33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
地球の風土が紡ぐ味わい
2023-06-09 Fri 00:00
2304271.jpg巽好幸氏の『「美食地質学」入門』については、そこで取り上げている食材だけを簡単に紹介した(→5月15日の記事)。その後、ところどころをつまみ食いで読んだので少し追加しておく。

関東で昆布出汁が主流にならなかったのは、ヨメさんはすでに知っていたからこれは有名な話なのかもしれないが、関東特に利根川流域は硬度が高い中硬水のためカルシウムが昆布表面に膜を作りグルタミン酸の抽出を妨げることが理由らしい。このように著者は利根川流域は中硬水と書いているが、茨城県の酒蔵について読んでいたら県内は全ての水系が軟水と書かれていた。軟水で作った酒はまろやかな特徴が売りらしいが、硬度が高いほど麹菌が活性化して発酵が進み辛口の酒になるらしい(硬水で有名なのが灘らしい)。そのあたりはともかくとして、プレート運動に伴う地殻変動や火山活動が山地を形成したことで出汁文化の違いが生まれたということにはなりそうだ。和食の素材と調味料と調理方法が、地球そして日本列島の成り立ちと直結していることを示してくれる内容だった。
 エピローグでは、変動現象を繰り返して試練を与える日本列島に対して、畏敬と尊敬とともに諦念を持ってひたすら耐え忍んできた先人たちの自然観、もしくは倫理観の危うさも感じている。ひとたび起きれば日本喪失を引き起こしかねない超巨大噴火は、今後100年間に約1%の確率で発生すると書かれている。この数字の受けとめ方はそれぞれだろうが、そんなに小さな確率とは言えないだろう。
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台風2号の豪雨の中を走った
2023-06-03 Sat 00:00
2306023.jpeg『教育と国』(斉加尚代監督)の上映会のため、台風2号の豪雨を突いてつくばアルスホールまで行ってきた。そこらじゅうで冠水していたので、レインコート、長靴、帽子、大型の傘で行って正解だった。右の写真は帰路に助手席から写した物だが、フロントグラスへ打ちつける雨は、まるで流星群の輻射点を見ているようだ。
2306024.jpg往路17時台、復路21時台だったので、かなり酷い時に行き返りしたわけか。そして、豪雨は明け方まで続きそうだ。
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台風の日は早めに店じまい
2023-06-02 Fri 00:00
2306012.jpg台風2号と前線の影響により明日は全日雨で、特に夕方以降大雨・大風の予報が出ている。仕事を早く終わらせて早く帰ろう。屋外の仕事が多いので仕事先もみな同じ考えのはず。
[画像は、weathernewsのスクリーンショット]

2306021.jpg[追記]台風の動きが遅い様で、その後の予報では豪雨の時期が後ろにズレている。動きの遅い台風は被害が大きくなる傾向なので、特に進路の右側(危険半円)では行政だけに任せず各自の警戒も大切。[右図も新しい予報に差し替え]
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和食が日本食である必然
2023-05-15 Mon 00:00
2304271.jpg『「美食地質学」入門』 巽好幸著 光文社新書
                     2023年 860円

 和食とその素材が日本列島で生まれた必然を、地質の成り立ちから説明している。取り上げられているもの:出汁、豆腐、醤油、蕎麦、江戸東京野菜、うどん、瀬戸内海の魚介、江戸前魚介、いちご煮・真牡蠣、山梨ワイン、サバ・ビワマス・ハマグリ、カニ、ホタルイカ・岩牡蠣、しじみ、アユ、日本酒。

 →巽好幸氏のTwitter

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雷雨後の虹
2023-04-17 Mon 00:00
2304163.jpeg16日は、午後15時過ぎから予報通り雨が降り出して、16時頃には轟音と共に何度か落雷があった。夕方、日が射し始めて来たので虹が出るのではないかと期待しながら帰宅した。ちょうど家に着いた頃、虹が立ち上がり始めた。
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残暑がようやく終わったかと思う間も無く凍える毎日
2022-10-08 Sat 00:00
2210071.jpg火曜日まではクソ暑かったのに、水木金と氷雨に凍えそうな毎日。仕方なしにストーブを出した。
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茨城県南への台風14号の影響は小さく済むか
2022-09-20 Tue 00:00
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茨城県南への台風14号の影響は幸い徐々に小さくなっているようだ。このまま行けば明日のフィールドワークも雨風の影響を避けられるかもしれない。とは言えあくまでも予報なので、それが当たることに期待したい。
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北へずれた
2022-08-13 Sat 00:00
2208122.jpg北へずれた。危険半円だ。
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台風直撃に備えねば
2022-08-12 Fri 00:00
2208111.jpgこの熱帯低気圧は、明日は台風8号に変わって、明後日には霞ヶ浦南岸の我が家の真上を通過しそうだ。進路が南へそれてくれると良いのだが、北へ逸れると危険半円に入ることになって、千葉県に甚大な被害をもたらした2019年9月と10月の暴風雨の様なことになるかもしれない。
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暴雨風が繰り返しやってくる
2022-04-28 Thu 00:00
2204273.png26日夜から27日朝にかけて夜の間暴風雨が吹き荒れた。あれほどの強風が吹くようには思えない等圧線間隔の天気図(右図)だ。この後の予報では、27日の夜半から28日の昼過ぎにかけてと29日の午後から30日の夕方にかけて、再び暴風雨が繰り返される予報が出ている。そちらの予想気圧配置からも強風を想定できないのだが、果たしてどうなるだろうか、、、。
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目まぐるしく降って止んで虹
2021-11-10 Wed 00:00
2111091.jpg断続的に激しい雨が降ったかと思うと、うっすら陽が射してきたりと、目まぐるしい一日だった。午後には、見事な虹が現れてアッという間に消えた。
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いよいよ秋
2021-10-19 Tue 00:00
気温20度を越える日はほぼ終わりになった様だ。いよいよ秋。お城の季節到来。

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10月中旬になっても29度予報
2021-10-08 Fri 00:00
2110071.jpg気温24度くらいの日が多くなってきたが、時々28度とか29度とか18度が混ざって、日替わりで半袖と長袖を着ている。
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大型で非常に強い台風16号の通過
2021-10-02 Sat 00:00
2110012.jpg台風16号は大型で非常に強い勢力だが、幸い太平洋を北上してくれたおかげで、日本列島は一部の島嶼部を除き可航半円に入り甚大な被害は避けられたかもしれない。ただ、局所的あるいは通過後に遅れて起こる被害には今後も注意が必要。
[画像は気象庁:ひまわりによる10:00の画像]
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台風16号の前髪が掛かる
2021-09-30 Thu 00:00
2109292.jpg台風16号の北端の雲が掛かってきたようで、今夜は早くも皆曇。[画像は、気象庁の気象衛星ひまわり画像のページより]
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雨に追いかけられる調査日
2021-08-05 Thu 00:00
2108021.jpg前日に確認した時は晴れ予報だったのに、今朝起きたら午後いっぱい雨マークに変わっていた。仕方がないので協力者に連絡して調査を明日に延期してもらった。でも、雨予報時刻には雨の「あ」の字も降らなかった。心配になって延期した明日の予報を見たら、晴れ予報から午後いっぱい雨予報に変わっていた。くっそー!
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日本の夏としては最悪ではないが最高の舞台を用意できる季節ではない
2021-07-27 Tue 00:36
2107261.jpg1週間前は城館調査で熱中症寸前になるほどの暑さと湿度だったが、今日は台風8号が東の海上にあるせいか、涼しく感じられる1日だった。オリンピック招致の際には「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」と嘘八百を並べていたが、今年の夏はここまでのところは例年に比べると比較的穏やかな日が多い印象を持っている。26日はトライアスロン選手にとっては過酷に感じられたかもしれないが、最悪の日ではなかったことを理解してほしものだ。
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運営の非常識さに応えるような珍しい進路で列島縦断予定
2021-07-24 Sat 00:00
2107233.jpg太平洋上に発生した熱帯低気圧が台風8号に変わった。異常事態続きのオリパラに相応しい珍しい進路での接近が予測されている。福島と宮城の県境付近を通りそうなので、関東側よりも東北・北海道への影響が大きそうだ。列島縦断ではなく横断だから短時間に通過して被害は最小限と思いたい。

2107242.jpg[追記]9時間後の進路予報はぐ〜んと南下して茨城県直撃に変わっている。
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飛行機雲、、、の影?
2021-06-22 Tue 00:00
2106211.jpgつくばみらい市からの帰り道に見た飛行機雲だが、太陽と飛行機雲と影との位置関係がなんだかおかしい。地学の先生に教えてもらうことにするか。
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よりスーパーなスーパームーンほど地球を削る?
2021-01-14 Thu 00:00
・スーパームーンが海浜地形変化に影響を与えていることを世界で初めて実証
 スーパーなんちゃらにはほとんど興味がないが、あまりスーパーではないスーパームーンの時代よりもとてもスーパーなスーパームーンが起こる時代の方が海浜地形が削られやすいというのはちょっとおもしろい。では過去に月軌道の離心率は時代によってどのように推移して来たのだろうか。
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アベック台風の様相を呈した温帯低気圧と台風21号
2019-10-26 Sat 00:00
1910252.jpg台風21号は東に離れて通ったはずなのに昨日はまたもや大雨になった。天気図を見ると九州南岸に発生した台風20.5号とも言える温帯低気圧と台風21号とが並んで北上するアベック台風の様相を呈していたことが分かる。このことは、すでにS.Uさんが10月19日のコメント欄で、「温帯低気圧は普通の低気圧だが、雨の勢力は弱いとは限らないと理解しています」という指摘とともに気象庁数値予報データ(左下図)を紹介してくれていた。1910253.png

[追記]昨日10月25日の雨は茨城県南では近年稀に見る豪雨だったらしい。早朝来たクロネコヤマトの配送担当さんの話では、「25日の雨は仲間内でも共通して過去最高の印象だった」そうだ。我が家の近所でも、企業敷地の斜面が崩落して麓の民家まで土砂が来ていたり、1kmに渡って国道が冠水して通行止だったところは今朝は泥が上がっていたと教えてくれた。
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つい数十年前までは自然現象を根拠に歴史を論じるのは異端だった?
2019-10-21 Mon 00:00
1910162.jpg10月4日から、NHK カルチャーラジオ 科学と人間で、
『歴史を変えた気象・災害』
  講師:田家康(日本気象予報士会東京支部長)
が始まった。
 田家氏は、最新の高校世界史Bの教科書の冒頭に「気候変動と人類の生活」が挙げられていることに驚いたという。天候不順による食糧不足が戦乱を長引かせたとか権力基盤を弱めたとか、日本史のざっとした知識だけでもいくつかの事柄が思い当たるのでこれは大変意外なことだが、これまでの歴史学では環境や気候と結びつける発想は長い間否定されてきたからだという。また、田家氏は「近年の気象災害を、なんでもかんでも地球温暖化だけに求めるのはあやまり」ということを、30分の番組の中で3回強調している。温暖化傾向があるにしても、それ以外の要因と責任から目を逸らす意図を感じる胡散臭さい温暖化強調論ではなさそうなので、この番組は聴いてみようかと思った。

番組を聞き逃しても、しばらくの期間は以下で聞き直すことができる。
  →NHKラジオらじる★らじる聴き逃し
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台風20号 またしても東へ向かう
2019-10-19 Sat 00:00
1910184.png台風20号、また急旋回して東へ進路をとったのか。来週末に東海関東に近づきそうだ。列島から離れて進んでくれるといいのだが。

1910192.png[追記]夕方の予報を見ると、グァム近海に台風21号になるかもしれない種ができていた。20号と一緒になって日本へ襲来しなければいいのだが。
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台風一過
2019-10-13 Sun 00:18
1910131.png23時30分を過ぎた頃から急に静かになってしまった。通過してくれたのならばありがたい。
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洪水警報の危険度分布
2019-10-12 Sat 13:30
12日午後になって、茨城県でも雨が強くなってきた。今後、群馬、栃木に降った雨が集まり、茨城県内の河川も水かさが増してくると思われる。

気象庁の洪水警報の危険度分布図:
1910121.jpg
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台風19号来週前夜
2019-10-12 Sat 00:00
1910112.jpg11日15時の予報を見ると、進路がわずかに東へずれた。大陸の高気圧よ、もうひと押し頼む。
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急に方向が変わる台風19号 またまた関東へ向かう
2019-10-10 Thu 00:00
1910082.png・大型で猛烈な台風19号 三連休に日本列島へ 暴風雨に厳重警戒
 台風19号の予想進路は、大陸の高気圧に進路を阻まれるためか、12日から13日にかけて北から北東へ大きく向きを変える予報になっている。千葉県に大きな被害をもたらした台風15号とほぼ同じルートになってしまいそうだ。気象庁台風情報によると、海上にある現在の中心気圧が915hPaで、上陸が予想される12日夜の予報は残念ながらまだ無く、940〜980hPaの間になりそうだということまでしかわからない。進路がさらに東へ向いて房総半島の東を通過してくれることを願いたい。

みゃおさんが情報を出してくれているので、参考にして台風接近に備えられたし。
 →ほんのり光房:激しい勢力で台風19号が日本接近中

[追記]ニュースでの「台風の中心は能登半島から銚子沖の範囲を通る」とか「非常に強い勢力を保ったまま東海から関東にかなり接近し、上陸する恐れがある。」といった呼びかけは曖昧さの幅が大き過ぎて、災害に備えようという動機の腰を折るのではないだろうか。みゃおさんのほんのり光房で出してくれている情報と注意呼びかけの方が余程的確なので、以下に転載しておく。

【重要】10日0時現在、世界各国の主要な気象モデルの全てが「静岡→神奈川→東京→千葉→茨城」(近海含む)を台風中心が進む予測結果です。ブレがほとんどありませんから、このコースから大きく外れることはないでしょう。近隣の方はもちろん、半径300キロ以上に及ぶ暴風域圏内では厳戒態勢をとってください。

通過後に広範囲の被害が予想され、救助や復旧の人手・資材・食品・生活用品等が長期に渡り不足する地域も出るでしょう。15号被害では停電復旧に1ヶ月以上かかったところもありましたが、今から1ヶ月後なら11月中旬。2016年の関東はドカ雪でした(→関連記事)。先々を見据え防災しましょう。
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台風15号の被害を長期化させたのは森林の荒廃だったのではないか
2019-09-25 Wed 00:00
NEWSつくば:《邑から日本を見る》48 緊急事態なのに平然と内閣改造
 東電の復旧作業の遅れを叩く論調は多いが、そもそも上陸時点で960hPa程度の台風でこれだけの被害が出た真の理由を見直しておいた方が良いように感じる。この程度の台風など過去にいくらでも来ているし、今後もいくらでもやって来るわけだから、台風そのものに責任をおっ被せても解決にならない。1909241.jpg大風以外に原因が無いにも関わらず、立っている電線がパタパタと倒れてしまったとか、風だけで架線がブチブチ切れてしまったとか、そうであれば東電の施工に問題があった可能性はあるのだが、身の回りを見渡すと、樹木の枝が架線に覆いかぶさっている場所も多く、あの強風で揺すられたにもかかわらず、よく停電しなかったものだと感心する場所が多いことも確か。千葉県内の停電は、倒木による断線が原因になっている箇所もかなり多いと聞く。そうであれば、東電の責任ばかり叩いても核心から目をそらすことになってしまう(それがマスコミの目的なのか?)。先崎さんが最後に書いているが、森林の荒廃、これは停電の原因にとどまらず、社会的に大きな負債という点で、今後もキーワードになりそうだ。
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喉元過ぎた30度はけっこう堪える
2019-09-24 Tue 00:00
1909232.png今日は、台風17号くずれの温帯低気圧で30度越えになった。ちょっと前まで35度だ37度だと耐えていたのに、喉元過ぎた今となっては今日の30度でもけっこう堪える。
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台風15号一過
2019-09-10 Tue 00:00
1909094.jpg1909093.jpg台風15号は7時頃に霞ヶ浦辺りを通過したみたいだが、接近までの雨風が猛烈で明け方は寝ていられなかった。

1909091.jpg8時頃、吹き返しの風は残っているが、雨が弱まったので表へ出てみると、50mほどのところで榎が道を塞いでいた。夕方までには撤去作業を完了してもらえてありがたかったが、その先の空き家のあるあたりは、道一面に葉っぱと木っ端の絨毯が敷き詰められた様になったままだ。

1909092.jpg我が家の庭は小物が散乱中。観測小屋は吹き込みが少々ある程度の被害。

[追記]9月10日は、2015年の鬼怒川決壊による常総水害の日だった。
 →常総水害4年 防災の誓い新たに 決壊現場で住民ら黙とう
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