東亜天文学会(OAA)『天界』2009年9A月号に
星の伝承研究室の北尾浩一さんが『ほんとうの星物語を語り伝えるということ』を特別寄稿されていた。その中で「暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する」と書かれている。そしてOAAの現在の混乱に心を痛めながら「『天界』が、星をきっかけに、「感じること」「考えること」「語ること」の豊かな多様性を育み続けてくれることを願いながら...。」と結ばれている。
暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する私が『星のふるさと』と鈴木壽壽子さんの生き方に深い感銘を受けたのはこういう理由だったのだと、北尾さんの文章を読んで改めて理解できた。まさに『星のふるさと』は壽壽子さんが暮らしの中で<星を通じて>、感じ、考え、語ることから生まれ、それが壽壽子さんの豊かな感性や技量を育て、人間の尊厳の対極にある公害問題を真剣に考えるきっかけになったわけですから。

今夜の観測:月明かりがだいぶ大きくなってきた。火星、かなり高くなってきたのに揺らぎは収まらず、模様があるのは分かるがどんな形かを認識するのは難しい。ε Aur3.7等、ο Cet4.1等、RX Lep5.8等、T Mon6.2等、U Mon6.1等、W Ori6.0等、α Ori0.6等。