台風13号が去った後も天気は回復せず相変わらず星は見られないまま調べもので時間を過ごしている。昨日、同好会の観測所から『月刊天文ガイド』の1960年代70年代の号を何冊か借りて来たことを書いた。

それらを懐かしくめくりながら現在の『天ガ』とずいぶん違う事を感じた。現在の『天ガ』は、今月はこういう星空が見られます、最近こういう天文現象が見つかりました、最先端ではこんなすごい機材で観測しています、こういう機材や書籍が近々発売されます、こんなミーティングがあって楽しかったです、終わり。あれ、これだけ?という感じで「変光星ガイド」の光度曲線グラフに時々自分の名前が載るのを楽しみにするくらい。
それに対して初期の頃の紙面はどうだったかというと、もちろん今月の星空案内や最新の天文情報は当然のことながら、観測法、撮影法、自作のヒント、質問と回答など、実戦にすぐ使える記事が目白押しだ。また、読者の投稿や同好会紹介を見ると小中高校生世代が主力であったことが良く分かる。自分がその世代で、その世代へ向けて作られていた紙面、読んでいて楽しかったはずなのだ。

今夜の観測:台風13号が去った後も晴れないと書いた途端に晴れた。昼間見た霞ヶ浦はドブドロだったが対岸の出島はきれいに見えていた。湿気が減って来た証拠。透明度もまずまず。今夜は久しぶりに変光星を9個も見てしまった。AF Cyg7.5等、CI Cyg9.8等、P Cyg4.9等、V568 Cyg6.4等、X Cyg6.4等、Y Cyg6.9等、χCyg8.3等、X Her6.4等、R Sct6.0等。秋の星座、変光星は心の準備ができていないので観測はせずに写真だけ。