2008-10-31 Fri 00:35
![]() 1956年の火星大大接近の1週間前に生まれた私は1971年の大大接近は小望遠鏡でなんとか観望しているが、その後長らく天文から離れていたため2003年の6万年ぶり超大大接近は見逃してしまった。次回の2018年の大接近まで10年、この歳になると10年先が自分の人生の時間なのか見通しが悪くなってくるが、なんとか自分の眼でケルベルス運河やサバ人の海がどこまで見られるものか見られないものか、鈴木壽壽子さんの観測を後追いで実感してみたいと強く思ったりする。 今日10月31日、火星と地球は今年の最遠位置にいる。 ![]() χCyg4.1等、P Cyg4.7等、CI Cyg9.8等、οCet(ミラ)8.3等。χCygはさっそく減光を始めたみたい。ちょっと忙しないぞ。CI Cygの9.8等は変化なし。 その他には、M77、M34、M31、M33、二重星団など。kawashimaさんの探している赤い星を求めて二重星団を見てみた。二つの星団の中央の星が最も赤く感じられた。後で、kawashimaさんの星図を見ると果して赤さの目安B-V=2.1と高値になっている。 |
2008-10-30 Thu 00:05
ようやく湿度が下がって金属部への結露は少なくなってきたというのに、空にはなんであんなに雲がべっとりなの?それよりも、なんであいかわらず昼間晴れて夜になると雲が出て来るの?
![]() 夕方から風が強くなって来た。帰宅途中、霞ヶ浦の遥か向こうの空が真っ赤になっていた。夕焼けの方向ではない。この強風の中、火事でなければよいが。 ![]() |
2008-10-29 Wed 00:11
![]() ![]() 今夜の観測:夕べの大雨に洗われたのか昼間は雲一つない快晴。これならば今夜は久しぶり、というかこの秋初めての快晴夜になるかもと期待したが、やっぱりね、夜になると雲がもくもく増えて来た。οCet(ミラ)8.4等、P Cyg4.7等、χCyg3.9等。χCygはこのあたりで打ち止めでしょう。明日の極大日までにあともう0.1等くらいがんばれるか?。 未練がましく24時頃再び空を見上げた。透明度が改善していたら星見をしようと思ったが、やっぱり雲がべったりしていて諦めて寝る。 |
2008-10-28 Tue 00:03
11日間連続星見られずというのは昨年7月の12日間に次ぐ最悪記録。外は大雨、爽やかな秋の空は何処かと愚痴のひとつも言わせて欲しい。
厚さ10cmはあろうかという分厚い、まさに大事典。冒頭の部分ではかなりの頁を割いて、この本を作る事になった経緯や心意気が熱く語られている。再版されたら買ってしまうだろう。 ![]() |
2008-10-27 Mon 00:41
![]() 1981年にオープンした「山中町婦人児童館」プラネタリウムは金沢県内では金沢市に次いで2番目に古い伝統あるプラネタリウム。直径8mのこじんまりしたドームに五島光学研究所の投影機が納められている。2005年10月から山中町と加賀市との合併に伴い施設の名称は「山中児童センター」となっている。現在、プラネタリウムの投影は定時投影の職員2名に加え不定期投影ボランティアスタッフで行っているとのこと。学校授業を中心として県内各地からの投影依頼も多いそうだが、これも職員・ボランティア問わず27年間苦労を積み重ねてきた歴史の証だと思われる。 ![]() ![]() ![]() ![]() その他にも定期/不定期に観望会が企画されているようだ。 ここではプラネタリウムについてしか書かなかったが、山中児童センターの機能はもちろんそれだけに留まっていない。短い訪問時間だったが、地域ぐるみで子供たちを見守るための中核的役割を果たしていることを感じさせる施設だった。 |
2008-10-26 Sun 00:21
![]() [写真はAAVSOのデータによる過去10000日の光度曲線:現在の極小幅の異常に広いことが分かる] |
2008-10-24 Fri 00:14
![]() 昨年は他にもマックノート彗星や多数の明るい新星の出現、ミラの超極大、火星接近などなど一年を通じて楽しめる話題がけっこうあったが、2008年はここまで天文現象としては超級イベントは起きていない。でもこればかりはいつ起きるか予測できないのでひたすら楽しみに待つばかりだ。もっとも春からず~と天気が悪かったので、たとえすばらしい天文ショーがあったとしても満足に見られずに欲求不満になるばかりだったわけで、かえって良かったのかも知れない。来月からは空も良くなると思われる。 |
2008-10-23 Thu 00:46
![]() 地球と宇宙の物理3 『元素はいかにつくられたか』超新星爆発と宇宙の化学進化 野本憲一編 2007年 岩波書店 1700円 現在刊行中のこのシリーズ、全85巻にもなる。ただし各巻が140ページ程度のコンパクトな構成。ちょっと興味ある分野をつまみ食いできる。ただし、内容は易しいとは言えないが。 本書のタイトル『元素はいかにつくられたか』だけでは星の本とは思わないかもしれないが、これはまさに超新星のテキストブック。「私は星の子」という思いをさらに強くする。 |
2008-10-22 Wed 00:25
5日ぶりにまともに星が見えるという夕食前の期待も食事を終わった頃には消えていた。いつものように雲が出て来て夏の大三角すら見えなくなっている。明日から下り坂で、3日から24日へ延期された観望会もまず開催は不可能な見通しだ。稲敷市で行われる観望会はこれで3回連続中止になるという惨憺たる状況。☆はごろも~*さんとのご対面もまたまた先延ばしになってしまう。その次の観望会は11月4日(火)。
今夜の観測:肉眼では辛うじてベガが見えるくらい。χCygはうす雲を透してでも明るく見えている。χCyg4.2等、P Cyg4.7等。 |
2008-10-20 Mon 00:08
2006年に活発な出現を見せて注目されているオリオン座流星群の今年の極大日は昨日19日昼から夕方にかけてと予測されていて、昨夜が狙い目だったが外出中。
![]() |
2008-10-19 Sun 00:05
同好会の例会。先月開催の予定が台風で今夜に延期になっていたが、晴れ予報が直前になって一転、皆曇小雨へ。世間話の合間に空を見上げ、雲の切れ間を探すが月すら見えない。それでも一瞬夏の大三角が見えたのでχCygとP Cygだけ目測。
会員のKさんは子供時代私と同じ武蔵境駅近くにお住まいで、中学が同じ武蔵野二中の5年先輩だったことが判明。さらに、Mさんも大学時代武蔵境駅の北側、境浄水場すなわち足立光学の近くに下宿されていたとのこと(行かなかったらしいですが)。また、Fさんの娘さんとそのご亭主のお仕事が私と同業である事も分かる。世間は狭いものだ。 今夜の観測:小雨まじりの雲間から、χCyg4.5等、P Cyg4.7等。 |
2008-10-18 Sat 00:00
明け方から晴れてくるらしい。27時に起きましょう。
[追記]皆曇だった。 |
2008-10-17 Fri 00:14
![]() ところが梅雨の間は望遠鏡を出すことができず、その後も安定した夜空にはほど遠く「つもり」になったまま10月下旬のホームズ彗星アウトバーストまで望遠鏡の出番は無かった(いつの話をしているんだと言われそう)。漸く望遠鏡の出番が到来したと思いきや、それはガイド鏡としての出番のみ。2008年になると天候はますます不安定になり、とくに春以降は望遠鏡を出したい気分の夜が無くなった。そんなこんなで結局1年数ヶ月が過ぎ去ってしまった。 私の6.5cmでは中井さんのようなミラ伴星は無理にしても、望遠鏡の最大能力を発揮させるためには光軸調整は必要な準備と思う。空の状態は神様任せだが、光軸修正と自分の目の鍛錬は誰も助けてくれない代わりに自分でいくらでもやりようがあるというもの。 宣誓!そろそろ星空が見られる季節になって来たので、1ヶ月以内に光軸修正を遂行します! ![]() |
2008-10-16 Thu 00:02
晏次郎さん、中井さんという眼視の達人たちがおもしろいことを書いている。経験を積むことで重星の分離能力が格段に高まるのだという。望遠鏡の分解能は口径によって決まっているが、それを引き出せるか否かは、見る人の眼(と脳)の能力にきわめて大きく依存していて、その能力は一朝一夕に獲得できるものではないということのようだ。
晏次郎のぐうたら日記>重星に魅せられて(弐) 中井健二の星のホームページ掲示板>10月13日~ ![]() 簡単に説明すると、かがりの切れた硬球の芯に雑誌に載っていた火星図を貼付けて吊るし、双眼鏡の対物側から覗いて模様も見えないビー玉のように小さな火星を何日も眺めながらスケッチの練習をしたという。本物の方が明るくて見やすかったと感じられるくらいまで短期間に能力を開発されたようだ。 「次第に目が慣れてくると、少しずつ模様が見えはじめる」ことや「たったひとつの気がかりは、ちょっと来て、ちょっとのぞいた人たちには、私が見えると思う模様が「何も見えない」こと」を鈴木さんは書かれている。晏次郎さん、中井さんは大いに共感できるではないだろうか。 [左上は『星のふるさと』挿画] 今夜の観測:月明かりから遠いχCyg4.9等、P Cyg4.7等くらいしか見えない。今年のχCygはかなり明るくなっている。昨年は5.9等まで明るくなったのを観測したが、今年は10月29日の極大予定日まで2週間を残しすでに4.9等をクリア。どこまで明るくなるかこの先も楽しみだ。 |
2008-10-15 Wed 00:19
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2008-10-13 Mon 00:26
『星のふるさと』(鈴木壽壽子著、誠文堂新光社、1975)は今なお多くの人の心に深い感動と励ましを与え続けている名著だが、以下のサイトでも取り上げられていて、みなさんそれぞれに強く感銘を受けられた様子が分かる。
■『Mira House』>星愁>第3編>『星のふるさと』(1998) ■『Mira House』>星愁>第3編>『烏と十字架』(1999) ■『ようこそ星空のページへ』>天文徒然草2002.10.28星のふるさと(2002) ■『ASTRO PHOTO CLUB』>コーヒーブレイク>観測とは?(02) ■『ASTRO PHOTO CLUB』>感動的なスケッチ(03) ■『一番星のなる木』>ほしにっき>【星のふるさと】鈴木壽壽子 ■『晏次郎のぐうたら日記』>一冊の本(07) ■『星空寄り道散歩道』>ホームズ彗星(11)=夜中に晴れないで!のコメント欄(07) ■(リンク切れ)『裏庭の星見人』>三重と星見1(08) ■『星空寄り道散歩道』>鉛筆の偉さ-その3-(08) ■『ASTRO CALENDAR』>星のふるさと(08) ■『晏次郎のぐうたら日記』>眼視・・・(09) ■『銀河鉄道』>二十八宿和名考(中)(09) ■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと(09) ■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと:銀のしずく 金のしずく(09) ■(リンク切れ)『いのりむし斧舎』>管理人室(09) ■『ASTRO CALENDAR』>天界4月、5月号から(09) ■『ASTRO CALENDAR』>鈴木壽壽子『星のふるさと』のこころ(09) ■『ASTRO CALENDAR』>鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ(09) ■『鹿角平天文台通信』>「星のふるさと」(09) ■『四日市市公式サイト』>鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ(09) ■『星を見るための別荘』>昨夜の月面観望のコメント欄(09) ■『いるか書房別館』>鈴木壽壽子著「星のふるさと」(10) ■『ムササビの星空ノート』>【星のふるさと】:日本の十字星(10) ■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと『木守りさま』(10) ■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと(10) ■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>ポートタワーからの眺め(10) ■『石元先生の塾だより - オルタナティブ -』>鈴木壽壽子さんについて(12) ■『ムササビの星空ノート』>ターコイズフリンジ(12) ■『いのりむし日記』>四日市環境シンポで、鈴木寿壽子“星のふるさと”紹介(12) ■『雲、もくもく (歳時記のギャラリー)』>雲の気分(12) ■『星らんかん』>星のふるさと(12) ■Wikipedia:鈴木壽壽子 (小惑星)(12) ■『六角文庫通信』>天文の呟き(13) ■『いのりむし文庫』>2009年(13) ■『いのりむし文庫』>鈴木壽壽子 『星のふるさと』のこと(14) ■『昇交点』>星のふるさと(14) ■『気象病ドタバタ日記』>欲しい本(天文編)その2(14) ■ムササビの星空ノート>『星のふるさと』を再び(15) ■『いのりむし文庫』>鈴木壽壽子『星のふるさと』 四日市の夜空のメッセージ(15) ■ムササビの星空ノート>今回の月食は何故暗かった?(15) ■ムササビの星空ノート>ターコイズフリンジはいつから見えていたか(15) ■『星空備忘録』>読んでみたい本(15) ■『星空備忘録』>いつの間にか年の瀬です(15) ■『札幌天文同好会ブログ【Patio】』>1973年の火星(16) ■『銀河鉄道』>私の天文グッズコレクション(第8回)天文民俗・伝説関連古書編(17) ■『火の街・火の星_Yokkaichi1975』>参考文献・取材先等(順次補充)(18) ■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと2018(18) ■『星空寄り道散歩道』>火星を迎える準備(18) ■ついでに私の『霞ヶ浦天体観測隊』>カテゴリー・『星のふるさと』(07~) |
2008-10-11 Sat 00:05
地球に衝突することが事前に分かっていた小惑星2008TC3は10月7日11:45(JST)にほぼ予想通りの経路で大気圏に突入しアフリカ北部のスーダン上空で消滅したらしい。人口密度の少ない地域だそうで目撃者も少なく観測報告はどうなっているのかいまだに良く分からない。空中で大爆発を起こしたと報じているサイトもあるので、きっと大火球になったことだろう。
![]() ■discovery circumstances of numbered minor planetsには小惑星名、仮符号、発見年月日、発見場所、文献、発見者名が出ている。これの「Name (小惑星名)」をクリックすると「名前の由来(発表文)」が出る。 |
2008-10-10 Fri 00:16
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2008-10-09 Thu 00:15
日頃お世話になっている以下のサイトをリンク欄に追加させていただきました。今後ともよろしくお願いします。
■真鍋星見小屋通信 正統派天文少年育ちのまぁしいさんはご近所です ■天文古玩 天文を中心にした理科趣味の独特な世界は玉青さんのもの ■kussiさんの掲示板 重星といったらこの方、kussiさん ■やっさんの掲示板 スケッチがお得意のやっさんの掲示板 ■中井健二さんの掲示板 孤高のスカイウォッチャー中井さんの掲示板 ■東亜天文学会 いつもお世話になっています ■日本変光星研究会 いつもお世話になっています |
2008-10-08 Wed 00:09
S.Uさんからお知らせを頂いた。
![]() 特に南部先生は1950年に29歳にして我が母校の教授に就任されているたいへん縁の深い方で、この受賞は私としても大いに嬉しい。南部先生はその後1956年に米シカゴ大学教授として招かれて渡米しそのまま米国に在住されている。大きな理論体系をまとめあげるという仕事ではなく、物理学の広範な分野で常に最先端を突っ走って来たところが物理学界のスプリンターといわれる所以であろう。 私も在学中に文化勲章授章かなにかで帰国された折の特別講義を聴いた事があるが、そのときの姿を思い出しながら最近の写真を見るとさすがにお歳を召された感がある。すでに87歳、よくぞ間に合ったというタイミングである。 [追記]今回のノーベル物理学賞に関連して少し専門的なコメントをS.Uさんから頂いています。→10月7日の記事のコメント参照 |
2008-10-07 Tue 00:47
![]() 【参考まで:口から胃カメラをやってもうこりごりと思われた方がいらっしゃったら、次回はぜひ鼻からの検査を指定して下さい。苦しさが1/10に軽減しますよ。】 今週末には33年ぶりに高校3年時のクラス会がある。当時は音楽とファッションが共通の話題だったが五十を過ぎたおっさんおばさんの集まりでの共通の話題といえば、リストラの話か病気の話だろうか。ともかく、それらと戦っている彼ら彼女らの元気な顔を見に行こうと思ている。 今夜の観測:午前中は雨で昼から曇りになっていたが、まさか晴れているとは知らず寝ようと思って空を見上げ急遽観測へ。しかし、変光星をいくつか見ていたら雲がモクモクと湧いて来て終了。P Cyg4.7等、AF Cyg7.3等、Y Cyg7.0等、χCyg6.5等、οCet9.0等。 |
2008-10-06 Mon 00:56
![]() 最近、もっといかにも広角というレンズも欲しいと思ったのでこれもまたヤフオクでFisheye-NIKKOR16mmF2.8を入手。16mmというのは銀塩では対角180°魚眼だが、D40では24mm相当。広角レンズらしい画角が面白そう。ただ、周辺部のコマ収差がひどくてその点は減点。 |
2008-10-02 Thu 22:35
アストロアーツの「星空ガイド」ページの左下に小惑星軌道ビュアーなるものがある。
![]() [使い方] (1)小惑星番号または小惑星名を入力すると軌道要素が出る (2)「軌道表示」をクリックすると、軌道図と当該小惑星と各惑星の軌道とその日の軌道上の位置が表示される (3)それを動かして過去未来の任意の日付の各天体の位置にもっていくことが出来る(太陽中心の動きだけでなく、地球をはじめ各惑星や当該小惑星を中心とした動きも示せる) →NASAのSolar System Dynamicsページへ行くともっと詳しい情報を検索できる。 ついでに、アストロアーツの「星空ガイド」ページの左下には小惑星軌道ビュアーとならんで彗星軌道ビュアーもある。Winでステラ・ナビゲーターお使いの方にはこんなこと当たり前なのでしょうか。 今夜の観測:表へ出るのが遅くなった。R Sctは低空の雲の中へ隠れていた。早い時刻に観測されたSmyさんによると6.6等まで急速に減光しているとの報告が届いていたので自分でも確認したかったのだが残念。P Cyg4.7等、AF Cyg7.3等、χCyg7.5等。昨夜のようなびしゃびしゃの湿気は無くなっているが、それでも透明度は良くない。雲も出て来たのでこれだけで終了。 |
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