2010-03-31 Wed 00:00
加速器野郎向けに昨日の[速報]でお知らせした様に、日本時間の3月30日夕刻から欧州合同素粒子原子核研究機構(略称CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の初期目標7TeV衝突実験が行われている(いまも続いている)。
仕事が落ち着いた17時頃からCERNのWebcastによるライヴ中継に接続し、KEKのS.Uさんからの解説コメントを待ち受けながら実験の行方を見守った。 ![]() この初日のデモンストレーションで何か新奇な現象が引っかかったかどうかはともかく、加速器物理学・素粒子物理学・宇宙物理学などの分野に新たな地平が開かれた瞬間に私も霞ヶ浦湖南の鄙にありながら立ち会えたことだけは確かなようだ。 ![]() 中継が一段落したので表へ出てみたが、満月に照らされた白い夜空でも見つけられる馴染みの変光星はすでに西の林に隠れていた。 |
2010-03-30 Tue 09:40
S.Uさんからお知らせをいただきました。
欧州にある世界最大の加速器LHCによる最初の7TeV衝突実験が本日午後開始予定で、Web中継もあるようです。これは加速器による世界最高エネルギーの更新となり、当面の設定エネルギーでもあるそうです。これによってブラックホールが出来ることはまずないのでしょうが、新現象が起こる可能性には期待が高まります。 →LHC First Physics:media resources |
2010-03-30 Tue 00:24
火星の視直径も10″を切り、もう小望遠鏡の観望対象ではなくなった。遠ざかってゆく火星を見送りながら、もう一度鈴木壽壽子さんの文章を思い出す。
口径六センチの小さな望遠鏡が、この夏私に見せてくれたものは、小さなオレンジ色の火星の世界。南極冠とサバ人の湾と、大シュルチスとヘラス大陸。でも、たったそれだけだったろうか。 直径六センチの小さなレンズが、力一ぱい私の心に投影していたのは、銀色の月をつれて、真暗な真空に浮かんで自転する地球の、小さな星である姿と、かけがえのないすばらしさではなかったのだろうか。視野の火星が遠く小さくなってゆくにつれて、青と白とに輝いた地球の姿が、次第に大きく心の中に浮かび上がってくる。息づくように渦巻いている雲を透して、日本の島々が、私たちの街が・・・。 [鈴木壽壽子『星のふるさと』「ほんとうの大きさ」より] ![]() |
2010-03-29 Mon 00:43
朝の早い職場だから少々の寒さにはみな慣れているはずだが、今日は日中も5度くらいにしかならず、さすがにあちらこちらで「寒い」「寒い」の声が聞こえていた。
![]() →小惑星探査機「はやぶさ」搭載イオンエンジンの連続運転による軌道制御の終了について →[はやぶさ]今度いつ帰る ~はやぶさ探査機~ 初音ミク・動画版 →はやぶさの紹介ビデオ「祈り」 |
2010-03-28 Sun 00:04
3月24日はMacOSXの9歳の誕生日だったらしい。
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2010-03-26 Fri 00:30
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2010-03-25 Thu 00:52
![]() 今日は一日冷たい雨が降り続いた。20度にでもなろうかという暖かな日の後にこういう日が訪れると真冬に戻った様な寒さを感じてしまう。この雨、明日いっぱいまで続くらしい。 |
2010-03-24 Wed 00:42
お彼岸過ぎたが寒い日だった。
今夜は、15.5等の小惑星がふたご座の5.7等星HIP34267を隠す恒星食が予定されていたが、やっぱり曇った。18日の金メダル級平らな三日月も曇ったので、今月の2大イベントは完敗。火星も10日程見ていないが、小さくなっている事だろうな。 |
2010-03-23 Tue 00:09
以前、視覚障害の方に天体写真を楽しんでもらう『さわれる天体写真展』についてご紹介したことがあるが、今回は、そのような方へ天文学の楽しみを伝える出版物や授業について。
![]() マルチモーダル図書『天文学入門 ~宇宙と私たち』を書いた京都大学嶺重慎教授の授業風景と受講生の感想が興味深い。目の見えない方でも十分宇宙を理解できることが分かった一方で、こういう方たちは情報を得にくい立場に置かれているがために意外なレベルでつまずいていることも知った。 放送は以下のページで聞く事ができる。 →『聞いて 聞かせて ~ブラインド・ロービジョン・ネット~』 →「サポーターシリーズ・天文学の魅力を伝える」(30分54秒) |
2010-03-21 Sun 00:11
![]() 冬の間は寒くて表でスケッチする気合いが出なかった人も、あたたかくなった春の夜空ならば描き易いのではないか。火星は賑やかな冬の星座とともに西へ移り、代わって土星が春の星座とともに主役になりつつある。対象はよりどりみどりだ。そんなこともあり、ここで終わらせるのは勿体ないとして、延長になったのだと想像する。 四日市市人権センターホームページにこれまでに集った作品が載っている。スケッチや写真の腕を競うのではない今回の募集、そこにどんなエピソードやメッセージが託されているのかとても興味ある。 この募集延長で今後も四季折々の印象に残る夜空のスケッチが届くことに期待したい。みなさんも、ぜひご家族やお友達を誘ってご参加ください。 今夜の観測:猛烈な風が吹いているため体を固定できず変光星の目測不能。ε Aur3.8等のみ。 |
2010-03-20 Sat 00:50
![]() ![]() 盃月になみなみ接がれた地球照 接がれたというよりてんこ盛りか。 今夜の観測:快晴で全天見渡せる。なんと久しぶりなことか。冬の変光星は冬の星座とともに西の低空のかすみの中に消え入ろうとしている。代わって春の変光星観測の始まりだ。ε Aur3.8等、V CVn7.4等、T Mon5.9等、U Mon7.2等、U Ori7.0等、α Ori0.6等、ST UMa6.7等、Z UMa7.4等。 彼岸入り天狼霞を染め滲む 実は今夜はそれほど霞んではおらず、むしろシリウスの瞬きが激しいくらいだった。 火の星に追われし天狼青く燃え 火星もそろそろ見納めとは思ったが、そよそよとではあるが風が吹いて星が瞬いているので望遠鏡は出さずに終わった。 |
2010-03-18 Thu 00:20
今夜の観測:すぐに曇ってきそうなので、帰宅してとりあえずいくつか見ておいた。ε Aur3.8等、T Mon6.3等、U Mon6.6等、U Ori6.7等。やはり、すぐに曇った。
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2010-03-17 Wed 00:52
午前中は気温が上がったので、函館3.8牛乳のTシャツを着て夏を思って働く者ありだったが、午後は一転寒い日になった。
![]() 雲だらけ予報外れて句もだらけ 記事のタイトルに「雲だらけ」と書いたつもりが「句もだらけ」と誤変換。 |
2010-03-16 Tue 00:33
![]() 会期:3月5日(金)~4月11日(日) ![]() ところでなぜつくば市ではなく龍ケ崎市の資料館が会場なのかと考えるに、つくば市には驚くべき事に、谷田部町、桜村から引き継いだそれぞれ郷土資料館、民俗資料館はあるものの、本格的な博物館・資料館なるものが無いからだろう。このままでは文化都市としての要件に欠けると評価されるだろうから、ぜひ良い博物館を作って欲しいものだ。 |
2010-03-15 Mon 00:09
場の量子論的楽器ということで、星見のできない夜の慰めとして無理くり天文へ結びつけた感のあるテルミン。2003年にマトリョミンを購入して以来すでにいろいろと買い込んでいるが、ここへ来てまたまた購入したものが数点。
![]() もう一つは、リディア・カヴィナさんの演奏に使われていたMarshallのミニアンプMS-2。ギター用アンプの特性で音が歪み易いのでテルミン用に最適とは言えないが、とにかく小さくて-かっこ良くて-かわいくて-おまけにそれほど高価でないので購入。これを買ったからにはテルミンminiを外部出力可能に改造しなくてはならなくなった。 ![]() |
2010-03-13 Sat 00:30
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2010-03-12 Fri 00:33
久しぶりに星が見えた昨夜、「あまりにも久しぶりの晴れなので、まったくやる気が出ない。何を見ればいいのかわからない。」と『まどぎわ観望日記』のkawashimaさんが書いていた。全くもって同感。ようやく晴れたのに星を見ないのはいけない事の様な罪悪感を感じるので義務で見たというのが昨夜の私の正直なところ。『星空寄り道散歩道』のほくとさんの、「まあ、参戦したという評価だけでもいただきたく」というのも同じ心持ちと見た。
そして、今夜。晴れたけど透明度悪し。今夜も義務的に庭へ出たが、予定していた変光星のほとんどは西の林に隠れてしまっている事を幸いにそそくさと撤収。星見が日常動作に戻るにはもう数日かかりそうだ。 今夜の観測:ε Aur3.7等、U Mon6.5等。 |
2010-03-10 Wed 00:10
『真鍋星見小屋通信』のまぁしぃさんの記事。39年も暖められた思い込み。一旦思い込んでその後修正される機会無く長年熟成され続けた思い込みっていい味を出すもんです。私なんか「緑」でも「縁」でもたとえ耳にしても素通りでしょうけどね。
→■39年持ち越した間違い(月報 2010年2月(完報)) ![]() |
2010-03-09 Tue 00:25
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2010-03-08 Mon 00:42
![]() →ニコニコミュニティ『天体観測愛好会』 |
2010-03-07 Sun 00:07
ここ2週間まともに晴れません。で、妄想です。
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2010-03-06 Sat 00:21
![]() 猫好き、犬好き、馬好き、、、。動物たちの個性はそれを好きになる人間の個性でもあるらしい。 |
2010-03-05 Fri 00:00
今夜も雨です、昼間は寒かったです、明日は午後から晴れて22度になるらしいです、きっと夜は朦々たる湿気で結露がひどく不愉快な星見になる事でしょう。
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2010-03-03 Wed 00:12
![]() ![]() ■どんな仕組み:周波数のわずかに異なる二つの高周波発信器の共鳴を利用した楽器。それだけではただ唸っているだけだが、片方の周波数は固定、もう片方の周波数は可変にすることで、唸りを微妙に変化させて音階を作れるようになっている。その周波数を可変にするバリアブルコンデンサーが演奏者の体とアンテナとの距離というわけだ。テルミンは触れずに演奏する珍しい楽器ではあるが、人体そのものが楽器の中に組み込まれているとも言える。 ![]() ■市販されている製品:(1)最もポピュラーなスタンダード機はMOOG社EtherwaveTheremin(国内価格本体約6万円、他にアンプ、コード、スタンドなどが必要;右上) (2)テルミン演奏の第一人者竹内正美氏のマンダリンエレクトロン社が製造販売しているかわいいマトリョーシカ型テルミン=マトリョミン(約44016円;右中) ![]() (4)『大人の科学製品版 テルミンPremium』(9975円)、この製品だけは実物を知らないが、評価記事を読む限りではお勧めできる。お小遣いに余裕があるなら、テルミンminiではなく音量コントロールのできる2本アンテナ型テルミンPremiumを購入して、より本格的に演奏を楽しまれるのが良いかと思う。 [参考書]『テルミン エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』 竹内正実著 岳陽舎 2000年 2100円 『テルミン 不思議な電子楽器の誕生』 尾子洋一郎 ユーラシア・ブックレットNo.83 東洋書店 2005年 630円 [教則本]『テルミンを弾く』 竹内正美 岳陽舎 2002年 5500円 マトリョミン教則DVD「マトリョミン演奏の手引」 マンダリンエレクトロン 2006年 2100円 『テルミン学習帳』 佐藤沙恵 ASCII 2008年 2580円 |
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