2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
【速報】大火球!
2009-02-08 Sun 19:44
090208.jpg 先ほど、夕方の変光星観測中の19時15分頃、オリオン座の足下からエリダヌス座方向へ黄色に始まりゆっくり橙色から緑に色を変えながら飛ぶ大火球を目撃しました。緑色の途中では爆発したように見えました。光度は金星の最大光度を凌ぎ、特に緑色に爆発したときの光度は比較の対象がありませんので不明です。とくに音は伴っていなかったようです。人工衛星の落下かもしれません。他に目撃された方はいないでしょうか。
 色合いとか違いますが、色の変化はこんな感じでした。

【追記】日本火球ネットワークの掲示板に同時目撃情報が入っていました。
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『CP非保存と時間反転 失われた反世界』
2009-02-08 Sun 00:16
またまた素粒子の本を紹介。机の上に積まれている山もかなり崩れてきたが、崩れるとまた買い足したりなんかして、、、。

0901123.jpg 岩波講座 物理の世界 素粒子と時空2
『CP非保存と時間反転 失われた反世界』 三田一郎著 2001年 1300円

 著者の三田一郎氏はB中間子系のCP対称性の破れが非常に大きい事を理論的に予言し、世界に呼びかけてBファクトリー実験を推進した中心人物だそうだ。本書が発行された2001年というのはスタンフォード大学線形加速器センターとつくばの高エネルギー加速器研究機構それぞれのBファクトリー実験で小林・益川理論の最終検証となる結果が出た年。それと相前後して執筆された本書はそのころの雰囲気を醸し出しているような気がする。

 実は『消えた反物質』を読む前にこちらに目を通していた。内容が易しいわけではないのだが、私のような単なる物理学ファン程度の知識の者が読んでもなんとなく分かったような気分にさせられるところが本書の魅力かもしれない。分かった気分だけでも十分楽しいから良いのだが、やっぱり何も分かっちゃいないことはその後に『消えた反物質』を読んですぐに自覚した。
■小林誠氏の横顔
 CP非保存の問題は昨年のノーベル物理学賞を受賞した小林・益川理論と深く関連している。その小林誠氏と益川俊英氏、マスコミを通じてそれぞれのキャラの違いが際立っているが、小林氏の横顔についてはasahi.com茨城版の「ソリューシの夜明け」に興味深く描かれている。これは、朝日新聞茨城版の地方版にとどめておくには惜しい(と関係者が思うような)「熱血取材」だったそうだ。

■シンポジウムのお知らせ
 先にお知らせしたシンポジウム「小林・益川理論とその検証」はまだ締め切られていないらしい。参加希望者はネットで予約しておけば安心(体験済み)。このシンポの予習として『小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力』(朝日新聞出版、1900円)などはどうでしょう。かすてんはシンポへ行けないのでこれを読みます。
★★
今夜の観測:ますます月は明るい。ミラは4.4等、RX Lep5.8等。その他は見えないか、比較星が見えないかで観測なし。
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