2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
地元フルーツを使った美作ビアワークスの秋のセット
2023-11-23 Thu 00:00
2311211.jpg津山方面の話題が続くが、今日の話題は、一口含めば幸せになれる美味しい話。美作ビアワークスから秋の詰め合わせセットのお知らせメールが来たので、「フルーツビール&飲みやすめ 6本セット *数量限定」を注文した。
美作ビアワークスはこれまでも何度かセット注文したことがあるが、クラフトビール+創作ビールの面白さのあるブルワリーだ。天然記念物オオサンショウウオ生息地で有名な岡山県なので、地元の山椒を使い、オオサンショウウオの地元での呼び名を付けたはんざきエールとかもある(あった)。味だけでなく名前のセンスもいい。チェコのピルゼンで作られたのがピルスナーならば、名勝蒜山の近くで造られたのはヒルスナーだというわけだ。ピルスナー好きなので再度醸造された際には、ぜひ飲んでみたいと思っている。
今回のセットでは、表記のフルーツビールだけでなく、地元の新庄村(蒜山とブルワリーのある真庭の中間の西側)で今年採れたホップ100%で作った「ファームハウスアンバーエール(FHA)」もお楽しみの1本だ。
[写真:届いたビールの写真を撮る間もなく数本を飲んでしまったので、美作ビアワークスのストアの写真を使わせていただいた]

美作ビアワークス ストア
美作ビアワークス
別窓 | 話題いろいろ | コメント:5
水戸みやぎん寄席 古今亭菊之丞独演会へ行ってきた
2023-11-20 Mon 00:00
2311191.jpeg今日は水戸駅近くの宮下銀座にあるみやぎん寄席古今亭菊之丞独演会へ行ってきた。古今亭菊之丞さんを迎えての柿落としが1年前にあったが、漸くチケットを取ることができた。40席ほどと小ぶりな会場だったが、落語はオペラグラス片手に広い会場で聞くよりも、このくらいの広さの方が一体感があって良いように感じる。開口一番は、二つ目柳亭市寿さんの「一目上がり」、そして菊之丞さんは「片棒」と「心眼」だったが、爆笑しすぎて疲れるほどだった。

2311192.jpeg笑いすぎて脱力したところで、最後に菊之丞さんの2枚の色紙をかけての勝ち抜きジャンケン合戦があり、脱力が功を奏したものか、なんと3連勝して頂戴することができた。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
西村彗星C/2023 P1を見る最後のチャンス
2023-09-18 Mon 00:00
2309172.jpg夕暮れの西の空に回った西村彗星C/2023 P1が太陽から最も離れて見えるのが17日の夕刻だったので、西側が開けた霞ヶ浦堤防へ行ってみた。18時から18時30分頃まで小型双眼鏡で眺めてみたが、流石にこの明るさでは確認できなかった。月の近くにいる1.7等の火星も見えなかったのだから仕方がない。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:2
古山フウさんの最新作!
2023-09-17 Sun 00:00
2309141.jpg古山フウさんの最新作『サマーデイ・シンドローム(前編)』が掲載された「コミックビーム 10月号」が届いた。これで何作目だろうか、新しい作品を手にするたびにテーマと絵の雰囲気が違っていて、良い意味で毎回期待を裏切られるのだが、今回はどうだろうか。ご本人も寡作と言っているように、半年とか1年に一本くらいのペースだが、今回は前・後編と続けて来月も読むことができそうで嬉しい。巻末のもくじに「自分の住んでいる地域の夏を描いてみた」と書いているように、この子はあの子がモデルかなとか、ショッピングモール「プキン」は江戸崎のパンプだろうななどなど、生活圏が重なる部分があるので舞台風景が身近に感じられる。

『moon driver』「LUMBAR ROLL 03」(2020年7月)
『おじさんの塀』「コミックビーム2020年10月号別冊」(2020年9月)
『河童のパキチ ―始まりの話―』「LUMBAR ROLL 04」(2021年9月)
『犬と米田と化け物ハウス』「コミックビーム2021年12月号」(2021年11月)
「プレグナンシー夢十夜」「合同漫画誌 夜明け前」(2023年5月)
『サマーデイ・シンドローム(前編)』「コミックビーム2023年10月号」(2023年9月)
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
1年前に食べた能古島の甘夏が、今年はビールになってやって来た
2023-09-04 Mon 00:00
2308152.jpg岡山県真庭市にあるブルワリー「美作ビアワークス」のビールは、1月に#推し酪繋がりで定番6本セットを注文して、バラエティあるオリジナルビールをいろいろと楽しんだ。今回は、昨年春に購入した福岡県能古島久保田農園(ノウカノタネのコッティさんのお宅)の甘夏を使った「甘夏ヘイジー」を飲んでみたくて、それを含んだ夏セットを注文した。その他、美作地方はオオサンショウウオの生息地として有名だが、ご当地名はんざきを冠した「はんざきエール2023」は山椒とコリアンダーで香り付けされたビールだった。ピルスナー好きとしては、蒜山を冠した「ヒルスナー」も飲んでみたかったがそれはセットには入っていなかった。「美作ビアワークス」のある美作地方は父方ルーツの地域なので、近いうちに親戚を訪ねてみたくなってきた。

美作ビアワークス
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
県立土浦三高天文部の現実の活動を題材にした小説
2023-09-03 Sun 00:00
2308181.jpg『この夏の星を見る』 辻村深月著 KADOKAWA
                  2023年 2090円

高野史緒著『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』を知人へ紹介したところ、土浦に関係するこんな小説も最近出ていますよと逆に教えてもらったのが本書。自宅から土浦へ向かう途中の左手高台にある土浦三高だが、寺内タケシの母校で、全国を巡った学校訪問の発祥の地であるとか、私がお世話になっている郷土史のA先生がかつて教鞭を取っていたとか、もう一人のH先生はA先生の薫陶を受けて中世史の研究者になったとか、地元繋がりの話題はいくつかある。

小説は、土浦三高天文部が県内の高校の科学系部活動へ呼びかけて2015年に始まった競技会「スターキャッチコンテスト」がモチーフになっている。コロナ禍の閉塞感の中で、茨城県立土浦三高ならぬ砂浦三高天文部と、東京渋谷区の中学校、長崎県五島列島が「スターキャッチコンテスト」を企画し繋がっていく物語。砂浦三高天文部顧問の綿引先生のモデルは、2013年2月に阿見町予科練記念館敷地で行われた観望会冬の星空ファンタジーでお会いしたことがある岡村典夫先生だ。
500頁に迫る長編なのでKindle版を購入して読み上げで聴くことにした。


茨城新聞:夜空つなぐ群像劇 直木賞作家・辻村さん「この夏の星を見る」 茨城県立土浦三高を取材 コロナ禍の中高生描く
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
長編から派生したパラレルワールド
2023-08-23 Wed 00:00
2308171.jpg『グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行』 高野史緒著
              Kindle版 2018年 202円

先日、高野史緒さんの長編『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』を紹介したが、それとよく似たタイトルの本作品は5年前に発表されている。長編の実現に手間取りそうだったので、先に短編として出したパイロット版だと長編のあとがきに書かれていた。厳密にはいわゆるスピンオフ作品というわけではないが、長編を読んだ勢いで本作品も読んでみた。両作品の出だしの1パラグラフはそっくりそのまま同じ文章で始まる。主人公の二人の名前も同じだ。しかし、状況設定に違いがあり、二つの物語はその先で似ているところはありながら異なる展開をしていく。この2本の作品の関係がまさに長編を構成するパラレルワールドそのものともいえるメタ構造になっている様に感じた。その意味で2本の小説は決して焼き直しの関係ではないのだが、こちらの短編は話の展開が単調なのが少々残念。続きは長編を読んでくださいと言うことなのだろう。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
ほぼ全編が土浦を舞台にしたSF物語
2023-08-21 Mon 00:00
2308102.jpg『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』 高野史緒著
              ハヤカワ文庫 2023年 940円

『「軍都」を生きる 霞ヶ浦の生活史 1919-1968』の著者清水亮さんから、土浦を舞台にしたこんな小説がつい最近出ていましたよとお知らせを頂いた。阿見や土浦にまたがる旧日本軍海軍航空隊の調査をされてきたアンテナはこういうものも受信するようだ。メールには海外出張前に読み終わらなかったと書かれていたが、帰国される秋以降の話のネタ用に読んでおくことにした。

【以下はネタバレ内容なのでご注意ください】
著者の高野史緒さんが土浦出身ということで、昭和から現在までの街の変化を思い出させる描写は特に当時を知っている地元民には懐かしさを感じさせるところだろう。土浦の街並みが詳細に描かれ、その中の何ヶ所かは物語の展開上重要な場所になっている。例えば、度々登場する奥井薬局とそのマダム。モデルはもちろん奥井登美子さんと奥井薬局だ。また、土浦城址である亀城公園とその周辺も細かく描かれる。残念なのは、現存する江戸時代の建物遺構には事の他冷たい書き方だと感じるところ。本編に関係ないのではあるが城好きとしては気になった。土浦二高は1994年から共学になっているので、主人公の一人夏紀が女子高生として登場する場面はそれ以前の土浦ということになるが、タイムリープの物語なのでどこかで時代がすり替わるかもしれない。気をつけて読まねば。もう一人の主人公登志夫がバイトする光量子コンピュータが置かれている元結婚式場とはどこのことか、あそこのことかここのことかなどと想像する。それぞれのパラレルワールドを生きる主人公の夏紀と登志夫が交信を始め、登志夫が飛び込んだメタバースの中で二人は出会い合体し夏紀=登志夫となる。そして大団円で夏紀の存在が消える代償を経てかつて分岐してしまったパラレルワールドは合流する。1/3ほど読んだ段階では展開に乏しく物語に入っていけなかったが、半分ほど読み進んだあたりから上記のような物語の世界観が見えてくる。そして、メタバース空間からハタと現実に戻った時、物語の登場人物だけでなく読者の目の前にも、地方都市土浦のリアルな街並みが見えている。これだけ土浦(一部つくば)が主要舞台になった小説は他にあったのだろうか。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
岡山県のライダーローマンのカタコト走行記録
2023-08-13 Sun 00:11
2308063.jpg『外国人ドライバーローマンの「ならず者」冒険記』
  原作 ローマン・漫画 宮島雅憲 講談社 2023年 1100円

ローマンのYouTube動画は、バイク走行中のカタコトコメントが魅力なので、まんがで読んでその魅力が伝わるかは甚だ疑問。初めてこのまんがでローマンを知った人をYouTubeのローマンへ誘導する書籍メディアということだろう。
ローマンの動画で一番好きな箇所、「お!また小さいかわいい人いっぱいある!私たちの未来歩いてる。なんか帽子いろいろな色ある。未来もカラフルだといいですね」もまんがで取り上げられている。動画では、「プリウスのデザインに対する外国人の反応」の1:58〜2:43の部分。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
1日で300%を超える
2023-08-09 Wed 00:00
2308081.jpg・地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ
 8月7日午前に目標額1億円で始まった国立科学博物館のクラウドファンディングは、9時間で目標を達成し、8日夜には451%を超えている。先日は国立博物館の電気代が払えない話も出ていたように、国の文化行政予算が軒並み削られているが、このクラウドファンディングの勢いは、科博支援にとどまらず、そうした政策への抗議を示す国民の意思表示と見える。しかし、これだけ金が集まってしまうと、悪辣政府のことだから、どこも自力で金を集めろとの主張を強めるのが目に見える。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:2
鹿島海軍航空隊跡 公開始まる
2023-07-30 Sun 00:00
霞ヶ浦南岸の鹿島海軍航空隊の跡地は、戦後、東京医科歯科大学附属霞ヶ浦分院などに使われていたが、1997年に閉院となって以降は荒れるがままに放置され、心霊スポットや廃墟として一部のマニアの間では知られた存在だった。そこが7月22日から一般公開されたので、お城友達のオフ会に参加して行ってみた。

 →【公式】鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)
 →鹿島海軍航空隊の跡地、22日から一般公開 大山湖畔公園として再生

2307234.jpg受付で貰う案内パンフレット。見学エリアに配置された謎を解きながら回り、正解に辿り着けると、最後にオリジナルファイルを貰える。

2307233.jpegボイラー室跡。ここは、東京医科歯科大学附属分院時代にも使われていたそうだ。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:5
Pythonを使える環境をインストール
2023-07-02 Sun 00:00
2306241.jpgChatGPTお薦めの『はじめてのディープラーニング』では、プログラミング言語としてPythonを使って解説している。そこで、自分のMacでPythonを使う実行環境管理を含めた統合開発環境としてAnacondaをインストールしてみた。まだそこまで。

 →Python
 →Anaconda
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
Apple Maps車
2023-06-29 Thu 00:00
2306264.jpg先日、土浦へ向かう途中、脇道からApple Mapsと書かれたトヨタ車が合流してきて、後ろからずっと着いてきていた。小松のエネオスのある交差点で脇を通り抜けて行くのを撮ろうと思ったが写真はボケボケになってしまった。
後追いになったがストリートビューを始めるのかもしれない。帰宅後Appleのサイトを見たら、まさにこの期間土浦市と稲敷郡を走っているとが書かれていた。
 →Appleマップの画像収集作業について
別窓 | 話題いろいろ | コメント:3
AIへ接近する始めの一歩
2023-06-23 Fri 00:00
2305251.jpg『はじめてのディープラーニング』 我妻幸長著 SBCreative
                     2018年 2680円

 ChatGPTの回答を参考に選んだのが本書。前半では、AI、機械学習、ディープラーニングなどの概要、開発用言語の例として本書で扱っているPythonの基本的な文法、ディープラーニングに必要な数学(線形代数、微分)の基本を学ぶ。そこから先は、ニューラルネットワーク、バックプロパゲーションと急にハードルが高くなり、特に、ディープラーニングを実装する段階では、自分の中に具体的な使い方のアイディアがあった方が実感を持って学習ができ、すぐに応用もできそうだ。いずれにしろただ目で読むだけでなく、書かれているPythonのコードを実際に入力し、実行し、出力しながらでないと効果的な学習にはならないだろうと感じる。
 とりあえず全体を1回通しで読んでみて、2回目はPythonをいじりながら読んでみようと思う。この先、学習成果が上がるかどうかは自分の能力次第だが、本書はとてもわかりやすく書かれているという印象を持った。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:7
あじさい満開の二本松寺
2023-06-20 Tue 00:00
2306193.jpegあじさいが満開だと聞いて、潮来市堀之内の二本松寺へ行ってきた。台地斜面に、田んぼの縁に、たくさんのあじさいが植っている。

2306194.jpeg

2306195.jpegこの寺は、佐竹氏の常陸国支配完了を象徴する堀之内大台城(現在潮来市立牛堀中学校)の北側の台地基部に位置するので、当然防御施設があった場所。本堂裏のこれは土塁の残欠か。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
質問に対するChatGPTの答えを参考に本を選んでみた
2023-06-19 Mon 00:00
 世間で話題のAIのしくみについてさわりだけでも勉強しようと思い、ChatGPTに「オープンソースAIを自分で利用して自分の問題解決に使いたいのだけど、何を手に入れて、どういう手順で進めていけばいいのか、詳しい流れを1000字程度にまとめて。」と聞いてみた。
 この分野の用語がたくさん出てくるので後でフォローすることにして次に、「オープンソースAIを活用して自分の問題解決に取り組むためのおすすめの参考書の中で、初心者でも読みやすくわかりやすいという評判を得ている本を教えて。」と聞いてみた。5つほど出たので、もう少し教えてと言うとまたいくつか追加してくれる。これこれという本の著者名が間違っていると指摘すると「申し訳ありません。」と謝ってくる。この他にも具体的な質問をしながらChatGPTが絞り込んだ中から選んだのが本書。
 最後に「良い情報をたくさんありがとう。ちょっと勉強してみたいと思いました。」と送ると、「どういたしまして!勉強することは素晴らしい決断です。ディープラーニングやAIの分野は非常に興味深く、将来にも役立つ知識です。始める際には、興味を持ったトピックやテーマから始めてみると良いでしょう。『はじめてのディープラーニング』や他の参考書を読むだけでなく、実際に手を動かしてコーディングや実験をすることもおすすめです。オープンソースのAIライブラリやフレームワークを使ってプロジェクトに取り組んだり、オンラインのコースやチュートリアルを試したりしてみてください。また、ディープラーニングコミュニティに参加することも役立ちます。オンラインフォーラムやソーシャルメディアグループで他の学習者や専門家と交流し、質問やアイデアの共有を行うことができます。最後に、継続的な学習と実践が大切です。ディープラーニングは進化が早く、新しい技術や手法が頻繁に登場します。定期的に最新情報を追いかけ、自身のスキルを磨いていくことを忘れずに取り組んでください。頑張ってください!素晴らしい学習の旅が待っています。もし何か質問やサポートが必要な場合はいつでもお気軽にお聞きください。」ですって。なにこの共感に富んだ完璧な回答。
 ノウカノタネのつるちゃんは、「無料版ChatGPT3.5は偏差値40位なのに対して有料版ChatGPT4.0は偏差値75くらいの差がある」と言っていたが、この共感的なところはそのまま引き継いで行ってもらいたいものだ。

 ということで、自分の質問とChatGPTとが選んだ、我妻幸長著『はじめてのディープラーニング』を購入してみることにした。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
再定義される世界の見取り図を理解する前に壁にぶち当たった
2023-06-10 Sat 00:00
2305222.jpg『デジタルネイチャー』 落合陽一著 PLANETS
                2018年 2800円

 先日、YouTubeで『成田悠輔・落合陽一・有働由美子が大放談!ChatGPTの進化と今後の日本』を見ながら、落合陽一氏の頭の中ではどのようにシナプス信号が発火しているのだろうかと思った。直後に、ノウカノタネの「デジタルネイチャー」の回でつるちゃんとコッティがこの本を話題にしていたので、読んでみることにした。しかし、この本は出だしのまえがきから難解すぎる。久しぶりに味わうこの感覚。すなわち、日本語でありながら意味とか概念を著者と共有できるところまで達していない自分に気づいてしまった感じ、内容は全く異なるが高校時代に高橋和巳の小説を読み始めて跳ね返された時に共通する敗北感とでも言っておこう。これでは本を読んでいるとは言えない。必要と思われる知識を仕入れてから読み直すか、読書百遍で力ずくで読んでいくか、もう少し読んでから撤退することにしよう。
 まえがきで打ちのめされながらも、第1章デジタルネイチャーとは何か、第2章人間機械論、ユビキタス、東洋的なもの、と読んできたら、若干目の前が開けてきたような気がした。まえがきが最も難解だったのかもしれない。とは言っても、現時点でこれ以上読んでも自分にとって得るものもなさそうなのでここで一旦撤収することにした。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
第4次産業革命と農業
2023-05-31 Wed 00:00
なぜ農家がAIを開発するのかは、元祖語れる農家の久松達央さんとノウカノタネのつるちゃんによる、語れる農家のセッション2回目。第4次産業革命の中で農家はどうなっていくかをズバズバとメスを入れていく。自分はAIについて詳しくないから聞き手に回ると言う久松さんだが、農業の本質を掴んでいるので二人の話はよく噛み合って、聞いていてわかりやすくエキサイティングだ。

YouTube:ゲスト久松達央「農家はもっと減っていい」の本質
YouTube:なぜ農家がAIを開発するのか

語れる農家の先駆者による未来への挑発
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
推しの漫画家 古山フウさんの最新作
2023-05-17 Wed 00:00
2305132.jpg合同漫画誌 夜明け前』 古山フウ、メグマイルランド著
                   2023年 1000円

 古山フウさんの漫画はこれまでに何回か紹介したことがある。
  →注目の漫画作家古山フウさんの第4作目

 先日開催されたコミティア144へ出品された本書には、久しぶりのフウさんの新作「プレグナンシー夢十夜」が収録されている。タイトルからすると妊娠中の体験を漫画にしたものと思われる。出産前後に遭遇したとんでもない体験はすでに漫画になってTwitterに連載されているが(→「#出産レポ」)、ご本人にとってはたいへんな出来事も、申し訳ないが読者としては笑わずにはいられない内容だ。今回の最新作は妊娠2ヶ月ころのお話ということで、これまた不思議な体験の不思議な物語だった。
 メグマイルランドさんの漫画は初めて読んだ。「シヌマデノシンボウ」というタイトルも強烈だが、漫画の内容も強烈だ。
 多くの人が体験していてもわずかな時間で記憶が遠のき、写真にも動画にも記録できない様なイメージや心象を形あるものにできるのは、古山フウさんたちのような感性豊かな漫画家の腕の見せ所だなぁと改めて感心する。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
『うそつき婚と星月夜 2』完結編
2023-04-14 Fri 00:00
2304131.jpg『うそつき婚と星月夜 2』 ささきさ著 小学館
                  650円 2023年

 とこさんの『うそつき婚と星月夜』の1巻についてはついに刊行!『うそつき婚と星月夜』 とこさんのデビューコミックで紹介したが、最近、完結編の第2巻が刊行された。古い天文台の再生とイレギュラーな恋愛の物語ということになると思うが、もう少し大き目のハラハラ感が組み込まれている方が、それを乗り越えた先の結末への共感が増す様に感じられた。ともかく、1年間の米国滞在という非日常の中での執筆・連載、お疲れ様。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
語れる農家の先駆者による未来への挑発
2023-03-12 Sun 00:00
2302243.jpeg『農家はもっと減っていい』 久松達央著 光文社新書
                  2022年 1040円

著者の久松達央さんは、旧新治村(現土浦市)で新規就農した若手農業者で、ヨメさんが参加していた集まりのメンバーだったので、語れる農業者としてかなり以前より名前は知っていた。ノウカノタネのつるちゃんをはじめとして、いまでこそ若手農家は語れて当たり前の時代になったが、久松さんはその先駆的な存在だったと思う。
アグレッシブな久松さんらしいなかなか挑発的なタイトルだが、日本から農家が無くなっても良いという話ではなく、ビジネスとしての農家が力を付けるためには専業農家は現在よりも減った方がよいということのようだ。一方で、そうした淘汰の時代における小さくて強い農業の考え方と作り方を、久松さん自身の実践に則して紹介している。

農民4.0:農家はもっと減っていいを読んで
 ノウカノタネのスピンオフチャンネル「農民4.0」の中で本書について3人で討論。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:5
ブラウザを使った対話型AI
2023-01-20 Fri 00:00
2301191.png・あのグーグルが震え上がっている「新技術」の正体
 AIとの対話の先に、人間の思考の枠を飛び越えた何かに出会うという期待を持ちたいところだが、使い方が手軽すぎるので現時点ではそこまでは望めないかも。ただ、この分野の進化の速さは驚異的ということも事実。

・ChatGPT
 試しにアカウントを取って、いくつか質問を入力してみた。その質問と返ってきた回答のサンプルを並べておく。質問の精度にも依るだろうが、問いの内容を繰り返す部分もあり、あまり利用価値のある回答とは言えないが、ちゃんとした日本語にはなっている。この分野の技術の進化は速いので、すぐに実用的になると思われる。ノウカノタネのつるちゃんが「この分野は指数関数的に進歩しているから、追いつかれたと思った時には抜かれていて、次の瞬間には手の届かないところへ行っている」と言っていたが、これはどうなるだろうか。

【1】mRNAワクチンについては製薬会社よりの回答だが、より具体的な内容の質問をすると、多少本音が漏れるようだ。ただし、接種後の症状については接種を受ける前に医師や歯科医など専門家に相談しろとあるが、相手にしてくれる医師はいるだろうか。
Q
mRNAワクチン接種7日めから、39度台発熱を繰り返し、咽頭痛、多発関節痛、頚部リンパ節が有痛性に腫大、両前腕にサーモンピンク色の皮疹が出て、フェリチン高値です。私はどんな治療をしてもらえば命が助かるでしょうか?
A
患者さんが述べられているような症状は、ワクチン接種後に発症する重篤な後遺症である可能性があります。ワクチン接種後に発症した重篤な症状がある場合は、すぐに医師に相談することが重要です。ワクチン接種後の重篤な症状には、急性免疫系疾患 (AIS) の可能性があります。
AISはワクチン接種後に発症し、多発関節痛、皮疹、発熱、全身の疲れ、頚部リンパ節の腫大等の症状を伴う可能性があります。この種の症状はワクチン接種後に発症する可能性が高いため、ワクチン接種後の症状に注意を払って医師に相談することをお勧めします。
重篤な後遺症が発生した場合は、すぐに救急病院に行き、専門医に診てもらうことをお勧めします。ワクチン接種後の症状については、ワクチン接種を受ける前に、医師や歯科医などの専門家に相談することをお勧めします。

【2】飼料高騰や政府のクラスター事業の失敗、過剰な輸入乳製品量などの煽りを受けて、全国の酪農家が過去最悪の危機に直面しているが、農水省が満を辞して?出した「酪農経営改善緊急支援事業」も、大規模酪農家などには使える可能性があるかもしれないが、一般の酪農家には使い用のない内容らしい。さすがにAIもこの事業内容は知らないようで、字面から想像して回答しているように思える。
Q
「酪農経営改善緊急支援事業」では飼料代金の高騰に喘ぐ酪農家の窮状を改善できないという問題点があるのではないか?
A
「酪農経営改善緊急支援事業」は、酪農家が直面する様々な課題を解決するために設立された支援プログラムです。その中でも、飼料代金の高騰が酪農家の経営を深刻に脅かす問題の一つであることは確かです。
そのため、「酪農経営改善緊急支援事業」では、飼料代金の高騰に対応するための支援を行っていると考えられます。例えば、飼料の購入に関する補助金や貸付制度などがあるでしょう。ただ、飼料代金の高騰に対する解決策は単純ではなく、他の問題とも絡み合っているため、完全に解決するのは難しいと考えられます。

【3】当たり障りなくうまくまとめていると感じる。
Q
薮に覆われている戦国時代の城郭調査の困難さとその意義について教えてほしい。
A
戦国時代の城郭の調査は、薮に覆われていることが一般的であり、それが調査の難しさの理由です。薮は植物の緑肥として肥沃な土壌を作り出しますが、それと同時に城郭の跡を隠し、調査する上で大きなハードルを引き起こします。このような調査は、地質学的な手法や地下探査などの専門技術が必要になります。
城郭の調査の意義は、それらが持つ歴史的、文化的、社会的価値を明らかにすることです。戦国時代は、日本の歴史の中で重要な時期であり、城郭はそれら時代を象徴するものとなっています。調査によって得られた情報は、戦国時代の歴史や文化の理解に役立ち、また、城郭の保存や復元に役立ちます。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:4
事業承継 どこもなかなかうまく行っていないのではないだろうか
2022-12-08 Thu 00:00
2211241.jpg『農家の事業承継』 伊東悠太郎・竹本彰吾著 家の光協会
                    2022年 1800円

 事業承継って、農家に限らず、企業に限らず、大切な問題。でも、どこもなかなかうまく行っていないように見える。自分は農家ではないが、たくさんヒントがあるのではないかと思って読んでみることにした。そうそう、微妙にニュアンスが違う二つの言葉、この場合は継承では無く承継が正しい使い方らしい。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:3
マンガと出会い直す筑波大学人文社会科学研究群公開講座
2022-11-30 Wed 00:00
2211182.jpg 先日、Zoomによる「マンガで出会い直す世界の名作」と題した筑波大学人文社会科学研究群の公開講座に参加した。タイトルは「マンガで出会い直す」となっていたが、同時にマンガが名作と出会う最初のきっかけになる内容も含まれている。作家の立場で名作と出会い直して、そこで生まれた作品が読者に初めての名作との出会いを作るということも想定されているのだと思う。
 希望者には後日写真の様な冊子が送られてきた。一つは、筑波大、北条の矢中の杜、中央公園のさくら民家園などを会場に行なわれた実際のワークショップ過程をマンガ化したもので、もう一つは、2020年に開催された第3回GRAPHIC SHAKESPEARE COMPETITIONの作品集。後者は、シェイクスピアを題材にしたマンガが収録されていて、今回のテーマの具体例として提供されている。そのこととは直接関係ないのだが、この冊子を眺めながら子供時代にバットマンなどのマンガを目にした時の違和感が改めて蘇り、日本のマンガと海外のマンガの味わいはいまも大きく異なることを再確認した。
 この公開講座には注目している作家が関わっていることもあり、また作家の創作意図なども聞けて、マンガ作品を読む面白さが広がる。自分にとっては、マンガと出会い直す公開講座ということになるかもしれない。そして、自分にはあまり関係ないのだが、講座の最後に行われるワークショップは実際にマンガ創作をしている人にとっては面白い時間になるかもしれない。

 →TRANSBORDER MANGA research group
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
ついに刊行!『うそつき婚と星月夜』 とこさんのデビューコミック
2022-11-11 Fri 00:00
2211091.jpeg『うそつき婚と星月夜 1』 ささきさ著 小学館
                  650円 2022年

 これまでにも『flyby』『ロコノ』『星狩りの夜』などの理科系マンガをオリジナルブランド「ルーチカ」等で出版してきたとこさんの最新刊が大手出版社から刊行された。近年は、ささきさのペンネームで描いている。
 本作は現在マンガワンアプリで第13話まで連載中なのでそれを追いかければ全話読めるようになっている。連載が始まった当初はそのアプリで読みかけていたのだが慣れない電子書籍版のため途中で中断。こうした紙の本を待っていた。
 →第1話 契約結婚しませんか?
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
力石
2022-11-10 Thu 00:00
010604館城神社や寺の境内に置かれている力石、非力な自分には挑戦する気も起きないが、自分と同世代の人からは農家の子供に生まれれば小学校1年生から60kgの米俵を担がされ、2年生になれば担いだまま梯子を登ったものだという話を聞いている。そういう米俵を担いでいた時代の人であれば、力石を持ち上げる力自慢の姿を目にすることは珍しくなかっただろうが、、、。
[写真は2001年6月4日北海道厚沢部町の館城で三上超順試之石に挑戦するヨメさん]

その力石(盤持ち石)にまつわるこんなことが起こっていた。
以下の取材は、映画『はりぼて』で有名なチューリップテレビ

重さ100キロの石が動いた…一体誰が?何のために? 住民は困惑気味【その1】
以下、解決編。
「驚かせて申し訳ない」重さ100キロの石を動かした人物 名乗り出る その目的とは・・・【その2】
おばちゃんたちは拍手喝采。
重さ100キロの「石」動かした本人 責任感じて祭礼の邪魔にならない場所に移す 富山・小矢部市【その3】

 →sobatsubu2021
 →そばつぶ
別窓 | 話題いろいろ | コメント:2
友部、笠間のイベントめぐり
2022-11-08 Tue 00:00
6日(日)の昼過ぎの常磐道下りがやたら混んでいて、みんなどこを目指しているんだと思っていたら友部JCTを過ぎて空いた。どこへ行ったのだろう。

2211062.jpgヨメさんの友達が出店しているというので、まずはともべマルシェへ。コロナの間、中止を挟みながらもずっと続けてきて今回で第12回。地元の農産物、工芸品、軽食、ライブなどなど多彩。

2211061.jpegそこから笠間の菊まつりへ。笠間稲荷を中心に開催されている。それなりの人出だとは思うが、門前通りから一歩入ると閑散としているのは致し方なしか。初めてかさま歴史交流館井筒屋が開館中に行けたので2階の展示や資料を見て良い情報を入手できた。

帰りの常磐道は水戸ICから土浦北ICまでずっと事故渋滞が続き30分ほど余計に時間が掛かった。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
大都市を除けば土葬は近年までけっこう身近だったのではないだろうか
2022-10-16 Sun 00:00
2210051.jpeg『土葬の村』 高橋繁行著 講談社現代新書 2021年 1000円

 先日、大阪市大時代の恩師から、『土葬の村』の高橋繁行さんとメール交換したのをきっかけに、C君の埋め墓の場所が分かったので50年ぶりに関係者らでお参りを計画した。君たちは遠いので参加できないだろうがお知らせはしておくとメールが届いた。Cさんは私が市大へ入る4年前に自死されているので、工学部前の抗議小屋もC生通信も直接は知らないが、「科学者の社会的責任」を象徴する存在として心に刻み込まれている。
 50年前の丹波篠山地方では土葬が一般的だっただろうし、むしろ余程の大都市でなければ、意外と近年まで行われていたのではないかとすら想像する。というのは、26年前に現在の場所へ越してきて何年か経ってから稲敷地域の広域火葬場聖苑香澄ができたことを考えると、それまでは火葬をする場合には土浦へ持って行くしかなかったのではないかと思うのだが、新治郡に加えて広大な稲敷地域の火葬一切を土浦市営斎場が受け入れていたのだろうかという疑問を抱かずにはおれない。お城歩きをしていると、いつ頃まで使われていたかは分からないが埋め墓に行き当たることも多い。地元の歴史・民俗として改めて確認しておきたいと思う。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:4
inemuriの最新ミニアルバム『いただきます』
2022-10-04 Tue 00:00
2210031.jpeginemuriの最新ミニアルバム『いただきます』の発売をツイッターで知った。そのうち土浦の城藤茶店でも置かれるでしょうけど気が急くのでネットで注文したよと書いておいたら、さっそく置いてもらったらしい。そっちの方が早かったか。でも、こちらはこちらでinemuriのご挨拶とおまけ付きだった。そもそも、どんなに早くても、スーパードライブは職場にあるので曲を聞けるのは休み明けになる。そういう時代のようだ。
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
君はTAROMANとジャンベさんを知っているか?
2022-09-19 Mon 00:00
2209181.jpg

この前、仲間内のメールで紹介した内容を転載しておく。

TAROMANを知っていますか?
 →NHK:TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇
このページを見ると、今日19日から放送開始で今後の予定も載っているのだが、「動画」のタブへ行くと各話が前編・後編に分かれてはいるが10話全部を見られる。なんだこれは?再放送なのか。この番組は岡本太郎のメッセージを伝えるのが目的だと思うが、NHKの職員こそ全部見ろよと誰かがツイートしていたが、日本人みんな見た方がいいと感じる。第24回岡本太郎現代芸術賞入選のかえるかわる子さんにも教えてあげたいのだが、彼女はTVもなければネット環境もないので見られないかな。

NHKといえば、もう一度「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之:シロツメクサ」を紹介しておきたい。
一部分が以下のTwitterで見られる。ただし、しばらくすると消されるかもしれないのでお早めに。
 →NHK:植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之:シロツメクサ(一部)
別窓 | 話題いろいろ | コメント:0
| 霞ヶ浦天体観測隊 | NEXT

FC2カウンター