2023-07-03 Mon 00:00
![]() そこで、奈文研サイトから全てをiPad Proへダウンロードしてみた。総容量350MBほどなので最近のディバイスにとっては大してメモリを圧迫することにはならない。これで必要な時、特に外出時に情報が欲しい場合にはたいへん利用価値が高まるのではないかと感じる。 |
2023-06-25 Sun 00:00
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2023-05-25 Thu 00:00
3年ほど前に、茨城県の古墳についてのミニ講演会を聞きに行った。講師先生はいわゆる研究者ではない方で、私がアマチュアとしてお城の話をする機会があるのと同様に、講師先生は古墳のアマチュアとして講演会をされてきている方らしかった。だからという接続詞は不要だが、話のところどころで?と首を傾げたくなる説明があった。それも聞き流すとして、ちょっとねぇと感じたのは、海洋型古墳の話をしながらそのとき国指定史跡になったばかりの大洗の磯浜古墳群について一言も言及しなかったのにはガッカリで、情報のアップデートができていないのだろうなと感じた。さらにまとめのときに、歴史の集まりは年配者ばかりで盛り上がらないという感想も述べられていた。いやいやいやいや、古墳業界こそ若いエネルギーに満ち溢れているではないか。情弱と言っては失礼だが、どこを見ていらっしゃるのか、これはトドメの1発だった。
![]() →著者は中学1年生 古墳愛あふれるガイドブック「岡山100名墳」を出版 『岡山100名墳』はにお@駆け出し古墳めぐりすと著 自費出版 2200円 そして3年前の古墳王子くんの以下の作品の感性、ユーモアもすばらしいと感じた。 ![]() おまけにこのときにリプをつけてくれているのが3年後に『岡山100名墳』を出版することになるはにおくんだったんだ。今気づいた。 [写真はツイートの画像をトリミングした] 忙しい若い世代は、講演会や歴史散策会へ参加している暇に行きたい遺跡や若い集まりへ直行しているのかもしれない。それで接点がなく、講師先生が言うように相変わらず歴史の集まりは年配者ばかりになっているのかもしれないな。 |
2023-05-11 Thu 00:00
![]() 小径社 2023年 2000円 昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、政子他、妹阿波局、時政正妻の牧の方、比企尼などさまざまな中世の女性像が提示されているのがとても興味深かった。道普請するむさ苦しい侍として登場した八田知家だが、頼朝との付き合いはおそらく他の御家人とは比べ物にならないほど長く深いはずで、ドラマにこそ登場しないがそこには知家の姉であり頼朝の乳母の一人寒河尼の存在が透けて見えていた。 ドラマの放映中に本書が出ていたらよりリアルタイムに楽しめたはずだし、(自分が心配する立場では無いが)本の売り上げにも追い風になっていただろうと思ってこのタイトルをつけたのが、1年前に同じテーマの本(以下のリンク)がすでに出ていたことを本書を購入してから知った。なんで目に留まらなかったのだろう。本書を読み終わって気が向いたらあちらも読んでみようかと思う。 本書が取り上げているのは、有名な北条政子とその妹たち:足利義兼妻、阿波局、畠山重忠妻、宇都宮頼綱妻、北条執権九代の妻たち:牧の方、姫の前、伊賀の方、矢部禅尼、松下禅尼、北条経時妻、葛西殿、堀内殿、覚海円成、北条高時妻妾、摂家将軍の妻たち:竹御所、檜皮姫、そして、足利尊氏妻赤橋登子の以上18人と大勢。執筆陣は若手揃いというところにも期待できる。 気になる女性はたくさんいるが、まずは、北条泰時正妻矢部禅尼から読んでみたい。矢部禅尼は、『鎌倉殿の13人』では初という名で福地桃子さんが演じた。三浦義村の娘らしく、物に動じないがふんわり包容力もあるという演出だった。ドラマでは仲睦まじかったが、現実には長男時氏を産んだ後すぐに離縁している。しかし、その後も北条氏とは良好な関係だった様だ。そのこともあって宝治合戦で三浦一族が滅亡した後に、彼女の子が三浦介を継承していくことになる。 宇都宮頼綱は、北条義時に幕府転覆の嫌疑を掛けられ危機一髪の窮地に陥るが、その妻の母牧の方や大叔母寒河尼のネットワークに救われたとされる。出家して妻と共に京都へ移り、藤原定家の子為家の舅となり歌壇でも活躍する。牧の方、頼家妻、為家妻は仲が良く、しっかり自己主張もする中世の女性らしい三代だったようだ。かつて悪女として語られてきた牧の方だが、『鎌倉殿の13人』では策略を巡らしながらも陰湿ではなく描かれ、新しい牧の方像が提示されたのは良かったと感じる。 さて、次は誰を読もうか。 →『鎌倉北条氏の女性たち』 今井雅晴著 教育評論社 2022年 1760円 |
2023-04-27 Thu 00:00
![]() 12000円 2019年 地元の中世史と直結するであろう関東地方での律宗の活動についても知りたいと思い、『中世叡尊教団の全国的展開』の続刊である本書も買うことにした。こんなに出費した上からは、地元の中世史における律宗の活動、意義みたいなことの片鱗でも掴みたいものだ。 |
2023-04-21 Fri 00:00
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2023-04-19 Wed 00:00
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2023-04-12 Wed 00:00
![]() 3500円 2023年 これといったお手伝いもしていないと思うのだが、『常陸大宮市史 資料編2 古代・中世』をご恵贈いただいた。本体858頁で、カラー口絵32頁、目次58頁を加えると948頁の大部となる。佐竹氏関係の文書を中心に総数1416の史料が収録されている。これでもまだ、点数が膨大な東義久関係史料と武家の系譜史料は別に刊行する予定だとある。多くの史料には【解説】が付され、あるいは【研究】として参考文献や研究論文の参照もしやすくなっている。城館の解説頁も『図説 茨城の城郭』3部作(『改訂版』、『続』、『3』)から72城を転載し、総数105城を取り上げ充実している。今後の佐竹氏研究には必携本となるだろう。ただ、我が家にとっての難点は5.5cmの厚さ。この前日に届いた中世城館跡総合調査報告書の2.5cmと合わせて8cmのスペースを本棚にどう確保するかが目下の課題だ。 内容および購入方法は以下のリンクを参照願いたい。 →【4/18発売】『常陸大宮市史 資料編2 古代・中世』を刊行しました! |
2023-04-05 Wed 00:00
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2023-03-24 Fri 00:00
![]() 戎光祥出版 2023年 1800円 本書は、2014年初春に茨城県立歴史館で開催された特別展『常陸南北朝史 ーそして、動乱の中世jへー』の図録を基にして、戎光祥出版の図説シリーズとして全面的に書き直されたものだ。僭越ながら私も小さなお手伝いをさせていただいたので、改めてこの新刊書で勉強し直したいと思う。 |
2023-03-14 Tue 00:00
![]() 文学通信 2023年 1760円 ツイッターで学芸員の日常を4コママンガで描く滝登くらげさんの「学芸員の観察日記」の書籍化。 →学芸員の観察日記(@taki_kurage) 学芸員は、これまであまり取り上げられてこなかった職業なので知名度はそう高くないのかもしれないが、一方で、たいへんお世話になっている人も多い、一般人との距離が極めて近い研究職だと思う。それだけに知る人ぞ知るあこがれの職業の一つだと思うが、努力や能力でなれるわけでもないところが、目指す人にとってはなんとも辛いところだろう。自分は大学の最後の年に博物館学の集中講義を選択したことがある。講義と実習は全てクリアしていたのだが、乗鞍での実験からの帰宅直後に提出締め切りの1本だけレポートを提出せず学芸員補申請の資格を得ることができなかった。当時、科学館などの学芸員になろうとは思っていなかったので単位に執着はなく、担当教官に泣きつくこともしなかったが、なまじそこで資格を得てしまっていたら、自分の人生、さらに沼に嵌っていたかもしれない。ということもあって、自分が選ばなかった世界で活躍する各地の学芸員さんたちとの交流を今は楽しんでいる。 |
2023-02-17 Fri 00:00
入稿直前・直後のドタバタが良い方向で解決を見た。
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2023-02-13 Mon 00:00
この5年間やってきた茨城県の中世城館跡の総合調査の校正原稿を事務局へ送付し終わった。まだ若干のやりとりはあるだろうけど、大方は終わって、いまはいろいろな意味でぐったり。県の大規模調査ではあったが、やってみて、我々の城郭研究会オリジナルの出版物には今後も存在意義があることを再認識できた5年間だった。
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2023-01-27 Fri 00:00
古墳についてのおもしろそうな講演記録をまとめておく。この辺りに目を通しておけば、中心部と辺縁部を理解できる期待がある。「継体天皇の時代」は全部で4時間半、基調講演「茨城県の古墳」が1時間半、シンポジウム「大王墓と紀伊の首長墓」も4時間と長いが、一気に視聴したいと思う。
新大阪学事始〈なにわ古代史3〉「継体天皇の時代」 第1回「異色の出自と即位―なぜ今城塚が真の継体陵か」(2020年2月4日) 第2回「日本の兵馬俑」(2020年2月18日) 第3回「磐井の乱と朝鮮派兵」(2020年2月25日) シンポジウム「茨城県の古墳」(2021年12月13日) 基調講演 茨城大学・田中裕「茨城県の古墳」 シンポジウム「大王墓と紀伊の首長墓」 -百舌鳥・古市古墳群と岩橋千塚古墳群に映し出された政治と社会- (2022年2月13日) 松木武彦氏「世界史における日本の古墳」(30:00〜51:15)は、日本の古墳の世界史上での位置を示すおもしろい内容。 |
2023-01-26 Thu 00:00
・【速報】国内最大の「鉄剣」と前例ない形の「銅鏡」“日本最大の円墳”から発掘 奈良市 富雄丸山古墳
次々と古墳時代の新発見が続いているので、頭の中を整理しておきたいのだが、どこからやればよいのだろう。 例えば、茨城県の古墳についてならば、2021年12月13日に開催されたシンポジウム「茨城県の古墳」での、茨城大学田中裕先生の基調講演がよくまとまっているように思う。 →シンポジウム「茨城県の古墳」基調講演 茨城大学・田中裕「茨城県の古墳」 |
2023-01-08 Sun 00:00
正月明け、かすみがうら市の鈴木敏信さんからレターパックが届いた。これまで自費出版されてきた筑波山系シリーズの4冊目だ。
![]() 『筑波山系から歴史を辿る』 2017年6月 『筑波山系から歴史を辿る 付日本乃歴史・常陸国乃歴史』 2019年5月 『続 筑波山系から歴史を辿る』 2022年12月 鈴木さんと出会った経緯は「筑波山系踏破のみごとな記録」に書いたことがあるが、その後も講演会でお会いしたり、踏査情報をお送りいただいたり、偶然にも筑波山でお会いしたりと、交流を続けていただいている。 近頃は、行き当たりばったり書き始めても、ソフトでいくらでも修正して完成へ辿り着けるが、鈴木さんの場合はスケッチブックに手書き(手描き)なので、まず頭の中に1ページの構成がイメージとして完璧に整理された状態で書き始めるのだと思う。そのデザイン感覚は本当にすごいと思っている。 |
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