33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
晴れた休日は機材の点検
2008-06-30 Mon 19:28
0806302.jpg 休日としては久しぶりの太陽。

 観測機材はほとんど表の物置に入れてあるので時々点検したいのだが、天気のよい休日でないとそれができない。080630.jpgそれにしてもこんなに高温になってしまっていいのだろうか。良くはないだろうがかといって室内にこれら機材を置いておく場所はもはや無い。
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ネジバナ
2008-06-29 Sun 23:50
0806272.jpg この前ももさんがネジバナを題に一句詠んでいた。こちらの地元の人も「ネジリバナ」と言うようだ。玄関先のポストの支柱の周りに日々草とネジバナの寄せ植え。
夜、急に仕事で呼び出されたが、ビールを飲み始める前で良かったなぁ。
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詩の力
2008-06-28 Sat 21:51
080622.jpg 1975年に中島みゆきが『時代』で世界歌謡祭グランプリを獲ったときをリアルタイムでは知らなかったのが今となってはちょい残念だが(浪人中でそれどころではなかった)、それでも3枚目のアルバム『あ・り・が・と・う』(77年)以来だからかなり初期からのファンではある。たいして熱心なファンでもないので曲を全部知っているわけでもないし、アルバムを全部持っているわけでもないし、『夜会』のチケットを必死に手に入れようとも思わなかったし、オールナイトニッポンを聞いていたわけでもない。近頃は熱狂的なファンもいるようなので私なんかファンともいえないかもしれない。まぁ、それでも同じ時代に生きる者として彼女の詩を読む(歌に乗せて聞く)ことができたことは幸せだったと感じることが度々ある。これまでに彼女の詩の持つ言葉の力に力づけてもらったことが幾度あったことか、、、。
 中島みゆきの曲の中には夜空や星や宇宙を歌った歌詞がけっこうあるような気がしてそれらを思い出そうとしながらそんなことを考えた。
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観測記録用紙
2008-06-27 Fri 21:54
みなさん多かれ少なかれ観測の記録は付けられていることと思う。写真を撮ったり変光星の測光をされるならばノートや記録用紙は必需品だろう。私も変光星の測光記録に限らず、スケッチや見え方の印象など、なんでもメモしておくようにしている。ただ、子供時代に比べ写真撮影の記録はかなりいい加減だ。時刻とシャッター速度はデータに記録されるので、敢えてノートには記していない。厳密な科学データとして使う予定もないし、時刻があればとりあえず良いだろうと思っている。

080627.jpg 記録ノート、記録用紙には何をお使いだろうか。私は5ミリ方眼の耐水紙を使っている。これは夜露に濡れてもへっちゃらなところが気に入っている。もっともびしょびしょになれば書いた文字はにじんでしまうが。
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私の過去が広がったとき
2008-06-26 Thu 23:47
080626.jpg私の高校の大先輩に『二十億光年の孤独』という詩を書いた人がいる。その一編「生長」はこうして始まる。

三歳
私に過去はなかった

五歳
私の過去は昨日まで

七歳
私の過去はちょんまげまで

十一歳
私の過去は恐竜まで
<後略>
[『谷川俊太郎詩集』角川文庫 1968年 より一部抜粋]

 11歳の先輩は恐竜までというが、学研の『科学』の付録にあった青いプラスチックの四角い星座早見盤をまわしたとき、11歳の私の過去は130億年の昔まで一気に広がった。それは私の人生における精神のビッグバンだったのかもしれない。
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古い手帳から ヘール・ボップ彗星観望メモ
2008-06-25 Wed 21:11
070116.jpg昔の手帳をめくっていたら、97年のヘール・ボップ彗星のときのメモ書きがあった。星から離れていた時期にこんなに何日にも渉って観測し続けていたことをすっかり忘れていた。記録を読み返すって楽しいもんだ。

1997年
3月 5日04時45分 白鳥座デネブと地平線との中間にデネブと同じ位の星。
   6日04時45分 昨日よりも曇り気味。写真を数枚。取水口近くまで行ってみる。
   9日04時45分 肉眼でも淡い尾が明らか。取水口。
  10日04時00分~05時00分 堤防。一番シーイング良い。夏の銀河が見える。NikonF401巻き取り不可に。
  11日04時45分 空が明るくなっているようだ。双眼鏡で見ただけ。
  12日04時00分 うす曇り。でも、写真を撮りに行く。
  13日04時00分 うす曇り。写真。
  24日19時00分 夕方、快晴。しかし、満月の月明かりと土浦の光が強い。
4月 1日20時00分 雲多し。3枚。近日点。
  10日20時00分 快晴だが、春霞の中でシーイング不良。月明かりもある。
  12日19時45分 快晴。月明かり。
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近頃の空には何が見えているの?
2008-06-24 Tue 23:49
080624.jpg 昼間はこんなに晴れているんですがね。あれあれ、夜になっても晴れているよ。急に星が見えると言われても、、、。近頃の空には何が見えているの?

今夜の観測:20時半頃空を見上げるとなんとまだ晴れている。快晴だがしゃきっとしない空。今夜は木星を見たいと思ったが成長した隣家の木立の陰になってまだ当分見えてこない。待ちながら変光星を観測したり重星の有名どころを観望したり。変光星:P Cyg4.9等、X Her7.2等、Y Cyg6.7等、X Cyg6.5等、V568 Cyg6.5等、R Sct5.1等、AF Cyg8.1等など。重星:εLyr、βCyg(アルビレオ)、αCVn(コルカロリ)など。
 22時頃になってようやく見えてきた木星。65Pを久しぶりに出す。最近双眼鏡に慣れたせいか片目で見るのは疲れる。シーイングは良くないが南北の赤道縞と南南温帯縞がくっきり。大赤斑は分からない。先日買ったカメラアダプターで間接撮影をしてみたがピントがぜんぜん合わない。何が間違っているのか?1枚もまともな写真が撮れないうちに23時に皆曇。
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星子
2008-06-23 Mon 23:55
080623.jpg 休みの朝、遅く起きた。雨は夕べの早い時刻に上がり、朝は薄日の覗く曇り空。窓の外を見ると庭仕事をするヨメさんの向こうに星子が安心しきっておっちんしている。後で聞いたらいびきをかいて寝ていたらしい。
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「天の川」地名考(その2)
2008-06-22 Sun 18:29
一日雨。今夜はこれから150mmの豪雨になる予報。
「天の川」地名考(その1)の続き。
 「天の川」地名の一例となる資料を紹介する。それは北海道上ノ国町にある勝山館という中世城館(お城)の調査に関するシンポジウムをまとめた書籍『北から見直す日本史』(網野善彦/石井進編 大和書房)の中にある。

0806214.png・北海道に残る古い記録などに天ノ川や上ノ国のことが天河と記されている。
・上ノ国を流れる天ノ川は天河と表記され、かつては「テガ」ないしは「ツガ・トガ」と呼ばれていたのではないか。
・アイヌ語地名で「トガ」は「沼の上手」または「ほとり」「岸」となるらしい。
(松崎水穂「勝山館跡とその城下の謎」より)

 古い時代から使われている地元での地名の呼び名は特徴ある地形を表す名称であることが多い。後世その音が漢字で表記され、さらに似ている別の漢字に書き換えられることはよくある。「天の川」「天ノ川」という地名もそうした変遷を辿ってきたのかもしれない。だから、近年命名されたことが確実である場合を除けば、単純に「銀河」や「七夕」と結びつけるのは拙速かと感じる(天文ファンとしては捨てがたいが)。関東以北のこれら三つの「天の川」に共通することは、北方のアイヌ文化の影響を色濃く残すあるいは受けた地域の地名だということ。上記の例にあるような、何か共通する地形があるのではないだろうか。
 以上、まぁ地名考というほどではないがそういう視点から想像するのも面白いのではないかと思う。やまのんさんへの回答にはならないけど、ヒントくらいにはなったかなぁ。
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「天の川」地名考(その1)
2008-06-21 Sat 07:32
やまのんさんの『鹿角平天文台通信』に鮫川下流の「天の川」のことが書かれていた。「天の川」地名は私もいくつか知っている。ひとつは地元土浦市の「天の川」。宝篋山東側から発し恋瀬川へ流れ込んでいる。0806213.jpgもうひとつは北海道上ノ国町の「天ノ川」。檜山山地からの水を集め上ノ国から日本海へ注いでいる(左写真)。
 私が知るのはこれら関東以北の数例だが、共通点と言えるかはともかく思い当たることがあるので調べておくことにする。ついでに加えると「鮫川」も函館市東部湯の川温泉街を流れる川の名にある。
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サマータイム
2008-06-20 Fri 00:57
数週間前にugemさんが日本でサマータイムを導入してもメリット無いんじゃないのという記事を書かれていた。
 サマータイム再考(08.05.27)
 サマータイム礼賛(08.05.29)
そして、それについての多くの方からのコメントや関連記事(suikanさんの『脇見運転』)も面白かった。通りすがりさんのコメントを読んで思ったが、社会を混乱させて経済効果を期待するという目論見なのかと疑いたくなる。
080619.png それはそれとして、こういうサマータイムもある(『函館新聞 NEWS WEB』より)。この記事を読んで感じたのはサマータイムなんていうのはローカルに対応すべきもので、これこそが南茅部のサマータイムなのだと。だから、中央集権的な発想の「逆」なんて付けない方が良いのになぁと。
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夏モードへ
2008-06-19 Thu 00:41
080618.jpg ただいま職場は夏モードへの移行中で、先週末から仕事量が倍くらいに増えている。夜もすぐに眠くなるので、何日も星が見られないのも寂しいが、数日おきに観望するくらいの方が良いペースと言える。3週間もすれば職場も落ち着いてくるだろう。

今夜の観測:夕方の赤い月は雲に取り囲まれていたので、夜になっても晴れているとは思わなかった。とは言っても、上空の筋雲、低空の霞による透明度の悪さに加えて月齢14.7の月明かりがある。椅子に凭れて空を見上げているうちにうとうとしてきた。風もなく寒くも暑くもないよい気候になってきた。
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雨天続き前の最後の月?
2008-06-18 Wed 00:46
080617.jpg 夕方、赤い月が見えたがすぐに曇ってしまった。今夜は曇天。この先1週間は雨模様。
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『新訂ほしぞらの探訪』
2008-06-17 Tue 00:11
0806014.jpg 『新訂ほしぞらの探訪』 山田卓著 地人書館 1995

0806015.jpg 私が昨年星の世界へ復帰して最初に買った本の一つ。肉眼・双眼鏡・小望遠鏡を対象とし、星座、おもな星、星雲星団の解説で構成されている。重星データ、スペクトルなども記載されていて、地味な本ながら隅から隅まで読むとそうとうな情報量だ。
 ゆったりとしたレイアウトのおかげで空白がたっぷりあり、私は観望した重星や星雲星団の印象をそこに短くメモしている。
 なお、著者の山田卓氏は昨年同社から発行された『天文学大事典』の編集主幹であるが、発行を見ずに他界されている。

今夜の観測:夜中にヨメさんがごそごそ流し作業をしている音で起こされたついでに空を見上げると天頂付近に夏の大三角が見えた。寝ぼけ眼で4目測。R Sct5.3等、P Cyg4.8等、AF Cyg7.4等、Y Cyg6.7等。東の空にペガスス、アンドロメダも上がってきている。ついでに、今年初物のM31。

 くもり防止剤の効果、本当にあるようだ。20分ほどの観望時間内には曇ってこなかった。曇らずにこんなに長く双眼鏡を眺められたのは初めての経験。
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接眼レンズの曇り対策 くもり防止剤編
2008-06-16 Mon 00:14
これまでに何度も書いたが、双眼鏡の接眼レンズがとにかくすぐに曇ってしまう。
 双眼鏡が曇る
 双眼鏡の接眼レンズの曇り問題 解決編 [実は解決していなかった]
 接眼レンズの曇り
 接眼レンズの曇り対策 接眼目当編(その1) [その2以降はない、念のため]

いったん曇り始めると10秒と連続観測できない。空気の流れがよくなるように目当てに大きな穴というか切り込みをしてみたが、結局周囲からの迷光が増えてしまってこれはアイディア倒れ。

 そろそろ最終手段、曇り防止液に行かざるを得まい。コーティングしてある接眼レンズにこういうものを塗るのはあまり支持を得られないと思うが、背に腹は代えられん。曇り防止液は家屋のガラス結露防止、風呂場のガラス曇り止め、車のウィンドウ曇り止め、スイムゴーグル内の曇り止めなどなど対象によって製品はいろいろあるが、接眼レンズ用などというものがあるのだろうか。試しにスイムゴーグル用を使ってみた。塗り広げて星を見ると、光芒が出てしまう。出ないようによく拭き取ると、、、なんだか曇り止め効果がすぐ無くなってしまうような気がする。う~む、これもボツだ。

080615.jpg 手詰まりと思われたそのとき、ケンコーの「光学レンズ専用くもり防止剤」という商品を見つけた。双眼鏡の曇り止めを目的とした商品があったのだ。おぉぉ、ついについにたどり着いたのか?今夜は星は見えないが表へ出て厚い雲を双眼鏡で眺めよう。延々眺め続けても結露しないならば、厚い雲を突き破って星の光が我が目へ届くくらいの奇跡は起こるだろう。
 それにしてもほとんどのみなさんはちっとも困っていないようだが、自分が特異体質?

今夜の観測:今夜はどうせ厚い雲に覆われていると思って外へ出たら星が見えるではないか。接眼目当てをぴったり目に押し当てて、変光星R Sct5.2等、P Cyg4.9等を観測。R Sctはぐんぐん増光。もうすぐピークだ。くもり防止効果?、、、いいかも。
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超新星の子供たち
2008-06-15 Sun 00:56
080614.jpg 『星を見るための別荘』のカノープスさんが「人生の残り時間」について書いていた。宇宙の時間の流れと自分の人生の時間の流れを相対化して感じ取り、それをまた現実の生活へフィードバックするといった内容で、同世代ということもあってか多いに共感できた。そのコメントの中で、「はかない」人間の一生を「壮大な宇宙の物語」へ転換する考え方を提案させてもらった。
 宇宙に存在する水素・ヘリウム以外のほとんどの元素がいつかどこかで起こった超新星爆発で作られたものであるならば、これらの元素で構成されている私たちはまさに超新星の子供たちといえる。自分と世界の関わりをこういう視点でとらえる機会があるのとないのとでは、人生の楽しみの総量が違ってくるのじゃないかと思う。だから、この私たちと宇宙の壮大な物語を多くの人に知ってもらいたいと思う。
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風強く透明度悪し その後快夜に
2008-06-14 Sat 00:36
080613.jpg 今日も一日水色に晴れて夕方になってもまだ晴れている。さらに食事が終わった頃もまだ晴れている。ただし、風がかなり強いので写真撮影は無理そう。

今夜の観望:透明度は相変わらずかなり悪いので、25x100双眼鏡を出してみた。ベガから辿ってM13を一発導入。1年前はどこへ行くにもたいへんだったが、次第に歩き慣れた導入路が増えてくる。ついでにρHerから辿ってM92へも寄ってみる。りゅう座のUGC10822はPocketSkyAtlasでかなり大きな系外銀河に描かれているので行ってみたが、何も見えなかった。透明度のバロメータさそり座のM4へも向けてみたがまったく何も見えない。それでも月明かりが無ければそこそこの空かもしれないと、いったん自宅待機。でも、今夜の月没は24時30分頃。そんなに待てないかも。ここまでの変光星は、P Cyg4.9等、X Her7.2等のみ。
 23時30分頃から再出動。変光星をいくつか見ておく。R Sct5.5等、Y Cyg6.6等、AF Cyg7.9等、CH Cyg9.5等、R CrB<10.0等、など。CH Cygは近くに適当な比較星がなく、かなり明るい2星の外挿で求めたので誤差が大きいかも。そうこうしているうちに月が林に隠れ、風も収まり撮影の条件が整った。まずは24mmでいて座付近から夏の大三角にかけてを写す。次に180mmをR CrBに向ける。写っていないだろうか。もうぼちぼち増光してこないかと待っているのだが。
0806132.jpg 今夜は低空に霞が漂ってはいるが結露も少なくなかなかの空。3月以降では最高の快夜だ[写真は木星といて座付近の銀河]。はくちょうの銀河がほんのりと見える。25時過ぎてから隣家の明かりが煌煌としてきてもう目が感光してダメ。こんな夜だけにちょっと残念。
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条件揃っていながら快夜にならず
2008-06-13 Fri 00:30
0806122.jpg 明け方4時30分過ぎ、屋根を叩くものすごい雨音で目が覚めた。私の職場には多種の職種があるが早出の人たちはこのいきなりの豪雨でずぶ濡れになっていることだろう。いつものこととは言えご苦労なことだ。
 一日降り続いた雨も15時過ぎには上がり、夕方には青空も見え始めた。今日は雨量は多いものの地面が暖められていないから水蒸気の上がりが少なくもしかしたら快夜が来るかも、、、。

0806123.jpg今夜の観望:21時過ぎ、空の半分が晴れて来ている。ところが、外に出て変光星を見始めたら雲がどんどん増えてきた。おいおい、晴れつつあったのでなく曇りつつあったのか。ここで30分ほどいったん自宅待機。22時30分頃になると快晴。月齢8.7の月は西に低くなり1時間もすれば林の向こうへ隠れてくれる。少しだけ変光星の続きをやってから、はくちょう座周辺を180mmで撮って回る。それからいて座付近へ移動しようかと思った途端にあれよあれよという間に全天雲に覆われ撤収。せっかく月が沈んでこれからという時なのに。今夜は結露なく星見が出来たのは○だが、快夜というにはほど遠かった。変光星は、P Cyg4.9等、Y Cyg6.7等、X Her7.2等、R Sct5.5等。

 朝起きて見上げた空は快晴ではあったが薄雲のかかる水色だった。
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ホームズ彗星 (17P/Holmes)の記憶
2008-06-12 Thu 00:44
0806052.gif Holmes彗星(17P/Holmes)はいまだに5.7等ほどの明るさを保っているようだが、さすがに淡くなった上にぎょしゃ座とともに西の低空へ移り、最近は写真を公開する人もすっかり少なくなった。[左図:『吉田誠一のホームページ』より引用させていただいたここ数ヶ月のホームズ彗星の運行図]

 2007年初めのMcNaught彗星(C/2006 P1)は世紀の大彗星の名に相応しく華麗なる姿を人びとの記憶の中に残し、その発見者Robert H. McNaught氏を天文界の大スターにして飛び去って行った。
080606.jpg このホームズ彗星はあのような派手さこそ無かったが、厚い雲を透してでも、明るい月の隣にあってでも、肉眼でもその存在を簡単に見つけられ、コンデジでもた易く写り、延々5ヶ月以上に渡って私たちを楽しませてくれた。こんな彗星の出現はやはり希有な出来事として、2007年10月末から2008年春の時期に夜空を見上げていた人びとの記憶の中に共通の思い出としていつまでも残ることだろう。
[右写真:覚えていますか、最初は黄金虫の様だったホームズ彗星]
かすてんのホームズ彗星アルバム
 『月刊天文ガイド』7月号に彗星会議に出席するために来日したマックノート氏の記事が載っている。
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判断ミス連発 ISSの動画暗過ぎ 早寝遅起き過ぎ
2008-06-11 Wed 02:42
 天気予報では「真っ青な空が広がる」と言っていたが、相変わらず霞ヶ浦地方は水色のボケた晴れにしかならない。

 今夜のISSは20時00分ぴったりに西北西の低空に現れ20時04分ぴったりに南の空に消える予定。コンデジにワイコンを付けて動画で長い時間映してやろうと画策。確かにほぼ2分間写ったが光跡が暗過ぎた(→参考:ももさんの『もも星日記』記事)。次回は望遠側で映してみよう。
[右下のグレーのバーをクリックすると動画が拡大して見やすくなる。右上に写っているのは月、左下の光は国道の街灯。ほぼ月の下から現れて、街灯の上で消える]

080610.gif 21時頃、良い具合に星が見えているので、明日の午前中まで晴天という数社の天気予報を信じて早寝26時起きしたら、木星も見えないくらいに曇っていた(天頂の大三角が辛うじて見える)。天気予報はちっとも当たらんなぁ。信じた自分が悪いのだが、梅雨の合間の貴重な星見の機会を棒に振ってしまった。
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、、、人の死
2008-06-10 Tue 00:46
0806092.jpg 一日雨。

 昨日6月8日日曜日の昼過ぎ、東京秋葉原の歩行者天国で7名が殺される通り魔事件が起こった。犯人は「世の中が嫌になった」から犯行に及んだと言っているらしい。また、3月23日日曜日にも茨城県土浦市の常磐線荒川沖駅での通り魔事件で死者が出ている。
 どちらの場所も茨城県南の多くの住民にとって馴染みのある場所のため、背筋の寒くなる思いをされた方はたくさんいることと思う。こういう不条理な事件に巻き込まれて突然の別れがやってくるなんて、被害に遭われた方々とその周辺の方々の癒されようのない無念さをどこにぶつけたら良いのか、心が痛くなる。
 近隣の何人かの星ブロガーの方の本事件についての記事を読みながらそんなことを思っていたところへ、大阪の義理の叔父が癌で亡くなったと連絡が入った。3週間前に本人の希望で病院から自宅へ戻り、最後は静かに息を引き取ったと看取った義父が伝えてきた。昨年11月中旬に開催された『ねんりんぴっく茨城2007』にオセロ大阪代表チームキャプテンとして参加しておおいに楽しんでいた明るいおっちゃんに相応しい最期だったと思う。

0806093.jpg今夜の観望:26時に起きてみると快晴。でも、ものすごい湿気。霞がものすごく低空から中空はほとんど曇り状態。北斗七星もカシオペアも肉眼では良く分からない。それでも、天頂にある夏の大三角周辺の銀河の中は双眼鏡で楽しめそう。まずは、変光星から。R Sct5.7等、P Cyg4.9等、YCyg6.7等。もっと見ておきたいが、夜明けが早いので先を急ぐ。夏の大三角を撮影。10枚も撮らないうちにレンズに結露。もういくら拭き取ってもダメ(フィルターを付けているので構わず拭き取ってみたが虚しい)。機材がびしょびしょになった所で東の空が白んできた。
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映画『六ヶ所村ラプソディー』を見てきた
2008-06-09 Mon 00:11
080608.jpg 午後、土浦駅前の県南生涯学習センターのホールで『六ヶ所村ラプソディー』という映画を見て来た。六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場に反対する人と賛成する人の言と生き方を淡々と描く中から、核燃料のサイクル構想のナンセンスさとすでに直面している危険が浮き彫りになってくる。これだけの無駄と危険を孕む問題をマスコミが取り上げてこなかった(あるいは潰されて来た)事実こそが、電力会社その他の利権者からの圧力がいかほどに巨大なものかを良く示していると言える。
 京大助手小出裕章氏の「エネルギーを使って豊かな生活ができると思ってきたやりかた自体が間違い。エネルギーを使っている限りどんなことをやってもだめ」という指摘のように解決の方向はそちらだと私も思う。そうすれば星も戻ってきてくれるし。
 2時間の映画上映終了後の鎌仲ひとみ監督の講演も分かりやすかった。パンフレットにサインをもらった。ミーハー!
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明日からまたしばらく雨続き予報
2008-06-08 Sun 00:27
0806072.jpg 帰宅する頃にはすっかりどん曇り。昨日のISS月面通過は昼の時間帯のため見に行けないのは仕方なかったが、今夜の飛来もこの空では見られそうも無い。
080607.jpg
 マツバギクに思いっきり頭を突っ込んで夢中に蜜を吸っている蜂。レンズが近くにあろうが我関せず。

 変光星観測報告はここ数ヶ月関東周辺の方からのデータが激減。星が見えないのだから当然だが。健闘しているのはつくばに居ながらにしてオーストラリアで撮影しているmeinekoさんくらいか。
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星へ行ける技術で星の見える地球に
2008-06-07 Sat 00:23
0806062.jpg 梅雨入りしてからの方がむしろ天気が良い感じ。でも夜はもちろん曇り。

 「火星や土星から木星へと主役の交代の時期」とやっさんが書いていた。昨年末の接近から半年も過ぎ、たしかに火星は小さな点になってしまった。

 37年程前の大接近の時、6cm望遠鏡で火星のすばらしいスケッチをされていた鈴木壽壽子(寿寿子)さんという主婦の方がいた(『星のふるさと』著者)。その火星に日本時間の5月26日、NASAの探査機フェニックスが着陸した。ロボットアームで表土を掘削して氷の存在を突き止めるのが今回の最大のミッション。さっそく発見の報が届きそうな状況らしい。
 →NASAのPhoenixMarsLanderのページ
こういうニュースに接すると、一見人類の科学技術は飛躍的に進歩しているかに見えるが、一方では命の綱の地球大気を清浄化することさえできない程度の技術に過ぎないことも事実。

 星へ行ける技術で星の見える地球にできないものか。
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乗鞍コロナ観測所 観測終了
2008-06-06 Fri 00:13
norikura.jpg 乗鞍コロナ観測所が来年2009年3月をもって観測を終了するというニュースを見た(→YOMIURI ONLINEの記事)。コロナ観測所と関わったことは無いが、仰ぎ見ていた者としてちょっと寂しさを感じる。
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たくさん見た
2008-06-05 Thu 00:19
昼間は思いの外晴れた。

080604.jpg 今夜の観望:夕方からは曇りになったが20時半頃空を見ると、雲を透してボケてはいるがアークトゥルスとベガが見えている。双眼鏡を使えばいろいろと見える。デネブ、土星、レグルス、北極星、スピカ、かんむり座の星々、へび座の頭、へびつかい座のラスアルハゲ、などなど。D40に24mmを付けてコンポスタの上に置いてお気楽撮影。そうこうしているうちに全天皆曇。まったく期待していなかったのでかえって楽しかった。[中央にベガ、左上にりゅう座の頭]
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福島遠征から帰還
2008-06-04 Wed 00:54
080603.jpg 6月2日3日、友人2人ヨメさんと4人で栃木県北から福島県会津猪苗代方面を回って史跡巡りをしてきた。普段は観光地へはめったに寄らないのだが、昼食の都合もあり福島県下郷町の大内宿へ立ち寄った。会津若松と日光・今市を結ぶ会津西街道にあり、茅葺き屋根の民家が軒を連ねる風景は壮観。
0806032.jpg 夕方、猪苗代町沼尻温泉の宿へ向かう車中から見えた太陽が今回の遠征での唯一の天体観測。またしても持って行ったTOASTと撮影機材一式はまったくの無駄になった。星に関してはなんと遠征に弱いことか。
 翌3日は一日中雨。傘をさして薮へ入っては戊辰戦争時代の史跡を探す。靴の中はずぶずぶ。それでも星以外ではけっこう成果のある遠征ではあった。
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福島県会津猪苗代方面へ遠征
2008-06-03 Tue 00:57
今夜は遠征中。星がメインではないがもちろんポータブル赤道儀TOASTは持って来ている。出番があったか無かったか、帰ってからの報告をお楽しみに。
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メシエ天体経見値
2008-06-02 Mon 00:17
080601.jpg 朝から青空が広がり、久しぶりに爽やかな一日。昼に仕事から戻って庭へ行くと星子が近づいて来た。最近星見が出来ないので星子と会うのも何日ぶりか。ずいぶん体型が変わって来た。初めて会った時はこんなだった。→幼児体型だったころの星子
0806017.png 以前ふくださんが、経験した県を数値化・視覚化してくれるサイト『経県 経県値&経県マップ』について『観測所雑記帳』で紹介されていた。私の場合には経験値は153点で、経験マップは右図のようになった。

0806016.png 今度はふくはらさんが『メシエ天体経見値』を制作途中と、ふくださんの『塩屋天体観測所』掲示板で試作版を紹介されていた。さっそくやってみたがまだ点数は自分で計算しなくてはならない。535点満点の252点だが試作版のためまだ改良中のようだ。
★★
今夜の観測:昼間の爽やかな晴れは予定通り夕方で終わり。でも、22時頃ちょっと星が見えていたので2目測。P Cyg4.9等、R Sct6.0等。月も無いのに7x50双眼鏡で6等星程度しか見えないのだからやはり透明度激悪なのだろう。
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5月に快夜訪れず 6月には超級快夜ぜひ
2008-06-01 Sun 00:53
5月の晴天日数比較             
__________昨年___今年_
 すごい透明度   2夜   0夜
 4等星が見える  4夜   4夜
 1等星は見える  7夜   6夜

間もなく梅雨入りだが、悪天のストレスが吹っ飛ぶような超級の快夜に遭遇できる可能性の高いのもこの時期。さぁ、6月に期待だ!
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| 霞ヶ浦天体観測隊 |

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