2009-03-30 Mon 00:33
![]() 小惑星(8741)Suzukisuzukoは現在からす座にいるが、これはなかなか出来過ぎな気がする。『星のふるさと』「からす かんざぶろ」の巻では「シンちゃんおばちゃん、十字星、見せてやろうか」とからすが壽壽子さんへ話しかけるが、今春のからすは間違いなく「シンちゃんおばちゃんに会わせてやろうか」と言っているはずだ。 ぜひ、その方向へみなさんの目を双眼鏡を望遠鏡を向けて欲しい。目には見えない気がしてもわずかなりとも(8741)Suzukisuzukoからの光は届いているはずなのだから。 |
2009-03-29 Sun 00:05
![]() 後編では流星塵観測とその後についておよび関連資料リストを予定している。ほんの短い報告だが鈴木さんのお姿を少しでも感じていただければありがたい。それと同時に『星のふるさと』愛読者がこれまで大切に抱いてきた鈴木さんのイメージを壊さない内容であることを切に願っている。 ![]() 下のコメント欄の閲覧設定で「管理者だけに閲覧」のチェックを入れてメールアドレスをお知らせいただければ、JPEGファイルでご提供いたします。 4月8日、小惑星(8741)Suzukisuzukoは地球へ最接近。鈴木壽壽子さんの星らしく17.1等と控えめで暗いが、チャンスがあれば探してみて下さい(後編用の写真をお願いしていた方は黄砂の中130mm+CCDで撮影してくださいました)。 今夜の観望:ただいま変光星の端境期。冬の星々は早々に西へ沈んでしまい、23時頃のこのこ庭へ出ても馴染みの変光星がいなくなってしまっている。昇って来るかんむり座とM3を眺めただけ。そうこうしていると予定通り雲がモクモクと押し寄せて来た。 |
2009-03-28 Sat 00:52
![]() 横山広美著 秀和システム 2006年 2600円 昨年の小林誠、益川敏英両氏のノーベル物理学賞受賞をきっかけに、素粒子物理学の入門書を読もうと本書を手にされた方は多かったと想像する。素粒子についてまったく知識が無い人への1冊目として本書を勧めることには躊躇するが、素粒子について少しでも知識がある場合には、現在世界で進行している素粒子実験物理学の主要な流れを把握できる手頃な書籍として分かりやすい内容だと思われる。 2年ほど前にふと本屋で購入したのだが、昨年9月のLHC稼働のニュースを聞いては本書でその装置と実験目的を確認したり、小林誠-益川のノーベル賞受賞を聞いた後には、本書で関連するKEKBファクトリーのBell実験の内容を確認したりとリアルタイムで大いに参考にさせてもらっている。素粒子理論よりも素粒子実験について知りたい方には大いにお勧めできる。 |
2009-03-27 Fri 04:00
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2009-03-26 Thu 00:10
![]() ■鈴木壽壽子さんが最初に火星を観測された1971年の接近というのは、火星接近の中でも特に「大大接近」とも呼ぶべき観測最適期に当たっていた。とは言っても6cm屈折経緯台であれだけの記録を残されたのだから鋭眼であったことは疑い様も無い。 ■『星のふるさと』文中にご本人自ら書かれているように、鈴木さんはもともと手先が器用だったが、それだけでなく絵やデザインの才能にも秀でていた。「八朔の星」に「「器用と針忠実(はりまめ)は別物」と案じられていたとおりに、豊かな時代をよいことにして、バーゲンあさりを事とする、テンボの女に育ってしまい、~」と書かれているのは事実とは逆のものすごい謙遜なのだ。 ■「ひろった火星」に「(見えている模様の記録よりも見えない模様の記録)と思って描いたつもりだった(あやしいと思うものは全部省いた)」と書かれているが、このことから鈴木さんは科学的、客観的に物を見ることのできる方だと分かる。物理化学を専攻されたほどの理系少女で、若い頃からそうした観察態度が養われていたと想像できる。 ■四日市公害という地元の社会問題を真剣に受け止めたことが鈴木さんの問題意識を高めてスケッチや記録を残す作業を後押ししたのだろう。 ■幼少期より、おばあさまやお友達と星を見上げ星について語り合う環境・習慣があったことや、野尻抱影の作品が好きだったことなども『星のふるさと』に結実していると言える。 |
2009-03-25 Wed 00:34
昨日に続き、国立天文台での話題をもう一つ。
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2009-03-24 Tue 00:53
昨夜と打って変わって晴天。ただし、風強し。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 三鷹駅から桜橋までタクシーで移動。玉川上水に掛かる桜橋の北詰西側には独歩の小説『武蔵野』第6章に出て来る茶店があった。現在その場所にはマンションが建っているが、その向かい、玉川上水の堤に小さな文学碑がある(写真)。 ![]() 雑木林を後にして武蔵境駅へ戻り、本日の天文台~深大寺~独歩を歩く小さな旅を終えた。 |
2009-03-23 Mon 00:37
今夜は雨天、外出中。『星のふるさと』が切っ掛けで知り合いになり、いつも素敵なコメントを下さるFLUIDさんと初対面のお食事を吉祥寺で。天文少女FLUIDさんは私よりもかなりお若いので当然かもしれないが、あっちへこっちへ飛び回るたいへん行動的な方だ。
明日は少女時代から憧れていたという国立天文台三鷹キャンパスへご案内。その他、深大寺、国木田独歩の史跡などを回る予定。 『星のふるさと』を切っ掛けに知り合いになったもうお一方の天文少女は、鈴木壽壽子さんと同い年だから80歳を越えられている。こちらも今だ超お元気で7月の日食観測を楽しみにされている。いずれまたご紹介の機会もあろうかと思う。 |
2009-03-21 Sat 00:09
meinekoさんがRCB型星について書いていたので、私もかんむり座Rの最近の光度変化を見てみた。減光してから早1年8ヶ月、現在15.3等くらい(AAVSO Quick Look Data)、一向に増光の兆しが見えないどころかまだ減光したがっているかの様だ。今回の減光期間の長さは過去の光度変化曲線と比較してみれば良く分かる。富山市天文台のサイトにある2001年までのグラフにAAVSOのLight Curve Generatorで作成した2001年から本日までのグラフを連結してみたのが下の図。現在の減光期間がいかに長いか良く分かる。これって歴史的?
![]() そろそろかんむり座の観測好機。増光の第一報を入れるのは誰だ? なお、富山市天文台のかんむり座Rの光度曲線には1906年~2001年の光度曲線が載っている。 ![]() |
2009-03-19 Thu 00:13
![]() 岩波科学ライブラリー32 1995年 1200円 小林誠氏の本を読んだり講演会を聴いたりしたのだから、益川敏英氏の本も読みたくなるのは当然。益川氏はこれまでブルーバックスなどの一般向けの著述はなさそうなので、自分に読めそうな適当な本はあるだろうかと探していた。そんな折、地元の図書室の開架で本書を見つけた。小さな図書室だがここの司書さんたちはいつも良い仕事している。 ノーベル賞受賞が決まってから印刷された帯には「ノーベル物理学賞受賞!小林-益川理論はいかに生まれたのか?」とある。だが本書はけっして小林-益川理論がテーマではない。この折になんでもかんでもノーベル賞に結びつけて販売促進を狙うのも致し方ないのかもしれないが。 B6版118頁の小さな本で、数式はほとんど使われていない。記述はスマートだが、随所に著者の個性が表れている。 本書を読んで分かった事。素粒子に関わる4つの相互作用(強い力、弱い力、電磁力、重力)のうち、電磁力と弱い力は電弱理論ですでに統一されている。現時点では電磁力と弱い力は電弱理論、強い力は量子色力学(QCD)でそれぞれ記述し、CP対称性の破れは小林-益川理論で説明するという「標準理論」によって重力を除き良い精度で検証されている。そして、強い力もまもなく大統一理論によって統合されようとしている(出版から13年経ってもまだそこへ至っていないが)。その上、遥か彼方と思われていた重力との超大統一も意外な事に大統一の目と鼻の先(エネルギーでいうと10000倍ほど)に待っているという。これこそ本書のタイトル「アインシュタインの夢」ということだ。そしてその統一の枠組みを一貫して支えているのがゲージ理論という事になるらしい。 とは言え人が作り出せるエネルギーはまだまだLHCを用いても大統一を検証するための10の15乗GeVにはほど遠い10の8乗GeV程度に過ぎない。道程は遥かなりだ。 |
2009-03-18 Wed 00:57
『真鍋星見小屋通信』(3月月報(中間))に「月の出はその色合いと言い形状と言い神秘的だ。月齢17を過ぎた月はまず凸凹の側から昇ってくるのでなおさらである。」とあるが、月を愛せないかすてんも月の出は案外好きだ。それはきっと他の星々の光をかき乱す前の慎ましさがあるからだと思う。それはともかく、このまぁしいさんの「月の出」の幻想的な写真はいいです。
![]() 名ある星春星(しゅんせい)としてみなうるむ 誓子 ![]() ![]() |
2009-03-17 Tue 00:29
今日は、軸が紫、葉っぱが緑、花芽は菜の花に似た形をしているコウサイタイという菜っ葉を地元の産直販売店で買って来た。私の郷土史の師匠のお宅で生産している野菜。おひたしにするつもりで茹でたらものすごい色のゆで汁ができた。緑の水彩絵の具を溶かした様な透明で鮮やかなグリーンだ。で、そのゆで汁にかぼすの果汁をたらしたところ、、、
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2009-03-16 Mon 00:05
![]() ![]() ところで、『星空寄り道散歩道』のほくとさんによると、今夜はふたご座の周辺にここ数ヶ月注目されて来たルーリン、串田、ブロートンの3彗星が集合らしい(ゴールデンウィーク頃まで)。とは言え、空の明るい我が家からはルーリン彗星以外を見たり撮影するのは厳しそうだ。もっともそれ以前の問題で、撮影を始めたら15分くらいで皆曇になってしまった。 |
2009-03-15 Sun 00:17
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2009-03-14 Sat 00:20
引き続きアップルの話題。
昨日話題にしたワイアレスベースステーションAirMacシリーズ(ExtremeやExpressなど)はWin機でも使えるがWinのみのユーザーが敢えてお使いになるとも思えない。しかし、iPodシリーズはMacユーザーを越えてユニバーサルな大ヒット商品となった。 ![]() ![]() そして、写真の右下にあるでかいやつはiPod of iPodと言うべき元祖iPod。2001年秋に初めてiPodが登場したとき、あのスクロールホイールを使ってみたくて数ヶ月後に購入。タッチセンサーでない機械式のホイールはこの初代iPodだけ。回した時のカチカチという音が軽快だ(ソフト的に出している音だけど)。そして、なんといっても物としての存在感に溢れている。 |
2009-03-13 Fri 00:39
![]() AirMacExpressは、小型だし(およそ、9cmx7cmx3cm)、一般のUSBプリンターもワイアレスで使えるので重宝している。さっそく次のAirMacExpressをAppleStoreで注文したところ明日夕方届くとのこと。さて、明日いっぱいワイアレスが使えないとなるとモデムからMacまで届くLANケーブルが無いのが一大事。 今夜の観測:仕事の付き合いでいつもよりも帰宅が遅くなった。見上げるとすでに下り坂らしく月も薄雲に霞んでいた。見えたのはU Mon6.3等だけ。 |
2009-03-10 Tue 00:17
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2009-03-07 Sat 08:14
昨日は一日中かなりの雨が降った。19時にはまだ降っていたが21時には雲を透して月が見えて来た。24時ないし27時から晴れる予報だったのでそれに期待して一眠りして25時に起きたらまだ曇っていたので27時に起き直したがあいかわらず曇っていて結局いつもの起床時刻にもやはり曇ったままだった。
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2009-03-06 Fri 00:59
![]() 今夜はルーリン彗星も土星も見せてあげられたのに、、、。 [註]稲敷市公民館講座は年度始めに市の広報で参加者を募集する参加費有料(600円)の講座で、他のオープンな観望会と異なるため本ブログでは終了後に簡単な紹介をするに止めています。 |
2009-03-05 Thu 01:08
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2009-03-04 Wed 00:30
![]() ![]() 2009年3月21日(土)~5月10日(日) 詳細は土浦市立博物館の関連ページを、と書きかけたがまだ案内が掲載されていないようなので送られて来たチラシをスキャンしておく。 |
2009-03-03 Tue 00:25
![]() ![]() 今夜の観測:今日は1週間ぶりの晴天だった。夕方になっても晴れている。金星もかなり西空に低くなってきた[右写真]。変光星観測も1週間ぶり。ミラ5.3等、RX Lep6.3等、U Mon5.6等、W Ori6.9等。ルーリン彗星は星図無しでもψLeoとπCncの中間付近に見つけられた。ついでに赤いカノープスも見えた。 ![]() ![]() |
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