2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
『復活!TK-80』
2010-07-13 Tue 00:00
大学の大型計算機センターへ行って、カードパンチャーが空くのを待ち、自分がプログラムしたコーディング用紙を見ながらパンチカードへ入力し、オペレーター氏にカードストックを預けて帰る。昼飯を食べ終わったころセンターへ行ってみると結果が出力されている。ひぇ~!今回もバグのため出力紙数枚を無駄にしただけで成果無し。もう一度プログラミングからやり直しだ。少ない機材とマシンパワーをみんなでタイムシェアリングしていた時代、わずかに割り当てられたマシンタイムはとても貴重だったし、そもそも計算機を利用する研究室にでも所属していなければ個人が計算機と接する機会など全くなかった時代だった。三十数年前のことだ。

1007122.jpgそんなときに目の前に現れたのがNECのマイクロコンピュータ・トレーニングキットTK-80だった。幸いこの時期はアルバイトで資金に余裕があったので、さっそく飛びついた。1977年だった。ちなみにApple][が発売されたのも同年。宇宙開発だけでなくここでも日米の技術の時間的ギャップを感じざるを得ない。ワンボードのTK-80に大型計算機の代わりができるはずは無いのだが、誰に気兼ねすること無くすべてのマシンタイムを自由に使える自分のコンピュータを手に入れた満足感は格別で、新しい時代の到来を実感する瞬間でもあった。

100712.jpgそうは言ってもTK-80は簡単に使いこなせる代物ではなかった。しかし、添付されていたマニュアルは、自力で学ぼうという意欲のある者には、かなり分かりやすい内容だったと今から振り返ってそう感じる。さらに、当時出版された『マイコンゲーム21』(岸田孝一著 産報出版 1978年)も実に分かりやすく、TK-80やマシン語との距離をぐんと縮めてくれた。

2000年に出た『復活!TK-80』というTK-80シミュレータ付属の本を懐かしく読んだ。今更マシン語でもないが、TK-80に久しぶりに触れられるのは楽しみだ。「プログラムのコーディングよりも、この基板ビットマップ作成のほうがはるかに時間がかかっている。TK-80を知る世代の友人も、シミュレータそのものより、このビットマップに感激してくれているのが嬉しい。」と著者は書いているが、Macベースで作成していたら真に美しい仕上がりになったはずで、その点がちょっと残念な気がした。

 →『復活!TK-80』 榊正憲著 アスキー出版局 2480円 2000年
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