2022-12-30 Fri 00:00
星句というタイトル、カテゴリーにもかかわらず星を詠んだものはなし。
誕生日に詠める。 コロナ禍を生き延び次の八月尽 歌声を待ち侘びるころ八月尽(8月31日) 井関進さんの丹波篠山埋め墓参りの日に、遠方より詠める 逢う機会ついに無けれど 科学者の責任世に問う道標の人(11月21日) 第36回都々逸全国大会(11月13日) 宿題句 お題:「持」「続」「可」「能」のいずれか一字以上を使う 声は交わせど逢えぬ日続き 募るは思いと電話代 自由句 あの娘目当てに稽古屋通い 思い同じは恋敵 [佳作] |
2021-12-30 Thu 00:00
大阪市大木野茂先生の対話型授業最終講義をモグリ聴講した後に詠める
声高の巷の雑音(おと)の向こうから届く友らの声ぞ楽しき (2021年07月30日) 第35回都々逸全国大会 宿題句お題:「東」「京」「五」「輪」のいずれか一字以上を使う 東西宴の祝いのきょうも五濁悪世(ごじょくあくせ)の内輪もめ (2021年9月14日) |
2021-11-08 Mon 00:00
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2020-12-30 Wed 00:00
今年はなんといっても常陸太田市の都々逸全国大会が中止になったことが残念だった。まだまだ新型コロナを笑いのネタにできる時期ではないのだが、敢えて抵抗のつもりで作ってみたものの中から一つと、石川県加賀市での熊出没のニュースを耳にして山中温泉の知人を思って作ったもの一つと、今年はこれだけ。
目もとほめられ悪い気せぬが うれしさ半ばのマスク美人 2020年7月2日 山中山代馴染みの獅子に 熊が恋路の邪魔をする 2020年10月17日 |
2020-09-06 Sun 00:00
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2019-12-30 Mon 00:00
今年はとうとう星句は作らず出さずの年になってしまった。たまの変光星観測のときくらいしか実際の星空を見ないので、ああという感動も少ないのだから、作れないのは当然かもしれない。
ということで、今年は和歌一首(8月18日記事のもの再掲)と都々逸一句だけになった。 帰国するご夫妻の送別会で詠める歌一首 かぎろいの春に出会いのなかりせば なんぞ別れの悲しからまし ![]() 先へ進もか 戻ろか行こか ここが思案の 身八つ口 ![]() |
2018-10-27 Sat 00:00
![]() 猛暑の熱は宇宙へ及び燃える火星の大接近 「猛暑」「熱」「燃える」「火星」と、今年の夏の熱風が蘇るような一句を目指したが力不足だった。 |
2016-12-18 Sun 00:00
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2016-05-29 Sun 00:00
一昨日の『常陽新聞』に今年も「小野小町文芸賞」募集の記事が載っていた。
→短歌、俳句の力作公募 土浦「小野小町文芸賞」大賞額装し展示 ![]() |
2015-01-12 Mon 00:00
今年は梅雨の最中も、梅雨明け後も、真夏にも星空はほとんど現れなかった。ようやく秋空になってきたようで、観測小屋からの帰りがけ、自宅と隣家のわずかの隙間から見上げた空にはもう冬の星々がぎっしりだ。(09月29日) 8月10日発表の小惑星公報(MPC)で命名された星友達に因む小惑星(9422)Kuboniwa。光度16.69等では目には見えないが光子は確かに届いている。(11月13日) 来年はぜひ大彗星でも旨い酒を飲んでみたいものだ。。(12月18日) |
2014-01-07 Tue 00:00
澄んだ空 牡牛も応えて長便り 低空にアイソン探して空白む 久しぶりに綺麗な星空だったので、撮影の合間はなるべく空を見上げていた。3時41分、ペルセウス座からおうし座へ流れ星。しばらくして、3時46分、今度はおうし座からペルセウス座へ長い流れ星。そんなこんなしている間に東の空は早々と白んでしまった。(08月19日) 台風18号一過の昨夜、というか17日の明け方前は今年最高の星空になった。5月以来間断無く居座っていた湿気を帯びた空気は一掃され、涼しい空気と入れ替わった。最近は真冬にもなかなか現れないような気持ちの良い青い空が広がった。夜になっても湿気は戻らず快晴の夜が続いているのはうれしいが、満月直前の大きな月が手元ライト不要なまでに照明してくれている。(09月18日) 昨夜は同好会の例会だったが早朝に備えて早引き。昼間の32℃からぐんぐん下がって今は14℃。夜の始めに一時豪雨があったが明け方は霧も無く快晴。(10月13日) 近日点通過で崩壊したためアイソン彗星は見えないがラブジョイ彗星だけでもと明け方霞ヶ浦へ出かけて行った。その頃冬の星々は西へ沈んで行くところだ。(12月01日) |
2013-06-30 Sun 00:00
リニア彗星撮影の後は、バーティノフマスクを使ってNCT-12のピント確認、手動導入の生命線3cmファインダーの調整、EdgeHD800のファインダーの調整、極軸の調整をまとめて行った。いつもと変わらないとは言いながらも、調整作業を終えて気持ちの新たまる2013年の星始めだ。その後、今年は快晴にも関わらず太陽を拝めない初日の出となった。(2013年01月01日) 天頂のはくちょう座にはボンヤリと天の川が掛かっているようだが、ケフェウス座からカシオペア座辺りは数ヶ月前に点灯された工場の明かりの中へすっかり飲み込まれている。もう今後はいかに快夜が来ようとも、アーチのような天の川が見られる事は無いのかなぁ。(2013年05月07日) |
2013-01-22 Tue 00:00
今夜は珍しく夜の初めから快晴で、夜半前の観測が終わっても快晴で、日が変わって寝る前にも快晴なのでミラを追加で観測、翌朝起きても快晴だった。こんな日はめったにない。快晴の空に天の川だけがぼうっと雲の様に架かっている。(08月19日) 軒越しに 冬の星々昇り来る 冬星に 二つの明星加われり 東側の空を見上げると、冬の星々に木星と金星が混ざっているものだから賑やかな事この上ない。(08月23日) オリオン座流星群の夜、椅子にもたれて空を眺めている割には飛ぶ流星の数はあまり多くはない。隣の放牧地から牛の寝息が聞こえて来る静かな時間。(10月21日) 快晴も霞も同じ 秋の月 満月前後の明るい秋の月の下では、快晴でも霞でも同じ様にほとんど星は見えない。(10月31日) |
2012-06-30 Sat 00:00
星始め 野帳の頁をひとつ繰り 晴れたから観測しろと空が呼び 晴れたので表へおいでと星の声 元日の今日も朝から仕事で呼ばれてしまった。夕方にも再度出るはめに。こういうときには帰宅時に見る曇り空を却ってありがたく感じてしまう。ところが、思惑通りには行かないもので、寝ようと思って空を見上げると晴れていたので2012年の初観測を行った。(01月01日) 獅子昇り しかして春はまだ遠く 朝4時の小屋内の気温はー4℃で、缶のお茶もシャーベットになってしまった。春の代表的な星座のしし座が火星を従えて天頂へ駆け上って来たが、今年の冬の寒さは厳しくて暖かな春はまだまだ先の事のようだ。(01月30日) 雨上がりで、快晴にも関わらず霞に包まれて観測にならなかった。(02月23日) 西風の収まる夜半の火星時 昼間の強風も「西風と日雇取りは日いっぱい」の言い伝え通り、夜になると嘘の様に収まって離れつつある火星を観望できた。(03月12日) 霞立ち しし座の火星も色白み 今朝はようやく氷点下にならなかったようだ。昼間少し暖かくなったが夕方にはまた寒くなった。それでも、空は全体がぼんやり霞んで、春の夜空になってきた。(03月28日) 雲間よりさそり怪獣現わるる さそり座は気づかないうちに南の空に来ていて、ふと見上げた林の向こうから怪獣の出現の様に不気味な鎌をもたげて蠢いている。毎年この季節になると一度はさそりの出現に脅かされる。(06月26日) |
2011-08-31 Wed 00:00
続く雨 今宵も開かず小屋の屋根 秋雨で完成足踏み 雨の漏り 明日も雨が降るらしい。ガルバ波板施工やり直しで、ビスを抜いた100カ所の穴からまた雨が染み込んでしまいそう。(08月23日) 潤む星 快夜を待ちつつ また一年 星の見える夜を待つうちにまたひとつ歳を重ねてしまった。(08月31日) 残暑は衰えず、まだ秋を実感できないのに、栗林の栗はもう収穫時期になっていた。(09月17日) 霞み散る冷たき空に星増える 風邪ひきの感冒ゆえに観望はなし 空気が冷たくなり、星の数がぐっと増えた。(10月31日) ちょっと遅い時刻に空を見上げると、一足早い季節の星々が東の空に勢揃いしていて、まるで舞台の袖で出番を待っている俳優のように見える。(12月22日) カノープス 梢が邪魔な南中時 カノープス 梢の谷間を走り抜け カノープス 南中時には雲多し 23:45頃カノープス南中。23:57に5cm双眼鏡で見た今期初カノープスは観測小屋から見る初めてのカノープスでもある。その後も彼方の林の梢の隙間に見え隠れしながら24:35まで見えていた。(12月25日) |
2011-01-08 Sat 00:00
雲が多くてうさぎ座の変光星RX Lepの観測はできなかったが、うさぎ座を眺めながらうさぎの年の始まりを迎えた。(01月01日) はくちょう座十字となりて 夏遠し はくちょう座は夏の星座の印象が強いが、北十字となって北西の地平線に突き立つ季節になるころには、あの暑い夏のことなど遠い昔のことのように思われる。(01月04日) 先達の遠き旅立ち 寒椿 先立ちて西を目指すや 寒昴 西方浄土への先導なんてしてくれなくてけっこうなんですけどね。(01月13日) 雲が出て来て立春のからす座は見られないが、雲が多くなって来たというのも冬から春への変化の兆しだろう。(02月04日) 冬星は 霞の向こうに遠くなり 雨上がり 晴れてもにじむ冬三角 ここ数日ですっかり季節が変わった。空気に乾燥感が無くなって、風景も星空も霞の向こうに遠くなった。(02月09日) 春一番 オリオンさえも西へ吹き 風も収まったので庭へ出ると、すでに冬の星々が西の林の向こうへ隠れようとしている。入れ替わるように、頭の上にはしし座、おおぐま座が昇っている。これからは三寒四温で春へ向かう。(02月25日) 床に入りまんじりともせず 余震の夜 震災の停電の空に ベガ昇る 平成23年東北地方太平洋沖地震(M9.0)。茨城県南も震度6強。地域全域が停電のため民家だけでなく国道の街路灯も消えているのでこんなに暗い夜はまたとはないはずと観測に出た。しかし、首都圏の光は普段と変わりなかった。(03月11日) 大震災あれども 天界移ろえり 3月11日の東北関東大震災から2週間。冬の大三角は西へ去り春のしし座もすでに天頂を過ぎようとしている。地上の泣き笑いなどとは何の関係も無く冷ややかに廻る天界だが、それを眺めて人はなぜ心を癒されるのだろうか。(03月24日) 4月になったというのに寒い雨が続いている。星見をする気分にならないというか、そもそも星が出ない。(04月05日) 今年は春が素通りで、夏の大三角を頭の上に眺めてから、北斗が西へ急降下していることに気づいた。(06月28日) |
2010-07-28 Wed 06:40
4月以降星の見える夜が少なくなるにつれて「ああ」という感動も薄れてしまっていた。梅雨明け直前の7月15日、久しぶりの好天に恵まれ、「星句 2010年後期」を始められる気分になった。
3月中旬以降の悪天で、4ヶ月間ほとんど星が見られなかったので、梅雨が明けた時には夏の星座のさそり座もすでに西へ去ろうとしている。 空晴れて ますます淡き天の川 数年ぶりの梅雨明けの快夜だが、以前の天の川はもう少しはっきり見えていたような気がするのだが。(07月18日) 猛暑耐え 夜風と仰ぐ 天の川 今年は太平洋高気圧の勢力が強く猛暑になっているが、そのおかげで晴天が安定し三日連続の天の川日和になった。昼間の暑さとの戦いのご褒美として、ありがたく受け取ろう。(08月05日) 明けの空 虫を払いて 初すばる まだまだ寝苦しい夜が続いているが、明け方の東の空に初すばるを見た。(08月11日) 天の川 仰ぎて 小さき年重ね 低空に星々見える 誕生日 白夜空(しろよぞら) しだいしだいに星が増え 大三角かすめて 白き流れ星 むら雲に包まれ 赤き月昇る 人間の時間なんて天文学的時間と比べると取るに足りないものだと考えてしまうが、とは言え、誕生日の夜の好天とはありがたい。天の川がうっすら見え、流れ星が飛び、風情ある月が昇って来て、プレゼントでいっぱいだ。 夕涼み さそりのしっぽの沈み行く 相変わらず暑いので去り行く夏を惜しむとは言わないが、夜風には確かに秋の気配を感じる。(08月31日) 秋風を身に纏いつつ 初昴 昴出て 北へ移りし夏銀河 台風9号一過の爽やかな日が過ぎ透明度の良い夜がやってきた。今夜が初昴というのは嘘。(09月09日) 22時半頃、寝る前にもう一度外に出ると、東の地平線近くにオリオンの三ツ星が縦に並んでいた。今期初オリオンだ。(10月08日) 天狼も軒を離れて秋深し 隣家に隠れていたシリウスが漸く軒から離れて見えるようになって来たということは、もう秋も深まり冬の寒さを感じる季節になったということでもある。(11月01日) 空晴れて 我こそ秋の一つ星 低空なので雲に邪魔されやすいのだが、晴れさえすればこっちのもんさ。(11月03日) カノープス 瞬きする間に出消えり 木々のわずかの隙間から漏れて見える赤い光。我が家の庭から見えるのは実に短い時間なのだ。(11月05日) 昨夜からの大雨は昼前に止んだが、その後は台風並みの強風が吹き荒れた。夜になっても強い風が残り、双眼鏡の視野の中で星が飛び跳ねていた。空はきれいなのだが星見は諦めだ。観測小屋ができたらこんな夜でももう少し快適に星見ができるんだろう。(12月03日) 冬枯れの梢の隙に 流星群 寒空にシリウス射抜く 群流星 寒風の薄明 なおも星流る 暁の金星に対峙 ふたご群 3時に起きるつもりが寝過ごす。4時30分から流星観望。西に傾いたふたご座の輻射点方向を1時間眺めて、群流星16個、散在流星4個を見た。薄雲があるわりにはまずまずの収量。東に金星が輝いていた。(12月15日) 木星は 葉の無き欅の 枝に生り 木星が西の林の、それもずっと低いところにちらちらと見え隠れしていた。(12月16日) |
2010-04-08 Thu 00:00
松尾芭蕉の句
明けゆくや 二十七夜も三日の月 が、新しい小学校理科の教科書で月の満ち欠けを学ぶ教材として取り上げられたと紹介くださったS.Uさんが、それに関連した「天文俳句」として 荒海や佐渡によこたふ天河 を挙げられていた。これも有名な句で、1689年7月4日(陽暦8月18日)に現在の新潟県出雲崎から北西方向に佐渡を臨んで詠んだらしい。では、芭蕉はそのときどのような天の川を見ていたのか。 ![]() ![]() ちなみに、北西の水平線にべったり寝そべる天の川が出雲崎から見られるのは春のようだ。 [お知らせ]科学技術ファンのみなさんへ「科学技術週間」に関するお知らせがS.Uさんから寄せられています。下のコメントをご覧ください。 |
2010-01-08 Fri 00:05
以前から、俳句、短歌、俚謡、川柳など自分でも作れるようになりたいと思っていたが、どうも密かに思っているだけでは進歩しないみたいなので、恥を覚悟で実際に作ってみる事にした。季語が無かったり、どこかにあるようなものも現れるだろうが、手習いをしていると思って大目に見てやってください。
年は改まっても星は変わらずにそこにありますが、同じ星を見ながらまた一期一会も感じます。 風受けて 視野の火星 跳ね回る 天仰ぎ ピュルルと風に 星凍る 今夜の火星は模様どころではありませんでした。 (01月01日) 枯れ葉踏み 迎える火星 東空に 2年間待ちに待った火星が近づいてきた。まだ小さすぎて観測には適さないが、東の空へようやく上がってくるのを待ちわびる様に冷え込みの厳しくなった夜半過ぎの庭へ迎えに出て行く。晩秋に感じた気分。(01月03日) 天狼の 眩き光 青く冷え この夜のシリウスの光のなんと冷たく青かったことか。天狼では季語にならないかもしれないが、星句であれば許されるだろうか。(01月05日) 寒き夜 仰ぎて「ああ」と星一句 「ああ」という感動の叫びが俳句を作る源泉という山口誓子の言葉に励まされ、「星の俳句」カテゴリーを作ることにした。 凍てし夜の 霞に赤き寿老星 凍てし夜の 林に遠き寿老星 寿老星はカノープスとふりがなを振った方が良いかもしれない。この2句は昨年鈴木壽壽子さんに触発され作ったもの。(01月06日) 小接近 視野へ火星を招き入れ 小接近でも今回は特に待ちわびていた。その気分から「招き入れ」た。冬場に起こる小接近は季語の代わり。(01月10日) 夜明け際 寒風背にし 細き月 細き月 筑波おろしで星三昧 1月11日の早朝、変光星観測を終えたとき、寒風吹く夜明け前の東の低空に月齢25過ぎの細い月が昇っていた。月が細くなった上に筑波おろしの空っ風が吹けば、雲も吹き飛ばされ星見の好機。まぁ、この際シーイングの悪さは諦めよう。 賑わいの星々率いて 寒昴 冬を代表する明るい星々の先頭に立って1年の出発を宣言する昴。これは『星のふるさと』「旄頭胡星」の変奏。(01月11日) 明けの雪 朝陽たちまち斑にす 冬型が強まって明け方に雪が降ったらしい。雲が切れて陽が射して来ると雪はすぐに解け始め、至る所斑な模様になってしまった。(01月13日) 火の星を追う獅子 東空駆け上る 火の星も 今夜は川底の石となり 鼻頭の火星を追うようにしし座が東の空へ駆け上って来た。寒いといいながらも春の星座が後に続く。ただ、シーイングの悪い今夜は火星観望は諦めた。(01月14日) 西空の木星 空林駆け下る 帰宅するころ西の空で一番星になっている木星。この時刻この位置では私にとっての観望期はすでに終わっている。(01月16日) 幼き絵 日食報告 小正月 大阪の小2の甥っ子に1月15日の日食の見方を事前に知らせておいた。しかし、日没直前だし、地平線近くまで見通せる場所を見つけられるか心許なかったので、まさか観察報告が届くとは思っていなかった。おまけに絵まで描いてある。「1月1日に日食(月食の間違い)があったといってたとおもうけどしってますか」だと、かすてんも甘く見られたもんだな。(01月18日) 朝霜に さそりのかまの立ち上がり 1月25日の早朝、オリオンも西へ沈んだころ観望を終えようとしたとき、南東の林の上に怪獣が蠢(うごめ)く様にさそりの頭が現れていた。まさにウルトラQの光景、思わず仰け反った。火星観測を終えたときのこと。(01月27日) 気がつけば 冬大三角も西に居り つい最近までこの時刻にはオリオンもおおいぬも南にあったと思っていたが、ふと気づくともう西空の星になっている。季節の移り変わりを印象づけられる瞬間だ。(01月28日) 氷点下4℃の朝、観測台は霜でバリバリだというのに、隣の放牧場の牛は霜の降りた枯れ野原で悠然と寝ている。天空へ目を転じると、火星はししに追われて西の林に逃げ込んだ。2年2ヶ月後の次の接近までの旅立ちのときだ。(02月05日) 天仰ぐヘッドライトに息凍る 午前中の雪もすっかり消え、12日ぶりに晴れた。ただ、風も無いのに、空気は凍っている。椅子に座ってしばし空を仰ぐ。点灯したままの赤いヘッドライトの先に凍った息が昇って行く。(02月18日) 冬星は 西の地平へ みな集合 誓子の「名ある星春星としてみなうるむ」の発句をいただいたが、星のうるむ夜はまだしばらく先のことに感じられる寒い夜だった。(03月10日) 雲だらけ 予報外れて句もだらけ 記事のタイトルに「雲だらけ」と書いたつもりが「句もだらけ」と誤変換。それを拝借。(03月16日) 盃月になみなみ注がれた地球照 彼岸入り 天狼霞を染め滲む 火の星に追われし天狼青く燃え 火星もそろそろ見納めとは思ったが、そよそよとではあるが風が吹いて星が瞬いているので望遠鏡は出さずに終わった。(03月19日) 久しぶりの晴れ間に誘われて、つくば市の宝篋山へハイキングに行った。小田休憩所から極楽寺コースで沢伝いにゆっくり歩き、途中いくつもの小滝を見ながら約1時間10分ほどで山頂へ到達。帰りも同じ道を下ったが、山にも膝にも普段の運動不足を嘲笑われてしまった。(04月06日) |
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
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