2009-04-30 Thu 00:31
![]() まず最初にやったのはファインダーの調整。倍率を最大の178倍にして自動追尾しながらの調整はやり易い。手動だとファインダーを調整している間に星は動いてしまうため何度も何度もアイピースとファインダーの間を行ったり来たりしなくてはならなかった。それから土星を見てみた。手を触れないから星像が揺れない。細かいところも見える(ような)気がする。モータードライブ、もっと早く付ければ良かった。 ![]() |
2009-04-29 Wed 06:51
![]() 明治11年(1878)に工部大学校(東大前身)教師W.E.エアトンとJ.ペリーが学生らと行った重力測定の報告(『Philosophical Magazine』1880.04)について、2ヶ月後の同誌上に歯に衣着せぬ辛辣な批判が載った。書いたのはジョン・ハーシェル。あのジョン・ハーシェルさんが品格を疑われるほどの激しい口調で批判するとは意外に感じたが実は別人。とは言えまったくの別人ともいえない、ジョン・ハーシェルさんの息子のジョン・ハーシェル。ややこしい。 祖父 天王星発見者ウィリアム Frederick William Herschel 父 南天の観測者ジョン John Frederick William Herschel 息子 エアトンらを批判 John Herschel この論戦がその後どのように決着したのか知りたいところだが記事には書かれていない。 ![]() |
2009-04-27 Mon 00:09
![]() ![]() 星子らよ、おまえたちはインフルエンザには掛からないはずだよな。 ![]() |
2009-04-26 Sun 00:42
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2009-04-25 Sat 00:26
良い星空は昨夜の3時間で終わりかいな。今日は昼から皆曇になって寒い一日だった。
![]() 先月やっさんのHPの掲示板(09年3月24日)で話題に挙っていた最新刊の重星星図。私もつられてポチッとやってしまった。やっさんや晏次郎さんやkussiさんや中井さんのように精力的に重星を見ているわけではない私には宝の持ち腐れになってしまいそう。 ♫冬が来る前に~♫、せっかく65Pの光軸を修正しておいたのに結局ほとんど使わず仕舞だった。今夏は65Pをもう少し使いやすくしてじっくり65mmのドーズの限界へ挑戦してみるか。こんなものも本棚で眠っていたし。 【関連記事】『晏次郎のぐうたら日記』「補い合う」 |
2009-04-24 Fri 00:16
![]() 『天界』に書いた内容の多くはこれまで本ブログ『星のふるさと』カテゴリーでも紹介してきました。『天界』をご覧頂く特典は若干まとまっていることと初公開写真数点でしょうか。なお、後編に載せた関連資料ライブラリーの中から、公開されている資料のみピックアップしたリストを近いうちに記事にする予定です。乞うご期待。 ![]() 今夜の観測:なんて久しぶりに星空を見たことか。22時頃はまずまずの透明度。変光星をいくつか見たが8等星まで見えた。Z UMa7.8等、ST UMa7.1等、V CVn7.3等、X Her6.9等。その後、これも実に久しぶりに65Pを出して、土星、こと座のダブルダブル、M13、などを観望。ただ、シーイングは悪くてダブルダブルは分離できなかった。23時には曇ってしまったが、星見をした満足感を得られた夜だった。 |
2009-04-23 Thu 00:19
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2009-04-22 Wed 00:41
稲敷市の公民館講座の星空観望会、今年は開催されないみたいだ。
まぁ、昨年のように悪天続きで代替開催日まで連続中止になってしまっては、定期公開講座として開講し難いと後ろ向きになるのも分からないでもない。とは言え近隣の天文イベントの後退はとても残念だ。たとえ雨天曇天になってもその場である程度天文について楽しんでもらえるようなフォローがあれば講座開講の意義はあると思っているので、ぜひ来年度は再開してもらいたいものだ。 |
2009-04-21 Tue 00:10
週末は史跡巡りでちょっと日立へ行って来た。出先では観測は出来はしないが、心配するまでもなく星は見えなかった。今夜も見えない。明日もダメそう。4月はここまで普通に見えた日数1日、辛うじて1等星が見えた日数9日。
かんむり座Rの1972年以降の変光曲線を見ると、減光から復光までの期間は多くの場合半年から1年以内だ。今回も同じメカニズムで減光したとすればその辺りに光度の上昇の兆しが見えても良いのだが、むしろ減光後8ヶ月付近からわずかとは言えさらに減光している[左図:AAVSOのlight curve generatorで描いた図を使って作図]。 ![]() |
2009-04-20 Mon 00:02
前編よりの続き
![]() 『PSSC物理』 上・下・別冊 山内恭彦 平田森三 富山小太郎翻訳監修 岩波書店 1962年 北山先生の授業は教科書とはまったく離れているので予習のやりようも無く、授業に出るのはいわば丸腰で決闘に臨むような感じだった。ところがある日吉祥寺の書店で見た『PSSC物理』に北山先生が板書するグラフがそのまま載っているではないか。おそらく翌日上巻を買って、ベクトルの説明や等速直線運動、作用反作用について理解して行ったのだと記憶する。 それからさらに数年後、北山先生の訃報に触れた時になって、やり残した事があったとようやく気づくのだった。 |
2009-04-19 Sun 00:53
![]() 今夜の観測:霞が空を覆っていて7x50双眼鏡を使っても7等前後の星が辛うじて見えたのか見えなかったのかという程度。肉眼では2等星が限界。ST UMa6.9等。黄砂は西日本ほどではないのかもしれないが、霞が酷いためこの4月の天気は最悪記録を更新しそうだ。 |
2009-04-18 Sat 00:46
AstroArtsのホームページが最近レイアウトを一新したが、情報量が増えたためにそんなに下の方まで見ている暇は無いぞというくらい長~いトップページになってしまった。と、ここまで書いて来てAstroArtsのホームページを見たら、表示が2段組みになって縦が圧縮されていた。
![]() 【追記】原因は特定されないがその後不具合は起きていない。 |
2009-04-17 Fri 00:06
![]() 先日astro_calendarさんのブログで日本天文同好会会報『天体No.232』菊岡秀多さん追悼号の記事(菊岡さんの思い出)が紹介されていて、どうしても読みたいと思ったので1冊融通していただいた。 菊岡さんは親分肌で多くの人がその周りに集まって来るような方だったらしいが、亡くなられてなおそうした魅力に私も吸い寄せられた。歴史にもしもが無いように自分の人生にもしもを問うても無意味ではあるが、もしも大阪時代に電気科学館へ行ってみたいと思う興味の方向性があったとしたら、自分の人生は今とはかなり違ったものになったのではないかと思う。 |
2009-04-16 Thu 00:10
![]() 19世紀科学界の巨人、ジョン・ハーシェル伝 ギュンダー・ブットマン著 中崎昌雄 角田玉青 日本ハーシェル協会共訳 産業図書 2009年 2500円 伝記本ってあまり読む機会が無くこれまでに読んだことがあるのはリーヴィットの本くらいだが、有名なハーシェルの伝記は読んでおいた方が良いだろう思った次第。というのも、どのハーシェルがどの仕事をやったのかちっとも分かっていないので、これを読めば整理できるだろうという至極幼稚な理由。あ、もう一つは『天文古玩』でいつも不思議な世界を展開してくれる玉青さんのご苦労を拝見しようと言うのも理由(→天文古玩3月13日)。 そうそう、巻末の出版案内を見て以前meinekoさんも紹介していた『ビクトリア時代のアマチュア天文家』も玉青さんと日本ハーシェル協会の共訳だったのを今知った。 本書を読んで一番印象的だったのは、ジョン・ハーシェルって天文学者というよりも物理学者か博物学者といった方がより的を射ているということ。学問が細分化されている現在と違うので、自然科学者と呼べばそれで良いのかもしれない。 ![]() |
2009-04-15 Wed 00:32
月の出が遅くなって来ると天気は下り坂。今夜は雨です。
![]() ![]() →かんむり座R 死んじまったわけじゃあんめーな(08年10月26日) →かんむり座R(R CrB)の現状(09年3月21日) いったいこの星の中で、あるいは周囲で何が起こっているのか。炭素星の変光のしくみを説明する以下のいくつかの解説を読んでみた。 |
2009-04-13 Mon 00:36
![]() 高校2年の物理I担当の北山先生っていうのが厳格で威圧感のある老練の先生だった。和弓をやっていると言って、矢の鏃(やじり)と矢羽根を外した箆(の)といわれる竹の胴体部分を教鞭にして、「そこの、説明して見ろ、ホイ」と指して来る。もう、初回の授業からクラス全員震え上がってしまった。わたしも要領を得ず最初の数回の授業は苦痛で仕方が無かった。ところが好きこそもののということなのだろうか、しばらくしてベクトルの概念が理解できたのをきっかけに、クラスの皆が言うほど難解なことを要求されているわけではないことが分かって来た。さらに好きになるか、一生縁が無くなるかの大きな分かれ目はそのときだったように思う。後は優越感に牽引されるようにして物理へ嵌って行くだけだった。[後編へ続く] |
2009-04-12 Sun 00:34
![]() ちょっと寂しいところにある工業団地の中を抜けながら、はらはらと散る桜吹雪や道一面に敷き詰められた桜の絨毯の中をひとり走るのはけっこうな贅沢。 |
2009-04-11 Sat 00:47
![]() 今夜の観測:それでも今夜は双眼鏡で7等星が見えたので1目測達成。ST UMa6.9等。ついでに、流星塵観測所も閉鎖(観測ザルを撤去しただけだけど)。 |
2009-04-10 Fri 00:08
私の子供時代を思い返すに周囲に天文少女らしき女の子はいなかったが、これは自分が鈍感で気がつかなかったからで声をかければ案外いたのかも知れない。『星のふるさと』の著者鈴木壽壽子さんについて調べる過程でお知り合いになった一人の天文少女についてご紹介する。
これまで鈴木さんについて書いた中で流星塵について何回か触れ、時には実際に流星塵を採集・鏡検もしてみた。その中でいくつかの疑問が生じた。一番の疑問は「森久保先生亡き現在、流星塵を観測したらどこへ報告すればいいの?」ということ。で、いきなり東亜天文学会々長の長谷川一郎先生にお尋ねしてみた。先生からは「この方にお尋ねなさい」とさる方をご紹介いただいた。 戦後、長谷川先生の指導のもと流星塵観測の中心的存在だったのが関西の女性陣、片岡良子、石崎正子、柳川静子などのみなさんだった。そのなかでも草分けは片岡良子さん。戦前戦中、大阪市内で少女時代を過ごされ、大阪市立電気科学館(現在の大阪市立科学館)とのつながりも深い方だ。 ![]() ![]() 過去には東亜天文学会理事としてベガ賞創設他多くの活動をされてきた片岡さん、最近はご主人とご一緒に別の趣味に夢中になっていらっしゃるそうだ。とは言っても、決して星をお忘れなわけではなく、7月22日の日食観測ツアーへ参加して懐かしい天文仲間との再会を今から楽しみにされている。 片岡さんには流星塵に関して先の質問をさせていただいた。お返事によると森久保先生がお亡くなりになった以降はやはり流星塵観測記録の取りまとめをしてくださる窓口は無くなってしまったらしい。 というわけで、以上、現役天文少女のご紹介をした[本記事は片岡良子さんの許可を頂いてます]。 【追記】最近、西はりま天文台公園が2001年に発行した会報『宇宙NOW No.137』に流星塵の記事を見つけた。記事を書かれた鳴沢氏に問い合わせれば最近のことなど少し分かるのかもしれない。 今夜の空:月、明るい。先週ugemさんに教えてもらったZ UMa、ST UMa、R UMa、V CVnのおよその位置を双眼鏡で眺めた。4月3日の初見以来7日が経っているので次回見るときのために場所を再度記憶に定着させるため。 |
2009-04-09 Thu 00:05
4月5日に書いた『星のふるさと』復刊キャンペーン、せっかく呼びかけたのだがこのままではどんどん下へ沈んで行ってしまう。これではいかんということで左上に常時掲示することにした。ぜひみなさんの清き一票をお願いいたします。
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2009-04-08 Wed 00:18
![]() 特別展『沼尻墨僊 城下町の教育者』 『沼尻墨僊』 墨僊の科学業績(特に天文)について詳しい執筆者の先生や特別展担当の学芸員さんから解説を聞けて、これまでほとんど知らなかった郷土の文人への興味の目が開かれた。 ![]() ![]() [右写真:華蔵院にある墨僊の墓、左写真:等覚寺のしだれ桜] ![]() |
2009-04-07 Tue 00:24
![]() ![]() 今気づいたが、『天文年鑑2009年版』巻末星図の製品版ということのようだ。 ■「購入方法・入金方法」は前回の記事と同じだそうです。 今夜の空:霞か月明かりか2等星が辛うじて見えるかどうか。6~7等台の変光星も7x50では厳しい。 |
2009-04-06 Mon 00:57
![]() そこで、各地にいる家族や友人知人にも一生で最大となるかもしれない日食を楽しんでもらいたいと思い、「Vixen製日食観察グラス」をラプトル50でおなじみのスターライトコーポレーション(大沼崇代表)からまとめて購入した。 日食観察用めがねは他にも廉価な商品があったが、この商品はフィルターがPP加工されており薄膜タイプと違いピンホールができ難くそう、遮光面積が大きい、作りがしっかりしている、などの理由でこのVixen製の商品を選んだ。 こういうものは直前になると品薄になってみなさんバタバタするんでしょうが、今ならば余裕で購入できると思いますよ。 |
2009-04-05 Sun 00:15
先日晏次郎さんから『星のふるさと』について「願わくば、再販等にて多くの方と感動を共有出来ればと思っております。」というコメントをいただいた。そのレスに、「みんなで復刊ドットコムへ投票しますか。」と冗談半分に書いたところ、さっそくご自身のブログでも紹介してくださった上、早くも一票を投じられていた(astro_calendarさんも入れてくれていた)。
このような動きがあるときに言い出しっぺとして黙っているわけにはいかないので、ここに「『星のふるさと』復刊キャンペーン」として、『復刊ドットコム』の『星のふるさと』への投票を呼びかけたいと思います。 この本『星のふるさと』に感動した経験のある方も、未経験の方も、この本をすでにお持ちの方も、まだお持ちでない方も、みんなで『星のふるさと』へ1票を投じる輪を拡げましょう。 ![]() |
2009-04-04 Sat 00:33
宇宙の始まりとか進化とかを研究する分野を宇宙論というらしい。人類始まって以来の根源的な疑問と言われることもある。遠大深淵な領域のため宇宙図やニュートンムックを眺めていてもなかなか分かった気分にはなれない。
![]() 佐藤勝彦・二間瀬敏史[編] 日本評論社 2008年 2100円 丁度手もとにこれがあるので読んでみようと思う。もっとも、読めませんでしたとすぐに引き返すことになりそうだが。 パラパラと頁をめくって気づくのは、宇宙論って素粒子論そのものだということ。宇宙の始まりすなわち空間や時間や物質の始まりを探求することはまさに素粒子論の目的なのだから。 ![]() |
2009-04-03 Fri 00:46
![]() 土浦市文化財愛護の会発行 1997年 1400円 現在土浦市立博物館では特別展として『沼尻墨僊 城下町の教育者』が開催されている。それと並行する形で特別展記念連続歴史講座「墨僊塾」(後期)が平成21年1月から5月の期間が開講されている。1月10日に行われた第1回目は「墨僊の天体観測」と題して雨谷昭氏が講師をされた。私の郷土史の師匠を通じて雨谷先生には何度かお会いしているが、墨僊の天体観測についての研究者でもあったとは失礼なことに存じ上げなかった。近いうちに雨谷先生のところへ連れて行ってくださいと師匠に頼んだらこれは持っているかと本書を貸してくれた。 沼尻墨僊は安永4年(1775)、町民の子として土浦に生まれ、安政3年(1856)に没した。享年82歳。教育者として、画家として、書家として、科学者として、地理学者として幕末土浦の文化に大きく貢献した一人だ。私塾の名を「天章堂」としたのもとりわけ天文に興味を持っていたからだという。 ここでは天文学・地理学上の業績をいくつか挙げておく。「星宿度数」「測験草」「客星運行之図」などの恒星図や惑星の観測図、文政8年(1825)8月と天保14年(1843)2月と嘉永6年(1853)7月に現れた彗星の観測図、渾天儀製作、「寛政十二庚申暦」「宝暦四ヨリ明治二マデの略暦」などの暦の製作、「地球万国図説」製作、傘式地球儀製作、などなど。 今回の展示で楽しみにしているものの一つが彗星観測記録。墨僊は、上記のように彗星を数回観測し数枚づつ図に記録しているが、そのうち天保14年のものが展示されているようだ。 |
2009-04-02 Thu 00:48
昨年の悪天の始まりは3月11日だったが、今年は2月の最終週に早くも天候が大きく崩れ、3月に入ってもそれを引きずり全般に不調だった。年を追うごとに悪天になる時期が早まっている印象。何を見たということもなく、星の見える夜にはルーリン彗星を撮影したくらい。こうして霞ヶ浦天体観測隊の冬は終わったのである、、、。
________一昨年__昨年__今年_ すごい星空! 0夜 0夜 0夜 4等星が見える 13夜 6夜 8夜 1等星は見える ?夜 14夜 9夜 因みに、この『霞ヶ浦天体観測隊』ブログではこの2年間にいくつ「光年」を使ったか検索してみたら2つあった。一つは谷川俊太郎『二十億光年の孤独』。これは仕方がないね。もう一カ所は「織女と牽牛は15光年離れている」という記述。わずかこれだけだったことに案外自分でびっくりしている。 ![]() |
2009-04-01 Wed 00:35
![]() ★22日はこと座流星群の極大日。月齢26、予想はHR=10~30。本当か? ★ルーリン彗星はふたご座εとνの中間付近で動きは少ないが、8等級以下に暗くなる。 庭は春の花で賑やかだけど、今月の星見は寂しいな。 今夜の観測:早く春の変光星に衣替えしなくては、なんて言っているうちに4月になってしまい馴染みの星が本当にU Mon6.1等くらいになってしまった。 |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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