
印刷物信奉者の私は近年ますます校正の力不足を感じることがままある。『月刊天文ガイド』4月号、いよいよ7月22日の皆既日食へ向けて、日食関連記事にも力が入って来るかと思いきや中には腰砕けになりそうなものがある。揚げ足取りに思われるかもしれないけど、こういう記事を読むと、私の心には小さな棘が刺さったような気分が残るので一応紹介。
去る1月26日の金環日食のレポート(19頁)では「来年1月15日の金環日食」と書いた直後に「来年1月22日の金環日食」とあり、7月22日の皆既日食と混線している。また「金色の神秘的なリングに魅力され」は「魅了され」の校正ミスと思われる。記事のタイトルからして「2008年1月26日の金環日食」ではまずいでしょう。

そうは言っても毎月の締め切りに追われている雑誌編集の現場では十分な校正時間を確保できない実情があるのだろう。一つの出版物に何ヶ月も集中したにもかかわらずやっぱり校正ミスを残したかすてんにはとっても良く分かる。

今夕の観望:昨夜は夜中に何回も起きて皆曇のままだったが昼間は久々の快晴になった。しかし、夕方にはまた雲が出て来た。帰宅したとき西の空の金星[右写真]はまだきれいに見えていたが天頂の月はぼんやりになっていた。[左写真はテールの伸びたルーリン彗星ではなく雲に霞む月]