2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
かすてん版 2009年天文イベント
2009-12-31 Thu 00:37
2009年世界天文年はルーリン彗星で幕開け。しかし、温暖化の影響なのか冬型は2月上旬までしか安定せずそれ以降は12月上旬まで関東でも曇りまたは雨の日が目立った。今年の最大イベント7月22日の部分日食は雨、木星衝突痕もペルセウス座流星群もしし座流星群も雨または曇り、地元の観望会はすべて皆曇中止。満足に観望ができたと言えるのは年初めのルーリン彗星、秋のオリオン座流星群、暮れのふたご座流星群ってとこか。

 1月 1日 年末から続く安定した冬型のおかげで快晴の年明け(12日間連続)
   11日 鈴木壽壽子さんの流星塵観測記録の調査に行く
 2月 1日 小林誠氏ノーベル物理学賞受賞記念講演会場でS.Uさんにお会いする
    5日 『月刊天文ガイド』に小惑星(8741)Suzukisuzukoの紹介文が載る
    8日 夕方、超大火球を目撃
090222.jpg   24日 ルーリン彗星地球最接近
   25日 流星塵を初めて顕微鏡で見る
 3月 2日 準惑星ケレスを初めて見る
   23日 国立天文台へFLUIDさんをご案内
   27日 『天界』4月号に「鈴木壽壽子さんのこと(前編)」が載る
 4月 5日 土浦市立博物館の特別展『沼尻墨僊』を見に行く
   22日 『天界』5月号に「鈴木壽壽子さんのこと(後編)」が載る
0904292.jpg   28日 TS-65PにTG-HDモーターを装着
 7月22日 茨城県南で74%の部分日食は雨で見られず
 8月 2日 柏市中央公民館で星の写真展、天体写真講座、星を見る会に参加も雨
   11日 いて座第3新星(V5583 Sgr)、写真に写る
   12日 ペルセウス座流星群、アウトバースト予報も皆曇
   16日 木星の彗星衝突痕、TS-65Pで見えたような見えないような
   23日 クリステンセン彗星C/2006 W3 (Christensen)、写真に写る
 9月 6日 高エネルギー加速器研究機構(KEK)一般公開を見学
   23日 Teegul-100入手
   27日 四日市で冊子「鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ」完成
090925.jpg10月21日、22日 オリオン座流星群、見られる
   24日、25日 稲敷市文化祭天体観望会曇天中止
11月16日 四日市で「夜空のスケッチ」募集始まる
   18日 しし座流星群
12月13日 四日市訪問。市郊外でふたご座流星群を待つも見られず
   14日 鈴木壽壽子さんの想い出を訪ねる。帰宅後ふたご座流星群観望
   18日 今期初カノープス、それも生まれて初めての肉眼カノープス

mars0912301.jpg今夜の観測:月が私の変光星畑の中へ入ってきたのでちょっとだけ見てお終いにする。ε Aur3.7等、ο Cet4.2等、U Mon6.2等。火星は北極冠の縁取りが分かる程度。

この1年「霞ヶ浦天体観測隊」とともに夜空を見上げてくださった全国のみなさま、ありがとうございました。来たる新しい年にも変わらずのご愛顧をお願いいたします。何はともあれ私としては2009年を怪我無く健康に過ごせたことに感謝し、みなさまとともに2010年を楽しみに待とうと思います。では、良いお年を!
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1月の星空予習
2009-12-30 Wed 02:24
2010年は元旦からささやかな月食で明ける。秋のハートレイ彗星が今から楽しみだが、もう一つの楽しみは1月28日の火星最接近。視直径14″ほどの小接近だが2018年の大接近時のために今から眼力を鍛えておこうと思っている。

★ 1日 未明に部分月食(03時51分~04時53分)
     日本歴史上初めての元日の月食(→AstroArts09.12.28)
★ 4日 未明、しぶんぎ座流星群極大(04時ころ)、月明あり
★11日 金星外合
★15日 日没帯食も関東では見られず
★22日 稲敷市歴史民俗資料館星空観望会(予備日23日)
★23日 お気楽観望会(→なかをさんのお気楽星見掲示板)
★25日 プレアデス星団の食(19時ころ~22時ころ)。これを見逃すと当分見られない。
★28日 火星最接近も視直径14.1″
[参考]『藤井旭の天文年鑑2010年度版』他
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暮らしのなかで、星をきっかけに、豊かな多様性を育むことの大切さ
2009-12-29 Tue 00:21
091228.jpg東亜天文学会(OAA)『天界』2009年9A月号に星の伝承研究室の北尾浩一さんが『ほんとうの星物語を語り伝えるということ』を特別寄稿されていた。その中で「暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する」と書かれている。そしてOAAの現在の混乱に心を痛めながら「『天界』が、星をきっかけに、「感じること」「考えること」「語ること」の豊かな多様性を育み続けてくれることを願いながら...。」と結ばれている。

暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する

私が『星のふるさと』と鈴木壽壽子さんの生き方に深い感銘を受けたのはこういう理由だったのだと、北尾さんの文章を読んで改めて理解できた。まさに『星のふるさと』は壽壽子さんが暮らしの中で<星を通じて>、感じ、考え、語ることから生まれ、それが壽壽子さんの豊かな感性や技量を育て、人間の尊厳の対極にある公害問題を真剣に考えるきっかけになったわけですから。

mars0912281.jpg今夜の観測:月明かりがだいぶ大きくなってきた。火星、かなり高くなってきたのに揺らぎは収まらず、模様があるのは分かるがどんな形かを認識するのは難しい。ε Aur3.7等、ο Cet4.1等、RX Lep5.8等、T Mon6.2等、U Mon6.1等、W Ori6.0等、α Ori0.6等。
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同好会の年忘れ例会お流れ 火星観望もお流れ
2009-12-28 Mon 00:27
mars0712021.jpg今夜の同好会年忘れ例会ではぜひMT-200で火星を見せてもらおうと思っていたのだが、夕方から早々と皆曇になったためお流れになってしまった(夜になったら激しい雨、判断的確!)。M氏所有のMT-200の見え味はとても反射とは思えないシャープさで常々驚嘆させられている。mars0712022.jpg左図は2年前に見せてもらったときにメモしたへなちょこスケッチをイメージ化したものだが、同時刻のStellariumによるシミュレーション画像(右図)にだいたい合っている。私のへたれ目でもこのくらい写し取れたのは、MT-200の高性能故。
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晏次郎さん NikonNAV-SWシリーズのファーストインプレ
2009-12-27 Sun 00:00
091226.jpg12月12日の記事でお知らせしたNikonアイピースNAV-SWシリーズだが、晏次郎さんが5㎜と7㎜についてさっそくファーストインプレを書いてくれた(→早速・・・)。

光学性能とは別だが遮光フードや目当てゴムローレットに不満が残るとのこと。問題の光学性能について確かめようと準備した夜は、真冬の北海道のため風が強かったそうで、本格的な比較までは至らず良い星空に出会えるまでしばしお預けといったところのようだ。晏次郎さんの観望意欲を掻き立てるような絶好の星空の到来に期待したい。

mars0912261.jpg今夜の観測:透明度悪い。気温2℃。結露酷い。ε Aur3.7等、ο Cet4.1等、P Cyg4.9等、χ Cyg5.5等、RX Lep5.8等、β Lyr3.6等、T Mon5.9等、U Mon7.0等、α Ori0.7等。火星の像が落ち着くことは無く、今夜も「炎の上の火星」状態。それでも大きな揺らぎが収まってきて次の揺らぎがはじまる直前のその一瞬に集中して目を凝らすがやはり北極冠以外に模様らしい模様は掴めない。
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月の砂漠 星のふるさと
2009-12-26 Sat 00:44
091225.gif「月の砂漠」という曲があるが、子供の頃この題名からどのような光景を思い描いただろうか。私は「月の照る砂漠」というありきたりの場面だったと思う。ヨメさんはアポロの印象が強かったためか、長いこと荒涼とした月面の砂漠(月の砂漠)をラクダが歩いている風景を思い描いていたようで、イラストのような私のイメージを知ってたいそう驚いていた。また、「星のふるさと」からは彗星が生まれるオールトの雲みたいな場所を思い描いたらしい。私は「ふるさとの星(への望郷)」と感じた。さて、みなさんのイメージは、、、。
[イラスト:コバヤシキヨシ]

mars0912251.jpg今夜の観測:今夜も忘年会。天気の崩れが予想されていたので帰宅してからの星見は諦めていたのだが、少し見られてラッキー!ε Aur3.7等、ο Cet4.0等。火星は低いのでTeegul-100を出したがやっぱりよく見えない。
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近世土浦のマルチ人間 沼尻墨僊の天文学
2009-12-25 Fri 00:50
091219.jpg東亜天文学会機関誌『天界』2009年12月号に、近世土浦の教育者、天文観測家沼尻墨僊についての紹介論文が載っている。書かれたのはS.Uさん。私が土浦市立博物館での展示会へ行って担当の学芸員さんからお話を伺って「はぁ~」なんて感心している間に、同じ展示をご覧になったS.Uさんはちゃっちゃと原稿をまとめておいででした。脱帽。

土浦市文化財愛護の会『沼尻墨僊』は労作だがローカルな出版社(筑波書林)発行のため広く行き渡っているとは思えないし、土浦市立博物館で過去に2回行われている特別展は意欲的ではあるが地味な企画と言える。今回のS.Uさんの論文はそれらを補完して、天文関係者の目に触れる機会を作ったという点で地元にとっても意義あることだと思う。

今夜の空:職場の忘年会もあったりで、久しぶりの皆曇にほっとしたりなんかして。
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連続快晴10日目
2009-12-24 Thu 00:11
今夜の観測:火星。北極冠の他は中央にやや濃い模様。ε Aur3.6等、ο Cet4.0等、RX Lep5.8等、T Mon6.4等、U Mon7.3等、W Ori6.0等、α Ori0.7等。せっかく火星を見ているのだから簡単に表現できる方法は無いだろうか。
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そろそろ休みたいのですが、、、
2009-12-23 Wed 00:47
091222.jpgあまりの良い天気つづきに「三日にいっぺんくらいは休みたい」などと不謹慎な考えが脳裏をよぎる。星が見えているのに星を見ずに寝るなんて罰が当たろうというもの。でもやっぱり眠たいので今夜はもう寝る

今夜の観測:帰宅時に西に傾いた変光星のいくつかを見ておいた。その後夕食を食べ終わったら眠たくなったので、ミラといくつかだけ見て就寝。なんだかんだけっこう見てしまった。ただ、火星がまだ低くて見られないのは残念。ε Aur3.7等、ο Cet4.0等、P Cyg4.9等、X Cyg6.1等、V568 Cyg6.1等、χ Cyg5.3等、RX Lep5.7等、β Lyr3.9等、T Mon6.5等、U Mon7.3等、W Ori5.9等、α Ori0.6等。
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宙のまにまに『天体観察「超」入門』
2009-12-22 Tue 00:05
191217.jpg本書は夏に買っていたのだが、ついでに原作コミック『宙のまにまに』も読みたくて、他の図書館から貸し出してもらえるか地元図書室に頼んでおいた。県内に1箇所所蔵している館があったが禁帯出だった。そういうわけでコミックもアニメも見たことは無いが、本書は独立した構成になっているから原作の予備知識はいらない。もちろん、知っていれば少し多めに楽しめるだろうが。

 宙のまにまに『天体観察「超」入門』 柏原麻実
       講談社 アフタヌーン新書012 2009年

「超」入門ということで、ごく初歩の星空解説に加えて、虫除けや防寒対策、赤色ライト、暗順応、施設見学などなど星を見る以前の準備や予備知識についてもけっこう書かれているのが本書の特徴。『宙のまにまに』の原作、アニメ、そして本書などをきっかけにひとりでも星空を見上げる若い人が増えてくれたら嬉しい。

今夜の観測:ε Aur3.7等、ο Cet4.0等、RX Lep5.8等、T Mon6.5等、U Mon7.4等、W Ori6.1等、α Ori0.7等。晴れてくれるのはありがたいがこう毎夜毎夜晴れると寝不足になる。今夜はやめようかとも思ったが、快晴の夜空を見上げてそんな勿体無いことをしてはいけないと思い直し、変光星の観測をした。火星はお休み。昨夜までほどの透明度は無い。
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火星はまだまだ遠い存在
2009-12-21 Mon 21:39
今夜の観測:7日連続ですばらしい晴れが続いている。目で見る限りそれほど星が瞬いている様には感じなかったが、火星像は落ち着かず遠い存在。北極冠回りの円弧と中央部に影がおぼろ。ε Aur3.7等、ο Cet4.2等、RX Lep6.1等、T Mon6.5等、U Mon7.3等、W Ori6.3等、α Ori0.7等。+0℃、結露なし。ドローチューブのグリスが固い。
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質の良い光環境の改善を求めたい
2009-12-20 Sun 00:00
毎日jpにこんな記事が。

 ’09記者ノート:「暗いつくば」科学のまちの逆説 来年は明るい都市に

0812185.jpg記事には「他所からつくばへ来ると街が暗く感じる、闇にまぎれて強盗や痴漢が起きる、測定した約4800地点で日本防犯設備協会が勧める3ルクス以上を確保してない地点が84%、つくば市は約60m間隔での「防犯灯」設置を目指すが実現していない、、、」などとある。

他所の地方都市と比べてつくばは本当に暗いのか?暗いことが犯罪に結びついているのは本当なのか?どういう照明を想定しているのか?など確認しておきたい部分はあるにせよ、「暗さ」に不安に感じる住民がいる以上その対策は必要だろう。

ただ、人の目には暗順応という機能がある。街があまりに明る過ぎるため実際の暗さよりも相対的に暗いと感じて、必要以上の明るさを求めていないだろうか。大量のグレアを発する既存の照明が非効率な光環境を作っていないだろうか。

すでにつくば、土浦、首都圏の光害の影響を受けている我が家としては、照明を増やす場合には光害対策ガイドラインに準拠した上での対策を切実に願う。今後は、照明を増やす場合にはそれと引き換えになるように現行照明の上方光束削減などをセットにしてより良い光環境の改善を進めて行くべきだろう。ただ照明を増やすのではなく、「科学のまちにふさわしい解決策」に期待する。

0912192.jpg今夜の観測:美しい夕空に水星と月齢3の月と木星。ε Aur3.5等、ο Cet4.0等、P Cyg4.9等、V568 Cyg6.1等、X Cyg6.1等、χ Cyg5.7等、RX Lep6.0等、T Mon6.8等、W Ori5.8等。
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素敵な天気予報 地球影 地球照 初カノープス
2009-12-19 Sat 01:00
0912182.jpg今朝の庭は一面の霜。12月も下旬になってようやく冬らしくなったみたい。天気予報も素敵なマークが並んでいる。091218.jpg暖かくって・虫がいなくって・結露しなくって・シーイングが良くって・晴れが続くのが一番良いに決まってるが、ここ茨城県南では、寒くなって・虫がいなくなって・乾燥して・シーイングが悪くなって来ないと晴れ間が安定しない。ともかく星の見られる季節到来だ。

0912183.jpg夕暮れ時、東の空が紅に染まっているのでおやっと思ったら、地球影(ちきゅうえい)だった。低空の青色部分が地球の陰でその上のピンクの部分が太陽光の長波長部分。0912184.jpg水星を伴った細い月の地球照もきれい。

今夜の観測:ε Aur3.6等、ο Cet3.9等、χ Cyg5.5等、RX Lep5.7等、β Lyr3.8等、T Mon6.5等、U Mon7.3等、W Ori6.1等、α Ori0.7等。火星の模様は昨夜よりも確かに見えるがまだおぼろ。24:22今期初カノープス。さらにこれは生まれて初めての肉眼カノープスだ。ぎょしゃ座からふたご座の足下にかけてうっすらと天の川が流れる。今年一番の空かもしれない。気温-0℃、結露なし。
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冬空がやってきた
2009-12-18 Fri 00:47
0912172s.jpg今夜の観測:昨日辺りから寒くなってきた。機材物置の温度計は0℃を指している。観測台の天板一面に薄く付着した氷を削り落とすことから始める。真冬になれば氷結する湿気も無くなるのでこの手間はいらないのだが。
ミラは暗くなってきたが、εAurは皆既まであと1日というのにまた明るくなったように感じた。εAur3.4等、οCet4.0等、RX Lep5.7等、T Mon6.5等、U Mon7.0等、W Ori6.1等、αOri0.5等。それから隣家の屋根の上へ現れた火星を見てみた。そよ風に望遠鏡が揺さぶられて、火星は視野の中を飛び跳ねる。橙の中に模様らしき濃淡を感じるがそれが限界。
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鈴木壽壽子さんの思い出を訪ねて
2009-12-17 Thu 00:10
091214.jpg12月14日(月)、四日市の二日目。昨夜の観望会こそ曇ってしまったが、昼間はポカポカとした晴天だったし、今日も朝から快晴になっている。

0912143.jpg鈴木壽壽子さんの想い出をお聞きするため生前をご存知の方々にお会いしに行く。壽壽子さんのお人柄が偲ばれる数々の思い出のお話をお聞きでき感謝の気持ちでいっぱいになる。そして、『天界』に「鈴木壽壽子さんのこと」が出たらそれをご報告しに行こうと心に決めていた壽壽子さんのお墓参りも果たせ、これで四日市へ来た目的のすべてを終えることができた。
[写真は壽壽子さんが作られたウィスキーミニチュアボトルに着せる紙細工のドレス]

今夜の観測:RX Lep5.7等、U Mon7.0等。今夜は曇っていたので安心して寝ようと思ったら、天頂付近だけは晴れていたので、サンダル履きで玄関前へ出て2つだけ見ておいた。
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かなり飛んだぞ ふたご座流星群 
2009-12-16 Wed 01:00
091215.jpg四日市から帰宅した14日の夜、さほど疲れも感じなかったし、どうしても火星を見たかったので雲の切れた23時半ころから観望を開始。年明け1月28日の最接近へ向けて少しずつ大きくなっては来たが、私のへたれ目には模様は捕らえ所が無い。ただ、見続けているうちになんとなく橙と白の境界が感じられて来たのは北極冠か。ふと望遠鏡から目を離し空を見上げると、ふたご座流星群の流星が火星をかすめて長く明るく輝いた。1等星もおぼろに霞むほどかなり雲は厚かったにもかかわらず、明るくゆっくりと流れる流星を多数見られた。30分間で12個確認。
[図は滝星図に流星の飛翔経路をプロット。番号は下の時刻に対応。(6)は静止流星]
(1)23:50(2)23:50(3)23:54(4)23:56(5)23:58
(6)00:00(7)00:00(8)00:05(9)00:08(10)00:11(11)00:15(12)00:16

今夜の観測:εAur3.6等、οCet3.9等、RX Lep5.8等、T Mon6.5等、U Mon6.9等。
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四日市の丘で夜空を仰ぐ
2009-12-15 Tue 00:22
0912132.jpg12月13日(日)早朝、土浦発の二番列車で四日市へ向かう。東京、名古屋を経て10時14分近鉄四日市着。名古屋からのFLUIDさんと合流。まずは市立博物館で四日市の歴史を予習。観覧しているところへ、冊子「鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ」を作られた四日市市人権センターのNさんが来られて昼食。13時に再び市立博物館へ戻り、鈴木壽壽子さん探しの最初の段階でお世話になったTさん、Nmさん他、東亜天文学会の会員の方々にお会いする。15時から毎日新聞の取材を受ける。16時にふたご座流星群観望会場である星の広場へ向かう。途中、時間があったので壽壽子さんが生前お住まいだったお宅の前を通る。17時半頃星の広場へ到着。ここは『星のふるさと』に出てくる茶畑の近く。ここまで皆曇の空を恨めしく思いながらの道中だったが、会場に着いたときには日没直前の薄明の中に木星が輝くまでに回復。観望会の始まるまでの合間の時間に変光星を9つばかり見ておく。091213.jpg予定の時刻を少し遅れていよいよ観望会が始まったが、このときには曇ってしまっていたためまずは市立博物館天文係のIさん力作のパワーポイントによるふたご座流星群の説明が行われた。ちびっこたちは大喜び。会場でMさんとご挨拶、ボランティアのNkさんとは変光星のお話などをする。ただ残念ながら観望会中には晴れる事無く19時に撤収。四日市へ戻りNさん、FLUIDさんと夕食。1時間遅れで会場撤収組のMさんとNkさんが合流。この夜は流星群こそ見られなかったが星空談義に花が咲く。

13日の観測:ηAql4.0等、εAur3.5等、οCet3.7等、AF Cyg7.4等、P Cyg4.9等、W Cyg5.9等、χCyg5.7等、βLyr3.8等。
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ふたご座流星群は見られたか?
2009-12-14 Mon 06:56
さて、四日市にてふたご座流星群は見られたのか見られなかったのか、、、。
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ふたご座流星群は旅先で
2009-12-13 Sun 00:57
091212.jpg今夜の観測:η Aql4.2等、ε Aur3.6等、ο Cet3.7等、P Cyg4.9等、V568 Cyg6.4等、W Cyg5.9等、X Cyg 6.5等、Y Cyg7.2等、χ Cyg5.8等、β Lyr4.2等。

ちょっくら三重県四日市へ行ってきます。
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ニコン 天体望遠鏡用アイピースを発売予定
2009-12-12 Sat 00:01
12月も中旬に差し掛かってるというのになんですかこの大雨は。冬場の異常乾燥注意報連続何日というのも社会的問題になりますが、この雨と曇りはやっぱり自然環境上の問題の現れでしょう。

やっさんの掲示板で紹介されていました。

091211.jpg →ニコン「NAV-SW」シリーズの発売について

で、アイピースだけ?
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εAur 皆既まであと9日
2009-12-11 Fri 00:16
職場の懇親会から帰宅し空を見上げると冬の大三角や、昴や、カペラなどが一通り見えている。

091210.jpg今夜の観測:部屋へ入ってお茶を一杯、天気は下り坂なので急いで身支度して観測へ、、、。あれま、もう見えませんよ。辛うじて薄雲を通してεAur3.5等だけ。今夜は星は見られないと思っていたので一目測だけでも良しとしよう。我ながらなんと心が広くなったことか。

今夜のεAurは今までで最も暗く見えた。12月19日の皆既開始まであとわずか。光度の変化を目測で感知できるかな。

 →長周期変光星ぎょしゃ座イプシロン、減光開始(AstroArts)
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Google Chrome(BETA)リリース
2009-12-10 Thu 00:24
091209.jpgブラウザGoogle ChromeのMac版がリリースされたのでさっそくインストールしてみた。さほどWebの表示スピードが速くなった感じがしないのは、Safariが十分速いからだろう。インターフェースに新鮮みは無いし、Safariから乗り換えるだけのインパクトは感じない。

Google検索もGoogle Earthも確かに便利なのだが、何もかもGoogleを通してしか世界と接触できないような時代がくる事だけはごめんだ。
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どんな夜になるのか、2009年ふたご座流星群
2009-12-09 Wed 00:59
国立天文台から「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーンのお知らせがメールで届いた。期間は、12月11日(金)夜から12月14日(月)夜(~15日(火)朝)。

0912082.jpg昨年は満月と雲に阻まれて見ることができなかったふたご座流星群(→08年12月15日記事)。今週末の天気は東海から関東にかけてまずまずの予報が出ている。城歩きでは超晴れ男も夜空にはからっきし弱いが、今年は晴れ女が付いていてくれるそうなので心丈夫なことこの上ない。13日は早めの時刻に観望となりそうだが、国立天文台のページによると「ふたご座流星群は、夜の早い時間帯からも流星が見える流星群です。20時や21時でも、深夜の3分の1から半分程度の流星を見ることができますので、深夜の観察が難しいという人にもお勧めです。」とのこと、期待は高まる。

今夜の観測:夕方霞ヶ浦湖畔で。雲が出始めていた。ηAql4.2等、οCet3.6等、P Cyg5.0等、V568 Cyg6.1等、W Cyg5.9等、X Cyg 6.2等、Y Cyg7.2等、χCyg5.5等、βLyr3.7等。
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直径10秒の火星
2009-12-08 Tue 01:04
091207.jpg昨日は12月恒例の小田城跡発掘調査現地説明会(つくば市)があったのだが、地元の国登録有形文化財の古民家見学会に行ったためこちらへは来れなかった。そういえば去年も土曜日開催のため参加できず、翌日自転車で見に行ったんだった(→08.12.09記事)。今日は往復100kmはしんどいので車で行った。現場では発掘作業も行われておらず、作業員は誰もいないようで、現場にはブルーシートが被さり、説明を聞く事はできなかったが、ま、ここは1年に1回は状況確認に来るというのが目的なのでこれでも良いか。
[写真:小田城跡から筑波山を臨む]

最近の快晴の日の空の青さはけっこう良い色になってきた。冬晴れの空の青さがボケていた昨年に比べると今年の冬はまともかもしれない。夜の空も早くまともになってくれると良いのだが。
晏次郎さんが久しぶりにブログを更新されていた(→今年は無理かも・・・)。最近お父様を見送られたとの事。07年に祖母様、08年にアンディ、そして今年はお父様と毎年お別れが続いている。まだ星見をする気分にはなれないと書かれながらも、こうしてときどきブログに近況を報告されるのが息抜きになっていれば結構な事だと思う。
★★
091208.jpg今夜の観測:今夜はTS-65Pで火星を見たかった。隣家の屋根の上へ現れるまでしばらく時間があったので、まずはどこにでも三脚を設置できるTeegul-100で見ることにした。しかし、火星は川底から眺めるようにゆらめいて「炎の上の火星」状態だ。極冠の白い感じが分かる程度。先に変光星をいくつか見ておく。ε Aur3.4等、ο Cet3.6等、RX Lep6.2等、T Mon6.4等、W Ori6.7等。
65Pで見る久しぶりの火星。やはりTeegulよりはかちっとした像。それでもゆらめきは止まらない。表面の模様なんてとても見られるようには思われないが、それでも中央部付近になんとなく黒っぽい陰があるような気がする。一応記念撮影。年明け早々の2010年1月28日の最接近を挟んで何回くらい見られるだろうか。現在の直径は10″くらい。最接近時が14″。現在の1.5倍近くにはなるとき、もう少し模様が見えてくるだろうか。いまから楽しみだ。そういえば、火星のすぐ西側にはやぶさがいる。見えはしないが写真を撮っておこうと思っていて忘れてしまった。
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まだまだ明るいエリダヌス座新星(KT Eri)
2009-12-07 Mon 00:59
091206.jpg昨夜はかなりの雨が降っていたので早寝、仕事もあるし。起きたらすばらしい快晴。何時頃から晴れたか知らないが、こういう晴れは普通の天文ファンには使いようが無い。

0912062.jpg今夜の観測:月が隣家の陰に隠れている内に変光星をいくつか見て、エリダヌス座新星(KT Eri)の写真も撮る。まだまだ結構明るい。TOASTとD40を使って写真を撮ったの、8月末以来だよ。長らく天気悪かったから。変光星は、ε Aur3.3等、ο Cet3.6等、W Cyg5.9等、RX Lep6.1等、T Mon6.5等、W Ori6.7等。ε Aurはちっとも暗くなった感じがしないぞ。皆既まであと13日らしいが、暗くなる段取りは大丈夫なんだろうか。
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天気が悪いので天文イベントも控えめでいい?
2009-12-06 Sun 00:44
07年11月 __o~__oo__oooooooo_oooooo_____/
07年12月 ooooooooo_oooooooo_oo__~~o~__oo/

08年11月 o__oo~______o___~_ooo_o_~~_ooo/
08年12月 _oo~o_o__~oo_oo~_ooo__o_ooooooo/

09年11月 __o~~~_~___~_o~__oo_o_o__o_~__/
09年12月 o~___/

去年から天気が悪くなったのか、一昨年がたまたま良かったのか、天文復帰3年目の私には判断できないが、12月も5日が過ぎたというのに、雨が多くまだ星の見える冬空にはほど遠い。2年前の今頃はホームズ彗星やタットル彗星の競演、火星接近などなど、連日連夜の星空三昧だったが、今のような天候ではたとえすばらしい天文ショーが起こっても悔し涙に暮れるだけ、むしろこれでいいのか?
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「夜空のスケッチ募集」へのご協力 感謝
2009-12-05 Sat 00:29
091204.jpg「四日市市人権センターの「夜空のスケッチ募集」のチラシと冊子をご紹介いただけないでしょうか」と、職員やボランティアとして公開天文台や観望会の運営に携わられている何人かの方々へお願いした。

お返事は、「合点承知之助!」とか「素晴らしいお誘い嬉しいです。ぜひぜひぜひ、協力させていただきたいと思います。」とか「このような、素晴らしい企画はこちらの方がお願いしたいくらいです。」とか、当方の予想を越えたたいへん好意的な内容で、感謝とともにさっそく資料を送らせていただいた。

このブログへお越しの方で公開天文台や観望会の運営に携わっているのに「連絡が無いじゃないか」と思われた方もいらしゃるはず。それはひとえにチラシと冊子の部数が少ないためお願いできなかったからです。ごめんなさい。というわけで現在手元にはお分けできるだけの枚数が無いのですが、もしもご協力いただけるようでしたらお知らせください。追加をお願いしてみます。当方へ送付先をお知らせいただく場合、コメント欄にチェックを入れると非公開になります。

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11月の晴天日数
2009-12-04 Fri 00:53
11月の晴天記録は以下:
 ________一昨年__昨年__今年_
 すばらしい星空! 0夜  0夜  0夜
 4等星が見える 17夜 11夜  7夜
 1等星は見える  1夜  4夜  7夜

年を経る毎に星見に適した夜が減っているのが一目瞭然。11月から2月を星見に適した冬季4ヶ月と思っていたが、11月に星見ができないとなると観望期は冬季3ヶ月に短縮される。1年の9ヶ月を耐え忍んでの厳寒3ヶ月、12月こそは、、、と信じたい。
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『天文年鑑』2010年版
2009-12-03 Thu 00:39
091130.jpg2008年、2009年とオレンジ表紙が続いたため、今後は同色で統一か?ともささやかれた『天文年鑑』だったが、3年連続オレンジとはならなかった。また、表紙には7月22日の皆既日食写真は譲れんだろうから2年連続で日食写真かと思っていたら、木星の衝突痕とこれも裏をかかれた。これらは1年前から考えていたことなので、表紙を眺めるだけでかなり楽しませてもらえたと言える。
『藤井旭の天文年鑑』は仕事場に置いて、帰りがけの寄り道予習なんかにも使っている。

で、予定される2010年のハイライトは、1月28日の火星最接近と秋の103P/ハートレイ彗星ということになる。あとは、いつものことではあるが突発現象を楽しみに待つことにしよう。

091202.jpg今夜の観測:夕方にはこの写真の通り雲がわいてきて、帰宅したときにはほぼ全天が雲に覆われてしまっていた。χCygだけ6.1等。
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戻ってきた空の青さ
2009-12-02 Wed 00:53
091201.jpg日中はとても師走とは思えない暖かさだったが、空の青さは美しかった。ここ1週間ほどの間に昼間の空の青さが際立ってきた。後は、夜になっても雲が出てこないようになれば冬本番なのだが。

0912012.jpg夕方の月。今夜は久しぶりに一晩中晴れる予報だが、満月前の月が東の空に早くもお出まし。

今夜の観測:昼間は上の通りすばらしくよい天気なのだが、夜になると雲が湧いて来る。それでも夜半近くになって薄曇りまで回復した。明るい月の周りの変光星をいくつか見ておく。εAur3.4等、οCet3.6等、RX Lep5.6等、T Mon6.1等、U Mon6.2等、W Ori5.8等。ちょうどプレアデス星団の食の最中だったが、見てしまうと目が感光して目測に差し障るから最後に見ようと思っていたら、、、見忘れた。
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