33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
10年後の火星大接近を心待ちにする
2008-10-31 Fri 00:35
080929.jpg 火星と地球は2年2ヶ月毎に1回近づくのだからいつでも見られると思っていたら大間違いのようだ。近づく距離にかなり大きな違いがあるらしい。→『あすとろけいの 星 花 鳥 や動物達』火星超超接近

 1956年の火星大大接近の1週間前に生まれた私は1971年の大大接近は小望遠鏡でなんとか観望しているが、その後長らく天文から離れていたため2003年の6万年ぶり超大大接近は見逃してしまった。次回の2018年の大接近まで10年、この歳になると10年先が自分の人生の時間なのか見通しが悪くなってくるが、なんとか自分の眼でケルベルス運河やサバ人の海がどこまで見られるものか見られないものか、鈴木壽壽子さんの観測を後追いで実感してみたいと強く思ったりする。

今日10月31日、火星と地球は今年の最遠位置にいる。
081030.jpg今夜の観測:朝から寒い一日。夕方の空に雲が見えないなんていつ以来だろうか。おまけに夜になっても快晴のまま。こんな夜は記憶から遠い。ただ、空全体がうすぼんやりして透明度は良くなかった。
 χCyg4.1等、P Cyg4.7等、CI Cyg9.8等、οCet(ミラ)8.3等。χCygはさっそく減光を始めたみたい。ちょっと忙しないぞ。CI Cygの9.8等は変化なし。
 その他には、M77、M34、M31、M33、二重星団など。kawashimaさんの探している赤い星を求めて二重星団を見てみた。二つの星団の中央の星が最も赤く感じられた。後で、kawashimaさんの星図を見ると果して赤さの目安B-V=2.1と高値になっている。
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ミラとはくちょう座χ すれ違いクイズ
2008-10-30 Thu 00:05
ようやく湿度が下がって金属部への結露は少なくなってきたというのに、空にはなんであんなに雲がべっとりなの?それよりも、なんであいかわらず昼間晴れて夜になると雲が出て来るの?081029.jpg

夕方から風が強くなって来た。帰宅途中、霞ヶ浦の遥か向こうの空が真っ赤になっていた。夕焼けの方向ではない。この強風の中、火事でなければよいが。
昨日は日本変光星研究会主催の『クリスマスにミラを見ようキャンペーン2008』を紹介した。

0810113.jpg それを書きながらミラ(οCet)の増光曲線とはくちょう座χ(χCyg)の減光曲線が頭の中で交差した。χCygが10月29日ころに極大を迎え、その後次第に暗くなるのと入れ替わるようにミラが明るくなって来る。2星がほぼ同じ光度になるのは何日だろうか。変光星なみなさま、その日と光度を予想してみませんか。

私の予想はズバリ
「11月22日に4.8等ですれ違う」

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『クリスマスにミラを見ようキャンペーン2008』 開始迫る
2008-10-29 Wed 00:11
081025.jpg 今年も日本変光星研究会主催『クリスマスにミラを見ようキャンペーン2008』が11月-12月に開催される。くじら座の脈動変光星ミラの極大は12月19日ころと予報が出ているので、ちょうどキャンペーン中にその時期を迎えることになる(左写真は極大と極小のミラ『クリスマスにミラを見ようキャンペーン2008』ホームページより)。20070218211558.jpg前々回2007年2月は世紀の極大といわれおよそ2.0等に達したが(右写真)、前回2008年1月はおよそ3.7等止まりだった。今回はどのくらいまで明るくなるのだろうか。私の予想は3.3等くらいだが、ともかく晴れてくれないことには観測もできやしない。

今夜の観測:夕べの大雨に洗われたのか昼間は雲一つない快晴。これならば今夜は久しぶり、というかこの秋初めての快晴夜になるかもと期待したが、やっぱりね、夜になると雲がもくもく増えて来た。οCet(ミラ)8.4等、P Cyg4.7等、χCyg3.9等。χCygはこのあたりで打ち止めでしょう。明日の極大日までにあともう0.1等くらいがんばれるか?。
 未練がましく24時頃再び空を見上げた。透明度が改善していたら星見をしようと思ったが、やっぱり雲がべったりしていて諦めて寝る。
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『Burnham's Celestial Handbook』
2008-10-28 Tue 00:03
11日間連続星見られずというのは昨年7月の12日間に次ぐ最悪記録。外は大雨、爽やかな秋の空は何処かと愚痴のひとつも言わせて欲しい。
 1988年に地人書館から刊行されたR.バーナムJr.著『星百科大事典 改訂版』(16800円)については『まどぎわ観望日記』でもたびたび引用されていて、kawashimaさんのユーモアと相まってとても魅力的な本に感じられる。残念ながら現在絶版状態のため購入はできないので、どこに行けば閲覧可能か県内の図書館を横断検索してみたところ、意外や意外近所にあることが分かった。で、さっそく行って見てきた。

 厚さ10cmはあろうかという分厚い、まさに大事典。冒頭の部分ではかなりの頁を割いて、この本を作る事になった経緯や心意気が熱く語られている。再版されたら買ってしまうだろう。

081010.jpg で、これはその原本。3分冊になっている。読む根気はないんだけど買ってしまった。日本語版が再版されると良いのだが、それがだめでもkawashimaさんには引き続き解説をお願いしたいところだ。なぜなら、自分で読むよりもkawashimaさんの解説で読んだ方がはるかに楽しいからだ。
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山中児童センタープラネタリウムの活動
2008-10-27 Mon 00:41
0808312.jpg 石川県加賀市山中温泉にある「山中児童センター」には名物プラネタリウムがある。8月31日の記事では簡単に触れただけだったので改めてここに紹介しよう。

 1981年にオープンした「山中町婦人児童館」プラネタリウムは金沢県内では金沢市に次いで2番目に古い伝統あるプラネタリウム。直径8mのこじんまりしたドームに五島光学研究所の投影機が納められている。2005年10月から山中町と加賀市との合併に伴い施設の名称は「山中児童センター」となっている。現在、プラネタリウムの投影は定時投影の職員2名に加え不定期投影ボランティアスタッフで行っているとのこと。学校授業を中心として県内各地からの投影依頼も多いそうだが、これも職員・ボランティア問わず27年間苦労を積み重ねてきた歴史の証だと思われる。

0809073.jpg なかなか印刷物にできなかったがその後予算がついたという案内パンフレット『プラネタリウムガイド』や婦人児童館時代に作られた『天文ハンドブック』など手作りの良さ満載。

0809072.jpg 毎月の星空と天文現象トピックスを解説した小冊子『Astro Calendar』は1981年から2002年まで毎年発行された。詳しい内容はastro_calendarさんの「Astro Calendar 1981-2002」をご覧ください。

0808314.jpg こんなに充実したプラネタリウム施設のお膝元である山中の子供たちの天文知識はきっと全国平均を大きく上回っていることだろう。プラネ解説中に先回りした子供たちにお株を奪われるというエピソードもかえって微笑ましく思われる。

0808313.jpg 児童対象の施設にしてはやたら天文関係書籍が充実している図書室。五島光学研究所記念誌『星 空 夢』(1996)なども並んでいる。
 その他にも定期/不定期に観望会が企画されているようだ。

 ここではプラネタリウムについてしか書かなかったが、山中児童センターの機能はもちろんそれだけに留まっていない。短い訪問時間だったが、地域ぐるみで子供たちを見守るための中核的役割を果たしていることを感じさせる施設だった。
 この記事は2008年8月末に山中温泉を訪問した時の体験記だが、山中児童センターボランティアスタッフのastro_calendarさんのホームページ『ASTRO CALENDAR』およびブログ『ASTRO CALENDAR』を参考にさせていただいている。間違いあったらご指摘下さい。
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かんむり座R 死んじまったわけじゃあんめーな
2008-10-26 Sun 00:21
081023.png かんむり座R型変光星の代表であるかんむり座Rは2007年7月に減光して以来1年3ヶ月以上に渡って14等以下の極小状態が続いている。過去の光度曲線[富山市科学博物館のページ]を見てもこんなに長々と減光していたことは、少なくともここ100年間には無かったのが分かる。かんむり座R、いったいどうしたんだ。まさか、死んじまったわけじゃあんめーな。
[写真はAAVSOのデータによる過去10000日の光度曲線:現在の極小幅の異常に広いことが分かる]
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またもや中止、星空観望会 雨男はだれだ!
2008-10-25 Sat 00:28
081024.jpg 稲敷市立歴史民俗資料館主催の星空観望会、10月3日が曇天だったため予備日の24日に延期になっていたが予備日も雨天中止。雨男はだれだ!俺か?
 次回は稲敷市の文化祭関連企画での観望会が11月4日(火)。稲敷市の観望会4連敗は勘弁してよ。
★★
 日本の気象条件を考えれば晴天よりも曇天・雨天になる確率の方が高いのは当然。せっかく星や自然に興味を持って観望会へ足が向いた人たちを雲がかかったから雨が降ったからといってむざむざ帰してしまうのではあまりに勿体ないと思う。
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ホームズ彗星(17P/Holmes)アウトバーストから1年
2008-10-24 Fri 00:14
17PHolmes081022 ホームズ彗星のアウトバーストから1年が経った。ホームズ君は近頃はどこでどうしている事やら。というわけで、最近の位置図を作ってみた。かに座の東端付近にいるようだ。吉田誠一さんの「今週の明るい彗星 (2008年10月11日:北半球版)」によると「最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5~6等で、1~2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。現在の核光度は18.5等(10月2日、Francois Kugel)。核近傍のコマと尾はかなり明るく、中心部の全光度は約15等に思える。大口径なら眼視でも見えるかもしれない」とある。まぁ、我が地では無理そう。

 昨年は他にもマックノート彗星や多数の明るい新星の出現、ミラの超極大、火星接近などなど一年を通じて楽しめる話題がけっこうあったが、2008年はここまで天文現象としては超級イベントは起きていない。でもこればかりはいつ起きるか予測できないのでひたすら楽しみに待つばかりだ。もっとも春からず~と天気が悪かったので、たとえすばらしい天文ショーがあったとしても満足に見られずに欲求不満になるばかりだったわけで、かえって良かったのかも知れない。来月からは空も良くなると思われる。

さぁ来い、大物彗星!
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『元素はいかにつくられたか』
2008-10-23 Thu 00:46
0801162.jpg 岩波講座 物理の世界
  地球と宇宙の物理3
 『元素はいかにつくられたか』超新星爆発と宇宙の化学進化
   野本憲一編 2007年 岩波書店 1700円


 現在刊行中のこのシリーズ、全85巻にもなる。ただし各巻が140ページ程度のコンパクトな構成。ちょっと興味ある分野をつまみ食いできる。ただし、内容は易しいとは言えないが。

 本書のタイトル『元素はいかにつくられたか』だけでは星の本とは思わないかもしれないが、これはまさに超新星のテキストブック。「私は星の子」という思いをさらに強くする。
 今夜も天気が悪くて星は見えないので、布団の中で本でも読みながら早寝しましょう。
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気温は秋だが星空はいまだ遠く
2008-10-22 Wed 00:25
5日ぶりにまともに星が見えるという夕食前の期待も食事を終わった頃には消えていた。いつものように雲が出て来て夏の大三角すら見えなくなっている。明日から下り坂で、3日から24日へ延期された観望会もまず開催は不可能な見通しだ。稲敷市で行われる観望会はこれで3回連続中止になるという惨憺たる状況。☆はごろも~*さんとのご対面もまたまた先延ばしになってしまう。その次の観望会は11月4日(火)。

今夜の観測:肉眼では辛うじてベガが見えるくらい。χCygはうす雲を透してでも明るく見えている。χCyg4.2等、P Cyg4.7等。
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「夜の晴れ男」までは望み過ぎか
2008-10-21 Tue 00:09
081021.jpg 星見の遠征はまず晴れることがないのだが、お城歩きや散策のときには昔から超のつく「晴れ男」。
 19日のオリオン座流星群の夜はもともと期待していなかったから良いのだが、それにしても激しい雨だった。0810212.jpgしかし、翌朝になると好天。水戸から水郡線に乗って日本3名瀑のひとつ袋田の滝を見に行く予定だったので、我事ながら晴れ男ぶりに驚く。

 夕方、家路に着く頃から曇り出し、夜は皆曇。
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オリオン座流星群の夜
2008-10-20 Mon 00:08
2006年に活発な出現を見せて注目されているオリオン座流星群の今年の極大日は昨日19日昼から夕方にかけてと予測されていて、昨夜が狙い目だったが外出中。
081019.jpg 昨年のオリオン座流星群の夜も外出中で、出先での宴会が終わった後そのメンバーで流星群観望へなだれ込んだ。実は今年の行き先も同じ大洗。1年ぶりに磯浜海防陣屋を散策し日下ヶ塚(ひさげづか)古墳墳丘上から夕陽を眺める。これでは今夜の流星は望めそうに無い。それでもわずかの希望を残してはいたが、宴会がお開きになって空を見上げてみた途端に雨に顔を打たれ、もう、悔いもなくお開き。
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曇り空の下での同好会例会
2008-10-19 Sun 00:05
 同好会の例会。先月開催の予定が台風で今夜に延期になっていたが、晴れ予報が直前になって一転、皆曇小雨へ。世間話の合間に空を見上げ、雲の切れ間を探すが月すら見えない。それでも一瞬夏の大三角が見えたのでχCygとP Cygだけ目測。
 会員のKさんは子供時代私と同じ武蔵境駅近くにお住まいで、中学が同じ武蔵野二中の5年先輩だったことが判明。さらに、Mさんも大学時代武蔵境駅の北側、境浄水場すなわち足立光学の近くに下宿されていたとのこと(行かなかったらしいですが)。また、Fさんの娘さんとそのご亭主のお仕事が私と同業である事も分かる。世間は狭いものだ。

今夜の観測:小雨まじりの雲間から、χCyg4.5等、P Cyg4.7等。
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早寝早起き
2008-10-18 Sat 00:00
明け方から晴れてくるらしい。27時に起きましょう。

[追記]皆曇だった。
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光軸修正 再挑戦への心意気
2008-10-17 Fri 00:14
081016.jpg 昨年の春に「光軸修正 収拾つかなくなったらどうしよう」という記事を書いたことがある。その時は押しネジ引きネジの使い方も知らず恐る恐るネジを回してみたところまぐれながら少し改善したのでそのまま使っていた。ところが高性能のアイピースを使うようになって回折円が見えるようになりそれで光軸がまだ若干ずれていることが分かった。押しネジ引きネジの使い方も分かったことだし、次回の光軸修正は前回とは違ってちょっと気合いを入れてやるつもりになっていた。
 ところが梅雨の間は望遠鏡を出すことができず、その後も安定した夜空にはほど遠く「つもり」になったまま10月下旬のホームズ彗星アウトバーストまで望遠鏡の出番は無かった(いつの話をしているんだと言われそう)。漸く望遠鏡の出番が到来したと思いきや、それはガイド鏡としての出番のみ。2008年になると天候はますます不安定になり、とくに春以降は望遠鏡を出したい気分の夜が無くなった。そんなこんなで結局1年数ヶ月が過ぎ去ってしまった。

 私の6.5cmでは中井さんのようなミラ伴星は無理にしても、望遠鏡の最大能力を発揮させるためには光軸調整は必要な準備と思う。空の状態は神様任せだが、光軸修正と自分の目の鍛錬は誰も助けてくれない代わりに自分でいくらでもやりようがあるというもの。

宣誓!そろそろ星空が見られる季節になって来たので、1ヶ月以内に光軸修正を遂行します!

0810162.jpg今夜の観測:月明かり、まだまだ眩しくて星はほとんど見えない。しかし、χCygはますます元気で4.7等、P Cyg4.7等。その後、何を思ったのか月を間接撮影してしまった。
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『星のふるさと』 -眼視のすごさ-
2008-10-16 Thu 00:02
 晏次郎さん、中井さんという眼視の達人たちがおもしろいことを書いている。経験を積むことで重星の分離能力が格段に高まるのだという。望遠鏡の分解能は口径によって決まっているが、それを引き出せるか否かは、見る人の眼(と脳)の能力にきわめて大きく依存していて、その能力は一朝一夕に獲得できるものではないということのようだ。

 晏次郎のぐうたら日記>重星に魅せられて(弐)
 中井健二の星のホームページ掲示板>10月13日~

081015.jpg 最近たびたび紹介している『星のふるさと』の鈴木壽壽子さんも眼視の達人といえる方だ。6cm望遠鏡での火星の見え方をご存知の人であれば「衝撃のデビュー」に載せた鈴木さんのスケッチを驚きを持ってご覧になるに違いない。それも8月12日の大接近のわずか40日前(梅雨の最中)に初めて手にした望遠鏡を使ってなのだから。『星のふるさと』のp46の「ひろった火星」にその秘密が詳しく書かれているので、お持ちの方はぜひお読みいただきたい。
 簡単に説明すると、かがりの切れた硬球の芯に雑誌に載っていた火星図を貼付けて吊るし、双眼鏡の対物側から覗いて模様も見えないビー玉のように小さな火星を何日も眺めながらスケッチの練習をしたという。本物の方が明るくて見やすかったと感じられるくらいまで短期間に能力を開発されたようだ。
 「次第に目が慣れてくると、少しずつ模様が見えはじめる」ことや「たったひとつの気がかりは、ちょっと来て、ちょっとのぞいた人たちには、私が見えると思う模様が「何も見えない」こと」を鈴木さんは書かれている。晏次郎さん、中井さんは大いに共感できるではないだろうか。
[左上は『星のふるさと』挿画]

今夜の観測:月明かりから遠いχCyg4.9等、P Cyg4.7等くらいしか見えない。今年のχCygはかなり明るくなっている。昨年は5.9等まで明るくなったのを観測したが、今年は10月29日の極大予定日まで2週間を残しすでに4.9等をクリア。どこまで明るくなるかこの先も楽しみだ。
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iStellar iPod touch用モバイルプラネタリウム
2008-10-15 Wed 00:19
081014.jpg この前meinekoさんが紹介されていて、発売になったら買おうと思っていた。で、本日発売。まずはiPod touchのソフトウェアヴァージョンを2.1へアップして、iStellarをダウンロード。星座絵はきれいだし動きも滑らかで良いが、機能的にはものたりないなぁ。今後のヴァージョンアップに期待しておこう。
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サンシャインシティプラネ「満天」
2008-10-14 Tue 00:10
ただいまいろいろな用事が重なって東京へ来ている。
 12日午後は33年ぶりの高校クラス会。母校の校風は今になると信じられないような放任主義だったが、生徒も奔放闊達で、それはその後の各自の人生にも反映していると言える。52歳となってみんなおっさんおばさんになっているかと思いきや、それなりの年輪は感じさせるものの、いまだに魅力的なことには変わりない。その上学年屈指の美女揃いのクラスだったことも幸運だったね。
081013.jpg 13日午前は池袋サンシャインシティのプラネに行ってきた。オートではあるが内容はけっこう良かった。写真は投影直前のドームの映像。その後中野ZEROのプラネにも寄ったのだがコンサートのため投影中止。茨城くんだりから出てきているのにそりゃないぜ。ホームページにちゃんと書いておいてくれよ。
 午後は母校の今の様子を見て、高校時代の遊び場吉祥寺の井の頭公園を通って実家へ。
 14日は鈴木壽壽子さんの流星塵観測報告に関する資料を調べに行く予定。
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『星のふるさと』を取り上げているサイト(補)
2008-10-13 Mon 00:26
『星のふるさと』(鈴木壽壽子著、誠文堂新光社、1975)は今なお多くの人の心に深い感動と励ましを与え続けている名著だが、以下のサイトでも取り上げられていて、みなさんそれぞれに強く感銘を受けられた様子が分かる。

■『Mira House』>星愁>第3編>『星のふるさと』(1998)
■『Mira House』>星愁>第3編>『烏と十字架』(1999)
■『ようこそ星空のページへ』>天文徒然草2002.10.28星のふるさと(2002)
■『ASTRO PHOTO CLUB』>コーヒーブレイク>観測とは?(02)
■『ASTRO PHOTO CLUB』>感動的なスケッチ(03)
■『一番星のなる木』>ほしにっき>【星のふるさと】鈴木壽壽子
■『晏次郎のぐうたら日記』>一冊の本(07)
■『星空寄り道散歩道』>ホームズ彗星(11)=夜中に晴れないで!のコメント欄(07)
■(リンク切れ)『裏庭の星見人』>三重と星見1(08)
■『星空寄り道散歩道』>鉛筆の偉さ-その3-(08)
■『ASTRO CALENDAR』>星のふるさと(08)
■『晏次郎のぐうたら日記』>眼視・・・(09)
■『銀河鉄道』>二十八宿和名考(中)(09)
■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと(09)
■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと:銀のしずく 金のしずく(09)
■(リンク切れ)『いのりむし斧舎』>管理人室(09)
■『ASTRO CALENDAR』>天界4月、5月号から(09)
■『ASTRO CALENDAR』>鈴木壽壽子『星のふるさと』のこころ(09)
■『ASTRO CALENDAR』>鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ(09)
■『鹿角平天文台通信』>「星のふるさと」(09)
■『四日市市公式サイト』>鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ(09)
■『星を見るための別荘』>昨夜の月面観望のコメント欄(09)
■『いるか書房別館』>鈴木壽壽子著「星のふるさと」(10)
■『ムササビの星空ノート』>【星のふるさと】:日本の十字星(10)
■『ムササビの星空ノート』>星のふるさと『木守りさま』(10)
■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと(10)
■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>ポートタワーからの眺め(10)
■『石元先生の塾だより - オルタナティブ -』>鈴木壽壽子さんについて(12)
■『ムササビの星空ノート』>ターコイズフリンジ(12)
■『いのりむし日記』>四日市環境シンポで、鈴木寿壽子“星のふるさと”紹介(12)
■『雲、もくもく (歳時記のギャラリー)』>雲の気分(12)
■『星らんかん』>星のふるさと(12)
■Wikipedia:鈴木壽壽子 (小惑星)(12)
■『六角文庫通信』>天文の呟き(13)
■『いのりむし文庫』>2009年(13)
■『いのりむし文庫』>鈴木壽壽子 『星のふるさと』のこと(14)
■『昇交点』>星のふるさと(14)
■『気象病ドタバタ日記』>欲しい本(天文編)その2(14)
■ムササビの星空ノート>『星のふるさと』を再び(15)
■『いのりむし文庫』>鈴木壽壽子『星のふるさと』 四日市の夜空のメッセージ(15)
■ムササビの星空ノート>今回の月食は何故暗かった?(15)
■ムササビの星空ノート>ターコイズフリンジはいつから見えていたか(15)
■『星空備忘録』>読んでみたい本(15)
■『星空備忘録』>いつの間にか年の瀬です(15)
■『札幌天文同好会ブログ【Patio】』>1973年の火星(16)
■『銀河鉄道』>私の天文グッズコレクション(第8回)天文民俗・伝説関連古書編(17)
■『火の街・火の星_Yokkaichi1975』>参考文献・取材先等(順次補充)(18)
■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと2018(18)
■『星空寄り道散歩道』>火星を迎える準備(18)
■ついでに私の『霞ヶ浦天体観測隊』>カテゴリー・『星のふるさと』(07~)
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皆曇から一転快晴へ意外な展開 χCygが明るくなってきた
2008-10-12 Sun 00:12
0810112.png 今夜から明日にかけては晴れのはずだが、夕暮れ時の空はほぼ皆曇。081011.jpg雲間に見え隠れする月ばかりでは恨めしげでなんだなぁとは思いつつ、結局またアップ。夕食後に晴れていることを夢見て仕事の片付けを急ぐ。

0810113.jpg今夜の観測:夕方の雲はすっかり取れて快晴になった。でも月明かりが明るくてミラが見にくい。あまり増光の勢いも付いていないみたい。一方、ミラ型長周期変光星はくちょう座χ(χCyg)は5.5等と5日前にくらべ1等増光。どこまで明るくなるかこの先が楽しみ。οCet(ミラ)8.9等、AFCyg7.2等、CI Cyg9.8等、P Cyg4.7等、χCyg5.5等。
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小惑星の名称リスト
2008-10-11 Sat 00:05
地球に衝突することが事前に分かっていた小惑星2008TC3は10月7日11:45(JST)にほぼ予想通りの経路で大気圏に突入しアフリカ北部のスーダン上空で消滅したらしい。人口密度の少ない地域だそうで目撃者も少なく観測報告はどうなっているのかいまだに良く分からない。空中で大爆発を起こしたと報じているサイトもあるので、きっと大火球になったことだろう。
この前、小惑星軌道ビュアーのことを書いたので、ついでに小惑星の名称リストもご紹介。

0810092.gifMinor Planet Names: Alphabetical Listには全ての小惑星名と番号がアルファベット順に並んでいる。
discovery circumstances of numbered minor planetsには小惑星名、仮符号、発見年月日、発見場所、文献、発見者名が出ている。これの「Name (小惑星名)」をクリックすると「名前の由来(発表文)」が出る。
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あっという間に曇り
2008-10-10 Fri 00:16
081009.jpg 夕方はものすごくよく晴れていたのに、夕食が終わった時にはもう雲に覆われて月齢10の月が辛うじて見えるだけ。今夜は一晩中晴って言ってたのにぃ。仕方が無いから部屋の中からガラス越しにパチり。
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リンクに追加
2008-10-09 Thu 00:15
日頃お世話になっている以下のサイトをリンク欄に追加させていただきました。今後ともよろしくお願いします。
真鍋星見小屋通信 正統派天文少年育ちのまぁしいさんはご近所です
天文古玩 天文を中心にした理科趣味の独特な世界は玉青さんのもの
kussiさんの掲示板 重星といったらこの方、kussiさん
やっさんの掲示板 スケッチがお得意のやっさんの掲示板
中井健二さんの掲示板 孤高のスカイウォッチャー中井さんの掲示板
東亜天文学会 いつもお世話になっています
日本変光星研究会 いつもお世話になっています
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2008年ノーベル物理学賞
2008-10-08 Wed 00:09
S.Uさんからお知らせを頂いた。

081007.jpg 2008年ノーベル物理学賞は「標準理論」の小林誠氏、益川敏英氏、「自発的対称性の破れ」の南部陽一郎氏の3人に決まったとのこと。

 特に南部先生は1950年に29歳にして我が母校の教授に就任されているたいへん縁の深い方で、この受賞は私としても大いに嬉しい。南部先生はその後1956年に米シカゴ大学教授として招かれて渡米しそのまま米国に在住されている。大きな理論体系をまとめあげるという仕事ではなく、物理学の広範な分野で常に最先端を突っ走って来たところが物理学界のスプリンターといわれる所以であろう。
 私も在学中に文化勲章授章かなにかで帰国された折の特別講義を聴いた事があるが、そのときの姿を思い出しながら最近の写真を見るとさすがにお歳を召された感がある。すでに87歳、よくぞ間に合ったというタイミングである。
[追記]今回のノーベル物理学賞に関連して少し専門的なコメントをS.Uさんから頂いています。→10月7日の記事のコメント参照
 ところで、7日の11時46分(JST)頃スーダン辺りに突入した小惑星2008 TC3はどうなったのでしょうかね。
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からだもクリア 本ブログも大台をクリア
2008-10-07 Tue 00:47
081006.jpg 内視鏡で胃の検査をしてきた。2年前に怪しげなものが見つかったので毎年経過観察をしている。昨年は少し小さくなり今年は見えなくなった。悪化してなくてやれやれ。「あんたが胃がんになるはずは無い」とは嫁さんの言だが。
【参考まで:口から胃カメラをやってもうこりごりと思われた方がいらっしゃったら、次回はぜひ鼻からの検査を指定して下さい。苦しさが1/10に軽減しますよ。】

 今週末には33年ぶりに高校3年時のクラス会がある。当時は音楽とファッションが共通の話題だったが五十を過ぎたおっさんおばさんの集まりでの共通の話題といえば、リストラの話か病気の話だろうか。ともかく、それらと戦っている彼ら彼女らの元気な顔を見に行こうと思ている。

今夜の観測:午前中は雨で昼から曇りになっていたが、まさか晴れているとは知らず寝ようと思って空を見上げ急遽観測へ。しかし、変光星をいくつか見ていたら雲がモクモクと湧いて来て終了。P Cyg4.7等、AF Cyg7.3等、Y Cyg7.0等、χCyg6.5等、οCet9.0等。
【御礼】いつもご覧頂いているみなさまのおかげでブログ『霞ヶ浦天体観測隊』のカウンターが100000カウントを突破しました。まだ開設1年9ヶ月ですのでスピード達成と喜んでおります。私の日々の暮らしの中での星との語らいの時間の記録としてこれからも書き綴って行きたいと思っています。今後ともおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
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魚眼レンズは中庸の広角レンズ
2008-10-06 Mon 00:56
0808262.jpg みゃおさんからお借りしたNIKKOR24mmF2.8はとてもコンパクトで使いやすかったのでその後ヤフオクで自分用のを超廉価で入手した。受光素子の小さなD40の場合24mmレンズとは銀塩換算で35mmレンズの画角に相当し、像のゆがみも小さくやや広角の標準レンズといったところ。風景写真にも使いやすそうだ。
 最近、もっといかにも広角というレンズも欲しいと思ったのでこれもまたヤフオクでFisheye-NIKKOR16mmF2.8を入手。16mmというのは銀塩では対角180°魚眼だが、D40では24mm相当。広角レンズらしい画角が面白そう。ただ、周辺部のコマ収差がひどくてその点は減点。
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今夜の観測
2008-10-05 Sun 00:01
0810042.jpg 昨夜の観望会は曇天によって延期になったが、今夜は前半までは天気が良さそう。今夜以降下り坂で明日は曇り、月曜日は雨予報だ。最近の休日は雨ばっかりだ。

今夜の観測:快晴ではあるが透明度低く少しだけ。AF Cyg7.3等、CI Cyg9.5等、P Cyg4.7等、χCyg6.6等、R Sct6.2等。R Sctは減光していると聞いたが明るいじゃん。χCyg、一昨日は7.5等だったのに2日でこんなに増光して良いものか。見誤り!?
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冬用変光星の準備
2008-10-04 Sat 09:44
081004.jpg 昨夜は観望会が中止になったので早々と就寝した。夜半過ぎに起きて見上げると快晴になっている。オリオン座周囲の冬の星座の賑やかさにくらべ、秋の空はもの寂しげでそんな対照的なエリアを写してみた。変光星では、くじら座ミラ(οCet)がどんどん増光中。その他、これからの季節用の変光星の位置を思い出すためにオリオンの足下にいる「冬の友達」うさぎ座の変光星を少し見ておいた。赤いW Oriも見たのだが比較星を探しているうちに疲れてしまったので目測せず。軟弱。

昨夜の観測:οCet8.9等、R Lep8.9等、RXLep5.9等。
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今夜の星空観望会 無念の延期 ほとんど、☆はごろも~*さんへの私信
2008-10-03 Fri 17:57
081003.jpg 仕事が終わった時点での空は雲に覆われて今夜予定されている稲敷市立歴史民俗資料館星空観望会の開催は心細い限り。と、そのとき携帯が鳴った。世話人からだ。「今夜は中止で24日へ延期しま~す」ですって。やっぱりか、がっくしだ。

 ☆はごろも~*さん、24日(金)へ延期ですが次回も大丈夫ですか?その他では11月4日(火)にも稲敷市の文化祭の一環で予定されています。私は両方とも行く予定ですので、ぜひそのときにはお会いしましょう。今夜は職場で沢山貰った枝豆をお裾分けに持って行こうと思っていたのですが残念ですが一人で食べてプープーになります(これは天気に怒っている音です)。
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小惑星軌道ビュアー
2008-10-02 Thu 22:35
アストロアーツの「星空ガイド」ページの左下に小惑星軌道ビュアーなるものがある。

0809292.png 小惑星の名称または番号から軌道要素や他の惑星との位置関係を視覚的に見る事ができる。なかなかおもしろい。
[使い方]
(1)小惑星番号または小惑星名を入力すると軌道要素が出る
(2)「軌道表示」をクリックすると、軌道図と当該小惑星と各惑星の軌道とその日の軌道上の位置が表示される
(3)それを動かして過去未来の任意の日付の各天体の位置にもっていくことが出来る(太陽中心の動きだけでなく、地球をはじめ各惑星や当該小惑星を中心とした動きも示せる)

→NASAのSolar System Dynamicsページへ行くともっと詳しい情報を検索できる。

ついでに、アストロアーツの「星空ガイド」ページの左下には小惑星軌道ビュアーとならんで彗星軌道ビュアーもある。Winでステラ・ナビゲーターお使いの方にはこんなこと当たり前なのでしょうか。

今夜の観測:表へ出るのが遅くなった。R Sctは低空の雲の中へ隠れていた。早い時刻に観測されたSmyさんによると6.6等まで急速に減光しているとの報告が届いていたので自分でも確認したかったのだが残念。P Cyg4.7等、AF Cyg7.3等、χCyg7.5等。昨夜のようなびしゃびしゃの湿気は無くなっているが、それでも透明度は良くない。雲も出て来たのでこれだけで終了。
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