2011-04-03 Sun 00:00
・退避する場合に何を持ち出すか
この前チェルノブイリの猫を抱いた避難者のおばさんについて書いてから、この問題がずっと頭から離れない。我が家は福島第1からおよそ170km。楽観的推測では今回は退避エリアになることはないだろうと思う。しかし、原発事故はこれで終わったわけではなく、むしろ今後も大物が控えている。こういうことは事前にシミュレーションしておくことで、いざ我が身に降り掛かった場合にも多少なりともパニック度合いを低くできる(かな?)。 たいした財産も無いし比較的物への執着の無い私たちだが、車1台に積める範囲で持ち出すべき物って何だろうか。これまで歩んで来た過去の自分の歴史とこの先の残りの人生の中でアイデンティティを保ち続けるために必要な最小限の物、、、。自分の生き方がまざまざと見えて来そうでちょっと怖いが、五十代も半ばに差し掛かった時点で、一度見直してみるのもよいかも。 ・観測小屋建設 次の大地震で仮に観測小屋が倒壊してもそれは諦めがつく。 しかし、作りかけで避難とか、出来て間もなく移住とか、それは嫌だな。せめて何年間かはこの小屋で観測をしたい。 ・Weather Report 風向風速 茨城県に住む者としては風が福島から南へ向かって吹かないことを望んでいる。風向きの右90度左30度が風下にあたることからなるべく北へ向かって吹いてくれるとこちらへの飛散は防げる。でも、それではふわりさんやももさんの方へ吹けってことを自分は望んでいることになる。もちろんそちらへも行って欲しくない。ならば、自分の知らない人がいる方向ならば良いのか、、、。 ・最悪のシナリオ 今回の原発事故から何も学ばず、電力不足だから原発容認という流れが継続すること、それは水蒸気爆発以上に「最悪のシナリオ」。 ・事故から学べるか 事故から学ぶことは多い。ただ残念なことは、学ぶのは反対する側で、推進する側は学ばないということ。決して学ばないから怖いもの無し。 ・想定 今回の原発事故は、被害のほとんどを地方へ押し付け、東京・首都圏への影響を最小限に抑えるという原発政策の「想定」通りに進んでいる。おまけに、計画停電によって原発需要を再認識させるという一石二鳥の大成功を収めているといえよう。津波の想定はさっぱりだったが、この想定は大当たりだ。 ・メガフロート すごいものがあるものだ。汚染物質のしみ出し対策は万全だろうが、いつか必ず来る大津波で転覆するなんてことはないのだろうか。 ・電力融通に周波数の壁 少ない変換設備、増設計画もなく 周波数の変換効率は悪いらしいが、遠隔地の原発から都心へ送電する日常的なロスを考えたら、緊急の場合なので周波数変換できないよりも出来た方がどれだけよいことか。 ・原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差 海外との比較をするまでもなく、国内にも埋め様の無い温度差があるんじゃないか。 |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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