
2月22日に書いた
「科学列車」について、星盗人さんがコメントで紹介してくれた野尻抱影『山で見た星』がようやく県立図書館から届いた。この中の「科学列車と星」という昭和16年に書かれた随筆がまさに科学列車についての文書だった。科学列車企画の最終回について野尻抱影氏は、「ああいう有意義な企ては、事変が納まったら、プランをもっと良く練って、復興してもいいのではないかと思っている」と、日中戦争が泥沼化して行く時代の中で、こうした青少年への科学の芽もむしられて行ったことをさりげなく記している。
『野尻抱影の本 3 山で見た星』 筑摩書房 1989 2500円
★自転車で100km走って来たのでへとへと。星見はさぼろうと思ったら幸い曇っていた。