2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
かすてん版 2008年天文イベント
2008-12-31 Wed 06:26
2008年は春以降の天候不順で観測・観望での満足感を得られずこれはと印象に残る天文現象が、、、残念ながら少なかった。しかし、人との出会いはたくさんあった。直接お会いして旧知の仲のように天文少年時代を語り合った方、通信を介してだけなのに一生ものの思い出を作って下さった方、お会いする事は叶わなかったが私をたくさんの方々へ結びつけて下さった鈴木壽壽子さん、ともかくわくわくし続けた1年だった。080125.jpg

 1月 6日 βOri(リゲル)伴星分離できる(TS-65P)
   25日 水星を初めて肉眼でも確認[写真]
 2月 1日 ω星団初見(25x100双眼鏡)
       ブログ『霞ヶ浦天体観測隊』1周年
   14日 Nikkor Ai ED 180mm F2.8S入手
0803273.jpg 3月16日 ポータブル赤道儀TOAST購入[写真]
 4月 1日 明石市立天文科学館37年ぶりの再訪
    8日 Nikon 24mm F2.8入手
   29日 γVir、分離できず(65mmでは無理)楕円形に見える
   30日 Boattini彗星、ようやく写真に写る
 5月    (悲しいかな天候不順で特に無し)
 6月 1日 東亜天文学会に鈴木壽壽子さんについて問い合わせる
    2日 福島県沼尻温泉泊、翌3日は
 7月28日 みずがめ座流星群と思われる流星を2個見る
0809012.jpg 8月 7日 「いまほし」2日目、かなりの快夜。Boattini彗星と再会
   12日 ペルセウス座流星群極大日を挟んだ数日は皆曇
   26日 Fisheye-NIKKOR16mmF2.8入手
   30日 astro_calendarさんを訪問
   31日 石川県山中児童センタープラネタリウム訪問
 9月 1日 富山市天文台訪問[写真]
10月 9日 ジャコビニ流星群極大日を挟んだ数日は皆曇
081212.png   13日 サンシャインシティプラネタリウム「満天」
   14日 虎ノ門天文会館訪問
11月    (特記事項なし)
12月11日 小惑星「(8741) Suzukisuzuko」誕生[写真]
   29日 鹿林彗星(C/2007 N3 Lulin)、写真に写る

というわけで、望遠鏡を通した星見よりも人を通した星見を大いに楽しんだ1年だった。みなさま来年もよろしくお願いいたします。
081231.jpg今夜の観測:ミラ3.6等、P Cyg4.7等。うす雲が出ているのかχCygは見えなかった。一眠りして早起き。ルーリン彗星を待つ間にU Mon6.1等とR Leo7.3等。その後、ルーリン彗星の撮影。極軸をいくら合わせても星像が縦に流れるのでおかしいと思ったら、土の上に三脚を置いているものだからジワジワめり込んでいたみたい。相変わらずぴんぼけ。明日、元旦のルーリンはジャスピンをめざそう。今夜は25x100双眼鏡で眼視でも確認。
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『携行版星の地図 FIELD STAR ATLAS 2000』
2008-12-30 Tue 00:58
今夜の観測:ミラ3.5等、p Cyg4.76等、χCyg5.8等。ミラがまた明るく感じられた。
0812262.jpg 先日、鈴木壽壽子さんの件で川崎天文同好会に問い合わせをしたところ、会報『星』の最新数号をお送りいただいた。その中で「便利で使いやすい星図」として紹介されていたのが、『月刊天文ガイド』小惑星ガイドでおじみの渡辺和郎氏と9月に111年振りにジャコビニ彗星を板垣公一氏と同時再発見された金田宏氏が制作された『携行版星の地図 FIELD STAR ATLAS 2000』。6等星まで記載の8図に月面図も付いている。A5判でタイトル通り携帯に便利そう。最近職場の若者が天体望遠鏡を買って星を眺め始めたのでプレゼントしようと思う。その他、観望会などでも使えそうなのでまとめ買いした。
・・・
 作者の渡辺氏から案内と購入方法をお聞きしたので以下に転載する。本記事の下にある「『携行版星の地図 FIELD STAR ATLAS 2000』の続きを読む」をクリックすると振込先などの詳細が表示される。

■以下は渡辺和郎氏からの案内文
“一家に一冊 ポケット判星図 & 詳細月面図”
携行判 FIELD STAR ATLAS 2000

- 案内 -
  拝復 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。2007年に制作出版した星図をお届けいたします。
 最近、一般家庭向けでは“一家に一枚天文図”というのが制作され話題になりましたが、難しい? 天文図はともかく、どの家庭にも地図やドライブマップが1冊は常備されているように、夜空の案内となる地図、“星図”があってもいいと思いました。しかし、必要性が薄いということから、ほとんど普及していません。その上、欲しくてもほとんどが装丁の立派な高価本です。そこで、ワンコインで買える手軽なものを制作してみました。星図は既に数多く出版されていますが、廉価版ゆえ、汚れたらまた買えるというのがミソです。簡単な星空の白図として記入したり、初心者の星空ガイドの入門用として重宝するはずです。

 予定販価は1冊500円ですが、100冊まとまれば400円(1冊あたり) 300冊以上なら350円(1冊あたり)500冊以上なら、表紙を新たに制作し300円で納品可能です。
 ぜひとも、多くの皆さんに星の地図を普及するのに、この安価なワンコイン星図をお役立てください。大量の制作については別途相談にのります。同好会や企業の販促物としても採用いただければ幸いです。 
                                 敬具
「購入方法・入金方法」詳細は以下 ↓↓↓
『携行版星の地図 FIELD STAR ATLAS 2000』の続きを読む
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HOMESTAR EXTRA
2008-12-29 Mon 00:13
0812263.jpg 12月26日、注文してあったホームスターエクストラ(HOMESTAR EXTRA)が届いた。最近月の満ち欠けの理屈が理解できたことをきっかけにめきめき自信をつけてきたヨメさんへの誕生日プレゼントにしようと思ったのだが、本人はお気に入りのロードレーサー用サイクルグッズで良いというので、ホームスターは自分へのクリスマスプレゼントに目的変更。ま、どっちがどっちでも変わりはないのだが。
081228.jpg
 我が家は梁むき出し構造でいわゆる天井が無い。もちろんドームでも無い。そのため投影される星空がむちゃくちゃ歪む。おまけに投影される星が多すぎる。私はともかくヨメさんには何がなんだか分からないらしい。レーザーポインターが必要か、、、。写真は壁に投影したカラーCG版星空。

今夜の観測:夕方、風呂上がり、それほど寒くない。ミラ3.7等。今夜は暗くなったように感じた。P Cyg4.7等、χCyg5.8等。
081229.jpg明け方の観望:28時に起きた。久しぶりに土星を見たら、環は夏の消失まで保つのかなと思うくらい薄くまさに串刺し。こちらも久しぶりにR Leo7.2等。ちょっと暗過ぎ。光度値不正確の印「:」を付けて7.2:で報告しておく。そしてようやくルーリン彗星(C/2007 N3 Lulin)を見る機会が来た。しかし、いつもの庭の観測場所では南東が見え難いので機材をえっちらおっちら家の反対側へ運ぶ。βScoの近くという手掛りだけだったが簡単に写る。5cmの手持ち双眼鏡では見えなかった。
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年の瀬にいつもと変わりない観測
2008-12-28 Sun 00:37
今夜の観測:仕事から帰って家へ入る前に。ミラが3.4等と異様に明るく見えてしまった。χCyg5.8等、P Cyg4.7等。これらはまぁ、妥当か。どうも私の眼は明るい赤い星を贔屓してしまう傾向があるようだ。寝る前に追加で観測。W Ori6.9等、R Lep7.4等、RX Lep6.0等、U Mon6.2等。湿気無い日は気持ちいいし望遠鏡を出してバリバリ見た方が良いのは分かっているのだが、そういう日に限って眠い。今夜もカノープス見られそうだが、もうダメ。
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稲敷市公民館講座のお手伝い
2008-12-27 Sat 00:00
081226.jpg 稲敷市の公民館講座「星空観望会」の第3回目が行われた。1回目が5月16日、2回目が8月29日、そして最後の3回目が今夜12月26日だった。1回目は雲が多いながらもシーイング抜群で土星がすばらしく良く見えたが、2回目は豪雨で中止、今夜の3回目は7ヶ月ぶり久々の開催となった。今回は稲敷キッズとの合同観望会との事で、たくさんのちびっ子とその親御さんの参加があって盛況だった。
 今夜のメニューは、金星、外で星空解説、M15、M31、γAnd(アルマク)、M42で1時間30分。月も土星も無いのにけっこう盛り上がった。

今夜の観測:観望会での星空解説を聞きながら変光星を見ておく。ミラは3.5等、R Lep7.4等、RX Lep6.0等、P Cyg4.9等、χCyg5.8等、W Ori7.1等。帰宅後は雑用のみで観測観望無し。今夜は絶対に見えると思っていたので寝る前に一瞬表へ出てカノープスのみ観望。
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『天界』2009年1月号と鈴木壽壽子さんの消息
2008-12-26 Fri 00:34
081225.jpg 『東亜天文学会』の会報『天界』2009年1月号が届いた。来年のイメージカラーは橙色。2008年は通巻1000号記念の年であるため幔幕の様な真っ赤であったのに比べると落ち着いた色になった。
 記事で興味を引かれたのは会長・理事長公選制の件。次期会長・理事長は会員全員参加の選挙で選出されるらしい。面白い試みだ。現在の会員数がどのくらいか分からないが、500名以上はいると思われるので、選挙結果の前に選挙そのものの行方の方に興味が行く。
 既にご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、本号に「鈴木壽壽子さんの消息その後」として「残念ながら鈴木壽壽子さんは亡くなられていましたが、ご子息と連絡がとれ、小惑星に名前をつけることになったそうです。」という短い報告が出た。鈴木さんの消息を尋ねて行く中でそういう事実に行き当たってしまった。鈴木さんにお会いしたいという私の希望は叶わなかったが、この中から小惑星(8741)Suzukisuzukoが誕生したことはせめてものご供養になろうかと思われる(あ、敬虔なクリスチャンだった鈴木さんの場合ご供養でなく別の言い方がよろしいでしょうか?)。

今夜の観測:湿気が減ってきた。ミラ3.6等、R Lep7.4等、RX Lep6.0等、U Mon6.1等、W Ori7.0等。
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1冊本『霞ヶ浦天体観測隊』
2008-12-25 Thu 00:08
私が使っているこのFC2ブログをはじめ、無料ブログサービスなどいつどうなるか保証の限りではない。書いている内容からすればどうでも良いと言えば良いのだが、日々の記録が積み重なるうちに日記のような愛着も湧いて来る。そこでこんな保存方法を見つけた。

0811113.jpg ブログを書籍にしてくれるサービス『ブログ出版局』。今のところ1冊本しかできないようでかなり割高ではあるが、1年間の日記をちょっと贅沢に残すと思って注文。今回初めてなので半年分ずつ3冊作ってみた。

0811114.jpg 出来上がってきた『霞ヶ浦天体観測隊』のページをめくっているとパソコン画面で見ているのとはまた違った面白さを感じた。自分で書いたものを自分で読んでおもしろがってどうするという声が聞こえてきそうだが、親ばか・我田引水・自画自賛、、、といったところ。年が明けたら現在の半年分をまた追加で注文しようっと。
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煙霧の上の星々
2008-12-24 Wed 00:07
0812232.jpg 四日市コンビナートのフレアスタックの炎を透して見た火星、ではなく近くの工場から排出される水蒸気の向こうに見る星々。

今夜の観測:22日午後から急激に気温が下がってきたが、空は湿気を含んで霞んでいる。ミラ3.5等、少し明るさが戻ったか?P Cyg4.7等、χCyg5.9等、3日見ないうちに随分暗くなった感じ。R Lep7.3等、RX Lep6.0等、U Mon6.2等、W Ori6.9等。
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1日気温差20℃以上へ向けて降下中
2008-12-23 Tue 00:47
0812222.jpg 朝は気温20℃でユキヤナギも狂い咲く春の陽気だったが、夕方から雨が降り出し気温はぐんぐん降下中。18時現在外気温5℃だ。予報通り明日の朝が氷点下だとすると、1日気温差が20℃以上になるわけだ。今年は年末年始も休み無しだから風邪には気をつけねば。
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師走に春一番?
2008-12-22 Mon 08:40
081222.jpg 昨日は午後から風が強くなり、一晩中突風が吹き荒れていた。空を見上げると雲が集まっていて星は見えなかったが、雲間を待てば観測は可能だったようだ。
 今朝になってもまだ風は吹き止まないが流れる雲の間に大きな青空が見えている。朝の外気温も20℃と異常に高く春一番と間違えたのか庭のユキヤナギも花を咲かせてしまった。ただ、空気の入れ替わる今夜から明日朝に向かっては20℃以上気温が下がってマイナス予報が出ている。
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少し透明度が上がった
2008-12-21 Sun 00:09
081220.jpg 今夜の観測:ミラ3.6等、P Cyg4.7等、χCyg5.5等、R Lep7.3等、RX Lep5.9等、U Mon6.4等、W Ori6.9等。

 久しぶりにTOASTを出して二重星団を写した。しかし、数枚撮ったところでびっしり結露。kawashimaさんが「エスピンさんの二重星団の赤い星の論文」で書いていたようにこの星団周りには赤い星が多いなぁ。左側には二重星団の番人Stock2も大の字に写っている。
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天体望遠鏡入門者 最初の難関
2008-12-20 Sat 00:36
081219.jpg ラプトル50のファーストライトを頼まれたことをこの前に書いた。持ち主のその若者が昨夜はいよいよ自分の眼で最初の星として金星を見たらしい。そのとき天頂ミラーを使ったら像が小さくなってしまったと言う。そんなことはないのでピントはちゃんと合っているのか訊ねた。聞いて行くうちに分かった事だが、ピントの合わせ方が良くなかったようだ。というかピントが合ったときに星像がどのように見えるべきなのかを知らなかったために、どこでピントが合っているか分からなかったということらしい。簡単に言えば「一番小さくなった時」がピントの合った状態だ。「望遠鏡だから大きく見えるはず」という予想と逆なので戸惑うのだろう。

 上の話を聞いたときに、入門者にとっての最初の壁はそれほど高くはないのだが、たくさんあるなと感じた。入門の方にはハードウェアである望遠鏡の選び方に加えて、そういう基本的アドバイスもソフトウェアとして必要なのだと改めて教えられた。そして、自分が初めて天体望遠鏡を手にした遠い日のことを思い返すことにもなった(忘れたが)。

 そこで、身近にアドバイザーのいない入門者のみなさんには、最初に見る星はピントを合わせやすい月を選ぶことをお勧めしたい。惑星も恒星も星雲星団も想像以上に小さいし、ともかくピントを合わせられないのでは何を見たって面白くないのだから。
[写真はロバート・キャパ『ちょっとピンぼけ』、この記事とは何の関係もありません]

今夜の観測:仕事帰りの寄り道観測。ミラ3.6等から変らない。P Cyg4.8等、χCyg5.5等、随分暗くなった。昨日ネット環境を変更したのでそれの調整に掛かっていて疲れた。で、今夜は追加観測は無し、寒いし。
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これだけ
2008-12-19 Fri 00:37
天気は回復。忘年会帰りのためこれだけ。

今夜の観測:ミラ3.6等、R Lep7.5等、RX Lep6.0等、U Mon6.4等。
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いつ崩せるとも知れない冬休み読書用の本の山
2008-12-18 Thu 00:05
081217.jpg 星の本に限らず机の上に本の山が出来始めている。昔であればわずかとはいえ冬休みの間のちょっとまとまった時間を利用して読書を楽しむことができたのだが、この不況の中、正月は書き入れ時とばかりに私の関係する業界は1日も休まない事にしてしまった。おかげでこちらも休めない。

今夜は雨。
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スコープテック ラプトル50
2008-12-17 Wed 00:01
081216.jpg 職場の若者が「ラプトル50を買いました」と見せにきてくれた。最初は組み立て望遠鏡を買うつもりだったようなので、「1500円でもそれなりに良い組み立て望遠鏡はあるけど、ボーナスも近い事だし8000円くらい出してこちらにしたら」と勧めたのは私。「良い望遠鏡か感想を聞かせて下さい」とファーストライトを頼まれてしまった。
 帰宅時刻になると既に全天に雲がかかる最低な空だったが辛うじて金星、プレアデス、εLyr、M38などを見る事が出来た。色収差はあるものの金星の半月形がしっかり見える。εLyrはもちろん分離できる。さすがにε1とε2のそれぞれを分離するのは無理か。
0812162.jpg 夜半近くになって再び晴れ間が出来たので追加の観望。月齢19の月は実にきれいだった。きれいを越えて迫力すら感じられた。その他、M42とトラペジウムもきっちり分離されている。デジカメで手持ちコリメートによる月の写真を撮ってみた[右写真]。眼で見た像はこの写真よりも格段にシャープだ。
 以上、雲の隙間から大急ぎのファーストライトだったが、第一印象は星像がきわめてシャープなこと。これはこの望遠鏡の最大の売りだと思う。フリーストップの架台の動きもまずまず。軽さは望遠鏡の不安定さの原因にもなるが、大人にはきわめて軽く子供でも十分持ち運び可能な利点を評価すべきだろう。普段、ファインダーを目一杯正確に合わせて高倍率での一発導入をしている自分には、低倍率アイピースをセットしてから照準器で導入するのはまどろこしく感じるがコスト的にいたしかたないと思う。他に木星、土星も見てみたいものだ。
 全体としてすばらしい入門用望遠鏡だと思う。最初にこの望遠鏡に出会えた入門者は幸運だと思う。この望遠鏡で月や土星を見て星に興味を持てなかったとしたらそれはご縁が無かったと思って良いのではないか。よくぞこの価格でこの性能の望遠鏡を作ってくれたとエールを送りたい。

ラプトル50についてはスコープタウン.JPを。

今夜の観測:ラプトル試用のため急いで帰宅したがすでに全天を雲が覆っていた。わずかの隙間からミラだけ。3.6等。追加の観測は、R Lep7.4等、RX Lep5.9等、U Mon6.4等、W Ori6.8等など。
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筑波山冠雪
2008-12-16 Tue 00:12
081215.jpg 昨日は夕方の雨上がりに車を運転しながら筑波山の冠雪を眺めた。今朝起きると快晴だったので散歩がてら写真に撮って来た。筑波山の雪化粧ってあまり記憶に無いのはどうしてだろうか。途中、大きな月が林の向こうへ沈みかけているのにも気づいた。筑波山の雪はそれから2時間後には消えていた。今日も暖かくなりそうだ。0812152.jpg
 昼から土浦の友人と市内の遺跡を調査して来た。中世の館跡とのことだがそれらしさに乏しい遺構だった。帰りが予定を越えて遅くなり、土浦からライトなしの自転車で暗い道を走ることになった。いつもは目の敵のお月様だが、今夜は出ていてくれたらと思ったものだ。

今夜の観測:ミラ3.5等、RX Lep5.9等、R Lep7.4等、W Ori6.9等。
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雨が上がって
2008-12-15 Mon 00:19
081214.jpg 一日中降り続いた雨が夕方になって上がったので16時前に買い物に出た。国道125号線を走ると霞ヶ浦や出島がくっきりと見える。その向こうに筑波山もきれいに見えている。そして頂上近くはうっすらと雪化粧。明日朝晴れていたら写真を撮っておこう。夜になって雲がどんどん切れて来た。今夜は晴れか。

一昨日から今日にかけて鈴木壽壽子さんに関する調査と小惑星Suzukisuzuko命名申請の過程でお世話になった多くの方々へお知らせとお礼のメールを書いたり、『天ガ』小惑星ガイド用の紹介文案を送ったり、少々疲れてしまった。

今夜の観測:ミラ3.5等、RX Lep5.9等。月明かりは相変わらず凄まじくて快晴を皆曇並みにしている。ふたご座流星群も姿を見せない。
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小惑星Suzukisuzuko(鈴木壽壽子) 直近の最接近
2008-12-14 Sun 00:42
S.Uさんがさっそく(8741)Suzukisuzukoの位置と光度をシミュレートしてくれた。2009年4月8日が最接近(衝)で17等になるようだ。この時期はスピカとからす座の方向を動くらしい。からす座といえば「おばちゃん、シンちゃんおばちゃん 十字星、見せてやろうか」と鈴木さんへ話しかけたあのからすかんざぶろの星座だ。あれから33年、今度は「シンちゃんおばちゃんに会わせてやろうか」とおしゃべりをしたがっていることだろう。

081213.jpg今夜の観測:仕事帰りにいつもの観測場所で。うす雲が全天を覆っている。P Cyg4.8等、χCyg5.3等。月は見えるがミラは見えなかった。
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【速報】小惑星Suzukisuzuko(鈴木壽壽子)誕生
2008-12-13 Sat 00:13
081212.png 2008年12月11日更新のIAU: Minor Planet Center(MPC)Minor Planet Names: Alphabetical Listなどで(8741)Suzukisuzuko=1998 BR8の命名が発表された。

 これはもちろん『星のふるさと』著者の鈴木壽壽子さんに因んだ名前だ。命名申請をされたのは発見者の小林隆男氏。小惑星発見では世界のトップレベルにいる方だ(小林氏については『天ガ』2008年11月号p170「日本コメットハンター列伝15」に紹介記事がある)。実は光栄なことに私もこの小惑星の命名提案者に名を連ねることができた。その経緯についてはそのうちどこかで書きたいと思う。

【お願い】小惑星Suzukisuzukoの軌道要素から次に地球に近づく時期や位置や光度をどなたかシミュレーションしてお示しいただけないだろうか。現在はおとめ座で18.8等だそうだ。

今夜の観測:仕事帰りにいくつか。P Cyg4.8等、χCyg5.3等、ミラ3.4等。χCygはかなり暗くなり、ミラは動きが無い。
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本当に12月ですか?
2008-12-12 Fri 00:06
081211.jpg こんな夕空、本当にもう12月なんですか?この後、夜半過ぎからは晴れて来ると予報は言ってるけど、、、。

今夜の観測:おお、晴れた晴れた。ミラはやはり3.4等に見える。みなさんそれほど明るく感じないのかなぁ。RX Lep6.2等。湿気の無い夜なのだが、如何せん月が明るくて、、、。今夜は見えるのこれだけ。
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これで極大か、ミラ!?
2008-12-11 Thu 00:16
今夜の観測:ミラ3.4等。忘年会へ行く前にこれだけ見ておく。月が明るくて目印のプレアデスを見つけるのに何分もかかった。帰って来たら皆曇。
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発売日から4日後に『天ガ』を受け取り田舎を味わう
2008-12-10 Wed 00:06
12月に入れば本格的に冬の観測シーズンが到来かとの期待も虚しく、本日9日までのところ観測できた空はたったの4日。昨年は1日から9日まで9日間連続晴天だったから、その違いは歴然。

081209.jpg『天ガ』2009年1月号がようやく届いた。ネットで購読すれば発売日当日に受け取れるが、(田舎を味わいたくて?)近所の書店に頼んでみたところ、発行日が週2回の配送日に重なると次の配送日まで届かないものだから、5日発売でも9日に受け取りみたいなタイムラグになる。ま、急ぐ記事も無い事だし、これでもいいです。届く前にkawashimaさんがダイジェスト解説してくれてる事もあるし、、、。

 ところで、p136「変光星ガイド・1月」の図1χCygの光度曲線と図2ミラ(οCet)の光度曲線は逆ですね、と書こうと思ったらすでにugemさんが書いていた。
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コレステロール減量作戦
2008-12-09 Tue 00:56
081208.jpg 雨の降らない休日はサイクリング、ということでつくば市の小田城まで走って来た[左写真:自宅向かいの栗林で出発前の記念写真]。
 自宅から土浦までは国道125号線に沿った裏道を選んで、土浦から小田までは筑波鉄道廃線跡のつくばりんりんロードを行った。0812082.jpg走行中は曇りの冷たい空気に汗もかかず、現地へ着いたら晴れてポカポカ[右写真:涼み台と伝わる小田城土塁の高まり]。小田城では先週土曜日に発掘説明会があったが参加できなかったので一回り様子を見て来た。
0812083.jpg りんりんロード沿いの冬の田んぼ、民家の佇まい、美しい風景だね[左写真]。
 往復54kmだが帰りは軽い追い風・軽い下りで楽勝楽勝(これでは運動にならん?)。
0812084.jpg
 夕方は雲が増えて月も辛うじて写った感じ。
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2009年のお年玉 ルーリン彗星(C/2007 N3 Lulin)
2008-12-08 Mon 00:11
ヘール・ボップ彗星 今年はここまでのところあんまり夢中になれる天文イベントが無かった。天候も酷かったからかえって良かったと思っている。年末になれば、2月下旬に最大光度6.0等になりそうなLulin彗星が見頃になってくる。気分はすでに年越しだ。ヘール・ボップ彗星のように簡単に写真を撮れる彗星、次はいつ来るのかなぁ。
[写真ははくちょう座-とかげ座-ペガスス座の境界付近にいるヘール・ボップ彗星(1997年3月)、かすてん初めての彗星写真]

今夜の観測:ミラ3.4等。おお、また動きを見せたミラ。あと10日ほどの間に2等の壁突破を目指せ!W Ori7.1等、R Lep7.3等、RX Lep6.2等、U MOn6.2等。
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冬場の快晴予報すら大外れ
2008-12-07 Sun 00:06
081206.jpg 今日から明日の夜にかけては快晴予報だったのですがね、皆曇です。冬場になったというのに快晴予報が外れるとは。

話は変わって、来年のしし座流星群は1時間500個の予想も出て久しぶりに見応えありそう。楽しみです。
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一期一会のスマイリングムーン
2008-12-06 Sat 00:38
0812052.jpg 12月1日の夕暮れ時に月+金星+木星が作るスマイリングムーンをご覧になった方も多いのではないだろうか[左写真はConjunction Galleryから]。私は残念ながら外出中で見そびれたが、これはものすごく珍しい現象(位置関係)だったようだ。12月3日記事の追記にも書いたのだが改めてご紹介する。
 →雑感帳・塚田編
081205.jpg 対象を月+(金星、木星、土星のどれか二つ)に拡げても前回は1705年4月26日、次回は2501年6月20日で、これは皆既日食どころの希少頻度ではない。それに地域によってはかわいい顔に見えない場合もある[右図はSky&Telescopeから]。
 シミュレーションの条件を緩めれば似た様に見える機会は多くなるだろうが、なにはともあれ何気なく感じる現象も一生に一度きりの一期一会なのだと思うと不思議な気分にならないだろうか。

今夜の観測:夕方寒冷前線か通過してどっと雨が降った。夜半過ぎから晴れて来たようで3時頃に少し星見。ほぼ快晴だが透明度は低くBroughton彗星はやはり見えない。W Ori7.0等、U Mon6.1等、R Lep7.3等、RX Lep6.3等。
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野尻抱影『星と傳説』
2008-12-05 Fri 00:48
0801213.jpg またまた古い本が出てきた。

 『星と傳説』
   野尻抱影著 角川文庫1081
     1955年初版 1969年18版 100円

 中学生のときに買ったのだが内容の印象がほとんどない。活字は旧字だし文体も古風なため子供の自分には読み難かったからだと思う。
 今回39年振りに改めて読み返しながら巻末[主要著書]の「星戀」(山口誓子と共著)に目が止まった。野尻抱影氏の本がお好きだった鈴木壽壽子さんにまた一歩近づけた気がした。

今夜の観測:今夜から天気は下り坂。夕方すでに霞のようなうす雲が全天を覆って低空のたて座は双眼鏡でもまったく見えない。χCyg4.7等、P Cyg4.9等、ミラ3.7等。χCygの減光もミラの増光もここしばらく足踏み状態だ。こらこらミラよ、極大予想日12月9日[後日訂正:12月19日]まで牛歩を続けるつもりか?
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ラストスパートはどうした、ミラ!
2008-12-04 Thu 00:13
081203.png今夜の観測:水蒸気がたっぷりの空、肉眼で4等は無理。P Cyg4.8等、W Ori7.1等、R Lep7.2等、RX Lep6.2等そしてミラは極大まで1週間を切って3.7等変らず。光度曲線から推測するにまだ頭打ちではないと思うのだが。
[写真はAAVSOの光度曲線]
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忘れ物
2008-12-03 Wed 08:00
12月1日(月)は仕事関係の集まりで東京へ行って来た。それはそれで良かったのだが、土浦で列車を下りたときに携帯を座席に忘れたことに帰宅直前に気づいた。家に着いてまずはドコモへ一時中断の連絡。それからJR東日本へ忘れ物の問い合わせ。まだ情報無いけど明日もう一度連絡くださいとの回答。このようにバタバタして気分もぐったり落ち込んでいたところへ「今日はお月様がホクロを付けて笑ってましたね。」とまだ見ぬすてきな方からメールが届いていた。我が心同様皆曇の夜だが、危機の海のホクロをつけたお月様は金星・木星と顔つき合わせてというか、金星・木星をお目目にしてどんな笑顔を見せていたのかと想像。大方アホなかすてんのことを笑っていたに違いないのだが大いに心が慰められた。
081202.jpg 翌朝再度忘れ物を問い合わせたところ、幸運にも届けられているとのこと。やっぱり稲敷の人は親切だわ。忘れ物大王のヨメさんが以前バスに置き忘れをしたときなども「折り返しのバスで届けますから○時○分に停留所で待っていて下さい」と田舎ならではの対応をしてくれていた。こういうところ良いでしょう。

なにはともあれ、アドレス帳のバックアップだけはやっておかねばね。

今夜の観測:22時頃にミラ3.7等とW Ori7.1等のみ観測。雲がまだまだ多いのでBroughton彗星は明け方近くに狙うことにする。起きてみると霞が酷い。10.9等星を写すのは難しそうだが一応撮影。後で確認したがやはり写っていない。だいたい撮影開始してまもなく望遠レンズが結露し始めていたみたいでこれでは写るはず無いな。RX Lep6.3等、U MOn6.0等を目測して撤収。また寝た。

[追記]12月1日の「月+金星+木星がつくるニコニコマーク」がどれだけ珍しい現象だったか、こちらをご覧下さい。次回は2501年6月20日ですって! →雑感帳・塚田編
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『星空案内人になろう!』 星のソムリエガイド
2008-12-02 Tue 00:01
星空案内人資格認定制度というものがあるらしい。

0811245.jpg 現在の自分の生活では講習会に参加したり試験を受けに行くことはできないので資格認定は受けられないが、資格が無ければ星空案内をしてはいけないという性格のものでもないし、どういう内容を求められているのかを知っておくだけでも、身の回りの人にちょっとした星の話題を振る場合のヒントになると思う。
 まずは広く浅くで良いと言われてもこれだけ広範囲の知識を満遍なく蓄えておくのはけっこうな努力を必要としそう。

『星空案内人になろう!』 柴田晋平ほか 技術評論社 2007年 1580円
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