2009-06-22 Mon 00:04
![]() スピカ(αVir)までの距離は何光年と記載されてきたか『天文年鑑』バックナンバーを見返したら、1998年版では350光年、1999年版では270光年と、ここで大きく変わっていた。『ふたつのスピカ』原作の漫画は2001年10月連載開始だから、著者が執筆のための調査をしていた時期がたまたまデータ書き変わりの季節に重なっていたということなのだろう。 1998年版と1999年版との間で値が変ったのはこのころ新データが公表されたためだと思われる。その辺りの経緯をさっそくmeinekoさんが調べてくれている(→『meinekoの日記』2009-06-21)。 [追記]手許にある1969年版以降の『天文年鑑』の恒星表を確認してみた。 1969年版 主な恒星3.01~3.99等(0~3等は67、68年版に掲載)距離の掲載無し 1970~1986年版 主な恒星 掲載無し 1987~1988年版 140光年 1989~1998年版 350光年 1999~2009年版 270光年 1999年版には「今年から固有運動、三角視差にはヒッパルコス衛星によって得られたデータを採用した。距離は三角視差、分光視差などを加重平均して独自に再計算した。(西村史郎)」とある。 |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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