2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
青木君の望遠鏡
2007-09-20 Thu 00:16
 この前「青木君の望遠鏡については後日譚を」なんて書いたが、その青木君は8cm屈折望遠鏡を持っていると言っていた。ということはNikonの屈折赤道儀だろうかと想像して羨ましく思った。たとえそうでなくても口径8cm屈折は当時としては最高クラスだ。そのころ「僕も最近星を見始めて6cm屈折経緯台を買ってもらったのだけど8cmを今度見せて」と青木君に頼んだのだが、はかばかしい答えは貰えなかった。
 その後も僕はしつこく頼んでいたのかもしれない。ある日望遠鏡を見せてくれると言うので青木君の家へ遊びに行った。出てきたのは、、、ブルーチップで交換した紙筒製の組み立てキットの望遠鏡だった。それを見せてもらった時僕はなんだか青木君にとても済まないことをしてしまったような気持ちになった。

 昭和40年当時、私の母も近所のスーパーマーケットで買い物をしたときに貰うブルーチップをこつこつとシール帳に貯めていた。シールが貯まるとその枚数に応じてカタログに載っている様々な商品と交換して貰えた。近頃のこの手のシールに比べると交換レートはかなり高かったのだと思う。高度経済成長時代だったのだ。母は貯まったシール帳を私や弟の欲しいものに換えてくれた。小学校3、4年生の頃は野球用品をたくさん引き替えた。グローブもミットもバットもほとんどブルーチップで揃えた。確かにそのカタログの中に望遠鏡もあった。それは今で言うコルキットだったのかもしれない。『昔欲しかった天体望遠鏡』「一式望遠鏡セット 買っちゃったもの」ページの一番最初によく似た写真がある。

 この望遠鏡についてはさらに後日譚がある。
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