2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
重星の魅力を教えてくれるサイト
2007-04-30 Mon 09:57
mizar.jpg 今回の天文復帰で子どものころとは違う点、それは写真撮影よりも眼視を楽しんでいること。その一番が二重星の観望だ。子どものころにはまったく気が付かなかった二重星の魅力を教えてくれたいくつかのブログやHPがある。
 「少々空の条件が悪くても重星は楽しめますよ」と最初にその魅力を教えてくれたのは『アン次郎のぐうたら星日記』のアン次郎さん。小望遠鏡での観望の楽しさも同時に教えてくれた。そして、そこのコメント欄へ集う何人かの方々のページがこれまたすごい。
 圧巻なのはkussiさんの『きらめく星たち』の重星データ。これは重星を見る多くの人の指針になっていると思う。
 ちょっと異色なのは『中井健二の星のホームページ』の「マニア向けの二重星のページ」。アナログ感満載のスケッチ原画がアップされていて夜空の下の臨場感を感じさせてくれる。
 『やっさんの庭先で星空ウォッチング』もスケッチと写真が満載。

 これらのページを参考に小口径での重星観望を楽しみ始めたところ。[写真は初めて撮った二重星:おおぐま座ζミザール]
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Lovejoy4夜目
2007-04-30 Mon 02:00
070429.jpg 4夜連続で星見ができたのは初めて。月明かりはすごいわ、霞はすごいわで肉眼で3等星を探すのにも苦労するとはいえ、見られるだけでもありがたい。
 今夜は少し早めに22時ころから開始。まずは地味なろくぶんぎ座:α-β-δの直角三角形を双眼鏡で眺める。次はからす座:二重星δ、うみへび座:M68(恒星よりも若干ボーとしたシミ程度)、コップ座:二重星γ(4.1等-9.5等と光度差が大きいためか分離できず)。ついでにケンタウルス座のω星団へ行こうと思ったが低空はほとんど星が見つからないので延期。また、おとめ座:M104も月があまりに近すぎて無理。てんびん座:二重星α(230″と広く重星の感じがしない)、ι(片方が9.7等と暗いせいか分離できず)。うしかい座:εプルケリマ(なぜか分離できず)。Lovejoy彗星方向の写真も一応撮しておく。最後に暫し木星を眺めるが、木星面を次々に霞が横切る。トータル2時間ほどで終了。
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観測前の準備
2007-04-29 Sun 21:46
0704292.jpg 午前中に仕事を終え帰宅して昼食を食べた途端このところの寝不足から夕方まで寝てしまった。起きてみるとあいかわらず春霞でボケてはいるが空は快晴。今夜は一晩中晴れそうな予感がして準備にかかる。ここしばらくはその日の日本時間00時のLovejoy彗星の位置を滝星図にプロットすることが第一の作業。こういう作業のできる天文ソフトを何も持っていないので原始的に手計算して星図に×を描く。計算間違いもありそうでいい加減。だから毎晩見つからないのか。今夜は時間に余裕があるのでこの他に見やすそうな重星や星雲・星団もピックアップする。
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Lovejoy 今日も視野に入っているはずだが、、、
2007-04-29 Sun 05:15
070429Lovejoy.jpg 3日連続で星見が出来るなんていつ以来だろうか?しかし、全天にかかった霞と月例12の月明かりとで星図の文字が読めるくらい。
 Lovejoy、今日も一応写真は撮しておいた。この範囲内に入っているはずだが分からない。結局、コンデジ望遠端15秒ガイドでは力不足、ということか。その後、しつこくもGW Libを見に行くが近くの9.4等星は見えるがそれ以上暗い星は今日も見えない。月例12の月明かりもすごいが自分の目も悪いということだ。明朝仕事が早いので、最後にM57を再度確認して今夜は手短に終了。
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楽しいからパワー全開
2007-04-29 Sun 00:12
0704282.jpg 先日「ネタ切れ」なんて書いたものだから何人かの方から「毎日更新にこだわらない方が良いですよ」とアドバイスをいただいてしまった。実は今のところ全然無理してないのです、というのも再び星を見始めて3ヶ月ほどしか経っていないので、見るもの聞くものなんでも星に結びついてしまうし、昔のことで思い出すことも多いし、もちろん星空の観望ができた日はそのことを書いてそのうれしさを皆さんと共有したい気分だし。
 自分の場合、星に限らず何か新しいことをやり始めるときは苦痛を感じるどころか楽しいからパワー全開になることが多いように思う。今回もそんな感じ。そのうち落ち着いてくれば軟着陸できるはず。というわけで皆様、よろしくおつき合い下さいませ。
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Lovejoy彗星 視野には入っているはず
2007-04-28 Sat 02:53
070428Lovejoy.jpg 食後2時間ほど寝て00時から始める。雲が多いのでファインダーの調整をしたり双眼鏡であっちこっち眺めながら時間を潰す。東側の雲が少なくなってきたのでLovejoyから。視野には入ったはず。でもどれが彗星だか区別が付かない。写真も撮した。中央やや右上のどこかにいるはず。ノイズに埋もれているようだが、ま、いいか。
 次はGW Lib。2度目なのでてんびん座σが見つかればGW Libへ辿り着くのは早くなった。結論、やっぱり見えない。ま、いいか。
 そうそう、東側が見やすいのでこと座のM57を見ておく。ぼやっとしているがけっこう大きな円盤。逸らし目にすると中央が抜けて見える瞬間がある。これが本日の満足。
 少し雲が出てきた。はくちょう座のアルビレオを見ておく。きれいきれい。
 月が西側の林に隠れて空が暗くなってきた。最後にもう一度しつこくGW Libを見ようとてんびん座σを探すが見つからない。雲が増えてきてアンタレスも見えにくい。と、思ったらあっと言う間に全天雲に覆われてしまった。トータル1時間半ほど。月明かりの無くなったところでもう少し見たかったが、ま、いいか。
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GW Libは見えなかったが、Lovejoy彗星らしき影が、、、
2007-04-27 Fri 02:15
070426GWLib.jpg 待ちに待った晴れ間です。とにかくGW LibとLovejoyです。結論から言うとGW Libは見えませんでした。いつものように靄が掛かっていることに加え月明かりが横から入って目が働きません。すぐ近くの9.4等は見えましたがそれより暗い星は見えません。でも満足満足。

070427Lovejoy.jpg 続いてLovejoy。およその位置をプロットした星図は用意したけど眼視で見つかるとも思えないのでとにかく撮影。間隔をたっぷり開けた複数枚の写真を重ねれば移動天体として見つけやすいと思ったのに10分もしないうちに曇ってしまい今夜は終了。5枚の写真に共通に見られる怪しいシミ。ノイズではないと思いたい。

追伸:その後、ほくとさんももさんの昨夜の写真を参考に見直してみたらこれは単なるノイズであると分かりました。今夜晴れたらリベンジ!
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12日ぶりに巡ってきたGW Libを見る機会だが、、、
2007-04-26 Thu 19:11
070426.jpg 雨雲が去り茨城県南も久しぶりの晴天になった、のは昼間の間だけ。夕方帰宅して西の空の金星の写真を撮ろうとしたらもうこの通り。
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晴れてくれない ネタ切れ迫る!
2007-04-25 Wed 23:58
 ここ2週間まともな星見が出来ない。ボチボチ晴れてくれないとネタが底を突いてしまいそう。って、すでに突いているか。
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L.C.ペルチャー『星の来る夜』
2007-04-24 Tue 22:04
0703212.jpg これは米国のアマチュア天体観測家L.C.ペルチャーさん(1900~1980)の伝記。『アン次郎のぐうたら星日記』のアン次郎さんがお勧めだったので、最近Amazonで買って読んだ。
 10cm屈折望遠鏡を設置する「牧草地の観測地点」の章には、森で切ってきた木を農場の中に立てその上に架台を設置すると放牧されている牛たちが側に寄ってきては「ゆっくりと反すうしながら大きな優しい目で思慮深げにこちらを眺めているのである」と書かれている。スケールは全然違うけどなんだか自分も似たような環境だぞと可笑しく思う。
 本書はかつてアマチュアが天文学の広々とした檜舞台で活躍できた古き良き時代、そしてアメリカの農村の牧歌的な良き時代を感じさせてくれる。
『星の来る夜』 L.C.ペルチャー 地人書館 1985 定価1700円
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こと座流星群は見られなかったが、、、
2007-04-23 Mon 20:16
 今朝のこと座流星群、やはり厚い雲と小雨に阻まれ見ることが出来ませんでした。それにしても上総の海は暗かった。晴れていたらさぞすばらしい星見ができることでしょう。またいつか行ってみたいものです。まぁ、美味しい魚とおもしろい中世城郭を堪能した旅でした。
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こと座流星群 絶望的
2007-04-22 Sun 11:29
0704212.jpg 明朝未明(4月23日02時ころ)、こと座流星群が極大を迎える(写真右上の×あたりが輻射点)。相変わらずというかそれ以上にコンディション最悪。実は今回の天文復帰のきっかけを作ってくれた別の趣味の友人といっしょに「房総の城郭&こと座流星群観望ツアー」を計画しているのだが、超の付く晴れ男の私でも今回は力及びそうにない。天気予報は初日曇り、二日目雨。長靴履いて雨具を着て藪のしずくを浴びて、、、お城だけでも楽しんで来よう。
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またしても寸前で取り逃がし GW Lib
2007-04-21 Sat 07:15
070421.jpg 天気予報は曇りだが2等星は見えているので観望開始。いつもながらのボケボケ空なのでM天体は諦めて重星を見ながらてんびん座が見られる時刻を待つことにした。取りあえずは今夜の記念写真:西に沈む月と金星のボケボケツーショット。重星は、かに座:ζ、ι、こじし座:42(かわいい二等辺三角形の三重星)、やまねこ座:38(12、19は雲の中なので諦め)、しし座:αレグルス、γ。肉眼で2等星までしか見えないので星座の形を捉えるのがたいへんで、新たに見たのはこじし座42だけ。でも、この三角形はよかった。21時半近くになってようやく隣家の向こうからてんびん座のσらしき星が見えてきた。高度が低い上に雲がまとわりついているため望遠鏡でも周囲の暗い星が見えずσかどうか確認できない。そのうちにまたしても全天完全に雲に覆われてしまった。
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GWLib見られず Lovejoyお預け
2007-04-20 Fri 07:30
070420.jpg 1時半から3時半までの観望でこの「木星とサソリの頭」がベストショットとは。久しぶりに晴れる予報に夕べは早寝して夜中に備えた。ところが起きてみると雲が覆っている。成果が無いのも悔しいので雲の合間からいくつか観望。さそり座:二重星アンタレス(分離できず)、二重星β(きれい)、ダブルダブルスターν(四重星には分離できず)、はくちょう座:二重星アルビレオ(青と橙が噂通りの美しさ)。最後のチャンスと思ったGWLibは5分ほどの晴れ間では結局辿り着けず24年後を待つことになりそう(上の写真は辛うじてその間に写した)。Lovejoy彗星も視野に入った!と思われた途端に雲に覆われてその後晴れること無し(適当に撮った写真にも写っていなかった。もう一枚写そうと思ったら電池が切れた)。次の晴れ予報は1週間後の木曜日。やっぱり呪われている。
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挑戦できる日は来るのか メシエマラソン
2007-04-19 Thu 23:55
M440704.jpg メシエマラソンというのがあるそうだ。一晩で107個すべてのメシエ天体を見て回るというもの。これを達成するためには緯度や地形、季節、天候、所有機材などいくつもの好条件を必要とするのでなかなか厳しい課題だと思う。まずはメシエ天体の位置を知っていなくては話にならない。何年か後、一通りのメシエ天体を確認し終えた頃には星空の地図もけっこう頭に入っているだろうから、そうしたら挑戦したいものだ。とはいうもののそんな機会は来ないような気がする。「メシエマラソンを行うチャンスは3月中旬から4月上旬」らしいが、茨城県南ではこの期間一晩中好天の日はまず望むべくもないから。
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『丸善 対数表』
2007-04-18 Wed 23:33
070403.jpg このまえ新天文学講座14『天体の軌道計算』についての記事の中に書いたが、中学生の頃に天体の軌道計算に興味を持ったときがあった。電卓なんてものがまだ庶民に普及していなかった当時、大量の掛け算を処理するには手回し式の計算機が無ければ対数表を使って筆算をするかしかなかった。お前はいつの人間だと言われそうだが、私が中学生だった35年くらい前はまだそんなだったのだ。それでこの本を買うためにわざわざ武蔵野市から東京日本橋の丸善まで買いに行ったのだったと思う。
 先日見学した国立天文台で、対数表~手回し式計算機電卓紙テープパンチカード磁気テープ8インチフロッピーディスクが過去の計算器具としてケースの中に陳列展示されていたが、学生だった30年前に使っていたこうした品々もすでに歴史的遺物になっているのかと感慨を新たにした次第。
『丸善 対数表』 丸善 1971 定価380円

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天文同好会の例会に参加させて頂いて
2007-04-17 Tue 23:00
 近隣で活動されている天文同好会の例会に参加させて頂いた。会員の皆さんとは世代も近いため共通の話題も多く楽しい時間を過ごさせていただけ33年のギャップもすぐに埋まる感じがした。その一方で天文の世界に子どもや若い世代があまり供給されていない話を聞き寂しさも感じた。確かに近頃の子どもは忙しいし、夜の活動は大人でもやりにくいご時世、せっかく雑誌を手にとって開いても高価な機材を目の当たりにしてあまりの敷居の高さに入門の機会さえ失う。天文業界って先細り?と一抹の不安を憶えることにもなった。
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国立天文台へ行って来た
2007-04-16 Mon 18:23
久しぶりに実家へ行ったついでに公開エリアが拡張された国立天文台三鷹キャンパスを見学してきた。子ども時代ここからわずか4kmの所に住んでいたのに中へ入ったことはなかった。おそらく35年前は一般公開されていなかったのだと思う。そうそう当時は名称も東京天文台だった。
070416.jpg 有名な太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)
  外観展示のみだが雑木林の中に聳える趣ある1930年建設の建物。

0704163.jpg あいにくの雨降りで武蔵野の林の散策をゆっくりとは楽しめなかったのが残念。

0704162.jpg 65cm屈折望遠鏡
  国内最大の屈折望遠鏡で1998年まで現役だったとのこと。この他、ゴーチェ子午環(1903年フランス製、建物は1924年建設)なども2002年ころまで使われていたそうで、天文学者は物持ちいいです。

 もう一度天気の良い日に行ってみたいと思った。国立天文台のページは→こちら
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観望日和
2007-04-15 Sun 01:12
070415.jpg 雲は時々流れて来るが本当に久しぶりの観望日和。場所を変えて合計3時間ほどあっちこっち眺めることができた。かに座:二重星ι、ζ、やまねこ座:38、りょうけん座:M51、M94、金星、土星、木星、その他いろいろ。次はいつこんな空を見られることやら。

追伸:なのに、忘れちゃった、GW Lib見るの。
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思いがけないお宝 36年前の取説
2007-04-14 Sat 11:44
0702252.jpg 「こんなものがあるよ」と嫁さんが出してきたのは『TS式50mm屈折赤道儀取扱説明書』と『TS式カメラアダプター取扱説明書』。以前、TS-50の形見はファインダーだけと書いたが、取説を残しておいたなんて露も覚えていなかった。この時期に思いがけない再会ができてうれしさ倍増だ。さらにおまけとして『完全自動一眼レフ NikonF ニコンFの使い方』(63.8.E)Bも出てきた。
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雲を通して
2007-04-13 Fri 17:33
 昨夜もボケボケ空だったが1週間ぶりの晴れなので望遠鏡で観望。かに座:M44(プレセペ)、M67(これかなぁ?)、三重星ζ(あれ?小口径では三重星には分離できないはずだけど見間違いかな?)、やまねこ座:二重星38(別の星を見ていたのか?なぜか分離できず)、しし座:二重星レグルス(こんなに離れていても二重星?)、二重星γ(いつ見ても黄金の輝き)、おおぐま座:二重星ζミザール(近くへ来たので一応見ました)、うみへび座:αアルファルド(そんな名前の競走馬がいたような)、りょうけん座:二重星αコルカロリ(雲が厚くなって見つけるのに一苦労)。これ以後雲が居座ってしまったので今夜はここで終了。1時間半。ボケボケ空でも重星はけっこう楽しめるようです。
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マックノート彗星 すれ違いの日々
2007-04-12 Thu 09:29
私を33年振りに星の世界へ引き戻す切っ掛けになったマックノート彗星についてこのブログを始める前に別の所に書いたものを記録としてこちらに再掲しておく。

マックノート彗星 2007年01月17日 (水)
Hale-Bopp.jpg 友達がマックノート彗星を見に八溝山へ行ったと掲示板に書いていた。肉眼では見られなかったが望遠鏡ではハッキリと確認できたそうだ。AstroArtsなどを見ると近日点を通過し現在マイナス5等級まで明るくなっているようだ。こりゃものすごいが北半球ではもうすぐ見られなくなる(18日くらいまでは白昼なんとか見えるかも)。写真は私が撮影した1997年のヘール・ボップ彗星。これもマイナス1等と明るかったが、今回のマックノート彗星は昼間でも撮影できるくらいに明るい。こんなものすごい世紀(始め)の大彗星を見損なったのは返す返すも惜しい。

マックノート彗星 最後のチャンス 2007年01月18日 (木)
McNaught01.jpg 今日が最後のチャンスと思い、12時40分に南の空仰角20°を狙って写真を何枚か撮した。なかなか雲が切れずこの直後にはまったく雲に覆われてしまった。この写真の中央部付近にマックノート彗星が捉えられているはずなのだが原板を拡大してもいまのところ確認できない。帰宅後再度じっくりと調べてみるつもり。

マックノート彗星 McNaught氏インタビュー 2007年01月19日 (金)
McNaught02.jpg 発見者のMcNaught氏のインタビューがAstroArtsに載っていた。同い歳じゃないか、1969年のベネット彗星に感動したのも同じじゃないか、当時活躍していた日本のコメットハンターの手法を研究したとか、最初に命名権を得た小惑星には本田実氏に因んでHondaと命名したとか、なんだか親しみの涌く人物に感じた。
 日本からは見えなくなったことだし、3回連続したマックノート彗星の話題はひとまずこれにて終了。[写真:Sky&Telescopeのページに載っていた驚異的な尾を拡げる彗星の姿]

マックノート彗星 悔しさで追記 2007年01月20日 (土)
McNaught03.jpg 「日本からは見えなくなったことだし」と昨日早々と終了宣言してしまったのだが、実は日本でも20日頃まではまだこんな姿を見ることができたのだ。昨日の夕方は晴れていたので確実に見ることができたはず。今日は一変して厚い雲に覆われて可能性ゼロ。尾が見えることに思い至らず、みすみすチャンスを逃してしまった、悔しい。[写真は鹿角平天文台通信2007年1月19日マックノートは終わらないより許可を頂いて掲載]

マックノート彗星の尾を捉えた(のか?) 2007年01月26日 (金)
McNaught04.jpg 1月17、18、19、20日と4日連続でマックノート彗星を取り上げた。世紀の大彗星に相応しく南半球へ去ってしまった後も日没後の西の地平線近くにダストテールと呼ばれる彗星の尾っぽが見られる状況が続いていた。今日は夕方まで快晴だった上、職場の中に西側が開けた場所を見つけたので何枚か写真を撮ってみた。おそらくデジカメ画像の雑音でしょうが、ひょっとすると尾っぽ?とも思えるものがボンヤリと写っている。ただ、縮小行程で写真ではよく分からなくなっている(原板でもよく分からないのだが)。
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第2観測所の場所探し
2007-04-11 Wed 00:14
070410.jpg 昨日と同様に夕暮れの西の空に金星を撮しました。今日は仕事帰りに霞ヶ浦湖畔で適当な観望場所はないかを調査しながらの撮影でした。まずまずと思われる場所があったので食後に双眼鏡とデジカメ+三脚を持って現地調査へ行ってきました。空はあいかわらずボケボケの薄曇りでたいしたものは見られませんでしたが、ほぼ全周を見渡せるし近くを通る車のヘッドライトが少々目障りですがそれ以外には強烈な光も無いので使えそうな場所です。今夜は試しに天頂付近にいるやまねこの目玉(αと38)を狙ってみました。0704102.jpg
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日本一天気の悪い?茨城県
2007-04-10 Tue 00:14
070409.jpg 昼過ぎに買い物に出たのだが帰り道の途中から空気が急に冷たくなった。見る間に黒い雲が覆い被さり大粒の雨が降り出した。取り合えず自宅の玄関前まで辿り着いたのだがしばらく車から降りられないほどの豪雨。それから数時間後、西の空の雲が切れ始め金星が現れた。今夜は久しぶりに星見ができそうだと思いきや、再び厚い雲に覆われてしまった。気象衛星画像を見ると、関東南部だけに雲が掛かっている。呪われている。晴れてくるのは明け方のため観望は無理。寝る。
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製造者の誇りを感じるTS-50
2007-04-09 Mon 00:00
0702143.jpg 現在販売されているパーツやアクセサリー類の中でTS-65Pでも使えるものがあるのかを高橋製作所に問い合わせた。電話で応対して下さった方は声の感じからして物腰柔らかな年配の方で、過去の製品についても詳しくて山のように用意してあった私の質問にもテキパキと回答して下さった。「中学生時代にTS-50を買いました」と話を切り出したところ間髪入れず「50ですか、あれは本当に良い望遠鏡でしたね。どうぞ大切にして下さい」と言われた。製造者の誇り、製造物への自信と愛情をストレートに感じる言葉だった。こう言われてますますTS-50を手放したことを後悔させられると同時に当時あの望遠鏡と出会えたことへの幸運を改めて思い起こさせてくれる言葉になった。[写真はタカハシホームページの歴代カタログから]
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また雨、、、
2007-04-08 Sun 00:51
 このところの天候の悪さといったらない。春はこんなものなのだろうか。星を見られるのは1週間に2日ほど。3月上旬までは仕事帰りに霞ヶ浦の湖畔で空を眺めて帰るなんてことをときどきやっていたが、近頃はそんなことのできる夕暮れはとんとなくなった。その上ようやく晴れたと思って望遠鏡の準備をしてもぼんやりと霞がかかっているし街明かりはあるしで肉眼で見えるのはせいぜい3~4等星。おまけに隣には明るい月があったりする。今夜もこの雲が切れてくれないものかと念じていたところ雨まで降り出した。ダメだ、こりゃ、、、
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現像タンク
2007-04-07 Sat 07:12
P117-05.JPG.jpg 小学校6年生の時に父に2眼レフ(プリモフレックス)を借りて写真を撮り始めた。フィルムはいわゆるブローニー(6x6版)というやつで、子どもにとってはとにかくフィルム代も現像代もばかにならない。モノクロフィルムであれば現像タンクで簡単に現像ができることは雑誌などから知識を得ていた。そこで、現像をしてみたいことを父に話すと反対されてしまった。なんでも、父も若い頃フィルム現像をしようと試みたらしいのだ。当時は暗室の中でバットを使ってやる方法、上手くいかなかったらしい。それで、暗室もないのに現像ができるはずないと一蹴に附されたわけだ。翌年、中学生になって友人の兄が現像タンクやダークバックを貸してくれて自分にも現像ができることを証明して見せた。これで父も納得してくれて、晴れて自宅でD.P.E.ができるようになったのでした。
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回った割には、、、
2007-04-06 Fri 00:09
 今夜も晴れたので昨夜の続き。ふたご座α、今夜はちゃんと分離できた。どうして夕べは見えなかったのだろうか。シーイングは確かに悪かったように思うが目も疲れていたのかも。続いて星雲・星団の部。ふたご座M35、こいぬ座M48、かに座M67、しし座M95、M96、M105、M65、M66、NGC3628、NGC2903、りょうけん座M94、M63。たくさん回った割には見た気がするのはわずかしかない。最後にこと座のεとζを眺めて今夜は終了。二重星は見た気がするなぁ。ちょっとの予定がまたまた2時間でした。
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雨上がりの空
2007-04-05 Thu 12:49
070405.jpg 夕方真っ黒い雲の到来とともにまとまった雨が降り、日付が変わる頃になってようやく雲が切れ始めた。もう寝るつもりになっていたのに明日はまたどうなるかわからないのでちょっとだけ見ておくことにした。しし座γ、ふたご座α、からす座δ、おとめ座γ。なぜかふたご座αだけはっきり分離されない。明るすぎるのだろうか。それから、しし座周辺の星雲を少し。M95、M96、M105、M65、M66、NGC3628など。まとめて見られると思ったのに隣の月が明る過ぎてどれもはっきり確認できなかった。以上、ちょっとだけのつもりが2時間になってしまった。[写真:月から離れた方向を望遠端で適当に写してみたらベガだった。εもζも二重星ですね。]
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原始人
2007-04-05 Thu 00:16
96P:Machholtz.jpg 周期彗星のマックホルツ彗星(96P/Machholz)と新発見のラブジョイ(Lovejoy)彗星(C/2007 E2)が明るくなりつつあるようだ。この数日の雨が上がったら見られるだろうかと、IAUの位置推算データ滝星図にプロットしてみる。この作業を横で見ていた嫁さんにコンピュータ時代の人とは思えないと言われてしまった。確かにその通り。このような位置データを星図へ落とす作業はみなさんどの様に自動化しているのでしょうか。[写真は太陽観測衛星SOHOのカメラ、LASCO C3の視野を通過していくマックホルツ彗星(96P/Machholz)]
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