33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
よかっぺ号で見上げる空
2008-03-31 Mon 01:50
20080331014602 ちょっと用があって、ヨメさんの実家のある大阪へ行くことになった。茨城県南にいると東京から新幹線にしろ成田から飛行機にしろ、乗り場までが遠い。今回は土浦から「よかっぺ関西号」という高速バスに乗ることにした。確かに、乗り場までは近くなったが、乗っている時間が9時間ちょっとと長い。エコノミー症候群にならないように注意しよう。途中の休憩地点で見上げる夜空は、、、。

今夜の夜空:休憩は無かったので車窓から雨の風景をパチリ。
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地元の同好会例会
2008-03-30 Sun 00:17
080329.jpg 今夜は地元の同好会『星天の会』の例会があった。我が家から車で15分掛からない近場で観望会・例会をされていることから、昨年星を見始めてすぐに仲間に加えていただいた。後で分かったことだが、この会のメンバーは自分のようなよちよち歩きの天文ファンなど足下にも及ばないような本格的な方々揃い。ただ、年齢層が近いので子供の頃から星友達だったかのような親近感を感じる。まぁ、逆に言うと何処も似たようなものだろうが若い世代がいないということなのだが[ただし、今夜の観望会は若い女性の方多数ご参加]。
 みゃおさんと初めてお会いした。広角レンズも1本欲しいので試し撮り用に24mmF2.8をお借りする。私の方からは古い200mmF4をお貸しした。私が使うとボテボテ画像になるが、美しい天体写真で有名なみゃおさんならばどのようにこのレンズを料理してくれるのか本当に楽しみ。その他、TOASTもお披露目した。星の話題以外にもたくさん話したいことがあったが時間が足りなかった。

今夜の観望:天気は下り坂で雲がかかりすっきりせず、土星の観望に終始。観望会の合間にU Mon6.0等のみ。
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3彗星の競演も雲の彼方
2008-03-29 Sat 00:47
080328.jpg アストロアーツによると、4月10日、陳・高彗星(C/2008 C1 Chen-Gao)が月齢4.4の月に隠される珍しいイベントがあるらしい(→「4月10日、彗星が月に隠される「彗星食」が起こる」)。これは確かに珍しいが10等の彗星では確認は難しそう。ところがこれだけでなく、ただ今ぎょしゃ座周辺にホームズ彗星、陳・高彗星、ウィルタネン彗星と3つの彗星が集合してカメラの同一視野に収められる状況になっている。これもかなり珍しい。でも、空の明るいここでは無理そうだ[右写真]。0803282.jpg

今夜の観望:雨上がりで空気は湿っているが、ほんとうに久しぶりの星見日和。撮影の合間に変光星は二つ。U Mon6.0等、R Leo8.3等。その他にはM51、M81、M82、M3などの観望と撮影。途中からレンズが結露していたようでボケボケ。
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TOASTのバランス
2008-03-28 Fri 00:21
0803273.jpg 極軸合わせの便を図ってビクセン微動雲台をかませてあるが、重心が高くなって危険でないかというご意見をいただいた。確かに、微動雲台+クイックシュー+傾斜ウェッジと連結したため上へ上へと重心が高くなってしまった。極軸の確認は頻繁に行いたいので微動雲台は外せないから、もっと平べったい微動雲台があればより良さそう。ただ、TOASTの架台に一般のカメラ用雲台を使わないようにしたのでその分重心のずれは少ない。現時点では写真のようなバランスになっている。

0803272.jpg今夜の観測:星は見えているが実は今夜も曇り予報。すぐに曇るだろうと期待せずに表へ出てTOASTで少し遊んでいたらすぐに皆曇。やっぱり。今夜もU Mon6.0等のみ。
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子午せん
2008-03-27 Thu 22:41
080327.jpg 先週末『塩屋天体観測所』のふくださんが我が家へ来てくれた。そのときに頂いたお土産が明石の「子午せん」。小麦粉・卵・バター等で作る瓦せんべい系の菓子だ。軽くておいしい。実は近々今度は私が明石へ行く機会がありそうなので土産はこれにしようと決めている。
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「雨予報」と「晴れ予報」の狭間で
2008-03-27 Thu 00:33
080326.jpg0803262.jpg 今夜の天気予報は「雨予報」と「晴れ予報」にまっぷたつ。20時半頃星が出ているので「晴れ予報」の勝ちと外に出たが雲が多くてまもなく皆曇になった。これから雨になるのかも。やっぱり「雨予報」の勝ちか。

今夜の観測:ほとんど成果無しだが、しつこくU Mon6.1等のみ。TOASTで土星とレグルスを写してみたが数枚撮ったところで皆曇。風で動いてしまいどれも失敗。
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TOASTの準備ほぼ完了 『新しい太陽系 宇宙の姿』終講
2008-03-26 Wed 00:54
0803253.jpg TOASTを微動雲台に固定するためにクイックシューを使う事にした。クイックシューはこれまでも10cm双眼鏡をHF経緯台に固定するのに使っていて、その手軽さが気に入っている。今回は小型のSLIK DQ-10を使うことにした[追記:SLIK DQ-10はコルク面の摩擦が弱く不都合なので現在はベルボンのQRA-3へ変更]。ちょうどTOASTの傾斜ウェッジの底面微動雲台の大きさにぴったり合っている。これで準備はほぼ完了だ。
 これまでにも何度か紹介したが、NHKカルチャーアワー『新しい太陽系 宇宙の姿』(講師:渡部潤一)がとうとう終了した。「五十の手習い」にも書いたように、この番組を通じてうちのヨメさんはすっかり渡部潤一氏のファンになってしまったようだ。
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TOASTの格納
2008-03-25 Tue 00:23
080324.jpg キャリーハンドルがあるとは言ってもむき出しで置いておく訳にも行かず、かといって大きなケースに格納しては「ポータブル」が生きない。試しにキングのTA-Mというアルミケースを取り寄せてみた。幅は予定通りピッタリ。TOAST本体、ポーラファインダー、予備電池などを入れて蓋の上に三脚を固定できる。0803242.jpg
 これとカメラケースを携えてどこか空の暗いところへ星の写真を撮りに行ってみたくなる。

0803243.jpg今夜の観測:日中降り続いた雨も夕方になって上がり、21時頃には星も見えて来た。でもうす雲が掛かりあまり星は見えない。そのうち台地下から霞が湧き始めた。変光星はU Mon6.1等のみ。ホームズ彗星も写らない。
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TOAST架台部分の改善
2008-03-24 Mon 00:57
080320.jpg 「TOAST始動の夜」の最後のところに書いたように、架台部分の安定性と極軸合わせのためには傾斜ウェッジも必要と思い追加注文。おぉ、発売の翌日18日にはこの傾斜ウェッジ以外すべて売り切れになっているではないか(21日に予約受付は4月上旬からと発表された)。

 TOASTホームページのEnjoy!TOAST撮影編その2に書かれている「開発中の三脚アダプター」というのはこのウェッジのことかも。

 ウェッジが届いてさっそく新しい連結を試した。「TOAST始動の夜」に書いた最初の連結では機材の自重で回転する可能性のある部分が少なくとも4カ所あった(写真左)が新しい連結では2カ所(写真右)。安定性はかなり改善したと思う。

080323.jpg今夜の観望:夜、帰宅すると月が雲の海に漂うように上がって来ていた。星は見えない。
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TOASTの星景モードを試す
2008-03-23 Sun 00:02
0803222.jpg 満月が隣家に隠されているうちにと、久しぶりにホームズ彗星へカメラを向ける。TOASTに180mmを載せて3分露出。昨夜、ももさんですら写ったか写らなかった分からない状況だったのだから、こちらで写る筈も無いか。矢印のあたりがなんとなくぼんやりしているのだがノイズの可能性大。
[追記]これとほぼ同時刻のももさんの写真(「月夜の晩に」の最後の写真)と比較したところ、まんざら外れでもなさそう。

0803223.jpg 星景モードを試してみた。35mmを載せて30秒露出。露出を長くすると星が明らかに流れてしまって面白くない。もう少し感度を上げるか絞りを開けるかした方が、景色が明るくなって良さそう。

今夜の観測:TOASTで撮影中は手が空くので変光星観測ができる。U Mon6.2等、W Ori6.0等、U Ori7.0等、αOri0.8等。それから、20:35頃だろうか、天頂付近から北西方向へ明るい流星が飛んだ。

 TOAST用の架台を少し改善した。それについては明日にでも。
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『日本天文学会創立100周年』記念切手
2008-03-22 Sat 00:04
080321.jpg 『日本天文学会創立100周年』記念切手が発行された。色鮮やかなデザインのはずなのにどうも発色がボケた感じだ。昔の切手のカラーはもっとすっきりしていたように思う。多色刷りオフセット印刷のためなのかなぁ。

 天文に関連した切手については例えば塩屋天体観測所のふくださんの「切手の星空」ページなどがある。

今夜の観測:TOASTの2回目試運転をやっているうちにオリオン座は西の林の向こうへ沈んでしまった。月明かりもすごいのでU Mon6.2等だけ。久しぶりに見たらずいぶん明るくなっていた。ときおり強い風が吹き露出長めのTOASTテストはすべて失敗。

[追記]やまのんさんのブログで「天文切手」を見たところ、この切手を買うと小中学生向けの切手解説紙を貰えるらしい。私にはくれなかった。けど、美人のお姉さんだったから許す。
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『星つむぎの歌』で就寝
2008-03-21 Fri 00:11
0803202.jpg ISS搭乗の土井隆雄さんは平原綾香の『星つむぎの歌』お目覚めだそうだ、私はiPodに入れて就寝。

[追記]ところで、ブーメランは戻ってきたようですね。
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小柴昌俊『物理屋になりたかったんだよ』
2008-03-20 Thu 00:32
080314.jpg 『物理屋になりたかったんだよ』ノーベル物理学賞への軌跡
   小柴昌俊 朝日新聞社 2002年 1000円

 ご存知、1987年に大マゼラン雲に現れた超新星1987Aで発生したニュートリノカミオカンデで捕らえて、2002年度ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊先生の半生をまとめた本。
 小柴さんは戦後の素粒子物理学史の中で湯川朝永以後の時代を築いて来た世代になる。本書を読むとその時代に起きた素粒子物理学のいろいろな出来事や人々とのエピソードが楽しめる。さすがに私は同時代ではないが、南部陽一郎小田稔中野董夫西島和彦、、、出身大学に縁のある先生方のエピソードを懐かしく読んだ。
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TOAST始動の夜
2008-03-19 Wed 00:00
月齢10.4、その上うす曇り、空が真っ白でやる気出ない、なんて今夜は言ってられないのだ。待ちに待ったTOAST試運転の夜がやってきた。まずは変光星を済ませておこうと思ったが手持ち双眼鏡では何も見えない。うす雲で月もぼんやりしている。変光星観測は飛ばしてさっそくTOASTに取りかかる。

0803183.jpg(1)セッティング:三脚、カメラ雲台、微動雲台、TOAST、自由雲台、カメラの順で連結。
(2)極軸合わせ:カメラを乗せた時にそこでまた誤差が生じそうなので、先にカメラを乗せてみた。ポーラファインダーの使い勝手はまずまず。指標になる星がよく見えないので取りあえず簡易的なレベルの極軸合わせをしておく。
0803185.jpg(3)スイッチ:電源スイッチと追尾モード(星野星景)切り替えスイッチの2つだけ(北半球南半球切り替えディップスイッチは触れないように穴の奥にあるが、ともかく私には無縁)。
(4)撮影:電源スイッチをONにして、数十秒回してからカメラのリモートシャッターを押す。

080318.jpgオリオン座 NikonD40+35mm 5分

0803182.jpg火星(トリミング) NikonD40+180mm 1分

 今夜は星が見にくく極軸合わせは相当いい加減。それでも35mmで5分、180mmで1分のガイドに耐えている。

0803184.jpg・傾斜ウェッジ:初回は買わなかったがこれもあった方が良さそう。この場合は三脚、微動雲台、傾斜ウェッジ、TOAST、自由雲台、カメラの順に連結できるので、大きなカメラ雲台を使わずに済む。そもそも今回の連結方法では微動雲台の水平微動が役に立たない。
・望遠レンズ:頭の重い望遠レンズを使う場合には、自由雲台の固定力が必要。今日の写真では幸い無かったが、撮影中にクランプが緩んでは元も子もない。
・撮影方向:上とも関連するがカメラの重心がなるべくTOASTの回転軸上に来るようにすれば誤差が生じ難いはず。
・自由雲台:あまりに小型すぎると向きによってはカメラと雲台取り付けステージとが干渉してしまう。

 以上、簡単ですが報告まで。
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TOAST試運転はさらに延期
2008-03-18 Tue 00:21
080317.jpg 昨夜は外出のためTOAST試運転はできなかった。Smyさんの変光星報告が無かったところをみるとこちらは天気が悪かったのかも?そして今夜も星が見えず試運転はさらに明晩以降へ延期。
[写真:涸沼川の向こうへ沈む夕陽]
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TOAST到着
2008-03-17 Mon 06:07
080316.jpg 16日昼過ぎ、TOASTが届いた。とりあえず梱包を解いて写真だけ撮って外出。今日はこれだけ。
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久しぶりに10cm双眼鏡で変光星
2008-03-16 Sun 00:54
 ここ最近、霞ヶ浦天体観測隊の変光星部門はお気楽観測に徹していたので手持ち5cm双眼鏡ばかり使っていた。今夜もそのつもりだったが、月明かりのためにU Mon6.7等しか見られない。これではあまりに物足りないので久しぶりに10cm双眼鏡も出してみた。U Monに加えて、W Ori6.0等、ほくとさん言うところのウサギのピアスRX Lep5.4等、そしてR Leo8.0等を見る。相変わらずR Leoについては暗い目測値だ。AAVSOのR Leoのデータでも複数の観測者が8.0等を報告しているのを見て安心する。
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核研の跡地を訪ねて
2008-03-15 Sat 00:23
0803043.jpg この前、ブログ『天文古玩』を紹介した記事にS.Uさんがくださったコメントの中に、東京田無にあった原子核研究所の跡地は今は公園になっていると書かれていた。ちょうど実家に行く機会があったので帰りに寄って来た。080304.jpg

 敷地の輪郭はそっくりそのままだが、風景としては私の知っている1980年当時の面影は全く無い。パークセンターで昔の航空写真の載っている資料をいただき、記念碑と説明板を眺めているうちに次第に当時のことが蘇って来た。0803042.jpg

 ここは東大の付属施設ではあったが全国の研究者の共同利用施設で、加速器実験装置などの他に、当時としては大量のデータ処理が可能な大型コンピューターを備えていた。私が卒研で所属していた超高エネルギーの研究室でも、夏の間に乗鞍(岐阜県)、明野(山梨県)で実験をしてその帰りにここへ寄って処理をすることがあった。自分の所属大学の計算センターではオープンバッチ処理ではパンチカードしか使えなかったが、ここでは磁気テープも使えた事が思い出に残っている。何にしろ、今は昔の遠い電子計算機原始時代の話だ。
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星の見えない夜は、、、
2008-03-14 Fri 00:09
080313.jpg ヤフオクは1年前に星を見始めたとき、取りあえず望遠鏡が欲しくて、弟に頼んでTS-65Pを落札してもらったのが最初。その後、自分でもIDを取っていくつかの物を手に入れた。
 最近は出品も始めた。始めるまでは送料調べや梱包や発送を億劫に感じていたが要領が分かると案外面白い。自宅や職場に転がっている使わなくなった品々を出品している。自分にとってはジャンクでもそれなりに使ってくれる人はいて、それが小遣いになるのはうれしい。昨夜今夜のように星が見えない晩に終了となるオークションがあるのはなおうれしい。
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TOAST予約
2008-03-13 Thu 00:38
080312.jpg ポータブル赤道儀TOASTがこの冬季に発売予定と知ったのは『月刊天文ガイド』2007年11月号。あれから5ヶ月、2008年3月17日漸く販売開始。随分待たされた感がある。そもそももう冬季じゃないぞ。
 新製品の場合、品質が安定するまで様子見という手もあるが、Apple製品とのつきあいが長い私の場合、初期不良も含めて製品を楽しもうという寛大な心が養われている。で、予約受付開始初日にポチッと指が動いておりました。
 3月17日からの販売を翌日に控えた16日に予約機が届くという。その夜は外出のため試運転はできないだろうが商品だけは携えていくつもり。
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接眼レンズの曇り
2008-03-12 Wed 00:13
0803113.jpg 以前、双眼鏡の接眼レンズがすぐに曇って困ると書いた。
  双眼鏡が曇る
  双眼鏡の接眼レンズの曇り問題 解決編

 2本目のタイトルに「解決編」と書いたのだが、実はゼんぜん解決していない。あいかわらず曇る。当初、寒い季節だけのことかと思っていたが、暖かくなっても改善しなかった。双眼鏡は室内から持ち出すので、外気温より高い最初はまだしも、数分もすれば数秒ごとに接眼レンズを拭き拭きの観測観望になって甚だ鬱陶しい。コーティングされているレンズに触るのは良い事ではないのは承知だが、背に腹は代えられずどんどん拭いている。
 望遠鏡ではそのような事は無いので目当てに眼を付けるのが原因なのだろうが、周辺光の多い環境のため付けざるを得ない。みなさんこのような事はないのだろうか。

0803112.jpg080311.jpg今夜の観測:水蒸気ムンムンの空。うす雲のかかったような快晴。これを快晴というのか?月がすぐ下にいるためかホームズ彗星はまったく写らなかった。
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『はい、こちら国立天文台』
2008-03-11 Tue 00:32
080310.jpg 『はい、こちら国立天文台』星空の電話相談室
   長沢工 新潮文庫 2005年 438円

 1999年に国立天文台広報普及室で受けた10729件の問い合わせの内訳は、太陽・月40%、暦・時16%、太陽系19%、宇宙4%、天文台9%、その他12%。

 天文と言えばそうなのだろうが、日の出日の入、月の出月の入時刻の質問がとても多いらしい。私が抱く天文学とか宇宙科学への質問とはだいぶ違っている。だいたい宇宙への質問が全体の4%しかないのには驚く。
 また、その他12%がくせもの。電話での応対で先方と喧嘩しないようにとあるが、長沢工さん、けっこう怒ってるのが分かる。こんなことを天文台へ問い合わせる人もいるのかというものや、これは別の専門家(カウンセラー)がちゃんと処置した方が良いと思われる人への応対など、サポセン並の奮闘ぶりだ。

0803102.jpg 多額の税金を使う巨大科学のひとつである天文学を一般へ普及広報するためにはこういう窓口が必要な時代になっている。

0803103.jpg今夜の観望:昼間の雨が上がり透明度は良い。でも光害がひどくて空は白い。もう、ホームズ彗星、息も絶え絶え。はくちょう座新星NCyg08はすでに極大を過ぎた模様(私の目測で8.6等)。
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明るい新天体登場→たいてい曇る
2008-03-10 Mon 00:17
NCyg08aavso.gif はくちょう座に明るい新星が現れたらしい。AAVSOホームページには8.2等、ugemさんのところでもはくちょう座新星候補8.1等とある。おお、見やすい明るさではないか。はくちょう座が登ってくるのは明け方とはいえ、これはぜひ起きなくっちゃ、という日に限って完曇予報だ。

今夜の観測:明日の明け方、はくちょう座新星は見られそうにない。雲が出てくる前に変光星だけでもと思って外へ出たが、U Ori6.6等、U Mon6.5等のみ。R Leoのリベンジは延期。
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火星とM35
2008-03-09 Sun 00:45
080308.jpg 久しぶりの快晴なのでホームズ彗星を写してみたが、透明度が良くないためほとんど姿が無い。思い切りコントラストを強くしてようやく存在が分かる程度。0803082.jpg

 ホームズ彗星を終えてから、ぎょしゃ座、ふたご座、いっかくじゅう座、おおぐま座、かに座と渡り歩いて星雲星団を撮影。変光星は3つだけ。U Ori6.6等、U Mon6.7等、R Leoはやっぱり8.0等に見えた。


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『パロマーの巨人望遠鏡(上・下)』
2008-03-08 Sat 00:43
0802212.jpg ご存知、パロマー山天文台の200インチヘール望遠鏡建設の記録。パイレックス製の200インチ反射鏡円盤を作るまでにすでに6年を費やしたところで上巻が終わった。まだ、場所の選定が残っている、鏡筒・架台の設計も残っている、鏡面研磨も始まっていない。下巻を読むのはこれからだが、1938年(昭和13)にこの巨大望遠鏡が完成するまでの、まさに苦難の歴史の記録。すばる望遠鏡へも綿々と受け継がれている巨大科学技術の系譜を辿るという意味のある好著。

『パロマーの巨人望遠鏡(上・下)』 D.O.ウッドベリー著 岩波文庫 青942-1,2 760円+700円

 →『パロマーの巨人望遠鏡(上・下)』 ようやく読了

今夜の観測:雲が多くてまともな観測とは言えない。U Mon6.3等はともかくとして、R Leoが8.0等とはずいぶん暗く目測してしまった。そう見えたのだから仕方が無い。自分に正直に行こう!
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1等星しか見えないので1等星だけで変光星観測
2008-03-07 Fri 00:56
 かなりの曇りだと思っていたのだが、空を見上げると星が見えている。急いで外に出たが、やはり見えるのは1等星だけ。シリウスさえも弱々しい光。双眼鏡を振り回してみても目測できるものは無し。できたのはプロキオン(0.5等)とアルデバラン(1.1等)を使ってベテルギウス(0.8等)の目測だけ。
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ホームズ彗星とカリフォルニア星雲との出会い
2008-03-06 Thu 00:29
0803052.jpg 久しぶりにまともな星空。透明度もまずまず、風もなくシーイングも良好。
 双眼鏡やファインダーでも見えないホームズ彗星だが、εPerとξPerの間にいるのでカメラの方向を決めるのは案外容易。カリフォルニア星雲も写るには写ったが、これが限度。080305.jpg
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足立光学のドーム
2008-03-05 Wed 00:30
0803044.jpg 先日、実家へ行ったときの話の中に足立光学のことをちらっと書いた(→3月3日)。子供の頃、自宅からほど近い境浄水場(武蔵野市)の近く、境新道を挟んですぐ西側の住宅街の一画に「足立光学レンズ製作所」という望遠鏡製作会社があった。足立英一氏は既に亡くなられ今はドームも無くなった。しかし、今でもこの道を通ると必ず足立光学のドームがあったあたりを見上げてしまう。

 昭和40年代、住宅街の中に天体望遠鏡のドームがあるのはかなり異様な風景だった。『天ガ』の広告で反射鏡の製作所であると分かったが、小学生の小遣いで買える製品でなかったことから、買う気もないのに訪ねて行く理由が見つからなくて、自宅からわずかの距離であったにもかかわらず行かず仕舞だった。小学生がおずおずと訪ねて行くだけで十分だったと思う。今になってみると躊躇したことが悔やまれる。

 上の写真は旧足立光学付近の昭和59年航空写真で、この中に写っているのは確かだが、ここという場所が特定できない。ご記憶の方はお知らせいただけるとありがたい。
[追記:その後、斜光線さんに頂いた情報から所在地を確定。上の航空写真に追加した。]

今夜の観測:曇り予報だったので期待せずに夕食後空を見上げたら星が見えた。急いで外へ出たがやはり見えたのはU Mon5.8等だけ。風はあるがあまり寒く感じなくなった。春が近い。
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Macで天文 (meinekoさんによる補足)
2008-03-04 Tue 00:54
080303.jpgこの前「Macで天文」を書いたところ、meinekoさんがそれへの回答を記事にしてくれた。Macユーザーの天文初心者には大いに参考になると思う。

  meinekoの日記 2月17日 Macで、天文学
  meinekoの日記 2月19日 OSX用の彗星観測用ソフト

自分も使ってみたいソフトはいろいろあるので気分が落ち着いたときに試してみようと思っている。
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五十の手習い
2008-03-03 Mon 00:51
0803022.jpg 今日は結婚記念日。久しぶりに東京の実家に来て両親といっしょに夕食を食べることにした。先週末と昨夜と職場の会合で洋食が続いたので今夜は和食。場所は武蔵野市にある東京都の境浄水場の北側。境浄水場脇を通ると視線は自然と西側を見上げてしまう。かつて足立光学のドームがあったあたりだ。
 其れはともかく、嫁さんは大阪の町育ちの文系人間で、本人曰く、星の事はつい最近まで小学校の教科書レベルだったらしい。ところが私が1年前から星を見始めたことが刺激になってかNHKカルチャーアワー『新しい太陽系 宇宙の姿』(講師:渡部潤一)を熱心に聞いている。聞きながら『新太陽系図2007』や、図書室で借りてきた『太陽系ビジュアルブック』などを眺めている。
 先日も神戸大学の向井正教授らが海王星の外側に地球くらいの大きさの惑星の存在を予測したというニュースが流れた(→神戸大学のページ)が、これを聞きながら「惑星と言ってるけど、複数の天体の集まりだったら1個の天体は随分と小さくなるから冥王星の時のように惑星とは呼べなくなるのでしょう」と言う。渡部先生の講義だけでやたら太陽系に詳しくなっている。恐るべし、五十の手習い!

080302.jpg今夜の観測:食事から戻りベランダから見上げてみた。今夜は子ども時代に暮らしていた東京都武蔵野市での34年ぶりの観測になる。ハッキリ言って星見の環境ではない。冬の大三角がなさけない光を投げている。辛うじてU Mon5.8等、U Ori6.6等が見えた。
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