2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
『沼尻墨僊』
2009-04-03 Fri 00:46
0903302.jpg 『沼尻墨僊』 青木光行 塚本福衛 大塚博 雨谷昭著
    土浦市文化財愛護の会発行 1997年 1400円

 現在土浦市立博物館では特別展として『沼尻墨僊 城下町の教育者』が開催されている。それと並行する形で特別展記念連続歴史講座「墨僊塾」(後期)が平成21年1月から5月の期間が開講されている。1月10日に行われた第1回目は「墨僊の天体観測」と題して雨谷昭氏が講師をされた。私の郷土史の師匠を通じて雨谷先生には何度かお会いしているが、墨僊の天体観測についての研究者でもあったとは失礼なことに存じ上げなかった。近いうちに雨谷先生のところへ連れて行ってくださいと師匠に頼んだらこれは持っているかと本書を貸してくれた。

 沼尻墨僊は安永4年(1775)、町民の子として土浦に生まれ、安政3年(1856)に没した。享年82歳。教育者として、画家として、書家として、科学者として、地理学者として幕末土浦の文化に大きく貢献した一人だ。私塾の名を「天章堂」としたのもとりわけ天文に興味を持っていたからだという。
 ここでは天文学・地理学上の業績をいくつか挙げておく。「星宿度数」「測験草」「客星運行之図」などの恒星図や惑星の観測図、文政8年(1825)8月と天保14年(1843)2月と嘉永6年(1853)7月に現れた彗星の観測図、渾天儀製作、「寛政十二庚申暦」「宝暦四ヨリ明治二マデの略暦」などの暦の製作、「地球万国図説」製作、傘式地球儀製作、などなど。

 今回の展示で楽しみにしているものの一つが彗星観測記録。墨僊は、上記のように彗星を数回観測し数枚づつ図に記録しているが、そのうち天保14年のものが展示されているようだ。
今夜の観測:馴染みの変光星が去ってしまったとぐずぐず言っていたらugemさんが明るくて面白そうな星をいくつか見繕ってくれました(昨日の記事のコメント)。久しぶりに晴れたのでそのうちのいくつかを見ました。Z UMa以外は初見。Z UMa7.7等、ST UMa6.9等、R UMa7.9等、V CVn7.6等。
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