2009-02-28 Sat 00:48
9月30日以来ちょっと間が開いたが、『星のふるさと』-衝撃のデビュー-の続きへ進もう。
![]() ◎執筆:1974年から75年にかけて東亜天文学会会報『天界』に数回に渉り[星のふるさと]と題して随想を寄稿されている。これは想像だが、おそらく佐伯恒夫先生からの要請があったのではないだろうか。書籍としての『星のふるさと』は1975年12月に誠文堂新光社から出版されたが、『天界』に掲載されたものは未収録である。 |
2009-02-27 Fri 00:05
『流星塵とその測定法』の中で森久保茂先生は600倍の場合2cmx2cm範囲をスキャンするように指導されているが、今回は初めてなので1枚全体を見る事にした。とは言っても顕微鏡のメカニカルステージの動作に限界があるため4.5cmx2.6cmの範囲を見た。
スライドグラスの上には塵芥、花粉、その他わけの分からない怪しげな物体が普通に見られる。ところがしばらく顕微鏡を覗くうちに、それらとはまったく別物と感じられる、球形、光沢、硬質感などの特長を持った一群の物体があることに気づいた。これが流星塵なのではないだろうか。それらは特徴的なので5μ以上の物であればまず見落とさないと思われる。 (1)13μ:横から光を当て集光点を確認 (2)12μ:塵埃とは明らかに異なる形状 (3)14μ (4)5μ (5)5μ:ガラス様粒子 (6)一目盛り10μのスケール (1) ![]() ![]() ![]() (4) ![]() ![]() ![]() 24時間露出のスライドグラス4.5cmx2.6cmの範囲を観察した結果: 5μ以下:今回は無視 5μ~10μ:10個確認 10μ以上:5個確認 |
2009-02-26 Thu 00:14
2月24日に書いた「流星塵の探し方」の方法で採集して、顕微鏡で観察してみた。
![]() ![]() ![]() 明日は、この他の獲物をご紹介。 |
2009-02-25 Wed 00:23
ルーリン彗星は黄道沿いを走り抜けながら毎日立ち寄る先々で手当り次第にお相手を取っ替え引っ替えのなんともプレーボーイなヤツです(参考経路図)。2009年2月24日正午頃に地球最接近したルーリン彗星の画像を並べてみた。順番は右下が古く矢印の順に新しくなっている。
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2009-02-24 Tue 00:25
![]() [上の写真は流星塵採取三点セット(スライドグラス、グリセリン、ワイパー)] ![]() (1)スライドグラスにグリセリンを1滴 (2)ワイパーで一様に塗布(グリセリンが見えなくなるまで拭き取る) (3)庭の観測台で1日露出[右写真] (4)顕微鏡で観察 (5)スケッチ、撮影 ![]() |
2009-02-22 Sun 00:23
![]() この歴史的小林・益川論文を完全文系人間のヨメさんが横から覗いている。そして、特殊ユニタリ群の記号SU(n)はS.Uさんのハンドルだと勝手に納得している。後でご本人に聞いたらまんざら外れではなかったらしい。もう一点、最終ページの引用文献4本という少なさにも驚いている。これは画期的な先行研究だから引用できる過去の文献が少なかったというわけで、ここに若き研究者の気概を感る。 昨日(21日)東京で行われたシンポジウム「小林・益川理論とその検証」はどんなだったろうか。次はこんなノーベル賞受賞記念講演会が予定されている(すでに募集は締め切られている)。いよいよ益川敏英氏登場だ。 今夜の観測:同好会のF山さんの観測所へ遊びに行く。着いてすぐ変光星を4つだけ見ておく。ミラ5.1等、W Ori7.0等、RX Lep6.3等、U Mon6.0等。ミラは減光に勢いがついたみたい。途中からO倉さんもやって来てルーリン彗星が上がって来るまでの時間、芋を食いお茶を飲みおしゃべりをしながら超新星探索で時間を過ごす。22時30分頃になったのでさてルーリン彗星を見ましょうと思ったら雲が全天を覆っていてほとんど見られず。今夜はこれにて解散。 帰宅後寝ようと思ったら星が見えていたので、、、続きは明晩。 |
2009-02-21 Sat 00:18
今夜は稲敷市立歴史民俗資料館星空観望会が市立桜川中学校天体観測ドームで開催されたのだが、朝起きたときには「観望会4連敗でした」と書く事になるはずだった、、、。
![]() ![]() 次はオリオン座の大星雲M42。鳥が羽を広げたようなガスの形を見てもらう。その次におおいぬ座のM41に寄り道したら良かったのかもしれないが西に傾いたアンドロメダ座の銀河M31へ行く。靄が立つような空のため中心部がぼんやり見えるにとどまった。観望会終了時刻を若干過ぎたが最後に東に昇ってきた土星を見てもらえて参加のみなさんにも満足していただけたのではないだろうか。 今夜の観望会はいつも以上に星に興味ありありの参加者が多かった。ある年配のご夫人はニュースで聞いたというルーリン彗星を見たがっていたが残念ながら観望会時間中には無理だった。あるお母さんの質問に答えて「星が死ぬときに爆発することがあるんですが、、、」というと下の方から「超新星、、、」と小さな女の子が目をくりくりさせて見上げていた。「この子、星が好きで宇宙飛行士に成りたがっているの」とお母さん。これだけで今夜来て良かったと思える出会いだったが、最後に事務局担当者から小学6年生のF君が天文愛好会へ入会との紹介があった。こんなに若い世代が加わってくれるとおじさんたちも新鮮な気持ちでまた星が見られそう。その他、遺跡関係の事で私を知っていたという方もいらしてそちらの話も弾む。そういう訳で、いつものごとくお手伝いの役には立たず己が楽しんだかすてんでした。 今夜の観測:観望会の最中にW Ori7.1等、RX Lep6.3等、R Lep7.8等のみ目測。ドームの向きの都合でミラは見られず。観望会の片付けが終わる頃には雲が出ていた。帰宅後はさらに雲が多くなり風も強くなりルーリン彗星は見られず。 |
2009-02-19 Thu 00:32
![]() 今夜の観測:寒い一日、帰宅して家へ入る前に4目測。ミラ4.8等、RX Lep6.3等、U Mon6.1等、W Ori7.1等。 |
2009-02-17 Tue 01:04
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2009-02-16 Mon 00:49
![]() 2月12日 午後2群に分かれて全56羽飛び去る 13日 26羽戻って来る 14日 昼前に26羽飛び去る 今日は行っても見られないかもしれないが一応サイクリングがてら稲波へ行く。 15日 最初に飛去した30羽の内の2羽が合流して戻ったらしく28羽 昨日の陽気にうかうかと飛び立ったもののまだ早すぎると思って戻ってきたのだろうか。まだあまり遠くへは行かず霞ヶ浦辺りで北帰の時期を窺っているのだろうか。 |
2009-02-14 Sat 00:34
夜になってから春一番の猛烈な風の吹き始めた。
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2009-02-13 Fri 00:57
![]() 写真は気象庁の黄砂情報をピックアップしたものだが、その他の昨年見つけた黄砂情報もどうぞ。 今夜の観測:ミラ4.5等、RX Lep5.9等、W Ori7.1等、U Mon6.2等。 |
2009-02-11 Wed 00:05
![]() ・彗星の追加。位置と明るさを再現 ・彗星のデータ更新機能 ・流星群の放射点の追加 ・天体検索機能の追加 ・恒星の表示等級を最大7等までに拡張 表示恒星数 16,226個、表示恒星名 254個 ・7゚視野円の表示 ・大気差による浮き上がり、減光のシミュレーション Apple Storeでオンライン購入:1000円。旧ヴァージョンからのアップデートは無しなのかな?⇒ver1.0.0を購入していれば無料アップデートできました。 ![]() |
2009-02-10 Tue 00:39
![]() 立花隆著 朝日新聞出版 2009年 1900円 実際Bファクトリーをこんなに詳しく紹介した本はこれまで無かっただろう。研究者への直接取材記事に加え写真、図版、細かい数字が上げられていて臨場感のある読み物になっている。そしてBファクトリーに代表される日本の加速器技術のレベルの高さを紹介するという著者の意図が良く伝わる。しかし一方で、その世界最高水準のBファクトリー加速器の真の姿を伝えるには書き言葉だけでは表現しきれない限界も感じる。 先端物理学の詳細までは理解できなくとも、少なくとも自国の技術力あるいは科学を含む文化力が世界の中でどの位置にあるのかを認識しておくのは国民の常識かも知れない。そこから技術や文化の裾野は広がるのだろうから。 |
2009-02-08 Sun 19:44
![]() 色合いとか違いますが、色の変化はこんな感じでした。 【追記】日本火球ネットワークの掲示板に同時目撃情報が入っていました。 |
2009-02-08 Sun 00:16
またまた素粒子の本を紹介。机の上に積まれている山もかなり崩れてきたが、崩れるとまた買い足したりなんかして、、、。
![]() 『CP非保存と時間反転 失われた反世界』 三田一郎著 2001年 1300円 著者の三田一郎氏はB中間子系のCP対称性の破れが非常に大きい事を理論的に予言し、世界に呼びかけてBファクトリー実験を推進した中心人物だそうだ。本書が発行された2001年というのはスタンフォード大学線形加速器センターとつくばの高エネルギー加速器研究機構それぞれのBファクトリー実験で小林・益川理論の最終検証となる結果が出た年。それと相前後して執筆された本書はそのころの雰囲気を醸し出しているような気がする。 実は『消えた反物質』を読む前にこちらに目を通していた。内容が易しいわけではないのだが、私のような単なる物理学ファン程度の知識の者が読んでもなんとなく分かったような気分にさせられるところが本書の魅力かもしれない。分かった気分だけでも十分楽しいから良いのだが、やっぱり何も分かっちゃいないことはその後に『消えた反物質』を読んですぐに自覚した。 CP非保存の問題は昨年のノーベル物理学賞を受賞した小林・益川理論と深く関連している。その小林誠氏と益川俊英氏、マスコミを通じてそれぞれのキャラの違いが際立っているが、小林氏の横顔についてはasahi.com茨城版の「ソリューシの夜明け」に興味深く描かれている。これは、朝日新聞茨城版の地方版にとどめておくには惜しい(と関係者が思うような)「熱血取材」だったそうだ。 ■シンポジウムのお知らせ 先にお知らせしたシンポジウム「小林・益川理論とその検証」はまだ締め切られていないらしい。参加希望者はネットで予約しておけば安心(体験済み)。このシンポの予習として『小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力』(朝日新聞出版、1900円)などはどうでしょう。かすてんはシンポへ行けないのでこれを読みます。 |
2009-02-07 Sat 00:02
![]() これは、良好な居住環境の供給を目的とする住宅公団?ではなくて、良好な星空環境の供給を目的として活動している任意団体らしい。夢のあるネーミングに好感が持てる(私の昭和30年代的感覚だろうか)。 主な活動内容は、(1)夜空の明るさ調査の研究および調査実施、(2)天体観望会活動の開催および開催支援、(3)上記活動に資する機器及びソフトウェア開発ということで、光害調査と天文普及を同時に行っているというわけだ。確かに、街に住む多くの人への天文普及によって星空への理解興味が高まればこそ、ライトダウンや光害対策への協力も得られ易くなる。そういう意味ではすごく正攻法な活動だと思う。活動範囲も中部地方から東北地方まで及び広範囲だ。これはメンバーそれぞれが居住地周辺で活動を展開しているため『星空公団』全体として広くカバーできているということのようだ。 今後も注目しておきたいサイトだ。 今夜の観測:帰宅して夕食前に取りあえずこれだけ。久しぶりの晴天だが、月明かりのまっただ中でよく見えない。ミラ4.1等、W Ori7.0等、R Lep7.5等、RX Lep5.8等、U Mon6.8等。 |
2009-02-06 Fri 00:14
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2009-02-04 Wed 00:02
![]() 昇るカラス座、つつましい「日本の十字星」。春近し。 『星のふるさと』の1編「からす かんざぶろ」を読んでからは、真夜中0時に南東の空に登るからす座の十文字が私にとっての立春の風景になった。 |
2009-02-02 Mon 00:43
読者のみなさま、物理ネタがたびたびでご退屈のことと思いますが、いましばらくおつき合いください。
![]() ![]() ![]() 素粒子物理学の現状についてはさらに理解を深めたいと思っている。 |
2009-02-01 Sun 00:19
![]() [写真は2年前の創立直後の春の観測所。写っているのは初代星子] |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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