることはできなかったが、今後離れつつある火星面だが出来る限り見て行きたいと思っている。
今回は小接近なので視直径的にはこれで底を打ったわけで、あとは2018年の大接近へ向けて回を追う毎に大きくなって行く火星への期待が既に今から膨らんでいる。

今後の接近日と視直径は以下の様になる。右は『天文年鑑2010年版』p132に載っている視直径の変化を表すグラフ(参考のために私が描き加えたピンクのラインは今回の視直径)。
2007 12/19 15.8秒
2010 1/28 14秒
2012 3/06 13.9秒
2014 4/14 15秒
2016 5/31 19秒
2018 7/31 24秒
2020 10/6 22.5秒
2022 12/1 17秒
視直径の小さな冬場の接近は晴れて観測日数は稼げるが気流が安定せず良い像に出会いにくい、視直径の大きな夏場の接近は気流は安定するだろうが晴れる日が激減する。その合間を縫っての観望になるが、次回以降ぐんぐん視直径が大きくなって行くので今から期待でわくわくしている。