2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
寒き夜仰ぎて「ああ」と星一句
2010-01-08 Fri 00:06
100107.jpg大胆というか無謀というか身の程知らずというか厚顔無恥というか、「星の俳句」カテゴリーを作った。以前から、俳句、短歌、俚謡、川柳など自分でも作れるようになりたいと思っていたが、どうも密かに思っているだけでは進歩しないみたいなので、恥を覚悟で実際に作ってみる事にした。何故そんな気になったかというと、山口誓子の「俳句・その作り方」の冒頭に「事物と出会って、思わず「ああ」と叫ぶその叫びから、俳句は生まれる」と書かれていたからだ。夜空を見上げていれば「ああ」と叫ぶネタには事欠かない、自分にもできそう(勘違いってやつだろうが)。季語が無かったり、人様の作品と似たようなものも現れるだろうが、手習いをしていると思って大目に見てやってください。

→カテゴリー:星の俳句
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星句 2010年前期
2010-01-08 Fri 00:05
以前から、俳句、短歌、俚謡、川柳など自分でも作れるようになりたいと思っていたが、どうも密かに思っているだけでは進歩しないみたいなので、恥を覚悟で実際に作ってみる事にした。季語が無かったり、どこかにあるようなものも現れるだろうが、手習いをしていると思って大目に見てやってください。

2010年
1月
 新年の夜もひと夜 またひと夜 

年は改まっても星は変わらずにそこにありますが、同じ星を見ながらまた一期一会も感じます。

 風受けて 視野の火星 跳ね回る
 天仰ぎ ピュルルと風に 星凍る

今夜の火星は模様どころではありませんでした。 (01月01日)

 枯れ葉踏み 迎える火星 東空に 

2年間待ちに待った火星が近づいてきた。まだ小さすぎて観測には適さないが、東の空へようやく上がってくるのを待ちわびる様に冷え込みの厳しくなった夜半過ぎの庭へ迎えに出て行く。晩秋に感じた気分。(01月03日)

 天狼の 眩き光 青く冷え

この夜のシリウスの光のなんと冷たく青かったことか。天狼では季語にならないかもしれないが、星句であれば許されるだろうか。(01月05日)

 寒き夜 仰ぎて「ああ」と星一句

「ああ」という感動の叫びが俳句を作る源泉という山口誓子の言葉に励まされ、「星の俳句」カテゴリーを作ることにした。

 凍てし夜の 霞に赤き寿老星
 凍てし夜の 林に遠き寿老星

寿老星はカノープスとふりがなを振った方が良いかもしれない。この2句は昨年鈴木壽壽子さんに触発され作ったもの。(01月06日)

 小接近 視野へ火星を招き入れ

小接近でも今回は特に待ちわびていた。その気分から「招き入れ」た。冬場に起こる小接近は季語の代わり。(01月10日)

 夜明け際 寒風背にし 細き月
 細き月 筑波おろしで星三昧

1月11日の早朝、変光星観測を終えたとき、寒風吹く夜明け前の東の低空に月齢25過ぎの細い月が昇っていた。月が細くなった上に筑波おろしの空っ風が吹けば、雲も吹き飛ばされ星見の好機。まぁ、この際シーイングの悪さは諦めよう。

 賑わいの星々率いて 寒昴

冬を代表する明るい星々の先頭に立って1年の出発を宣言する昴。これは『星のふるさと』「旄頭胡星」の変奏。(01月11日)

 明けの雪 朝陽たちまち斑にす

冬型が強まって明け方に雪が降ったらしい。雲が切れて陽が射して来ると雪はすぐに解け始め、至る所斑な模様になってしまった。(01月13日)

 火の星を追う獅子 東空駆け上る
 火の星も 今夜は川底の石となり

鼻頭の火星を追うようにしし座が東の空へ駆け上って来た。寒いといいながらも春の星座が後に続く。ただ、シーイングの悪い今夜は火星観望は諦めた。(01月14日)

 西空の木星 空林駆け下る

帰宅するころ西の空で一番星になっている木星。この時刻この位置では私にとっての観望期はすでに終わっている。(01月16日)

 幼き絵 日食報告 小正月

大阪の小2の甥っ子に1月15日の日食の見方を事前に知らせておいた。しかし、日没直前だし、地平線近くまで見通せる場所を見つけられるか心許なかったので、まさか観察報告が届くとは思っていなかった。おまけに絵まで描いてある。「1月1日に日食(月食の間違い)があったといってたとおもうけどしってますか」だと、かすてんも甘く見られたもんだな。(01月18日)

 朝霜に さそりのかまの立ち上がり

1月25日の早朝、オリオンも西へ沈んだころ観望を終えようとしたとき、南東の林の上に怪獣が蠢(うごめ)く様にさそりの頭が現れていた。まさにウルトラQの光景、思わず仰け反った。火星観測を終えたときのこと。(01月27日)

 気がつけば 冬大三角も西に居り

つい最近までこの時刻にはオリオンもおおいぬも南にあったと思っていたが、ふと気づくともう西空の星になっている。季節の移り変わりを印象づけられる瞬間だ。(01月28日)

2月
 霜を枕横たう牛に 発つ火星

氷点下4℃の朝、観測台は霜でバリバリだというのに、隣の放牧場の牛は霜の降りた枯れ野原で悠然と寝ている。天空へ目を転じると、火星はししに追われて西の林に逃げ込んだ。2年2ヶ月後の次の接近までの旅立ちのときだ。(02月05日)

 天仰ぐヘッドライトに息凍る

午前中の雪もすっかり消え、12日ぶりに晴れた。ただ、風も無いのに、空気は凍っている。椅子に座ってしばし空を仰ぐ。点灯したままの赤いヘッドライトの先に凍った息が昇って行く。(02月18日)

3月
 名ある星 春に追われて みな西へ
 冬星は 西の地平へ みな集合

誓子の「名ある星春星としてみなうるむ」の発句をいただいたが、星のうるむ夜はまだしばらく先のことに感じられる寒い夜だった。(03月10日)

 雲だらけ 予報外れて句もだらけ

記事のタイトルに「雲だらけ」と書いたつもりが「句もだらけ」と誤変換。それを拝借。(03月16日)

 盃月になみなみ注がれた地球照
 彼岸入り 天狼霞を染め滲む
 火の星に追われし天狼青く燃え

火星もそろそろ見納めとは思ったが、そよそよとではあるが風が吹いて星が瞬いているので望遠鏡は出さずに終わった。(03月19日)

4月
 山笑う新緑の路に 膝笑う

久しぶりの晴れ間に誘われて、つくば市の宝篋山へハイキングに行った。小田休憩所から極楽寺コースで沢伝いにゆっくり歩き、途中いくつもの小滝を見ながら約1時間10分ほどで山頂へ到達。帰りも同じ道を下ったが、山にも膝にも普段の運動不足を嘲笑われてしまった。(04月06日)
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