33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
火星大接近 一生に多くとも4回程度の出会い
2018-03-29 Thu 00:00
1803222.jpg以前にも書いたことがあったかもしれないが、火星のめぐり年を眺めていると、人の一生の短さを悟らされる。

鈴木壽壽子さんについて言えば、
1939年 戦争中
1956年 ご出産
1971年 初観測
 このときの観測をきっかけにその後も火星、月食、宇宙塵の分野で素晴らしい報告を出されアマチュア天文学史と小惑星にその名を残すことになるわけだが、大接近はその年が人生最初で最後のただ一回の機会だった。

自分の場合は、
1956 大大接近 生まれて7日後なので観測不可能
1971 大大接近 中3で天文少年だったが火星の記憶がない
1988  大接近 天文空白期
2003 超大接近 天文空白期
2018  大接近 今回
2035 大大接近 9月2日に皆既日食、9月11日に火星大大接近
        同世代の天文老年はここまでは生き延びようと思っているはず。
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火星大接近の年のメンテナンス
2018-03-22 Thu 00:00
1803221.png火星大接近の2018年が明けて早くも3ヶ月が経過してした。久しぶりに『星のふるさと』を取り上げているサイト(補)のメンテナンスをして、リンク切れの確認と可能なものは再リンクをしておいた。

今回新たに追加したサイトは以下:
■『星を見るための別荘』>昨夜の月面観望のコメント欄(09)
■『星らんかん』>星のふるさと(12)
■『六角文庫通信』>天文の呟き(13)
■『気象病ドタバタ日記』>欲しい本(天文編)その2(14)
■『銀河鉄道』>私の天文グッズコレクション(第8回)天文民俗・伝説関連古書編(17)
■『火の街・火の星_Yokkaichi1975』>参考文献・取材先等(順次補充)(18)
■『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと2018(18)

[お願い]これらの他に、鈴木壽壽子さんや『星のふるさと』を取り上げているサイトをご存知の方はぜひお知らせください。
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少しずつでも記憶が引き継がれますように
2016-05-07 Sat 00:00
火星が近づいてきたので、久しぶりに『星のふるさと』を取り上げているサイト(補)のメンテナンスをした。『星のふるさと』を扱っている新たに見つかったサイトを追加し、リンク切れの確認と可能なものは再リンクをした。
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長谷川一郎先生の訃報
2016-05-03 Tue 00:00
東亜天文学会の元会長で名誉会員の長谷川一郎先生が亡くなられたとのお知らせが届いた。
 →東亜天文学会:長谷川一郎先生の訃報

先生とは直接の面識は無かったが、鈴木壽壽子さんと同時期に流星塵観測をされていた女性観測者についてお尋ねして、片岡良子さんを紹介していただいたことがある(→天文少女)。
それ以外にも、北尾浩一氏の「天文民俗学試論(155)」(『天界』2011年3月号)に協力した折、長谷川先生からアドバイスをいただいたこともあった。
それやこれ、鈴木壽壽子さんのご縁だったと感じる。

心よりご冥福をお祈りいたします。

[追記]AstroArts掲載の中野主一氏の追悼文
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四日市市立博物館 3月リニューアルに『星のふるさと』も一役
2015-02-24 Tue 00:00
1502191.jpg数日前に「星が好きな人のための新着情報」にも載っていたのでお気付きの方もいられると思うが、四日市市立博物館が3月21日にリニューアルオープンする。
 →四日市市立博物館
 →リニューアルの概略

このリニューアルには自分的には目玉が二つある。
一つは市立博物館の中に「四日市公害と環境未来館」が併設されること。
もう一つはプラネタリウムのリニューアルオープニング番組に鈴木壽壽子さんの『星のふるさと』が使われていること!

館から届いたオープニング番組のシナリオを読ませていただいたが、何箇所かに『星のふるさと』の文章がちりばめられている。それ以外にも、内容的に『星のふるさと』のイメージと重なる部分が数箇所あり、シナリオに関わった方々があの本を読み込んでくれたことが感じられた。番組完成までにはまだ手直しはあるだろうが、この投影はぜひ見に行きたいと思う。

館とは別に四日市の知人からこの知らせをもらった時、「2009年12月に四日市へ行った時には、四日市は公害を歴史の彼方へ押しやろうとしているのかなと感じるところがあったので、今回の事は自分の印象が間違っていたことに良い意味で驚きと安心を感じた」と返信したところ、「井上前市長は、四日市公害裁判の原告(住民)側弁護団の一人でしたが、市長就任後は四日市公害問題については極めて冷淡でした。このたび環境未来館がオープンするのは、市議時代から四日市公害資料の保存について関心を持っていた田中市長になったからです。現在、四日市公害についての市民の関心は高いとは言えませんし、住民にはコンビナート関係者も多く、感じ方、考え方はさまざまです。市立の資料館ではそうした複雑な市民感情に応えなければなりません。行政が現代史を扱うというのは、ほんとうに難しいことだと感じています。ですが、この数年、判決記念日の集会に、コンビナート企業も参加するようになりました。そういうことが可能になるには、一定の時間が必要だったのだろうとも思います。」という返事をいただいた。

これを読んで、2009年時の自分の印象があながち的外れではなかったことを改めて知ることができた。わずかな滞在時間だったが、前市長時代の空気の残り香をどこかに感じたのかもしれない(我ながら鋭い嗅覚?)。町の繁栄が公害企業に依存しているというのは、四日市に限らず水俣でも福島でも典型的な構図で、当事者が歴史に正面から向き合うにはある程度の時間が必要なのは仕方がないと思う。ここまで50年の時間を要したが、四日市の試みには精神の健全さも感じられる。

そして、近いうちにまた鈴木壽壽子さんのお墓詣りを兼ねてリニューアルされた四日市市立博物館および四日市公害と環境未来館を再訪したいと思う。鈴木さんの地元で、鈴木さんのメッセージが次の世代の子供たちの心へ拡がっていきますようにと祈りながら、、、。
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『星のふるさと』 40年越しの新たな読者との出会い
2014-11-06 Thu 00:00
1410281.jpg少し前の話題になるが、五藤テレスコープ的天文夜話『昇交点 』の8月1日の記事に『星のふるさと』が紹介されていた。

これを書かれたkon氏は私よりも一回りちょっとお若いのでこの本が出版された当時のことはご存じないはずだが、それから40年近くの時間を経て鈴木壽壽子さんに出会われたことになる。この記事を読ませてもらって、『星のふるさと』との出会いを待っている人はまだまだ大勢いる、というこれまでの思いをさらに強くした。

kon氏はきっと天文普及のお仕事をされる機会も多いはず。ぜひ、『星のふるさと』と鈴木壽壽子さんのことを多くの人へ伝えてくれることを期待している。
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こ、これは!
2013-09-08 Sun 00:00
ヤフオクに『星のふるさと』が出品されたら知らせが届くようにアラート設定をしてあるが、大宮小夜子のSPレコード『星のふるさと』は時々届くが鈴木壽壽子さんの『星のふるさと』はこれまで一度も出ていない。みなさんお手持ちを手放すことができないのだろうと想像している。

1308172.pngそんな折、先日Amazonですごい物を見つけてしまった。古書のマーケットプレイスに出ていた鈴木壽壽子『星のふるさと』、なんと32,800円!

こんな値が付くくらいなのだからどこかで復刻してくれないものかな。
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『星のふるさと』に関する最近の記事
2012-10-10 Wed 00:00
121009.png鈴木壽壽子さんと『星のふるさと』に関する新しい情報はその後無いのだが、久しぶりにネット検索してみたところ最近書かれた記事をいくつか見つけた。

・『いるか書房別館』>鈴木壽壽子著「星のふるさと」(2010)
・『ムササビの星空ノート』>【星のふるさと】:日本の十字星(10)
・『ムササビの星空ノート』>星のふるさと『木守りさま』(10)
・『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>星のふるさと(10)
・『星のソムリエの「星語り」(一番星のなる木)』>ポートタワーからの眺め(10)
・『石元先生の塾だより - オルタナティブ -』>鈴木壽壽子さんについて(12)
・『ムササビの星空ノート』>ターコイズフリンジ(12)
・『いのりむし日記』>四日市環境シンポで、鈴木寿壽子“星のふるさと”紹介(12)
・『雲、もくもく (歳時記のギャラリー)』>雲の気分(12)
・Wikipedia:鈴木壽壽子 (小惑星)(12)

 →『星のふるさと』を取り上げているサイト(補)

今夜の観測:久しぶりに晴れ間。久しぶりにミラ。ο Cet4.3等。
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『星のふるさと』 -鈴木壽壽子さんを探す旅の記録-
2011-12-29 Thu 00:00
■2007年
071122.jpg火星接近の秋、『星のふるさと』との出会い。

11月10日 ほくとさんのブログ『星空寄り道散歩道』で『星のふるさと』を知る
11月27日 ネット古書店で『星のふるさと』を入手、この瞬間から鈴木壽壽子さんは憧れの人になる
11月28日~『星のふるさと』についてブログで発信しながら鈴木さんの消息が届くのを待つが手がかりなし

■2008年
春、『星のふるさと』を幾度も読み返す。その度に行間から新たなメッセージがキラキラとこぼれ落ちるのを感じる。頁を繰る毎に鈴木さんに会ってお話をしたいという思いはますますつのり、鈴木さん探しを始める。

06月01日 東亜天文学会に鈴木壽壽子さんの消息を問い合わせる
07月18日 東亜天文学会々報『天界』7月号に「『星のふるさと』人探し」が載る
07月19日 数名の会員から情報を得、既に亡くなられていることを知り、落胆
07月24日 会員S氏に小惑星「Suzukisuzuko」命名提案をお願いする
08月24日 生前お住まいだった団地の自治会へ問い合わせる
09月17日 会員T氏と生前をご存知のN氏が団地を訪問、自治会の方と会う
09月20日 T氏、ご子息と連絡が取れる
09月22日 S氏のご協力を得、小惑星Suzukisuzuko命名を発見者小林隆男氏に提案
09月21日 鈴木さんの火星観測報告が載った『天ガ』72年6月号入手
09月26日 ご子息とお話をし、小惑星命名のご承諾を得る
09月27日 愛用の望遠鏡写真を頂きミザールエース型と分かる
09月28日 小林隆男氏、国際天文学連盟(IAU)へ(8741) Suzukisuzuko=1998 BR8命名を申請
10月14日 虎ノ門天文会館の東日本天文資料センターで『流星塵回報』を閲覧
10月30日 故森久保茂先生の奥様へ問い合わせ(川崎天文同好会へ転送していただく)
11月09日 『天ガ』76年4月号読者サロン投稿者F女史へ問い合わせ
11月23日 F女史と連絡が取れる
12月11日 小惑星(8741) Suzukisuzuko命名、IAUのホームページで公表される

■2009年
01月04日 ボールの火星儀の写真を頂く
01月11日 川崎天文同好会訪問。壽壽子さんの流星塵関連資料を閲覧。
02月05日 『天ガ』3月号小惑星ガイドに(8741) Suzukisuzuko紹介文掲載される
03月05日 流星塵の件で片岡良子氏に問い合わせ
03月27日 『天界』4月号に「鈴木壽壽子さんのこと(前編)」が掲載される
04月08日 小惑星(8741)Suzukisuzukoの地球最接近
04月22日 『天界』5月号に「鈴木壽壽子さんのこと(後編)」が掲載される

「鈴木壽壽子さんのこと(前編・後編)」の公開をもってひとまず調査終了、の予定だったが新たな展開が訪れる。

0912132.jpg05月10日 三重県四日市市人権センターN女史から問い合わせがある
09月18日 同センターが冊子「鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ」制作
11月16日 四日市市人権センターが「夜空のスケッチ」募集
12月13、14日 四日市訪問、壽壽子さんのお墓参りをする

■2010年
02月28日 「夜空のスケッチ」募集に作品集る
11月12日 会員A氏へ佐伯恒夫資料について問い合わせる

■2011年
01月13日 佐伯恒夫氏奥様へ問い合わせ
01月25日 佐伯氏ご子息からお返事をいただく
04月    壽壽子さんのご主人ご逝去

鈴木壽壽子さんと『星のふるさと』についての調査はここでひとまず区切りにしようと思う。ここに挙がった以外の方々を含め、お世話になった多くのみなさまに心より感謝いたします。
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『星のふるさと』 出会いを待つ人のもとへ
2011-12-24 Sat 00:30
2009年12月の四日市訪問から2年が過ぎ、再び火星が近づいて来た。そんな時期なので久しぶりに鈴木壽壽子さんのことを考えた。

1011242.jpg星と絵と物語がお好きで手先も器用だった鈴木壽壽子さんのことだから、たとえ四日市以外にお住まいだったとしても、星の随筆を書き絵を描き物語を語られたことだろう。その一方で、四日市にお住まいでなければ『星のふるさと』という本の形で世に出ることは無かったようにも思われる。そして、そうであったならば私たちの多くは、壽壽子さんの存在を知らないままだったはずだ。

大気汚染に苦しむ人たちの力になれるデータを残し、かつそれを利用してもらうために、「観望者」から「観測者」への一字の橋を渡る決心をされたことはご本人も書かれている。たまたま四日市にお住まいだったから四日市公害について書かれ、またそれに関われる観測対象として流星塵を選ばれた。しかし、敬虔なクリスチャンだった壽壽子さんを動かしたのは、人として人を慈しむ普遍的な心だったように思う。

071122.jpg時代は変わり、四日市の大気汚染は改善されたのかもしれないが、『星のふるさと』に記された壽壽子さんの祈りとこころざしの本質は「四日市」を越えて今も変わらずに生き続けている。あれから40年経った現在、社会の変化はおそらく当時の壽壽子さんの想像を遥かに越えてしまったことだろう。それでも、というよりもそれだからこそ、『星のふるさと』のこころを必要としている人、出会う機会を待っている人は今もたくさんいると思う。そういう人たちの元へ壽壽子さんの心が少しでも届くことを願っている。

この年末、1枚の喪中はがきが届いた。壽壽子さんのお連れ合いご逝去のお知らせだった。生前の壽壽子さんを誰よりもご存知の方だったので、とうとうお会いすること叶わずとても残念に思う。ご冥福をお祈りしたい。
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重久長生さん、急逝
2010-12-23 Thu 00:45
変光星の大先輩である東日本天文資料センターの重久長生(しげひさおさお)さんが12月1日に急逝されたというお知らせが届き驚いた。

鈴木壽壽子さんの業績調査の件で、広島のSさんから東日本天文資料センターの重久さんに問い合わせなさいとのアドバイスを頂き、同じ虎ノ門天文会館に事務所を置くハーシェル協会の玉青さんにアポの仲介をしていただいた。
2008年10月中旬の雨の日だったが、その日、重久さんは神奈川から虎ノ門まではるばる出向いてくださり、鈴木さんに関する貴重な資料の閲覧の機会を提供してくださった。
そのたった1度の面会と数通のメールと年賀状のお付き合いではあったが、これも鈴木さんが作ってくれたすてきな出会いの一つだった。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

1012222.jpg今夜の観測:風が強くなって来たが、シリウスの入ったカノープスの写真を撮影。これで北尾浩一さんとの約束を果たせたかな。気分がほっとしたためか、こぐま座流星群極大のことをコロッと忘れていた。ε Aur3.6等、ο Cet4.5等、RX Lep5.8等、U Mon6.5等、W Ori5.8等。
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復刊ドットコム 天文学および天体観測に関する書籍リスト
2010-11-11 Thu 00:24
1011103.jpg復刊ドットコムの『天文学・天体観測』 復刊特集ページのリストの中で、『星のふるさと』は思いのほか上の方にいる。ただ、投票数が21票と伸び悩んでいるので、今すぐ復刊とは行かないだろう。少しずつでも増えていれば可能性も見えてくるんだろうが、、、。

今夜の観測:ε Aur3.4等、ο Cet3.1等、P Cyg4.8等、V568 Cyg6.4等、W Cyg6.3等、X Cyg6.6等、RX Lep5.7等。
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未来の到達点からのメッセージ
2010-04-29 Thu 00:11
100429.jpgこの2年半の間に、鈴木壽壽子さんと『星のふるさと』を媒介にして多くの方々とお会いする機会に恵まれた。その中のお一人から「星にかかわる今回のことは、私の日々の生活を豊かにしてくれたと思います」という言葉をいただいた。私は、これを未来の到達点からのメッセージと受け取った。
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小さな火星が見せてくれたもの
2010-03-30 Tue 00:24
火星の視直径も10″を切り、もう小望遠鏡の観望対象ではなくなった。遠ざかってゆく火星を見送りながら、もう一度鈴木壽壽子さんの文章を思い出す。

 口径六センチの小さな望遠鏡が、この夏私に見せてくれたものは、小さなオレンジ色の火星の世界。南極冠とサバ人の湾と、大シュルチスとヘラス大陸。でも、たったそれだけだったろうか。
 直径六センチの小さなレンズが、力一ぱい私の心に投影していたのは、銀色の月をつれて、真暗な真空に浮かんで自転する地球の、小さな星である姿と、かけがえのないすばらしさではなかったのだろうか。視野の火星が遠く小さくなってゆくにつれて、青と白とに輝いた地球の姿が、次第に大きく心の中に浮かび上がってくる。息づくように渦巻いている雲を透して、日本の島々が、私たちの街が・・・。
[鈴木壽壽子『星のふるさと』「ほんとうの大きさ」より]

mars1003291.jpg今夜の観測:20時半、8日ぶりに星が見えたが、雨上がりの水蒸気を含んだ空と月明かりで夜空は真っ白、足下は既に雨が凍り始めてつるつる。ε Aur3.7等、T Mon6.5等、U Mon6.4等。23時過ぎ、火星を見る。小さくなった。なんとなく黒い帯状の模様が感じられるのみ。これが今期の見納めと思い、ちょっとだけ火星に向かって手を振った。
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「夜空のスケッチ(写真も可)募集」 締切延長
2010-03-21 Sun 00:11
100320.jpg四日市市人権センターの「夜空のスケッチ(写真も可)募集」は当初2月末を〆切としていたが、3月以降も引き続き受け付けるそうだ。

冬の間は寒くて表でスケッチする気合いが出なかった人も、あたたかくなった春の夜空ならば描き易いのではないか。火星は賑やかな冬の星座とともに西へ移り、代わって土星が春の星座とともに主役になりつつある。対象はよりどりみどりだ。そんなこともあり、ここで終わらせるのは勿体ないとして、延長になったのだと想像する。

四日市市人権センターホームページにこれまでに集った作品が載っている。スケッチや写真の腕を競うのではない今回の募集、そこにどんなエピソードやメッセージが託されているのかとても興味ある。

この募集延長で今後も四季折々の印象に残る夜空のスケッチが届くことに期待したい。みなさんも、ぜひご家族やお友達を誘ってご参加ください。

今夜の観測:猛烈な風が吹いているため体を固定できず変光星の目測不能。ε Aur3.8等のみ。
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ここから追い込み 「夜空のスケッチ」
2010-02-27 Sat 00:12
100226.jpg四日市市人権センターが募集している「夜空のスケッチ(または写真)」、みなさんの進捗状況は如何だろうか。既に投稿済みの方もいらっしゃるようで、私もそろそろ形にしなくてはならないと思っている(頭の中ではできてるんですが)。まだ十分間に合いますから、全国のみなさん、この週末はいっしょに一夜漬けしましょう。
 →「夜空のスケッチ(または写真)」募集要項
 →鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ
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十年ぶりのまとまった雪
2010-02-19 Fri 00:30
100218.jpg夜半過ぎてから降り出したらしい。朝起きると辺りは一面の雪。ユキヤナギはその名の通り枝の先まで雪の花を咲かせていた。[2月18日の朝]

1002183.jpg『天界』2月号が届いた。『四日市で「夜空のスケッチ募集」』の拙稿が載った。少し遅くなってしまったが、これを目にした方が参加してくださるとありがたい。

mars1002181.jpg今夜の観測:12日ぶりに晴れた。雪は消え、風も無いのに、空気は凍っている。12日ぶりの火星は視直径13″ほどになって小ささを感じさせた。それでも模様はまだまだ見える。ベスタはアルギエバの横をすでにすり抜けた後、土星は幽霊の様に青白い。
変光星は、ε Aur3.7等、RX Lep5.8等、T Mon6.2等、U Mon6.1等、α Ori0.7等。

 天仰ぐヘッドライトに息凍る
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星の見えない夜空
2010-02-17 Wed 00:35
星との繋がりが生活を豊かにしたり、苦境を乗り切る力を与えてくれたりなんてこともけっこうあるんですよ、と『星戀』「序に代えて」にある山口誓子が台風被災を乗り越えるエピソードを一例として紹介してみた。でも、最近は星が見えにくいから、星が好きだと気付いていない人もきっと多くいるはず。星を見えにくくしている主たる原因である「光害」の影響で、天文ファンですら見えなくなっているのだから、普通の人が星を見る機会は極端に少なくなってしまった。100216.jpg「光害」の光源のひとつである四日市コンビナートが今や観光夜景になっている現状を鈴木壽壽子さんはどんな気持ちで見下ろしているのだろうか。[写真は四日市観光協会四日市の魅力upMAP!より]

ちょっとした星との関わりが小さな幸福をもたらし、それは決して邪魔にならない経験だと思う。そんなことを年末の四日市で考えていたのだが、これを聞いてくれた記者さんが記事にしてくださったらしい。毎日新聞2月15日三重県版だそうだ。

なお、『星戀』については『天文古玩』星恋(1)(2)(3)にすてきな紹介文がある。
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「夜空のスケッチ」 いよいよ取りかかる
2010-02-12 Fri 00:11
100211.jpg気の利いた場面を描こうなんぞと下心がある間はかえって取りかかれない。
とにかく何枚か描いてみよう、、、。
そういえば以前、使う当ても無く買ったこんなものがあったことを思い出した。
そうか、曇、雨、雪の日々はこの為の時間だったのか。
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〆切まで一ヶ月 「夜空のスケッチ」構想を練る
2010-01-28 Thu 00:03
四日市市人権センターが募集している「夜空のスケッチ(または写真)」、締め切りまであと1ヶ月。そろそろ構想を練らねば。この冬、火星との再会は私にとって外せない夜空のテーマ。それを盛り込んで構図とかメッセージの内容とか具体的に考えてみたい。
100126.png
四日市市人権センターのホームページ

みなさまもぜひ「夜空のスケッチ(または写真)」に短いメッセージを添えてご応募ください。満天の星が見えないからと諦めないで、そういうあなたの街の夜空の様子を届ければ良いと思います。「街中から見上げる光害の夜空」とか「雪雲で星の見られない日本海側の冬の夜空」とかそういう地域性のあるテーマで描いていただければ、なおよろしいのではないかと思います。

 → 募集要項(PDF)
 →『鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ』(PDF)

今夜の観測:帰宅した頃から雲が出て来て、ぼちぼち観測へと思った頃には皆曇。今夜は観測できるはずだったが予想よりも早く曇ってしまった。

今夜のApple:今夜と言っても1月28日朝だが、日本時間03時からApple社主催の"Come see our latest creation"イベント基調講演がある。S.ジョブスによってタブレットが紹介されるのだろうか?眠りたい、眠れない、、、。
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ちょこっとだけ
2010-01-23 Sat 00:36
昨年12月に三重県四日市を訪問した際、地元の新聞記者さんとお話をする機会があった。四日市市人権センターの小冊子「鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ」や「夜空のスケッチ募集」を紹介する記事の中にちょこっとだけ混ざって出たようだ。

今夜の空:さっき雲の切れ間に火星が赤く光っていた。大シルチスが正面に見えるはずだから見てみたい反面、準備した頃にはまた曇りそう。しばらく室内待機。再び見上げた空に星は無く、ほっとしたりなんかして。
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『星のふるさと』を取り上げているサイト(追加)
2010-01-21 Thu 00:01
100119.jpg『星のふるさと』を取り上げているサイト(08年10月13日)に新たに以下を追加。ご挨拶がまだの管理人さん、申し訳ありません。近々ご挨拶に伺います。

ムササビの星空ノート>星のふるさと
ムササビの星空ノート>星のふるさと:銀のしずく 金のしずく
いのりむし斧舎>管理人室
ASTRO CALENDAR>天界4月、5月号から
ASTRO CALENDAR>鈴木壽壽子『星のふるさと』のこころ
ASTRO CALENDAR>鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ
鹿角平天文台通信>「星のふるさと」
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『星のふるさと』 -帯-
2010-01-06 Wed 00:43
鈴木壽壽子さんのお知り合いを四日市にお訪ねしたときに見せていただいた『星のふるさと』には、古本で手に入れた私の本からはすでに失われていた帯が残っていた。図書館で閲覧されるときにも見る機会がないかもしれず、ちょっと貴重かもしれないのでご紹介。

091216.jpg

遠い昔から、人が星と語り合って来た心
豊かなならわしは、失われてしまうのだ
ろうかーー。煙霧に消え、光の海に沈む
星を惜しみつつ、「星よ帰れ!」とうたう。


mars1001051.jpg今夜の観測:風強し、火星踊る。ο Cet4.4等、P Cyg4.9等、χ Cyg5.7等、R Lep7.9等、RX Lep6.0等、T Mon6.4等、U Mon6.1等、W Ori6.0等、α Ori0.6等。昨夜のRX Lep6.7等は見間違い。
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暮らしのなかで、星をきっかけに、豊かな多様性を育むことの大切さ
2009-12-29 Tue 00:21
091228.jpg東亜天文学会(OAA)『天界』2009年9A月号に星の伝承研究室の北尾浩一さんが『ほんとうの星物語を語り伝えるということ』を特別寄稿されていた。その中で「暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する」と書かれている。そしてOAAの現在の混乱に心を痛めながら「『天界』が、星をきっかけに、「感じること」「考えること」「語ること」の豊かな多様性を育み続けてくれることを願いながら...。」と結ばれている。

暮らしのなかで、「感じること」「考えること」「語ること」の多様性が「人間としての豊かさ」「人間の尊厳」に直結する

私が『星のふるさと』と鈴木壽壽子さんの生き方に深い感銘を受けたのはこういう理由だったのだと、北尾さんの文章を読んで改めて理解できた。まさに『星のふるさと』は壽壽子さんが暮らしの中で<星を通じて>、感じ、考え、語ることから生まれ、それが壽壽子さんの豊かな感性や技量を育て、人間の尊厳の対極にある公害問題を真剣に考えるきっかけになったわけですから。

mars0912281.jpg今夜の観測:月明かりがだいぶ大きくなってきた。火星、かなり高くなってきたのに揺らぎは収まらず、模様があるのは分かるがどんな形かを認識するのは難しい。ε Aur3.7等、ο Cet4.1等、RX Lep5.8等、T Mon6.2等、U Mon6.1等、W Ori6.0等、α Ori0.6等。
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月の砂漠 星のふるさと
2009-12-26 Sat 00:44
091225.gif「月の砂漠」という曲があるが、子供の頃この題名からどのような光景を思い描いただろうか。私は「月の照る砂漠」というありきたりの場面だったと思う。ヨメさんはアポロの印象が強かったためか、長いこと荒涼とした月面の砂漠(月の砂漠)をラクダが歩いている風景を思い描いていたようで、イラストのような私のイメージを知ってたいそう驚いていた。また、「星のふるさと」からは彗星が生まれるオールトの雲みたいな場所を思い描いたらしい。私は「ふるさとの星(への望郷)」と感じた。さて、みなさんのイメージは、、、。
[イラスト:コバヤシキヨシ]

mars0912251.jpg今夜の観測:今夜も忘年会。天気の崩れが予想されていたので帰宅してからの星見は諦めていたのだが、少し見られてラッキー!ε Aur3.7等、ο Cet4.0等。火星は低いのでTeegul-100を出したがやっぱりよく見えない。
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鈴木壽壽子さんの思い出を訪ねて
2009-12-17 Thu 00:10
091214.jpg12月14日(月)、四日市の二日目。昨夜の観望会こそ曇ってしまったが、昼間はポカポカとした晴天だったし、今日も朝から快晴になっている。

0912143.jpg鈴木壽壽子さんの想い出をお聞きするため生前をご存知の方々にお会いしに行く。壽壽子さんのお人柄が偲ばれる数々の思い出のお話をお聞きでき感謝の気持ちでいっぱいになる。そして、『天界』に「鈴木壽壽子さんのこと」が出たらそれをご報告しに行こうと心に決めていた壽壽子さんのお墓参りも果たせ、これで四日市へ来た目的のすべてを終えることができた。
[写真は壽壽子さんが作られたウィスキーミニチュアボトルに着せる紙細工のドレス]

今夜の観測:RX Lep5.7等、U Mon7.0等。今夜は曇っていたので安心して寝ようと思ったら、天頂付近だけは晴れていたので、サンダル履きで玄関前へ出て2つだけ見ておいた。
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四日市の丘で夜空を仰ぐ
2009-12-15 Tue 00:22
0912132.jpg12月13日(日)早朝、土浦発の二番列車で四日市へ向かう。東京、名古屋を経て10時14分近鉄四日市着。名古屋からのFLUIDさんと合流。まずは市立博物館で四日市の歴史を予習。観覧しているところへ、冊子「鈴木壽壽子 星のふるさとのこころ」を作られた四日市市人権センターのNさんが来られて昼食。13時に再び市立博物館へ戻り、鈴木壽壽子さん探しの最初の段階でお世話になったTさん、Nmさん他、東亜天文学会の会員の方々にお会いする。15時から毎日新聞の取材を受ける。16時にふたご座流星群観望会場である星の広場へ向かう。途中、時間があったので壽壽子さんが生前お住まいだったお宅の前を通る。17時半頃星の広場へ到着。ここは『星のふるさと』に出てくる茶畑の近く。ここまで皆曇の空を恨めしく思いながらの道中だったが、会場に着いたときには日没直前の薄明の中に木星が輝くまでに回復。観望会の始まるまでの合間の時間に変光星を9つばかり見ておく。091213.jpg予定の時刻を少し遅れていよいよ観望会が始まったが、このときには曇ってしまっていたためまずは市立博物館天文係のIさん力作のパワーポイントによるふたご座流星群の説明が行われた。ちびっこたちは大喜び。会場でMさんとご挨拶、ボランティアのNkさんとは変光星のお話などをする。ただ残念ながら観望会中には晴れる事無く19時に撤収。四日市へ戻りNさん、FLUIDさんと夕食。1時間遅れで会場撤収組のMさんとNkさんが合流。この夜は流星群こそ見られなかったが星空談義に花が咲く。

13日の観測:ηAql4.0等、εAur3.5等、οCet3.7等、AF Cyg7.4等、P Cyg4.9等、W Cyg5.9等、χCyg5.7等、βLyr3.8等。
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ふたご座流星群は見られたか?
2009-12-14 Mon 06:56
さて、四日市にてふたご座流星群は見られたのか見られなかったのか、、、。
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ふたご座流星群は旅先で
2009-12-13 Sun 00:57
091212.jpg今夜の観測:η Aql4.2等、ε Aur3.6等、ο Cet3.7等、P Cyg4.9等、V568 Cyg6.4等、W Cyg5.9等、X Cyg 6.5等、Y Cyg7.2等、χ Cyg5.8等、β Lyr4.2等。

ちょっくら三重県四日市へ行ってきます。
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「夜空のスケッチ募集」へのご協力 感謝
2009-12-05 Sat 00:29
091204.jpg「四日市市人権センターの「夜空のスケッチ募集」のチラシと冊子をご紹介いただけないでしょうか」と、職員やボランティアとして公開天文台や観望会の運営に携わられている何人かの方々へお願いした。

お返事は、「合点承知之助!」とか「素晴らしいお誘い嬉しいです。ぜひぜひぜひ、協力させていただきたいと思います。」とか「このような、素晴らしい企画はこちらの方がお願いしたいくらいです。」とか、当方の予想を越えたたいへん好意的な内容で、感謝とともにさっそく資料を送らせていただいた。

このブログへお越しの方で公開天文台や観望会の運営に携わっているのに「連絡が無いじゃないか」と思われた方もいらしゃるはず。それはひとえにチラシと冊子の部数が少ないためお願いできなかったからです。ごめんなさい。というわけで現在手元にはお分けできるだけの枚数が無いのですが、もしもご協力いただけるようでしたらお知らせください。追加をお願いしてみます。当方へ送付先をお知らせいただく場合、コメント欄にチェックを入れると非公開になります。

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