2023-05-17 Wed 00:00
![]() 2023年 1000円 古山フウさんの漫画はこれまでに何回か紹介したことがある。 →注目の漫画作家古山フウさんの第4作目 先日開催されたコミティア144へ出品された本書には、久しぶりのフウさんの新作「プレグナンシー夢十夜」が収録されている。タイトルからすると妊娠中の体験を漫画にしたものと思われる。出産前後に遭遇したとんでもない体験はすでに漫画になってTwitterに連載されているが(→「#出産レポ」)、ご本人にとってはたいへんな出来事も、申し訳ないが読者としては笑わずにはいられない内容だ。今回の最新作は妊娠2ヶ月ころのお話ということで、これまた不思議な体験の不思議な物語だった。 メグマイルランドさんの漫画は初めて読んだ。「シヌマデノシンボウ」というタイトルも強烈だが、漫画の内容も強烈だ。 多くの人が体験していてもわずかな時間で記憶が遠のき、写真にも動画にも記録できない様なイメージや心象を形あるものにできるのは、古山フウさんたちのような感性豊かな漫画家の腕の見せ所だなぁと改めて感心する。 |
2023-04-14 Fri 00:00
![]() 650円 2023年 とこさんの『うそつき婚と星月夜』の1巻についてはついに刊行!『うそつき婚と星月夜』 とこさんのデビューコミックで紹介したが、最近、完結編の第2巻が刊行された。古い天文台の再生とイレギュラーな恋愛の物語ということになると思うが、もう少し大き目のハラハラ感が組み込まれている方が、それを乗り越えた先の結末への共感が増す様に感じられた。ともかく、1年間の米国滞在という非日常の中での執筆・連載、お疲れ様。 |
2023-03-12 Sun 00:00
![]() 2022年 1040円 著者の久松達央さんは、旧新治村(現土浦市)で新規就農した若手農業者で、ヨメさんが参加していた集まりのメンバーだったので、語れる農業者としてかなり以前より名前は知っていた。ノウカノタネのつるちゃんをはじめとして、いまでこそ若手農家は語れて当たり前の時代になったが、久松さんはその先駆的な存在だったと思う。 アグレッシブな久松さんらしいなかなか挑発的なタイトルだが、日本から農家が無くなっても良いという話ではなく、ビジネスとしての農家が力を付けるためには専業農家は現在よりも減った方がよいということのようだ。一方で、そうした淘汰の時代における小さくて強い農業の考え方と作り方を、久松さん自身の実践に則して紹介している。 →農民4.0:農家はもっと減っていいを読んで ノウカノタネのスピンオフチャンネル「農民4.0」の中で本書について3人で討論。 |
2023-01-20 Fri 00:00
![]() AIとの対話の先に、人間の思考の枠を飛び越えた何かに出会うという期待を持ちたいところだが、使い方が手軽すぎるので現時点ではそこまでは望めないかも。ただ、この分野の進化の速さは驚異的ということも事実。 ・ChatGPT 試しにアカウントを取って、いくつか質問を入力してみた。その質問と返ってきた回答のサンプルを並べておく。質問の精度にも依るだろうが、問いの内容を繰り返す部分もあり、あまり利用価値のある回答とは言えないが、ちゃんとした日本語にはなっている。この分野の技術の進化は速いので、すぐに実用的になると思われる。ノウカノタネのつるちゃんが「この分野は指数関数的に進歩しているから、追いつかれたと思った時には抜かれていて、次の瞬間には手の届かないところへ行っている」と言っていたが、これはどうなるだろうか。 【1】mRNAワクチンについては製薬会社よりの回答だが、より具体的な内容の質問をすると、多少本音が漏れるようだ。ただし、接種後の症状については接種を受ける前に医師や歯科医など専門家に相談しろとあるが、相手にしてくれる医師はいるだろうか。 Q mRNAワクチン接種7日めから、39度台発熱を繰り返し、咽頭痛、多発関節痛、頚部リンパ節が有痛性に腫大、両前腕にサーモンピンク色の皮疹が出て、フェリチン高値です。私はどんな治療をしてもらえば命が助かるでしょうか? A 患者さんが述べられているような症状は、ワクチン接種後に発症する重篤な後遺症である可能性があります。ワクチン接種後に発症した重篤な症状がある場合は、すぐに医師に相談することが重要です。ワクチン接種後の重篤な症状には、急性免疫系疾患 (AIS) の可能性があります。 AISはワクチン接種後に発症し、多発関節痛、皮疹、発熱、全身の疲れ、頚部リンパ節の腫大等の症状を伴う可能性があります。この種の症状はワクチン接種後に発症する可能性が高いため、ワクチン接種後の症状に注意を払って医師に相談することをお勧めします。 重篤な後遺症が発生した場合は、すぐに救急病院に行き、専門医に診てもらうことをお勧めします。ワクチン接種後の症状については、ワクチン接種を受ける前に、医師や歯科医などの専門家に相談することをお勧めします。 【2】飼料高騰や政府のクラスター事業の失敗、過剰な輸入乳製品量などの煽りを受けて、全国の酪農家が過去最悪の危機に直面しているが、農水省が満を辞して?出した「酪農経営改善緊急支援事業」も、大規模酪農家などには使える可能性があるかもしれないが、一般の酪農家には使い用のない内容らしい。さすがにAIもこの事業内容は知らないようで、字面から想像して回答しているように思える。 Q 「酪農経営改善緊急支援事業」では飼料代金の高騰に喘ぐ酪農家の窮状を改善できないという問題点があるのではないか? A 「酪農経営改善緊急支援事業」は、酪農家が直面する様々な課題を解決するために設立された支援プログラムです。その中でも、飼料代金の高騰が酪農家の経営を深刻に脅かす問題の一つであることは確かです。 そのため、「酪農経営改善緊急支援事業」では、飼料代金の高騰に対応するための支援を行っていると考えられます。例えば、飼料の購入に関する補助金や貸付制度などがあるでしょう。ただ、飼料代金の高騰に対する解決策は単純ではなく、他の問題とも絡み合っているため、完全に解決するのは難しいと考えられます。 【3】当たり障りなくうまくまとめていると感じる。 Q 薮に覆われている戦国時代の城郭調査の困難さとその意義について教えてほしい。 A 戦国時代の城郭の調査は、薮に覆われていることが一般的であり、それが調査の難しさの理由です。薮は植物の緑肥として肥沃な土壌を作り出しますが、それと同時に城郭の跡を隠し、調査する上で大きなハードルを引き起こします。このような調査は、地質学的な手法や地下探査などの専門技術が必要になります。 城郭の調査の意義は、それらが持つ歴史的、文化的、社会的価値を明らかにすることです。戦国時代は、日本の歴史の中で重要な時期であり、城郭はそれら時代を象徴するものとなっています。調査によって得られた情報は、戦国時代の歴史や文化の理解に役立ち、また、城郭の保存や復元に役立ちます。 |
2022-11-30 Wed 00:00
![]() 希望者には後日写真の様な冊子が送られてきた。一つは、筑波大、北条の矢中の杜、中央公園のさくら民家園などを会場に行なわれた実際のワークショップ過程をマンガ化したもので、もう一つは、2020年に開催された第3回GRAPHIC SHAKESPEARE COMPETITIONの作品集。後者は、シェイクスピアを題材にしたマンガが収録されていて、今回のテーマの具体例として提供されている。そのこととは直接関係ないのだが、この冊子を眺めながら子供時代にバットマンなどのマンガを目にした時の違和感が改めて蘇り、日本のマンガと海外のマンガの味わいはいまも大きく異なることを再確認した。 この公開講座には注目している作家が関わっていることもあり、また作家の創作意図なども聞けて、マンガ作品を読む面白さが広がる。自分にとっては、マンガと出会い直す公開講座ということになるかもしれない。そして、自分にはあまり関係ないのだが、講座の最後に行われるワークショップは実際にマンガ創作をしている人にとっては面白い時間になるかもしれない。 →TRANSBORDER MANGA research group |
2022-11-11 Fri 00:00
![]() 650円 2022年 これまでにも『flyby』、『ロコノ』、『星狩りの夜』などの理科系マンガをオリジナルブランド「ルーチカ」等で出版してきたとこさんの最新刊が大手出版社から刊行された。近年は、ささきさのペンネームで描いている。 本作は現在マンガワンアプリで第13話まで連載中なのでそれを追いかければ全話読めるようになっている。連載が始まった当初はそのアプリで読みかけていたのだが慣れない電子書籍版のため途中で中断。こうした紙の本を待っていた。 →第1話 契約結婚しませんか? |
2022-11-10 Thu 00:00
![]() [写真は2001年6月4日北海道厚沢部町の館城で三上超順試之石に挑戦するヨメさん] その力石(盤持ち石)にまつわるこんなことが起こっていた。 以下の取材は、映画『はりぼて』で有名なチューリップテレビ。 →重さ100キロの石が動いた…一体誰が?何のために? 住民は困惑気味【その1】 以下、解決編。 →「驚かせて申し訳ない」重さ100キロの石を動かした人物 名乗り出る その目的とは・・・【その2】 おばちゃんたちは拍手喝采。 →重さ100キロの「石」動かした本人 責任感じて祭礼の邪魔にならない場所に移す 富山・小矢部市【その3】 →sobatsubu2021 →そばつぶ |
2022-11-08 Tue 00:00
6日(日)の昼過ぎの常磐道下りがやたら混んでいて、みんなどこを目指しているんだと思っていたら友部JCTを過ぎて空いた。どこへ行ったのだろう。
![]() ![]() 帰りの常磐道は水戸ICから土浦北ICまでずっと事故渋滞が続き30分ほど余計に時間が掛かった。 |
2022-10-04 Tue 00:00
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2022-09-19 Mon 00:00
![]() この前、仲間内のメールで紹介した内容を転載しておく。 TAROMANを知っていますか? →NHK:TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇 このページを見ると、今日19日から放送開始で今後の予定も載っているのだが、「動画」のタブへ行くと各話が前編・後編に分かれてはいるが10話全部を見られる。なんだこれは?再放送なのか。この番組は岡本太郎のメッセージを伝えるのが目的だと思うが、NHKの職員こそ全部見ろよと誰かがツイートしていたが、日本人みんな見た方がいいと感じる。第24回岡本太郎現代芸術賞入選のかえるかわる子さんにも教えてあげたいのだが、彼女はTVもなければネット環境もないので見られないかな。 NHKといえば、もう一度「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之:シロツメクサ」を紹介しておきたい。 一部分が以下のTwitterで見られる。ただし、しばらくすると消されるかもしれないのでお早めに。 →NHK:植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之:シロツメクサ(一部) |
2022-09-13 Tue 00:00
![]() 植草康浩/植田啓一/白形知佳著 学窓社 2022年 8000円 珍しい本を見る機会があった。鯨類、特にイルカについてだが、体の隅々までこんなに近くで見たのは初めて。水の中の動物にもかなりの獣医療が提供されている印象を持った。 |
2022-09-06 Tue 00:00
![]() 2022年 1630円 横山拓也さん(あるいは iaku )の芝居についてはこれまでに7回書いたことがある。生の舞台を観たのが4回、観に行けなかったものは販売されているDVD12本すべて買って、それもないものは脚本を入手してカバーしている。こうなったのも、最初に『仮面夫婦の鏡』を観たときの衝撃が凄まじかったから。 本作品は、過去に公演した芝居『粛々と運針』をもとに小説化したものだそうだ。横山さんは劇作家なので、この小説はゼロからの執筆ではなかったはずで、随所に横山演劇的な会話や独り言が挟まれている。全編を読み終わってから『粛々と運針』のDVDを観直してみたが、横山さんが得意とする会話劇の巧みさ、特に二組の会話が熱を帯びてきてその応酬がクロスして撚り合わさるようにストーリーが融合してラストへ向かっていく絶妙さに改めて感服した。そうか、『粛々と運針』で撚り合わさった二つの物語を小説にしたものがこの作品だったのか。今分かった。なかなかストンと落ちるラストにはならないで、登場人物が抱えるモヤモヤとしたものを預かるように家路を辿ることになるのが横山演劇の毎度だが、小説の方は意外にも予定調和的なラストが訪れてもの足りなく感じてしまったのがちょっと残念。 |
2022-08-31 Wed 00:00
![]() ・農耕の歴史① 【絶対に知っておくべき炭水化物の世界】生命の起源編 ・農耕の歴史② 【楽しく学べる炭素の世界】人類の食 編 ・農耕の歴史③【食糧・エネルギー問題を考える炭素の世界】太陽光の缶詰編 ポッドキャストでは、このテーマの後に、「労働の世界」、「生長の世界」が続いたので、いずれYouTubeでも公開してくれると思う。 |
2022-08-29 Mon 00:00
・私たちは先祖のほとんどからDNAを受け継いでいない
単純な話なのか、ややこしい話なのかよくわからない。この解説では、DNAに源氏が入っている男と入っていない女(逆も可)の組み合わせが前提になっていると思うのだが、双方から源氏のDNAが入ってくることを無視しているように感じる。そうではなく、ある個人例えば源義家のDNAの一部を受け継ぐ者は920年後の今となってはほとんどいないとするべきなのではないだろうか。 |
2022-08-28 Sun 00:00
![]() 第49巻はモモ。モモの歴史、栽培方法、産地の運命などなど、知っていいるつもりの果物にまつわる実にディープな話が満載だった。品種や病気や知らない言葉が出てくるたびにブラウザの新規タブで情報検索して行くので、番組が終わる頃にはものすごい数のタブが並んでいる。 |
2022-08-24 Wed 00:00
![]() 8月20日から始まり、翌日早速見にいった「土浦で生まれてよかった 矢口新聞」展だが、今日は東京新聞の記事になっていた。 |
2022-08-22 Mon 00:00
昨日から始まっている「土浦で生まれてよかった 矢口新聞」展へ行ってきた。かえるかわる子こと矢口祥子さん他、矢口さん応援団の何人かが約束もしていないのに同じ頃に集まってきていた。
![]() ![]() 今回の新しい試みは、導入部分に展示された4コマ矢口新聞。オリジナルサイズの矢口新聞よりも読みやすくなっているので、初めてでも読めば矢口ワールドの面白さを感じられるし、その後に現れる展示を抵抗少なく楽しめるのではないだろうか。 矢口さんのイラストの師匠である田村セツコさんの作品などもそっと展示されていたりする。 会期は、9月25日まで。詳しくは、上のリンク参照のこと。 |
2022-08-06 Sat 00:00
![]() →「土浦で生まれてよかった 矢口新聞」展 のお知らせ。 こどもが描いた絵ではありません。 2020年度の第24回岡本太郎現代芸術賞に入選した土浦のアーティストかえるかわる子の大規模な作品展が、土浦市民ギャラリーで8月下旬から開催されます。 期間中、ぜひ会場へお立ち寄りいただき、土浦から噴出する情熱のマグマ、かえるかわる子の世界を体感してください。 ワークショップやスタンプラリーも同時開催。詳しくは上のリンクをご覧ください。 第24回岡本太郎現代芸術賞入選作品は、2021年2月19日から4月11日の間、川崎市岡本太郎美術館に展示されました。 以下の写真は、会期半ばの3月2日に見に行った時の様子です。かえるかわる子さんは、会期中は定期券を購入して、ほぼ毎日土浦から川崎まで通っていました。これも土浦の情熱がなせる技かと。この日はこの後、地元ケーブルテレビの取材があったので、その前に会場を後にしました。最後に投票用の赤いシールを貼って帰りましたが、想像以上にたくさん貼られていたので驚きました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2022-07-14 Thu 00:00
![]() この絵とは関係ないことだが、2008年の記事には切れたリンクが多く、14年の時間を感じざるを得ない。 →太田聴雨画『星を見る女性』(2008/11/10) →太田聴雨『星を見る女性』 追加情報(2008/11/25) |
2022-07-10 Sun 00:00
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2022-06-13 Mon 00:00
![]() 1887年(明治20)8月19日に、新潟県から茨城・福島県にかけて皆既日食帯が通過した際に、天候に恵まれなかった中で、水戸の写真師・宇佐美竹城が撮影に成功したという。 [写真は、「幕末明治の写真師 総覧」よりお借りしたが、このデータベースはすごいです] |
2022-06-05 Sun 00:00
![]() 気象衛星ひまわり8号も地球の辺縁近くに見えていたベテルギウスの光度変化を16バンドの波長で捉えていて、減光の原因解明に貢献したという。 →気象衛星ひまわり8号でベテルギウスの大減光を観測 |
2022-04-29 Fri 00:00
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では一ノ谷の戦いが終わった。ネットでも、馬で急坂を降りられるのかということが話題になっている。かつて陸軍騎兵として大陸での戦闘に参加した私の馬術の師匠が、貨車の前で膠着した馬を肩車して載せたことがあると言っていたので、馬を背負った畠山重忠のエピソードはまんざら嘘ではないと思っている。そして以下の動画を見て、調教の成果とは言え、馬の勇敢さと騎手の巧さは並大抵ではないにしろ、人馬にはこれだけの身体能力があることを知れば、鵯越の逆落としについても作り話ではないと納得できる。
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2022-04-24 Sun 00:00
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2022-04-22 Fri 00:00
・観測史上最大、直径130kmの彗星核
土星や木星の引力で軌道が大きく変えられるという期待はないのが残念。 |
2022-04-11 Mon 00:00
![]() 25年前と言うと、職を得て田舎に家を持った直後だったおかげで、まだ天文復帰する前ではあったが、この世紀の大彗星を半年に渡って楽しむことができた。 |
2022-04-08 Fri 00:00
![]() 発見された天体「HD1」はこれまで見つかっている中では最遠の135億光年かなたにあるという。そこはビッグバン後たった3億年の宇宙で、宇宙の膨張によって波長がびろろ〜んと1.7マイクロメートルよりも伸びているとのこと。ただし、画像の赤い色は擬似カラー。[写真は東京大学宇宙線研究所ホームページより(クレジット: Harikane et al.)]。 |
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