33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
青春の足跡 『天ガ』バックナンバーをめくってみると
2008-11-30 Sun 00:19
0811244.jpg ここのところ30年以上も前の『天ガ』を見る機会がときどきあるが、おや、あの人も、この人もあのころから顔を出していたんだなということに気づく。
[例えば写真の1976年1月号にはご常連さんの青春時代の一コマが記録されている]

今夜の観測:χCyg4.7等、P Cyg4.9等、ミラ4.4等、W Ori6.9等、R Lep7.3等、RX Lep6.3等、U Mon6.0等。
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『天文年鑑』表紙織り模様の変化
2008-11-29 Sat 00:47
11月27日の記事に関してS.Uさんからいただいたコメントについて調べてみた。

081128.jpg 『天文年鑑』表紙の織り模様は1969年版はウロコ状で1970年版以降は2009年版に至るまで一貫して縦横筋目となっている。『天文年鑑』のガイドブックである『天体観測ハンドブック』第4版(1968年発行)も1969年版と同じウロコ状であった。ただし、1949年の発刊以来1969年版までが一貫してウロコ状だったかどうかは手元に無いので未確認。

S.Uさん、こんなことを40年近くも心に暖め続けていたんですか?

今夜の観測:夕べから朝までかなりの雨が降った。昼から晴れて来て夕方には快晴。取りあえず仕事帰りに第2観測所でいつものやつを見ておく。R Sct5.0等、P Cyg4.9等、χCyg4.7等、ミラ4.4等。結局のところ、ミラとχCygはいつすれ違ったんだ?その後知人と土浦まで食事に行く。土浦の街中から見上げる空にリゲルとベテルギウスが輝いていた。帰宅して観測の続き。R Lep7.3等、RX Lep6.2等、W Ori7.0等。65Pで重星をいくつか見てみたがシーイング悪くて2秒台は全滅。
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くじら座の全景 天翔る工具袋
2008-11-28 Fri 00:04
081126.jpg 変光星ミラの観測のためにくじら座方向へ双眼鏡を向ける事は多いのだが、ミラへはいつもプレアデス~ヒアデス~くじら座α星と辿って行くので実は胴体から尻尾方面はほとんど馴染みが無い。くじら座は大きな面積を占めてはいるが秋の寂しい星野の代表みたいな星座だと思っている。でもこうして見ると東京方向の激しい光害の中にあってデネブカイトスは孤高の輝きを放っていることも確かなようだ。
081127.jpgところで、18日にエンデバー号の女性宇宙飛行士Stefanyshyn-Piperさんが紛失してしまったツールバッグは8等級の明るさでISSの少し前を飛んでいるらしい。現在最も注目されている人工天体?
飛行経路→REAL TIME SATELLITE TRACKINGのTOOLBAGのページ
紛失時の映像YouTube→STS-126 - EVA 1 Tool Bag Overboard
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『天文年鑑2009年版』
2008-11-27 Thu 00:46
0811243.jpg 年末恒例の『天文年鑑』購入。2009年版の表紙を見て、オレンジカラーに8月1日の皆既日食の写真(左写真の左側)とはかなり意外な感じがした。というのは2008年版もオレンジカラーにマックノート彗星の写真(左写真の右側)だったので2年連続同じカラーだからだ。私が『天文年鑑』を買い始めた1969年版以降では初めての事になる(右写真)。0702024.jpg今後は毎年オレンジカラーで統一されるのだろうか。
 また写真についても、2009年中に余程の大天文ショーが突発しない限り2010年版の表紙写真は7月22日の皆既日食にほぼ決定だろうから、そうするとこれも2年連続皆既日食写真ということになりそうだ。
 因に私が初めて買った1969年版も皆既日食写真だった(右写真中央)。これは1968年に西シベリアで見られた皆既日食で、あのころは東西冷戦中のため日本からの観測者は皆既帯へ入る事を拒否されたと聞く。それで写真はソ連国営のタス通信提供のものが使われている。

今夜の観測:天気下り坂で星見は期待していなかったのだが、うす雲に覆われているようではあるが一応快晴。ミラ4.4等、χCyg4.7等、P Cyg4.9等、R Lep7.2等、RX Lep6.3等、W Ori6.9等。χCygは最近なんであんなに明るく感じていたのか不思議なくらい暗く感じられた。
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オオヒシクイ観望
2008-11-26 Wed 00:01
最近NHKカルチャーアワー科学と自然「鳥を楽しむ暮らし」を楽しく聞いているが、そういうと、ここ茨城県南、稲敷の地に住まいしながらこれまで有名な江戸崎のオオヒシクイを見た事が無かったのでこれを見に行く事にした。ちなみに「鳥を楽しむ暮らし」講師の日本野鳥の会主席研究員の安西英明氏は高校時代の同期。

081125.jpg 越冬地の稲波(いなみ)干拓地までは距離にして13km。先日の人間ドックでコレステロールが高いのは運動不足と指摘されたので自転車に乗るのにもちょうど良い距離良い機会というわけだ。
 稲波干拓地の小野川沿いに江戸崎雁の郷友の会の観察小屋が置かれている。0811253.jpg初めての事でどこにいるのかも分からないので監視員のおっちゃんに尋ねるとすぐそこに44羽いるよと教えてくれる。堤防上のフィールドスコープを借りて覗くとたしかに間近にいるいる。距離は200mほどだろうか。餌を食べ終わった直後なのか見張りの数羽の他は地べたにぼてっと座っている。0811252.jpgヘリコプターが轟音とともに飛来したときには全員立ち上がって警戒していたが、飛び立ちはしなかった。フィールドスコープにデジカメを当てて即席デジスコ。堤防の上を歩いて正面まで近づいてみた。農作業の人や耕耘機には警戒しないそうだが、私達が近づくとず~っと目で追っていた。0811254.jpgそれにしても稲敷の風景、美しいね~。

今夜の観測:夕べは雨だったがこれから数日も雨や曇りらしい。夕方から雲が出て来ていたがその隙間から少しだけ。ミラ4.5等、P Cyg4.7等、χCyg4.2等。2日振りに見たミラはぐぐっと増光、「28日に4.8等ですれ違う」というかすてん2回目の予想もまたもや虚しく外れ。おまけにχCygはなかなか減光しない。かすてん3回目の予想は「26日に4.3等」ってところか。前日に出す予想じゃなぁ、はぁ~。
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太田聴雨『星を見る女性』 追加情報
2008-11-25 Tue 00:34
0811242.jpg 先日話題にした太田聴雨『星を見る女性』の制作時のことなどについて詳しい方々から情報を頂いたのでここにご紹介します。Nさん、ありがとうございます。

(1)この絵は国立近代美術館にあるはずだが現在は常設展示はされていないようだ。
(2)太田聴雨氏は博物館でスケッチしたり写真を参考にして描いた望遠鏡に女性を組み合わせた様で、実際に和服の美人が来て惑星なり月なりを覗いたわけではないらしい。
081119.jpg(3)そもそもあのド-ムのあの位置に人が5人も入るとスケッチも取りにくいと思われる。
(4)接眼部は天頂プリズムで見ている様になっているが通常はターレットタイプなので、この辺も望遠鏡スケッチ時に見せてもらったのかもしれない。
(5)右の写真は東京科学博物館時代の絵ハガキで、日本光学20センチ望遠鏡納入時の写真を人工着色カラー化したもの。なお、写真の左右に写ってる階段状の観測台は今でも使われている。
さて、この情報によって想像と現実の狭間が埋まる楽しみを感じられたか、はたまた失望されたか、いかがだろうか。
[左写真は独立行政法人国立美術館のページのもの、右の写真はNさんよりお借りしたもの]
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晴れ3日曇り1日の絶妙の配合
2008-11-24 Mon 00:47
「晴れも休み休みにしてくれ」と書いたら曇ってしまったが、それも1日だけ。今夜はまたもや星が見える。すばらしくフレンドリーな天候だ。明日明後日は雨予報なので今夜はゆっくり観望、と言いたいが今日も明日も仕事なのでちょっとだけ。それに、思いがけない方からメールが届いていて星見はなくとも今宵は心豊といったところ。

今夜の観測:今夜も仕事帰りに霞ヶ浦湖畔で。R Sct4.9等、χCyg4.3等、P Cyg4.7等、ミラ5.3等。χCygはちゃんと減光していた。21日の目測が明る過ぎた様だ。ミラはぐんぐん増光中。1日0.1等のペース。食後になると雲が出ていてW Ori7.0等、RX Lep6.2等のみ。
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ミラ-χCygすれ違いクイズ 修正します
2008-11-23 Sun 00:14
081122.jpg 昨夜は雲が出始めて透明度も下がって来たと思ったが、起きてみると快晴。持ち直したみたい。

 meinekoさんは「晴れ続きなのですが、飽きました(嘘。さすがに、この秋は晴れ間が少なかったので、飽きている暇はありません。でも、体はしんどいです(w」と言い、kawashimaさんも「また晴れてしまった。なにか見ないといけません。天気のいいのもいいかげんにしてほしい(^^)」と言う。まったく、3日も連続しないでいいから2日晴れたら1日曇るとかして欲しいものだ。「晴れも休み休みにしてくれ」と思っていたら今夜は曇ってしまった。
10月30日の「ミラとはくちょう座χ すれ違いクイズ」で「11月22日に4.8等ですれ違う」と発表した。今日はその11月22日。ミラはぐんぐん明るさを増しているもののまだ5.3等、χCygに至っては極大から少し下がっただけの4.4等。最初の予想は大外れ。もう少し先の「11月28日に4.8等ですれ違う」へ修正させてもらお。

なお、参加いただいているみなさんの予想は以下(敬称略)。予想・修正、常時受け付け中。
かすてん1 11月22日 4.8等
中井    11月25日 4.5等
かすてん2 11月28日 4.8等
ふくだ   12月05日 4.8等
ugem    12月10日 5.5等

最近のミラの光度曲線χCygの光度曲線を参考に予測して下さい。
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さらにもう一日晴れ
2008-11-22 Sat 00:17
3日連続星が見られた、これはすごい。一月半ぶり。

081121.jpg 写真は今朝早くカノープスを見に起きたときに写したもの。すばる、冬の大三角、プレセペと季節先取りで早くも春の星座まで一望。

今夜の観測:昨日と同様仕事帰りに霞ヶ浦湖畔に寄って来た。ミラ5.5等、ぐんぐん明るくなっている。χCyg4.1等、あれれまた明るく逆戻りかな。P Cyg4.9等、変らず。R Sct4.7等、極大キープ。夕食後、W Ori6.9等、R Lep7.2等、RX Lep6.3等。透明度ますます悪化。雲も出始めたし遠くで稲光もする。
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もう一日晴天 今季初カノープス
2008-11-21 Fri 07:52
081120.jpg今夕も美しい夕焼け空に金星と木星。今夜も星が見られるかもしれない。

今夜の観測:仕事帰りに第2観測所に寄って変光星をいくつか見ておく。とくにR Sctは早い時刻に見ておかないと夕食後では遅いので。R Sct4.8等、χCyg4.2等、P Cyg4.9等。ミラも見たが星図が無かったので失敗。R Sct4.8等はほぼ極大だ。
夕食後、ミラ5.7等、W Ori7.0等、R Lep7.1等、RX Lep6.2等。
21時を過ぎているのに空はまだ明るくて星見の気分が乗って来ない。今夜はこのまま快晴が続きそうなので、この冬の初カノープスを狙う事にして一眠りすることにする。

0811212.jpg26時前に起きる。快晴が続いている。電線や木立の頂をかすめて真っ赤なカノープスが行く。見終わってU Mon5.9等、R Leo5.2等を見ておく。もう冬の星座を通り越して春のしし座を眺める時期になった。プレセペとM67を眺めて今夜は終了。
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何ヶ月ぶりかで星見を楽しんだ夜
2008-11-20 Thu 00:25
0811192.jpg すばらしい夕空。金星と木星が見えている。帰宅するまでこの晴れ間は保つかな。風呂上がりまでこの星々は残るかな。夕食後にも星は見えているかな。

今夜の観測:実際なかなかの夜だった。最初に変光星をいくつか見ておく。χCyg4.3等、P Cyg4.9等、ミラ5.9等。みなさんよりもかなり明るく目測したが本当かな?。
 それからこの前光軸修正をした成果を体感したいので今夜は重星をいくつか見ることにした。まずはリゲルの伴星が見えるか目を凝らす。シーイング悪くエアリーディスクから光の角が四方八方に出て円盤に見えない。50分ほど見続けているうちに伴星を分離できた。シーイングが改善してきたらしい。βOri 0.1-6.8等9.5秒。9.5秒なんて楽々のはずだが光度差があると本当に見難い。
 そうこうしているうちにオリオン座やうさぎ座が見やすい位置へ来ていた。変光星の続きを少し。R Lep7.3等、RX Lep6.3等、W Ori6.9等。赤い星も暗いときはあまり赤味は分からない。
 ωAur 5.0-8.0等4.8秒は分離できた。κLep 4.4-7.1等2.1秒を分離できた。これはすごいぞ。ドーズの限界挑戦への第一歩だ。ζOri 1.9-4.0等2.4秒は光度差のためちょっと難しいが辛うじて分離できた。118Tau 5.9-6.7等4.7秒これは簡単すぎた。
 2時間表にいる間、雲も出て来ず久しぶりに星見を楽しんだ。

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『シリーズ現代の天文学17 宇宙の観測 III 高エネルギー天文学』
2008-11-19 Wed 00:03
081118.jpg 第1章X線の観測、第2章ガンマ線、第3章宇宙線、第4章ニュートリノ、第5章重力波という構成。

 5章の内のひとつが「宇宙線」に裂かれている。超高エネルギー宇宙線とか空気シャワーの話が大きく取り上げられていて驚く。30年前にその分野近辺をうろうろしていたが、天文学とこんなに近接しているという実感は全くなかった。この年月の間に物理学と天文学とはぐっと近づいた感がある。
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もしかすると冬になっても晴れないのかも、、、
2008-11-18 Tue 00:22
まぁしいさんの『真鍋星見小屋通信』「 11月中間報告」でも「乾き冷え込むのは経済と景気だけで、天候はと言えば(中略)今月も今年の典型的パターンが続いている」とある。まったくその通り。

081117.jpg 今年は春から秋にかけては壊滅と言いたくなるほど夜空に恵まれなかった。関東は空気の乾燥してくる冬場は天気が良くなるので11月から2月は最高に楽しめる期間になる。しかし、この11月はどうだ、もう中旬を過ぎたというのに雨雨雨、、、。昨年は1日から17日の間に4等星の見える夜が10日あったが今年はまだたったの4日。それに快晴の予報が出てもこの霧ではなぁ。

今夜の観測:思いがけず夕食後星が見えた。双眼鏡を使えば変光星もいくつか確認できた。ミラ6.8等、χCyg4.2等、P Cyg4.9等。この後何を見ようかと思っているうちに雲が出て来て終了。
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TS-65P 光軸修正はされたのか
2008-11-17 Mon 00:18
10月17日に高らかになされた「1ヶ月以内の光軸修正宣言」。あれから早くも1ヶ月、我がTS-65Pの光軸修正はなされたのか、ご報告の日がやって来た。

一ヵ月もあれば晴れる日もあろうと気楽に考えていたが、期限まで4日と迫ってしまった11月13日。久々の快晴だが満月のため観測も観望もする気が起きない絶好の夜がやって来た。事前の休日にChesire型光軸修正アイピースを使っておおよその調整は行っておいたので、今夜はいよいよ星像検査。

0811132.jpg(1)TS-65Pの口径は6.5cmなので25分ほど外気温に順応させればOK。
(2)18mm接眼レンズで28倍にして焦点内外像を調べる。焦点位置を挟んで横長楕円から縦長楕円へ変化する。光軸が合っていない証拠。
(3)ドキドキしながら1カ所の押しねじを1/4回転緩めて引きねじを1/4回転締める。あまり変化無いのでもう一回。少し改善されたみたい。もう一回。さらに改善されたみたい。
(4)同じ箇所ばかりだとセルが歪むかもしれないので、別の場所の引きねじを1/4回転緩めて押しねじを1/4回転締める。また少し良くなったみたい。3カ所目は気持ちだけまわしておく。
(5)次に7mm接眼レンズで71倍にしてまた調整。すでにだいたい合っていたので少し調整するだけで焦点内外像はほぼ円形になった。やった~!
(6)最後に3.6mm接眼レンズで139倍にして回折像を調べたが、今夜はシーイングが悪くて安定した像での確認ができなかった。しかし、これまでのようにジフラクションリングの中心の偏りは解消しているように思われた。

これでこの冬は2秒台の重星を一層楽しめるに違いない。

[この方法は『法政天文研究会』ホームページ>天文TOPICS>おまけ>屈折望遠鏡の光軸修正を参考にさせてもらいました]
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焦準リングの∞目盛りを過信するなかれ
2008-11-16 Sun 00:44
Nikon Ai ED 180mm F2.8Sの焦準リングは∞マークをかなり越えてから止まる。これは使用するフィルムやフィルターの特性によって焦点位置が若干異なるとかの理由があるのだろうか。写真のNikonレンズの場合、確か黒丸が一般のフィルムで赤丸が赤外線フィルムの焦点位置だったかな?(この記憶は曖昧)

081115.jpg それにレンズの焦準リングに書かれている距離目盛りはあくまでも目安と思っておいた方が良いらしい。広角レンズはまだしも望遠レンズの場合には∞マークを信じずにきっちりとピントを確認しなければならないと言われた。私の場合これらのレンズで一般写真を撮ることは無いのでピントのあったところで焦準リングをテープで固定してある。
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この冬の新顔ポータブル赤道儀 ASTRO TRAC TT320X
2008-11-15 Sat 00:52
ポータブル赤道儀TOASTが「この冬発売予定」と発表されたのはちょうど1年前の10月上旬(→その頃の記事)。それから待てど暮らせど発売日は先送りされ、ようやく手元に届いたのは冬も終わった3月中旬。まさに星が見られなくなり始めた時期。TOASTを使う機会もめったになくなり、ネットで検索しても実際の使用記はいまだにほとんど見当たらないない。

081113.jpg さて、昨年冬のTOASTに続き、今年の冬の新顔ポタ赤は「ASTRO TRAC TT320X」。風変わりな形態だが使い心地は如何だろうか。取扱いは国際光器

 meinekoさんのところでも紹介されている。→■[天文]ASTRO TRAC TT320X

今夜の空:昨夜の久しぶりの晴天もあのときだけ。今夜は雲がびゅんびゅん飛んでいる。見えるのは雲の切れ目から十六夜の明るい月だけ。ですから早寝。
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秋の一つ星
2008-11-14 Fri 00:11
秋の一つ星081104 みなみのうお座の1等星フォーマルハウト。ペガススの四辺形の西側の辺を南へ延長した先に見つけられる。いて座が西に去り東からオリオンが現れる間の秋の空にはめぼしい星が少なく、このフォーマルハウトがただ一つ南の空に光っている。それで秋の一つ星とか南の一つ星とか。

 秋の終わり、華やかな冬の星々たちが東から押し寄せて来るようになるとフォーマルハウトによって秋の空の物寂しさがかえって際立ってくる。

今夜の観測:1週間ぶりに晴れた。でも満月ギラギラ。仕事帰りに霞ヶ浦湖畔の第2観測所に寄る。地平線彼方まで雲の無い風景を見たのは何ヶ月ぶりだろうか。久々に西に低くなったR Sctなども見ておく。5.2等。χCygは4.1等のまま極大に踏みとどまっているみたい。予想通り4等台でミラとすれ違えるかな(→ミラχすれ違いクイズ)。
 一旦帰宅、夕食を済ませ第1観測所へ(庭です)。満月明るすぎなのでミラだけ。7.1等。
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1週間の雨雲が去るとそこに待ち構えているのは満月
2008-11-13 Thu 00:09
「あああ、明日も雨か」とため息をつくと「満月だから当分天気悪くてもいいじゃん」とヨメ。これでも慰めといえば慰めか。

081112.jpg 11月初めに数日申し訳程度の快晴の夜空があったものの、その後またもや1週間星の見られない日が続いた。今降っている雨が上がると今夜は急速に晴れてくるそうだが、この雨雲が去るとそこにはまるまると肥えた満月が満面に笑みをたたえて待ち構えているはず。そしてまた、この月明かりの影響が無くなる頃には次の雨雲の固まりがやって来るんだろうな。

夕方雨が上がり雲が薄くなって月がぼんやりと見え始めた。それから2時間、すっかり皆曇。今夜も早く寝られるわ。

[追記]3時に起きて空を見たが雲の向こうに月が霞んで見えただけ。朝起きるとすばらしい快晴。ちっともすばらしくないが。
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『顔は悪いがうまい豆』 落花生を食べて超新星発見
2008-11-12 Wed 00:21
うちのヨメさんは大の落花生好き。昨日も近くのスーパーで買ってきた。塩もアミノ酸等も添加されていないのは珍しいのだと喜んでいる。

落花生に限らず近頃の食品は、高血圧・脳血管障害患者を大量生産するためなのか濃い塩味を付け、素材の悪さを隠すためにやたらめったらアミノ酸等を添加し、口内にまとわりつくほど増粘多糖類を多用している。こんなものを食べさせられていては味覚は破壊されてしまう。

081111.jpg それは置いといて、ヨメさんがニコニコと買ってきた落花生というのは『顔は悪いがうまい豆』というおかしな名前の商品。0811112.jpg「商品名も変だけど、おもしろいことが書いてあるよ」と見せられた袋の裏側には右のように書かれていた。あれれ、製造元を見ると山形市。板垣公一さんの会社じゃないですか。

ここですごい事実に気づいてしまった。ヨメさんが落花生を食べるということは板垣さんの新天体発見システムに直に貢献しているわけで、すなわち超新星2008gzの発見にも霞ヶ浦天体観測隊は寄与していると、、、言えなくもない。
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人間ドックのお供に『星界の報告』
2008-11-11 Tue 00:13
081103.jpg 先月、胃の内視鏡検査を受けて来たことを書いた。今日は人間ドックを受けて来た。基本的検査だけの半日の短いコースだ。検査と検査の間の待ち時間に退屈しないようにと重版が出たばかりのガリレオ・ガリレイ『星界の報告』を持って行った。

 ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』他一篇 岩波文庫 1976年

 来年は『世界天文年2009』、ガリレオ絡みの本は売れると見込んでの重版だろうか。

 ドックの結果はというと、LDLコレステロールが上昇。運動不足バレバレ。その他はほぼ完璧だっただけに残念、、、。kawashimaさんのように自転車に乗って1年後には正常値へ戻しましょう。
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太田聴雨画『星を見る女性』
2008-11-10 Mon 00:15
先日、星の知人からきれいな切手をいただいた。

081107.jpg 1990年の切手趣味週間の記念切手小型シート。切手趣味週間の図柄は以前は女性をモデルにした日本画を題材にすることが多かったが、これもそのひとつといえる。原画は、

 太田聴雨画『星を見る女性』(273×206cm 東京国立近代美術館蔵)

で、昭和11年出品の作品。望遠鏡のモデルは昭和6年に国立科学博物館1号館が完成した時に屋上に設置された日本光学製の20cm屈折望遠鏡だそうだ。[『いるか書房』ホームページ「太田聴雨 作/星を見る女性」より]

 振り袖着たうら若き乙女らが団体で望遠鏡を覗いている構図はなかなかシュール。どういう状況か想像された方はぜひコメントを。
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竹内峯『変光星ノート』
2008-11-09 Sun 00:42
変光星のお勉強に有用なこれをご紹介し忘れていた。

『竹内峯先生の変光星ノート』

0811072.png 兵庫県立西はりま天文台長の石田俊人氏のホームページ上で公開中で、現在、No.1「脈動変光星の発見」以下No.10「馭者座イプシロン星」までが掲載されている。

 私は竹内峯氏について存じ上げないもぐり者ゆえ、アストロアーツ記事『脈動変光星の世界的権威、竹内氏のノートが公開中』をご参照頂きたし。
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これを着れば君もugemさん
2008-11-08 Sat 00:25
『ugem通信』のugemさんは観測中に度々眠くなるそうで、そういう時にはそのままその場で寝てしまうらしいのです。私がそんなことをしようものなら凍死するか死なないまでも大風邪から肺炎間違い無しです。

0811062.jpg こんな私でもugemさんのようにその場で眠ることができそうな一品をアストロアーツのオンラインショップで見つけました。人間型の寝袋「ヒューマノイドスリーピングバッグ」。両手先端部はファスナーなので手を使うことができるのは良いです。ついでに足首もファスナーにしてくれればそのまま真冬の防寒具として使えそうなのですが。
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カノープスを待つ間に
2008-11-07 Fri 00:01
 昨夜は夜の早い時刻の観測時は霞んではいたが快晴だったので、「もしかしたらこの秋の初カノープスが見えるかも」との期待から一旦眠ってから3時過ぎに起きてみた。しかし、快晴であるにもかかわらず霞はますます酷く濃く漂って全天第2の輝星といえども姿を現す事はなかった。

0811063.png5日の追加観測:カノープスの出を待つ間に冬の変光星を久しぶりに見てみた。R Lep7.9等、RX Lep6.2等、U Mon7.4等、W Ori7.0等、αOri1.0等など。

今夜の観望:これから下り坂。うす雲の隙間から2星だけでも観測。χCyg4.1等、P Cyg4.7等。χCygはピークで踏みとどまっているみたい。
[右図は最近50日間のχCygの光度変化]
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ウォーリーを探せ!
2008-11-06 Thu 00:53
0811044.jpg 今日は晴れだか曇りだか分からない一日だったが、昨日の日中は日差しが暖かだった。窓の下の菊の花壇は千客万来、様々な虫たちが入れ替わり立ち替わりやって来ていた。

0811045.jpg その中にあってカマキリたちは菊の葉の茂みに潜んで飛んで火に入る秋の虫をじっと待ち構えている。ウォーリーを探せ!右の写真に何匹のカマキリが隠れているでしょう?
鹿林彗星(C/2007 N3 ( Lulin ))
 ついに現れたか、今年唯一の大物[になりそうな]彗星。吉田誠一さんのホームページに年明けには4等に達する予報が出ている。楽しみ楽しみ。

今夜の観測:χCyg4.1等、P Cyg4.7等、οCet8.2等。霞でボケボケではあるが一応快晴。
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稲敷市の観望会 4連敗は辛うじて免れる
2008-11-05 Wed 00:02
0811043.jpg 夕方の空模様では完全に中止と思っていた。星見は無くとも年賀はがきを届けていただく約束があったのでとにかく会場へは行ってみた。と、低空の月と木星は雲に隠されたり現れたりの落ち着かなさだったが、天頂は雲が薄くなって来た。子供連れの参加者が多くて盛況盛況。0811042.jpg今夜の観望会では雲間から月齢6.8の月、木星、アルビレオ、M57、M31、M15を見た。期待ゼロだった割にはよく見えた。その上☆はごろも~*さんとも初めてお会いできた。今後ともよろしく。星天の会例会へも遊びに来て下さい。

081104.jpg今夜の観測:観望会がお開きになる頃、空は快晴になっていた。帰宅し遅い夕食を済ませて外へ出た。雲が出ているがミラの周辺は雲がない。今夜のミラは8.1等。その後『鹿角平天文台通信』で紹介されていた小惑星ベスタの写真を撮っておく。
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『まどぎわ観望日記』 kawashimaさんといっしょに星のうんちくを学ぼう
2008-11-04 Tue 00:22
 『まどぎわ観望日記』はkawashimaさんがどこやらで見つけて来た星のうんちくや機材の話題を再度料理し直してkawashimaさんの表現で紹介してくれる所が魅力です。kawashimaさんの工夫とユーモアが満載で、各記事各記事ひとつの読み物として十分に楽しめるのです。0810302.png
 実は、kawashimaさんの調べものに寄生して(自分で調べものをせずに)いっしょにお勉強させてもらおうという虫のよい事を企んだのですが、結局追いつけずにちぎられてしまいました。それでもいつか再び追いつけるようにと『まどぎわコレクション』というフォルダを作って面白い話題を収集してあります。
 特に『星百科大事典』から見つけて来た話題の解説は、現在入手困難な本だけに珍しく貴重だと思います。原書読むのメンドクサイので引き続き解説をお願いしますね、kawashimaさん。

 今夜も皆曇。
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10月の晴天日数
2008-11-03 Mon 00:22
10月後半は秋が深まるどころか、とても10月とは思えないような悪天続きだった。今年を象徴していたと言うべきか。

__________昨年___今年_
 すごい星空!   0夜   0夜
 4等星が見える 10夜  11夜
 1等星は見える  7夜   0夜

で、今夜は晴れ予報だったのに皆曇。これも今年の象徴だ。
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今年も『ミラキャンペーン』へ参加
2008-11-02 Sun 00:07
『ミラキャンペーン』への参加2年目。今年は初日からスタートを切れた。昨年は11月3日からだったから幸先良好。

今夜の観測:一昨日から寒くなったが、同時に空も良くなった。まだまだ天頂部の透明度は物足りないが低空まで星が見えるようになった。ともかく夜に長い晴れ間が続くというのは画期的。今夜は『ミラキャンペーン』初日。そのミラ(οCet)は8.2等、P Cyg4.7等、χCyg4.1等、W Ori6.5等。
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金星と木星の子供
2008-11-01 Sat 00:10
080713.jpg 「金星と木星がけっこんしてできた子供は地球でお花になりました。」とさ。

 ずいぶんと古い『月刊カドカワ』1991年11月号が出てきた。扉のえと文はさくらももこ。

 そのキンモクセイは雌雄異株で国内には雄株しか入っていないので結実しないのだとさ。→Wikipediaキンモクセイ

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